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:無題 213-222 - (2009/04/13 (月) 03:35:09) のソース

213 :1/8:2009/02/26(木) 22:34:50 ID:B2Hsso3E

目を開ける。薄く開いた瞼からは光が溢れた。鼻がツンと痛む。暗闇に慣れきっていた瞳が光を見るのは思ってる以上に辛い。 
それでも目は光に慣れていって、少しずつ周りの影がはっきりしてきた。 
「アーサー……」 
目の前にはアーサーの顔があった。最近アーサーはいつもこんな風に俺を覗き込んでいる。その表情はとても複雑だ。 
悲しそうで苦しそうで、怒っているようで、それでいてどこか嬉しそうでもあった。その顔からアーサーがどんなことを考えて 
いるか読むことはできない。どうしたらいいのか迷った挙げ句、俺はいつもアーサーの頬を擦ってやる。そうするとアーサーは 
必ず目を附せた。 
後七日。 
後七日過ぎれば、アーサーはこんな顔をしなくて済むようになるんだろうか。 
後七日。 
そう。アイツラがいなくなるまで、後―― 

レクリエーションの時間、俺は眠っていることが多くなった。アイツラは外に出る日が近づく度激しく俺を犯している気がする。 
それとも単に体力が落ちている身体がもっと乱暴に犯されてると錯覚してるだけなのかもしれない。とにかく眠い。目を閉じて、 
身体がくたばるのを少しでも先延ばししようと努力する。今日も人気のない木陰で身体を横たえる。 
「―――…」 
「――!―――…――!」 
耳障りな声が聞こえる。一人は焦った様子で何かを喚いている。もう一人は対称的で笑いを含みながら話をしている。その様子は 
落ち着いたと、言うよりは冷徹な感じすら受ける。 
(誰だ…うるさい……) 
文句の一つでも言ってやろうと声の方に目をやる。 俺は目を疑った。 
(マルコ…それに…アレックス?) 
確かあいつは……マルコはアレックスの子分じゃないと言っていたはずだ。なら何であんな風に二人で話してるんだ?耳をすませてみるが、 
あれは英語じゃない。独特の舌使いやイントネーションはイタリア語だろうか。全然内容が理解できない。聞かれたらまずいようなこと 
でもあるのか?疑惑がぐるぐると頭の中を駆け巡る。そんな状況で二人を見ていた時、俺はあることに気付いた。不思議なことに、しきりに 
声を荒げていたのはあの“タイラント”アレックスで、それを薄く笑いながら聞いているのはマルコなのだ。あのアレックスが、顔色を変えて 
何かを訴えている姿は俺にとって、いや、ココにいる誰にとっても異様な光景だと言えるだろう。 
暫くしてアレックスは苦虫を噛み潰したような顔をして、そこを去った。それをマルコは冷たい笑いを浮かべて見送っていた。どうすべきか 
迷ったけれど、俺は立ち上がってマルコの前に出ていく。 
「マルコ!」 
声をかけられたマルコは少し驚いたような素振りを見せたが、すぐにいっと口の端を吊り上げた。 
「ああ、見てたのか。ピーピング・トムは目を潰されるぞ。」 
「…じゃあ何か?お前は俺達のためにストリップでもしようとしてんのか?」 
「野郎の裸なんざ興味ないだろ?まあ、美しいスィニョーラがご所望とあらば喜んでするさ。」 
いつもの軽口も何故か意味深に聞こえる。目の前の野郎は一体何を考えているのか。胸騒ぎがした。 
「お前は……アレックスの味方なのか。」 
それだけは確めなきゃならない。答え次第では、無意味かもしれないが、何か対策をしなくちゃならないからだ。そんな俺の焦りを余所に、 
マルコは饒舌に語りだす。 


