VST Tips(準備中)


VSTを作るにあたって

VSTを作るにあたって、いくつかの事項を決めておくとよい。

VST基本情報の決定

エフェクターを設計する前に以下の項目を決めておくとよい。

項目 説明
作者(ベンダー)名 作成した人や会社の名前
半角英数63文字以内
 
VSTバージョン 作成するVSTのバージョン
(32ビット整数で表せるように)
1.0.0 (32ビット整数で100にする)
1
20100401 等
VSTの製品名 VSTの製品名
半角英数63文字以内
Delay
Distortion 等
VSTの名前 VSTの名前。
半角英数31文字以内
(VSTの製品名と何が違うのかは不明。
文字数に問題がなければVSTの製品名と同じでよい。)
入力の数 エフェクターの入力の数 モノラルの場合…1
ステレオの場合…2
出力の数 エフェクターの出力の数 モノラルの場合…1
ステレオの場合…2
ユニークID VSTを区別するためのID
作成したVSTを公開する場合は以下URLで登録を行い、
発行されたユニークIDを入力する。
http://ygrabit.steinberg.de/~ygrabit/public_html/index.html
 
プリセットの数 プリセットプログラムの数 以下のプリセットプログラムを持つディレイの場合…3
- Long Delay
- Short Delay
- Cross Delay
パラメータの数 Hostプログラム(Cubase、Sonarなど)がコントロールできる
パラメータの数
(パラメーターに関してはさらに設計の必要がある(後述))
以下のパラメータを持つディレイの場合…4
- Delay Type
- Delay Time
- Feedback Level
- Delay Level

パラメーター情報の決定

各パラメーターごとに以下の項目を決めておくとよい

項目 説明
パラメーター名 パラメーターの名前
半角英数8文字
表示方法 パラメーターの値をどう表示するか
(整数で表示するのか?文字列で表示するのか? 等)
半角英数8文字
単位 パラメーターの単位
半角英数8文字
範囲 パラメータのとりうる範囲
デフォルト値 パラメータのデフォルトの値

例:Delayの場合
No. パラメーター名 表示方法 単位 範囲 デフォルト値
0 Type ディレイタイプ(文字列) なし mono,stereo,cross stereo
1 Time ディレイタイム(小数点表示) ms 100~1000 500
2 Feedback フィードバック量(小数点表示) % 0~100 30
3 Level 出力音量(小数点表示) % 0~100 25

その他設計

作成するVSTにあわせて、アルゴリズムや内部変数等の設計についても決めておくとよい。

例:
  • どのようなアルゴリズムで実装するか?
  • 内部で使用する変数はどうするか?   等





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最終更新:2010年12月01日 00:10