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    <title>シェアードワールドライトノベル『双葉学園』wiki</title>
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    <description>シェアードワールドライトノベル『双葉学園』wiki</description>

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    <title>【眠り姫と手作りチョコ】</title>
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      　　[[http://rano.jp/4288]]





　◇チョコブラウニーを作ろう


　お店の厨房ではバレンタイン向け商品の仕込みで、パパとママが忙しそうに働いている。私はその合間に借りたオーブンでローストしたクルミを持って、二階にある自宅のキッチンへ戻り……、
「やるかもしれないとは思ったけど、まさかガチでやるとはね」
　深いため息と共に私は言った。
「まぁ、手作りチョコのオヤクソクだよねぇ」
「だって『チョコレートを熱して溶かす』って……」
　ニヤニヤしているアヤナと申し訳なさそうな表情の眠り姫が続け様に口を開く。
　まったく、ちょっと目を離した途端にこれだ。既にうちのキッチンにはチョコの焦げた臭いが充満していた。パパやママにばれるとウルサいので、私は急いで換気扇のスイッチを入れる。
「私さっきテンパリングの説明したよね？　っていうかそっちのコンロで沸かしてるお湯を無視してなんでチョコ入れたボウルを直接火にかけるかな」
　テンパリングとは簡単に言うと湯煎のことだ。チョコレートのように粘性の高いものは焦げやすいので気をつけろと言ったばかりだというのに……。いや、眠り姫は素だろうけどアヤナの方は絶対ワザとだな。
「ごめんね、ヒナキさん……」
　いつもの長い髪をアップでまとめ、お気に入りの大きな純白のキャスケット帽を目深に被った眠り姫が、消え入りそうなほどの小声で謝る。
「……あぁもう、わかったから次は説明したとおりにやってよね。これは私が片づけとくから」
「うん」
「はぁい」
　私は二人から焦げチョコ入りボウルを受け取り、別のボウルと新品のチョコを手渡す。
「ったく、あんたがついていながら何でこんなことになっているんだよ」
　シンクへ移動する途中、コンロ組の二人とは別作業をテーブルで行っていた相羽さんに訪ねた、というか食ってかかった。
「ごめん、私も自分のことでいっぱいいっぱいだったもんで臭いがするまで気付かなかったよ。いやでも逆に鈴木さんがいたから大丈夫かなーって」
　こいつはこいつで割った卵に混ざった殻を菜箸の先でチマチマと取り除く作業に必死のようだ。開幕から三人揃ってあまりにひどすぎる。
「アヤナは自分が楽しむことしか考えてないから。っていうかアヤナ、呼んでないのに何でいるの？」
「え？　だっ    </description>
    <dc:date>2012-02-14T21:27:00+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="http://www39.atwiki.jp/mayshared/pages/1542.html">
    <title>【マルガリータのクエスト】</title>
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    <description>
      　魔女研がないときや、ヒロくんが忙しい日、私には行くところがある。
　美術準備室。
　画材や資料が放置され、美術部のものらしき作りかけの胸像が、あちこちを向いている。不気味で薄汚れた雰囲気の、暗い部屋。
　その壁に、誰が置いたのかもわからない、とある名画のレプリカがかけられていた。
『白いドレスのマルガリータ王女』。
　絵の前に立つ。
　すると、私の意識は、彼女の瞳へと吸い込まれていった。