214 :2/8:2009/02/26(木) 22:37:28 ID:B2Hsso3E
「サンドロ……あいつは“我々”の家族だ。家族はどんなカスでも守るのが道理だろう?ただし、忘れちゃならないのは“家族は一人だけ 
じゃない”ってことだ。他の家族のことも考えて、最善の道を探す。あいつは少し“やり過ぎてる”んだよ。家族は他の家族が悪さをしたら 
躾なきゃならないし、場合によっては――」 
一瞬勿体振るように言葉を詰まらせてから、マルコはまるで宣告をするように言った。 
「“引導を渡してやらなきゃならない。”」 
背筋がゾクリとした。それは明らかに張ったりや冗談じゃない。こいつは本気だ。ゴクリと喉をならして生唾を飲んだ。 
「色々大変なのさ。躾にしてもバランスや方法、程度、準備も考えなきゃならないし、他の家族の意向も汲まなきゃならない。それに 
自分自身どうしたいかってのもあるしな。」 
得体の知れない“マルコ”と言う人間を前に初めて恐怖を感じた。この男は誰なんだ。 じっとりと嫌な汗が滲む。 
「……アーサーだけは、アーサーにだけは手出しするな。」 
こんなこと位しか言えない自分が歯痒かった。非力で間抜けな自分が憎らしかった。 
「大丈夫さ。それは“約束”だろう?“我々”は“約束”は守る。サンドロも例外じゃない。それに俺はお前らを気に入ってるんだ。 
多少のサービス位はしてやるよ。」 
ポン、と俺の肩を叩くと、マルコは騒がしいグランドへと歩いていった。俺は一人取り残される。 
守りきれるのか。 
アーサーとの約束を守れるのか。暗い雲が胸を覆っていった。 


「あっ、あっ、あっ…くううぅっ…!」 
ドクドクと精液が注ぎ込まれる。これで何回目かなんてわからない。ただもうアナルの感覚は熱を感じる以外麻痺しかかっていた。 
「結構使い込んでやってんのにコイツのケツマンコまだキツいぜ。」 
「けど見ろよ、ケツ穴ぽっかり開いちまってるぜ。折角中出ししたザーメン垂れ流してやがる。」 
やっと解放されたソコに新しい肉の塊が挿入される。こぷりと音がして、中の精液が腿を伝って行くのがわかった。圧迫感に耐えながら 
唇を噛む。ゴリゴリと前立腺を擦られれば嫌でもペニスが熱くなり、むくむくと勃起してしまう。そしてそのまま茎を扱かれたらもう 
ダメだった。 
「ひゃっ…んうぅっ、畜生っ、あ、あ、あんっ……!」 
「何だぁ?もうイクのか?最近前より早漏になってんじゃねえか?」 
「うるさっ……!ああぁっ、もう無理っ……!」 
ペニスが上下しながら、びゅくびゅくと体液を吐き出す。ひたすら射精を強制されたせいで床に飛ぶ液体は色も粘り気も薄くなって 
しまっていた。俺はイった後も暫く人形みたいにガクガクと犯されて、内臓に直接熱を浴びせられた。それで漸くヤツラは満足した 
ようで、俺に自分達のペニスを口で掃除するように言う。 
「んうっ…ちゅ…くちゅ…くちゃ…はぁっ、はぁっ、んぐぅ…ぺちゃ、ぺちゃ…ちゅるっ…」 
「テメエのケツ穴ズコズコしてたチンコうまそうに舐めやがって。本当に救いようのないクズだな。淫乱で変態だなんてよ。」 
コナーがそう嘯く。 
違う。 
俺はそんなんじゃない。 
確かに俺は弱くて使えないクズかもしれない。でも男に欲情する変態でもなければ、ファックされて悦ぶ淫乱でもない。 
そう言い返してやりたかった。でもボロボロになった身体じゃそれすら出来ない。 
「うっ…出すぞっ。飲め!」 
「ごぶっ…!んぐっ…ごくっ…」 
舌が腐りそうな液体が喉を、胃を、身体全体を汚していく。それを三回繰り返して、やっと俺は本当に自由になった。 
「ロイド…」 
ふわりと身体が軽くなる。アーサーが俺を抱き抱えてくれたんだ。俺は焦った。だって身体には自分のだけじゃなく、アイツラの 
汚物も付いているんだ。アーサーを押し返そうとしたけれど、アーサーは俺を離そうとはしなかった。 
「アーサー…汚れるっ…俺、汚いっ…」 
「ロイドは汚くなんかないっ…!」 
その言葉に胸が熱くなる。目の奥がジンとして涙が出そうになった。ぐっと我慢して恐る恐るアーサーの背中に手を回す。耳元に 
アーサーの吐息を感じる。アーサーは乱れた息を必死に抑えているようだった。またアーサーは自分のことを責めてるんだろう。 
「……全然、堪えてねえよ。それに…後、五日だ。…大したことない。大丈夫……安心しろ…」 
「……俺は、ロイドに…守、って貰える……資格…なんて……」 
アーサーが震えている。どうしたらいいんだろう。どうしたらいいのかわからない。アーサーが苦しんでいるのに。助けてやりたいのに。 
ふと、昔のことを思い出した。俺が泣いていて、マーが急いで駆け寄ってくれる。 
それから涙をエプロンで拭いて、抱っこをしてくれた。 
それから、それからマーは―― 


