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純粋な戦闘狂は殺し合いで拳を振るう

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純粋な戦闘狂は殺し合いで拳を振るう ◆3.4d91tk9g


大きな欠伸を出しながら、琴浦周斗はその瞼を開いた。
寝呆けてるのか、あまり視界は良い訳ではない。
にしても、まったく気味悪い夢であった。
最強堂と安佐蔵が死んで、蝶野が自分たちに殺し合えと命じるという、冗談じゃない夢。
ま、夢だったのが救いだ。
(もう一度寝よう…)

と、して地面に寝転がった時。

「…why?」

かつん、と音がした。
というか、そもそも地面で寝る程落ちぶれた訳でもない…。
恐る恐る首元を触ると、ひんやりとした鉄の感触がある。
つまりこれは首輪という事なのだろうか…

「夢じゃない、のか…」

ここで、ようやく琴浦は理解した。
本当に、最強堂勇太と安佐蔵恭二郎が死んだというのも、穂積宗一やその幼なじみ、不動院凛華も巻き込まれたともいうのも、そして、自分が殺し合いに参加する事になった事を、すべて首輪が証明している。

「携帯あったか?」

と、連絡を取ろうとしてポケットを探るが、携帯も、テープも、MP3レコーダーもない。
もしや没収、最悪壊されたのだろうか。
勘弁してほしい。あれは最近出た人気のフォルムだったというのに。

「あ、そういや支給品」

今度はポケットからディパックへとその手を伸ばし、中を漁る。

「まずは…ん?『韋駄天操作マニュアル』?なんだよ韋駄天って」

生活用品の中にあった、書類の様な物を手に取り、いざ見てみるが…。

「…字が読めないな。アラビア語か朝鮮語かそこらへんだろう。うん」

タイトル以外、基本レプリカントしか読めない様にプログラミングされている機械文字を、周斗が読めるはずも無かった。
はぁ、とため息をついた後、気を取り直す様に、もう一つの支給品に手を伸ばす。

「…拡声器?」

近くに寄せ、まじまじと見る。
これは声が銃弾となって敵に当たるとかいうチート製品だったら良かったのだが、ただの拡声器である。

「どうやってこれでやり合えって言うんだ…あ」

少し落胆していた琴浦であるが、良い事を思いつく。

「…どうせ俺らは殺し合うんだ。なら、戦いを頼んでも相手は断れない…だったら、拡声器で俺がここに居る事を呼びかける必要があるな」

「そうと決まれば」と言わんばかりに、琴浦は拡声器に手を取り、親指でスイッチを押すと、その口を開いた。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

―――あーあー。よし、壊れちゃいないか。
皆、琴浦周斗だ。聞こえたなら耳を傾けてくれ。
誰でもいい。戦いたくて仕方ない奴は俺んとこ来てくれ。
卑怯は嫌いだからな。ちゃんと正々堂々頼む。
武器とかは最悪使っても良いがな、銃は勘弁な。ありゃ俺でも避けきれないから。だが神楽、テメーは駄目だ。ロボとか卑怯なもん使わないなら良いが…っと。そんな感じだ。
あ、殺し合いに乗った訳じゃないから、気をつけてくれよ。
それじゃあ、待ってるからな。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

スイッチを切り、拡声器をディパックへとしまう。
これで今から、あの超人クラスの奴等と勝負が出来る。
本当の勝負が出来るのなら…嬉しくて、嬉しくてたまらない。
こんな、充実感に溢れる日は初めてだ。
だからこそ、琴浦は今まで以上に顔は晴れ晴れとしているのだろう。
まるでそれが、殺し合いの場というのを忘れさせるかの様な。

「よっしゃあ!誰でも来てみやがれ!俺は、誰でも相手になるぜ!」





―――琴浦周斗。
親友である穂積宗一の評価は『純粋な戦闘狂』。
人と戦う事を躊躇せず、卑怯を嫌い、一対一をプレイスタイルとし、果ては格闘技が出来るなら、誰にでも勝負を挑む。
それ故、彼は恐れない。
知人達と戦えるのならば、それで良い。
純粋な戦闘狂は、今拳を振るい始める。
殺し合いという、狂った非日常の中で。



【D-6 森林/一日目・深夜】
【男子九番:琴浦周斗(ことうらしゅうと)】
【1:俺、2:お前(名前呼び捨て、テメー)3:お前ら(皆)】
[状態]:テンション高め、昂揚感、wktk
[装備]:
[道具]:拡声器、韋駄天操作マニュアル(レプリカント専用)
[思考・状況]
基本思考:闘いを楽しむ。
1:しかし、殺し合いに乗った訳じゃない。(ココ重要な)
2:宗一達が心配。
[備考欄]
※全方向の500m先(1エリア分)まで拡声器の声が聞こえました。


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GAME START 琴浦周斗 マッハ!!!!!

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