「よく来たわね、マリ」
「すっかり学園に居ついちゃって」
　ぼそっとそう言ってやる。
　テーブルについてお茶を楽しんでいる、金髪の少女。
　彼女は「マルガリータ」。
　可愛らしい外見に反して年齢三百歳を超えている、デミヒューマンタイプのラルヴァ。趣味は、困っている人間に「大きなお世話を焼くこと」らしい。
「だって、楽しいもの。この島」
「同感。退屈しない」
　席に着くと、マルガリータは指先で円を描き、それをパッと私の前に投げつけた。
　すると私の目の前には、白乳色のティーカップと、おいしそうなクッキーが置かれていた。ティーカップには、緑色に濁った液体が入っている。
「バルボラさんはいないの？」
　ティーカップに口を付ける。半信半疑だったが、本当に緑茶の味がしたからびっくり。
「双葉島の調査に出てるわ」
「ふぅん。あなたたちでも、この島はわからないことだらけ？」
「ええ、すごく」
　私――九重真璃は、双葉学園に通う、特別可愛くない残念な女子だ。
　私がマルガリータと出会ったのは中等部の頃。
　自分を見失ってしまい、精神的に腐っていたときに彼女は現れた。
　彼女は私の本当の生き方を掴む、ヒントのようなものをくれた。今でも彼女は、私の大切なお友達である。
　そういう事情があって、私はこの学校で「魔女」として生きている。人呼んで｢スノーラビット・マリ｣。
　自分でそう名乗ったのだが、正直反省している。
「ところでマリ。大事なお友達であるあなたに、私からお願いがあるの」
「面倒だったら断るからね」
「この学校のグラウンドに、困っている少年の魂があるわ」
「話聞いてないね」
　王女は緑茶を一度すすると、じっと私を上目遣いで見つめてきた。
　これはマルガリータが真面目な話をするときのサインである。
「彼はもうこの世の者    </description>
    <dc:date>2012-02-12T23:03:53+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www39.atwiki.jp/mayshared/pages/1541.html">
    <title>獅子食　獅子</title>
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    <description>
      &amp;sizex(6){獅子食　獅子}　
----
*人を食う人　獅子を食う獅子　食欲の殺人鬼
&amp;br()
&amp;br()
|&gt;|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):CENTER:&amp;bold(){基本情報}|
|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):&amp;bold(){名前}|獅子食　獅子《シシバミ・レオ》|
|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):&amp;bold(){学年・クラス}|殺人鬼|
|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):&amp;bold(){性別}|女|
|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):&amp;bold(){年齢}|19歳|
|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):&amp;bold(){身長}|157cm|
|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):&amp;bold(){体重}|47kg|
|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):&amp;bold(){性格}|食いしん坊|
|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):&amp;bold(){生い立ち}|不明。住所不定|
|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):&amp;bold(){基本口調・人称}|一人称、私。喋り方は丁寧でどこか中性的。ただし殺人鬼|
|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):&amp;bold(){その他}|人を食い殺す殺人鬼。&amp;br()風習や禁忌に魅かれてではなく、食欲で人を食い殺す。&amp;br()ただし対象は襲ってきたものだけに限定している。|
&amp;br()
----
|&gt;|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):CENTER:&amp;bold(){キャラデータ情報}|
|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):&amp;bold(){総合ポイント}|CENTER:&amp;bold(){３０}|
|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):&amp;bold(){レベル}|CENTER:１０|
|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):&amp;bold(){物理攻防（近）}|CENTER:６|
|BGCOLOR(#000):COLOR(#fff):&amp;bold(){物理攻防（遠）}|CENTER:１|
|BGCOLOR(#000):COLOR(    </description>
    <dc:date>2012-01-10T23:45:07+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="http://www39.atwiki.jp/mayshared/pages/1540.html">
    <title>【Black of Luck】</title>
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    <description>
      　Black　of Luck


「どうしよう」
　そんな言葉を思わず口に出してしまったのは、あまりにも今の状況が進退窮まっているからだろう。
　今の自分の状況、『ここは高級住宅地』、『一軒家の二階』、『広い部屋』、『目の前に女性の死体が置かれている』、『部屋中血塗れ傷だらけ』、『死体以外にこの部屋にいるのは私だけ』、『トドメにドンドンとこの部屋の扉を叩く音と「警察だ！」という声が聞こえる』。
　ああ、うん、これ、やばい。
　傍から見ても間違いなく私が殺人事件の犯人だわ。
　『被害者』の女性の双眸は余程恐ろしい目にでも遭ったという風に見開かれ、しかも女性の腹部は“ヒラキ”になっていて内臓がない。生きたままそれが行われたことを示すように部屋中が血で真っ赤だ。猟奇殺人である。お腹の中から吐き気がしてくる。
　ベランダの割れたガラス戸から吹き込む風だけが場違いに涼やかだ。
「どうしよう」
　再度声に出してしまう。
　そこの窓から逃げてしまおうか。ここは二階だし家の周りにパトカー。
　隠れてやり過ごそうか。見つかったらいよいよ申し開きができなくなる。
　じゃあいっそ扉を開けて「おまわりさん！　助けてください！」と泣きつこうか。泣きついても犯人だと思われそうだ。
　どうすれば犯人扱いされずに済むかを考えていたが、考えているうちに扉は強引に破られて、ボウっと突っ立っていた私はあっという間に取り押さえられてしまった。血だまりの床に押し倒された拍子に吐きそうになったが我慢した。


