コンパイル時の注意
ここではコンパイル・ビルドを実施してVST(DLLファイル)を生成する際の注意事項について記載する。
- コンパイル、ビルド時の構成について
- コンパイル、ビルド時の警告について
コンパイル、ビルドの構成の注意
コンパイル、ビルド時の構成を「Release」に設定する。
(「Debug」でも問題ないが、デバッグに必要な処理が追加される。作成したVSTを公開する場合は「Release」にするほうがよい。また、
前項(準備中)はコンパイル、ビルド構成が「Release」であることが前提となっている。)
コンパイル、ビルド時の構成を設定する方法はメニュー「ツール」下あたりにある「Debug」のリストボックスから「Release」を選択する。
コンパイル、ビルド時の警告
コンパイル、ビルドの結果は画面下側にある出力ウィンドウでビルド結果を確認できる。
以下の警告「warning C4996」はもともと出るので問題ない。
それ以外の警告やエラーが出るようであれば、プロジェクトの設定や、コードの誤字脱字について再確認する。
(プロジェクト設定の詳細については前項までに説明。「同一カテゴリのTips」参照)
warning C4996: 'strncat': This function or variable may be unsafe. Consider using
strncat_s instead.To disable deprecation, use _CRT_SECURE_NO_WARNINGS.
See online help for details.
C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\VC\include\string.h(144)
【warning C4996】
strcpy,scanf等の関数を利用すると発生する警告。
ファオーバーフロー
の対策ため表示される。
以下を定義するとエラーは出なくなる。
#define _CRT_SECURE_NO_DEPRECATE 1
生成されたファイルの確認
コンパイル・ビルドが正常に完了すると、.slnファイルのあるフォルダに新しいフォルダ「Release」が作成されている。
「Release」フォルダの中に「プロジェクト名.dll」というDLLファイルがVSTである。
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最終更新:2010年12月01日 00:13