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西方の歴史

 現在西方と言われる地域の殆どは人の居ない地域だった。
 寒冷で枯れた大地>である。この地域は妖精モンスターの暮らす世界だった。
この未開とも言える大地に人が初めに根をおろしたのは現在のユルトラナイフ河(現在のサンプル河)河口あたりで、ラルゴから流入して来た人々であった。
 彼らはゆっくりと数を増やし、西方各地に散って集落を築いて行く。中でもマグナノ集落ペン・ナタルの集落は巨大であった。
 しかし、まだまだマグナノとペン・ナタル以外は小さな家族単位で暮らしているような物であった。
 集落同士、人と魔物で小競り合いを起こしつつも徐々に人は増え。丁度今から1500年ほど前である。
 その後にハーディマンの預言者と呼ばれる者は、現在のランディール北部、後にアリストリアと呼ばれる場所に降り立つ。
 彼はトラペーズ巨石群で神を呼ぶ八つの言葉を唱え十三の神殿を築く。やがて其処に人は集まり其処をアリストリアと呼ぶ様になった。
 そして神殿を管理していたアルビオン家は王となり住民を導く様になる。このアルビオン家による統治は現在でも非常に評価されており、当時は治安もよかったと言う。
 その頃マグナノはランドルと呼ばれる様になっており、西方で最も強大な国となっていた。この頃からランドルでは増えすぎた住民の移住も盛んになり、周りの地域も人口密度を上げてゆく。そして西方各地は交易によって栄えてゆく。
 しかし、良い事ばかりではなく交易で物価は下がり、農民等は土地売ってを新天地を求めるか、借金をして作るのが難しい作物を作るしかなかった。
 けれど、多くの土地を捨てなかった農民はその義務を果たす事が出来ず、借金によって奴隷にされていった。
 こうして農奴は生まれ、富める者はより富み。貧しい物はより貧しくなって行く。
 また、この頃西方各地では他の土地から人や妖精を攫って来ては奴隷にしていたと言う。こうして生まれた妖精と人間の確執は今でも解消されていない。
 そして西方各地で力を付けた都市植民地を増やそうと都市や集落に戦争を仕掛ける、当然妖精集落も例外ではなかった。戦いに敗れた都市や集落の住民は奴隷にされ過酷な運命を辿った。こうした時代は1000年前から450年ほど続く。
 そして550年程前の事である。ある奴隷商人によってランドル王女マースは命を奪われる。これに怒り狂ったランドルの王アフロクラトルは即座にアリストリアに進攻を開始する。しかし、アリストリアでは奴隷売買は禁止されており、ランドル側による策略ではないかと言われている。
 アリストリアはランドルと十年以上ぶつかり合う、しかし決着は着かず両者は疲弊し膠着状態に陥るかに思われた。ところが当時アリストリア、ランドルと並び立つとしてして栄えていたブリュッケはランドルと同盟を結び、アリストリアに攻め入った。既にランドル一国で互角の戦いをし、疲弊していたアリストリアは一夜にして崩壊。こうして西方ではランドル、ブリュッケによる二強国時代を迎える事となり、アリストリアの名を歴史上で再び見るには、この後。百年程待たなければならない。
 ブリュッケ、ランドルは微妙な関係を続けながらも互いに協力し合い西方を着々とその手におさめてゆく。しかし、その勢いも突如として止まる。大海峡の東で既に大国となっていたラルゴに攻め入った時二国は大敗を喫してしまうのだ。そして逆に攻め込まれ国土を失い、力を弱めた二国は戦争を諦め国力を蓄える事に専念する。そして二強国時代を向かえ150年程たった頃である。ランドルでは支配者は腐敗し、住民による蜂起はは各地で止まらず。ブリュッケでは財政難に陥った支配者よりも力を持った貴族達によって今にも王家は倒されそうになっていた。
 丁度その頃、かつてアリストリアと呼ばれた土地に生まれた13歳になる奴隷少年は、同じ奴隷からお前はアリストリア王家に連なる物だと告げられる。これを信じた少年はトラペース十三神殿王の証を立て嘗てアリストリア王家に使えた者と共に西方制覇に乗り出した。この少年こそアレク・アルビオンである。アレクは妖精たちの力も借りて、ランドル・ブリュッケを打ち倒し、トランシアサンディアを併合。ラルゴに奪われた領土も取り戻し、南へ進攻を始める。やがて神の国を滅ぼし、東でモナーク帝国を築いたカーンとぶつかり、この世を去る。
 その後アルビオンの人々は遥か北の島へ渡り、ソレントを築く。帝国はロイスと名を代え皇帝ジェフリーと言う男に統治される。ジェフリーはアレクによって指名され帝位に皇帝だ。
 彼はアルビオンの血族はなかった。しかしその治世は高潔で公平、そして豊かさをもたらしたからだ。また共和制を採用し、物事は選挙で決められた。しかし彼は面白い男で、帝位を次いだにも関わらず財や名誉、権力には無頓着であった。また時折、アレクを懐かしむような言葉を呟いたと言う。
 さて、この頃を語る上でもう一人重要な名人物を紹介しよう。彼はアラドと言う。彼もまた非常に面白い男だ。彼は転生を繰りかえし200年に渡って帝国を支える。
 彼を表舞台に引っ張り出したのは、暗黒の騎士団事件である。
 アレク死去の後、ロイスは簡単にはまとまらなかった、帝国と言う形はかろうじて保っていたものの、各地で皇帝に対する正当性を疑う声は鳴り止まなかった。
 そんな声をジェフリーは治世を持って押さえ国を安定させていた。
 しかし、それだけで納得する者ばかりではなかった。
 高まる声に呼ばれたかのように、黒い旗を翻した騎士団はジェフリーの前に立ちはだかる。
 彼等は暗黒神を崇め、力を手に入れた者達であった。
 強大な力でロイス軍を打ち破っていく[[暗黒の騎士団]に、ロイスは今にも滅びそうであった。
 しかし、それを止めたのは当時一介の冒険者でしかなかったアラドであった。
 この働きでジェフリーに信用されたアラドはしかし、ジェフリーによって申し出られた、伯爵地位を断り。代わりに友としての地位を褒美としてもらう。その後、彼はロイスの危機には必ず友として駆けつけたと言う。
 この後ロイスは幾度かの危機を乗り越え350年以上経った。すでにジェフリー、アラドともこの世には無く帝国はロギカという男に支配され、帝政を敷きに代わり圧政によって人々は喘いだ。これに対し各地で聖職者は蜂起。ついにはロギカは滅び去った。各地は分裂し様々な国は生まれた。 蜂起をおこし現在圧倒的な力を持ち、教皇を抱える聖都
 蜂起の支援をしたバルザック修道国家
 そして竜の力で独立した竜と水の街リスディン
 魚人と共に戦ったヴィスタル
 さらに混乱の中分裂した八都市国家
 嘗てアレクに滅ぼされたランドルの後身ランディールである。
 そして20年前までに八都市国家は十都市国家となり、ランディールを含め
バージルコート共和国となった。
 更に、妖精と魔道師によって築かれた魔道国家イデアも誕生し、神の国も復活を果たした。

 最後に。
 現在、西方は神殿によってまとめられてはいるものの、民族の衝突、国土を広げようと野望を抱く国、怪しい動きを見せ胎動する神の国、中部に誕生したガーラント帝国の脅威と様々な混乱の要素を抱えている。



























































































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