　そして現在は重要参考人として取調べ中。
　現行犯として逮捕されなかったのは、部屋中血塗れだったのに押し倒されたときについたもの以外の血には汚れていなかったことと凶器を私が所持していなかったかららしい。
　でもあの家は私の家じゃないし、死体の人は見ず知らずの他人だし、死体と二人っきりだったのも私なのでむしろ犯人材料の方が多い。
　状況が状況なのでほぼ犯人扱いで凶器の在り処を聞かれていたりする。凶器の在り処なんて聞かれても私には答えられないのに。
　しかし「犯人じゃありません」、「何も見てません」と言っても信じてもらえない。ていうか怒られた。まぁ、客観的に見ても九割犯人なので仕方ない。
　そんなお互いにNOを言い合う不毛な取調べを八時間も続けていい加減にお腹も    </description>
    <dc:date>2012-01-10T22:22:25+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www39.atwiki.jp/mayshared/pages/1539.html">
    <title>【Ｒｅｓｏｎａｎｃｅ】</title>
    <link>http://www39.atwiki.jp/mayshared/pages/1539.html</link>
    <description>
      　 Ｒｅｓｏｎａｎｃｅ（レゾナンス）
[[ラノで読む&gt;http://rano.jp/4153]]

　　　　　１

「真田《さなだ》さん、自殺しようとしたらしいね」
　休日をまたいで風邪を引き、五日ぶりに教室へやってきた黒江繭《くろえまゆ》に、お喋り好きな彼女は言った。
「昨日の日曜なんだけど、学生寮の屋上から飛び降りたらしいわ。同じ寮に住んでる子が夜中に電話して教えてくれたの」
　真田｜小夜子《さよこ》。繭の大切な、繭が何万回生まれ変わっても決してなりえない、完璧な親友。
　話題が話題だからだろう、嬉々として噂話を集め吹聴する彼女らしからぬ、人目を気にするような声のトーンでささやいた。
「いま、学園の病院で治療を受けてて、まだ意識が回復してないんだって」
　彼女は続けて言った。
「黒江さんって、真田さんと｜結構親しかったらしい《ヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽ》じゃない。友達多かったみたいだけど、あんまり打ち明け話するような子じゃなかったらしいし、自殺の動機とか知らないの？」
　何気ない風に繭に訊いていたが、目は興奮気味に周りへ泳いでいた。今、この瞬間だけは、彼女は一流レポーターで、皆が知りたいが聞き辛いことを矢面に立って質問する、勇気ある役目を与えられていると思い込んでいる。
　彼女の言葉には又聞きした「らしい」ばかりなのに、その話題の根幹にある小夜子の行動には「自殺」ときたものだ。
　繭は席に座ったまま、長髪に片側だけ垂らした三つ編みを肩に払う仕草に紛れて見回した。期待に満ちた視線を隠さず向けていたクラスメイトたちは、一斉に顔をそ向けた。
「ねえ、どうなの」
　不愉快そうな表情を浮かべている繭に構わず、質問者代表のクラスメイトは訊いた。ずかずかと部屋に入り込んで来て、何か言えば貰えるとばかりに居直る乞食のようだった。
「知らない。わたし休んでたし。それに真田さんとはクラスが違うから、そこまで仲が良いわけじゃないよ」
　あくまで冷淡に、繭は嘘をついた。
　繭が抱いている小夜子への敬愛の念は、他人から見れば同性愛の情に見えるかもしれない。実際、目の前の彼女と繭を遠巻きに眺めているクラスメイトのほとんどはそう思っているのだろう。小夜子のことを知りたいから見ている、のではなく、同性に恋愛感情を持っている人間とはどのような姿をしているのか、ど    </description>
    <dc:date>2011-10-27T21:08:22+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www39.atwiki.jp/mayshared/pages/1538.html">
    <title>【ブルーバード】</title>
    <link>http://www39.atwiki.jp/mayshared/pages/1538.html</link>
    <description>
      [[ラノ&gt;http://rano.jp/4151]]

