龍神

【種族】龍

【設定】

「龍にとってはね、自分の生まれる場所が海である必要があるんだよ。骨の場所が海でないと復活が出来ないんだ。この貝はその目立て」
「そんな話聞いたこと無いわ?龍が海でないと復活が出来ないなんて」
「龍は海の中で復活し雷雨の中、空へ昇り、そして天を翔る。その証拠に、海も雨も天も全て龍が名前を付けた物である事が挙げられる」
「詳しいのね。本当かどうか判らないけど」
「その理由は、海、雨、天は全て同じ言葉で、三つとも『あま』と読む事からも判る。海人は単体でもあまと読むが、正確には『あまびと』だ。雨傘(あまがさ)、天の河(あまのがわ)などは普通に使う言葉だ。龍は雷雨を呼びながら天を飛び、竜宮が海の中にあるように水と深い繋がりがある事は霊夢でも判るだろう?」
「もう一つ、龍が三つの『あま』を駆け抜ける証拠として挙げられるのが、天に掛ける『虹』だ。あの雷雨の後に現れるのは、龍が現れたという痕跡なんだ」
「あー、なるほど。それは何となく判ったわ。」
「そう、龍が生まれるには三つの『あま』が必要となる。雨と天は在るが、幻想郷には海が無いんだ。だから龍は幻の海を創ろうとした。その幻の海の目立てが、一緒に眠っていた貝の石なんだ」
霊夢は得心がいった様子で、暗くなる前に神社に帰っていた。
幻想郷では竜(=動物)は龍(=神)へと変化し、化石ではなく生きた骨となっている。何故その様な事が起こるのかと言うと、それは幻想郷では元の動物に名前を付けていないからだ。名前を付けない事で、骨は化石になることを拒み成長を続けるのだ。
(『東方香霖堂』、「名前の無い石」、森近 霖之助博麗 霊夢

「虹とは、龍の通った跡だと言う事は言うまでもない。だから、三稜鏡に何か――この場合は光を通すと、虹が作り出される訳だ」
「ちょっ、ちょっと、待ってよ。そういえばずっと当たり前の事だと思っていたけど、何で龍が虹を残すの?」
「まぁ結論を先に言うと、龍は完全な三の世界から、森羅万象を創造するために虹の七色を残すんだ」
「随分と大きく出たのね」
「そりゃ、龍は幻想郷の最高神で創造と破壊を行う神様だからね。その辺の妖怪とは一回りも二回りも規模が違うよ」
完全に調和が取れた世界からは、新しい物が生み出される隙間はない。天から雨が降り、海に注ぎ込まれて天の力によって、海から水が蒸発し雲を創る。完全なアマの世界とは、三つのアマだけで完結しているのである。
龍は、その世界に不調和を持ち込み、その不調和から森羅万象を生む様に世界を変えた。その完全の『三』に足された虹の『七』色によって、世界は『十の力』で構成されるようになったのだ。
(『東方香霖堂』、「龍の写真機」、森近 霖之助博麗 霊夢

龍~幻想の最高神~

主な危険度: 極高
遭遇頻度: 極低
多様性: 不明
主な遭遇場所: 不明
主な遭遇時間: 不明

特徴
幻想郷の最高神。
人間、妖怪共に、生きとし生ける物全てが崇拝する神である。普段は、海か天か雨の中に棲み(*1)、その姿を確認する事は殆ど無い。
手と角が付いた蛇の様な姿をしていて、太さは樹齢数千年の大木を遥かに上回り、長さは空を覆う程だと言われている。
聲は天を割り、地上に雷雨をもたらす。体をうねらすと山が崩れ地震が起きる。万が一逆鱗に触れてしまった場合、幻想郷はどうなるのか判らない。
ただ、破壊するのと同時に幻想郷の創造神でもある。雨が降るのも、河が流れるのも、豊かな緑に包まれるのも、全て龍のお陰である。
 *1 ちなみに、龍は大結界も関係無く、何処へでも行く事が出来る。外の世界も冥界も天界も地獄も、自由に体を移動させると言う。

博麗大結界の時の龍
最後に、龍が現れたのは博麗大結界を張った時の事である。
天が割れんばかりの雷鳴と、水没するかと思われる程の豪雨に包まれ、暫くの間、昼も光が差さない闇の世界に陥った。
妖怪の賢者達は、自分の存在を賭けて龍に永遠の平和を誓うと、水は瞬く間に引き、空は割れ、地上は光を取り戻したと言われる。
それ以来、人間の里の中心に龍を祀る龍神の像が置かれ、毎日の様に崇められている。
(後略)
(『東方求聞史紀』、96頁、「龍神」の項、稗田 阿求

【各種要素をふまえての強さ議論】

幻想郷を創造し破壊するのみならず、外の世界も冥界も天界も地獄も自由に移動し、
世界に森羅万象をもたらす神。
頂点クラスの実力であることは間違いないだろう。

霖之助だけでなく阿求、霊夢、三妖精など複数ソースで語られることから
幻想郷で広く敬われているのはうかがえる。
但し明確に登場していない為、保留。

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最終更新:2013年05月16日 16:48
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