　いくつも積み上げられた吸い殻のタワーの前で、極楽島《ごくらくじま》虎彦《とらひこ》は繰り返し貧乏ゆすりをしていた。
　顔に刻まれた深い皺とは正反対に、彼の目は青年のようにギラギラとしている。背筋は伸び、高身長のせいか今年で還暦を迎えるとは思えない若々しさがあった。唯一老眼鏡だけが彼を老人足らしめている物である。
　今日の虎彦は特に老人特有の落ち着きはなく、自宅のソファに腰かけて苛々しながら何本目かわからないタバコに火をつけていた。
「やあねえあなた。いい年して行儀悪いわよ」
　そんな虎彦の態度を妻がたしなめた。まだ虎彦よりも若い彼女は、落ち着いたように化粧をしている。
「まったく。私は認めない。認めないぞ」
「まだそんなこと言ってるの。いい加減にして。今日は一葉《ひとは》たちが来るんですからね、ドシっと構えていられないのかしら」
「知らん。あんな親不孝な娘知らん」
「ほんとあなたって子供ね。いつまで意地張ってるのかしら」
　妻は呆れたように台所へと消えた。
　一葉は虎彦の一人娘だ。
　ある日突然結婚するなどと言い出した。当然ながら虎彦は反対した。
　ただの結婚ならば虎彦とて猛反対はしない。可愛い娘を嫁にやるのは父親として悲しくもあるが、嬉しくもあるのだ。
　だが結婚相手には連れ子がいたのである。現在六歳の女の子らしい。結婚相手はバツイチを経験しており、どうして別れることになったのかは知らない。
「そんな奴に娘をやれるか」というのが虎彦の言い分だった。
　虎彦は失望していたのだ。娘の子供――つまり自分にとっての初孫がようやくできるのかと思っていたのに、孫となる子供が血の繋がっていない子だということが残念でならない。自分勝手な考えだとは思うのだが、この感情は理屈ではない。
　妻は結婚に賛成だったのだが、虎彦は最後まで反対した。だがすでに成人している男女のことなので、虎彦が許さなくても結局二人は結婚してしまった。
　結婚式はまだしていない、やったとしても出席する気にもなれない。父親の許可も得ていないのに結婚してしまった娘とその夫を歓迎できなかった。
　そもそも虎彦は結婚相手と顔を一度も合わせていないのである。どんな男なのかも知らない。双葉区でどんな仕事をしていて、どこの生まれ    </description>
    <dc:date>2011-10-26T23:49:05+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www39.atwiki.jp/mayshared/pages/1537.html">
    <title>【ラッキーストライク】</title>
    <link>http://www39.atwiki.jp/mayshared/pages/1537.html</link>
    <description>
      [[ラノで読む&gt;http://rano.jp/4150]]

　俺の友人である甲府守哉（こうふ・もりや）は稀代の駄目人間だった。
　あまり奴を知らないひとは、甲府のことを深刻ぶらない楽天主義者なんだと思っているようだが、正体はそんなものじゃない。あいつは、現在さえよければあとはどうなってもいいと考えている刹那主義者ですらないのだ。
「この世には必ず抜け道があるから頑張ったり努力したりする必要はない」
　それが甲府の信念だった。本当にどうしようもない野郎だ。
　あいつとの腐れ縁は中学時代から続いてしまっているのだが、当時から帰宅部員で宿題もやらず、テスト勉強ももちろんしない問題児だった。にもかかわらず甲府は落第生ではなく、テストでは限りなく満点に近い成績をおさめることが少なくなかった。テストが二回あれば一度はほぼ満点。もう一度は文字通り全滅。平均すれば並の成績というのが奴だった。
　甲府はやたらとヤマを張るのがうまかったのだ。当てるときは一夜漬けで出題範囲を完璧に押さえてしまう。つまり記憶力はやたらといい。だから教師たちは真面目にやれば毎回満点を取れるだろうと甲府を諭したのだが、当然あいつは聞く耳を持たなかった。
　そんな甲府の山勘がホンモノの特殊能力であることがあきらかになったのは、俺たちが中学三年になったばかりのときだった。甲府は限定的な予知能力を持つ「異能者」だったのだ。どういう運命のイタズラか、俺も魂源力とやらが一定閾値を超えていると判定され、俺たちふたりは故郷を離れ、ここ、双葉島へと送り込まれることになった。ちなみに俺の異能はまだ発現していない。本当にあるのかもあやしいものだ。
　ここの生活に慣れるのにそう時間はかからなかった。ちょっと変わった能力を持ち合わせた生徒や学生が多いだけの、普通の大規模な学生街だ。俺にとっての日常に大それた変化はなかったが、それは甲府も同様で、あいつはこの街にきてからも駄目人間のままだった。
　学校は可能なかぎりサボる。この島は政府にとっていちおう重要な地区であり、出入りは完全自由ではないのだが、甲府はしょっちゅう外出していた。何をしているのかと思えば橋を隔てたところにあるパチンコ屋に入り浸っている。しかしいつも勝って帰ってきているというわけではないようだった。奴は自分の能力を「山師の霊感〈マイナーズ・インスピ    </description>
    <dc:date>2011-10-25T19:49:20+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www39.atwiki.jp/mayshared/pages/1536.html">
    <title>【ドリキュア！～あなたの夢を癒します～】</title>
    <link>http://www39.atwiki.jp/mayshared/pages/1536.html</link>
    <description>
      　暗雲がたちこめ雷鳴が轟いていた。
　倒れ伏す少女。
　それを見下ろすのは巨大なドラゴン。
　そして少女を守るように立つ一人の少年。
「どうして、どうしてこんなことをするんだ!?　──レイジ!!」
　陽ノ下アキラは、親友の名を叫んだ。


「ドリキュア参上！　あなたの夢を癒します!!」
　ドリキュア　ドリキュッア～♪
　（OPソング）



　『セイバーギア』。
　それは小学生の間で大人気な遊戯のことで、セイバーと呼ばれる特殊なハイテクを駆使したフィギュアを動かして戦わせる新世紀ホビー。
　玩具好きな双葉学園初等部の生徒たちの間でも、この『セイバーギア』ブームは熱く静かに広がっていた。 
　金色の虎型のセイバーギアがバトルステージを駆ける。
「そこだ！　いけぇ！　キングティーガー!!」
　その声に応じて全身に白い光を纏う。明らかに異能によるものだ。
　双葉区内で売られているセイバーギアは、一般流通しているものとはすこし違う。異能の力に感応するのだ。
「『シャイニング・ブースト』!!」
　そのまま体当たりで対戦相手のセイバーギアをステージ外へ弾き飛ばす。
『勝者！　陽ノ下アキラ!!』
　場所は屋外スタジアム。青空の下。WIINの文字が立体映像で空中に描かれ、ステージを取り囲む観客席から歓声があがる。
「やったぜ！」
　ガッツポーズ。背後のチームメイトからも賞賛の声がかけられる。
　舞台は日本代表選考会。ここで勝利したチームや好成績を残したギアバトラーが世界大会に出場する資格を得る事が出来るのだ。
　ギアバトラーであれば誰しもが憧れる舞台である。
　ましてや対戦相手が『テレビアニメのセイバーギアの登場人物達』であればなおさらだ。
　──そう。対戦相手は人間ではなかった。
　テレビアニメ『セイバーギア　スラッシュ』に登場する主人公チームである。
　しかしアキラは、自分が立つ舞台にも対戦相手にも違和感を覚えていない。
　次に戦う相手がアニメの主人公であることも、その手に最強のセイバーギアと呼ばれるカイロスセイバーがあることも当然のこととして受け入れていた。
　アキラにあるのは仲間達の声援に応えて全力で戦い、勝利するという意思だけであった。
　腰に巻いたギアベルトのホルスターに愛機である『王虎』を固定して充    </description>
    <dc:date>2011-09-27T19:26:21+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www39.atwiki.jp/mayshared/pages/1535.html">
    <title>【とらいえっくす・ぷち　その１】</title>
    <link>http://www39.atwiki.jp/mayshared/pages/1535.html</link>
    <description>
      　とらいえっくす・ぷち　その１

　乳の日

[[ラノで読む&gt;http://rano.jp/3953]]




「今日、私は一つ上の女に生まれ変わるの！」
「…はあ」
　強く拳を握り締め力説する結城宮子（ゆうき　みやこ）に皆槻直（みなつき　なお）は対照的な気のない答えを返した。
『いや、少しばかり素っ気無さ過ぎるのとは私も思うのだけれど』
　そう心中で言い訳をする直。
『こういう時、どういう風に返すのが一番いいのだろう』
　リアクションに詰まってしまう直には構わず、宮子の語りは更に続く。
「そう、私はずっと耐え続けてきた。去年も、一昨年も。でも、こないだついに見つけたの、新しい私への階段を！テストのせいで今日この時まで待ち続けて…もう気が狂いそうだったわ！」
『…この間って、試験大丈夫だったのかなあ？』
　試験期間の最終日、半日で開放された昼過ぎ。それが今この時の属性である。
　要するに、彼女の箍が一つ二つ外れたかのような調子、その一因が試験からの開放感ということなのだろう。
　現状をとりあえずそういうことで受け入れることにした直は宮子の話に応じることにした。直にとって宮子が持ちかけた話をただスルーするという選択肢は最初から存在しないのだ。
「で、具体的にどう『一つ上の女』になるのかな」
「良くぞ聞いてくれました！」
　と、宮子は鞄に手を突っ込み握りこんだ何かを勢い良く直の前に差し出す。
「うわ」
　宮子の手の中にはガラスの小瓶があった。刻んだ年月を誇示するかのような鼈甲を思わせるガラスの光沢、数え切れない人間の脂が染み付いたという錯覚を思い浮かべてしまう重苦しい黒の蓋。そしてその中身の必要以上に粘度が高そうな液体。
　おどろおどろしいという単語がしっくりと来る様である。
　「むしろ動物的」とある意味嫌な形で評されている危険感知のセンサーは現在大人しいままで、そういう意味では「毒物とかではないのだろう」と最低限の安心は得られた直であったが、
「怪しくないのかな、これ」
　と口にしてしまうのを抑えることができない。これはそういう機能を持つマジックアイテムなのではないか、そんな埒もない思考が直の脳裏を一瞬よぎった。
「大丈夫だって、ナオは心配性なんだから」
「うーん…」
　いくら信頼のおけるパートナーの言    </description>
    <dc:date>2011-07-15T00:38:57+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www39.atwiki.jp/mayshared/pages/1534.html">
    <title>【影の舞踏会】</title>
    <link>http://www39.atwiki.jp/mayshared/pages/1534.html</link>
    <description>
      　ラルヴァ研究者になるために、ぼくは毎日遅くまで双葉大学の先生のもとで勉強をしている。そのせいか帰る時分にはもう外は真っ暗闇で、街もすっかり寝静まっていた。
　早くアパートに帰って布団にもぐりたい。ぼくは明日の朝の講義のためにも今日はとっとと寝てしまおう。帰路を急いだぼくは、ふと近道をしてみようと思った。
　ぼくは家と家にある狭い路地を、体を横にして蟹歩きでなんとか通っていく。服が汚れてしまうので、これは帰りにしか使えない近道だ。
　ほどなくして道は開け、広い道路に出た。
　そこでぼくは不思議なものを見つけた。
　目の前の街灯の光が、塀を照らしているのだが、その塀には人の形をした影が二つ、写し出されていたのである。
　その二つの影は若い男女の物のようで、互いに手を取り合い、ダンスを踊っている。
　ぼくがぎょっとしたのは、その影のもととなるはずの人間がどこにもいないということだった。
　影というのは物が光に照らされて初めて生まれるものだ。だがその場にはぼくしか人間はいない。まるで塀というスクリーンに映像が投影されているかのようで、ぼくは思わず足を止める。
　これはいったいどういう現象なんだ。
　影形《シルエット》しかわからないのに、二人が美男美女ということがなんとなく物腰から伝わってくる。男の方は長身で、整った輪郭だ。女の方は枝のように細い肢体をしており、長い髪をポニーテールにしていた。その髪はダンスに合わせてゆらりゆらりと動いていた。
　なんてお似合いのカップルだ。恐らく彼らはダンスの相手としても、異性としてもお互いのことを信頼しきっているのではないかと思った。
　男女の影は息がぴったりと合っていて、阿吽の呼吸とでもいうのか、まさに一心同体のと言える。
　ぼくも子供の頃、親にダンスの習い事をさせられていたことがあるが、そこの講師よりもずっと、彼ら踊りのほうが素晴らしいなとぼくは見惚れてしまう。
　やがて踊りを終えたのか、影たちは動きを止め、さっとぼくに向かって頭を下げた。
　はっと我に返ったぼくは、パチパチパチと惜しみない拍手を送る。
　そして一瞬だけ街灯が点滅し、再び街灯が塀を照らした時には二つの影は消えていた。どうやら今日の演目はこれまでらしい。
　ぼくはほんのりと温かい気持ちを胸に抱いて、アパートへと帰った。


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