215 :3/8:2009/02/26(木) 22:39:21 ID:B2Hsso3E
「――……!」 

――マーはそっとキスをしてくれた。 

その時俺は凄く嬉しくて涙なんかぴたっと止まってしまったんだ。 
「ロ…イド……」 
アーサーは唇を押さえたまま固まってしまった。本当はマーがしてくれたみたいに額にしようと思ったけれど、身体が上手く 
起こせなくて唇にするしかなかった。 
キスをした後、口の中が汚れていることに気付いた。まずいと思い、謝ろうとした。 
「ごめ…アーサー…」 
その時見たアーサーは、顔を真っ赤にして目を潤ませていた。驚いてアーサーを引き剥がそうとしたけれど、アーサーは逆に俺に 
しがみついてきた。 
「ロイドっ…俺っ…ロイドがっ…」 
後は言葉になっていなかった。慰めようとしたのに、これじゃあ逆効果だ。本当に俺はなんて役立たずなんだ。やるせない、 
遣りきれない思いで身体が張り裂けそうだった。 


アイツラが外に出る日が三日後に迫った夜。俺達はご多分に漏れず医務室にいた。ここのところ昼はクロスを挿入されたまま焦らされ、 
夜は休む間もなく輪姦された。まともに神経を休める時間はこの医務室でだけになっている。今、俺はアーサーと一緒にベッドに 
潜り込んでいた。いつからかは覚えていないけど、俺達はお互い向かい合って抱き合って眠る。 
アーサーは赤ん坊みたく身体を丸めて、俺はそれを抱き締めた。 
そして気付けばアーサーはいつも俺の顔を覗き込んでいた。そんな時アーサーは必ずとても複雑な表情で俺を見ている。今晩もやっぱり 
アーサーは難しい顔をしていた。 
「……俺、最低だ。」 
アーサーが呟いた。 
「…いつもロイドがボロボロにされてるのに…何にも出来ない。」 
「アーサーのせいじゃないさ……」 
「それだけじゃない。俺は…俺は……もっと最低で、最悪な屑野郎だ。」 
酷く思い詰めた瞳を伏せて、アーサーは続ける。 
「…俺は…多分………嬉しかったんだ。」 
思いもよらない言葉に戸惑った。アーサーの顔を見ようとしたけれど、アーサーは逃げるように俯いた。 
「…ロイド…ロイドが……酷い目にあって…ボロボロになって…傷付いて…それでもロイドは……俺を……俺を、想ってくれて……」 
アーサーは俺の胸に乗せていた拳を更にきつく握りしめる。身体もガタガタ震えだしている。 
「どんなに……酷いことされても…ずっと………だから………だから………俺……それが……嬉しかったんだ…………」 
絞りだすような声で、アーサーは告白した。俺は絶句し、ただアーサーを見つめることしか出来ない。 
「…それだけ………ロイドっがっ……俺を、好き、なんだって…そう……思ったら……俺っ……」 
嗚咽を噛み殺しながらアーサーは告白し続ける。 
「…ごめ……ごめんっ…最低だって……わかって…でも、嫌われたくないからっ……ごめんっ……」 
まるで子どもみたいに舌ったらずな喋り方でアーサーは謝り続けた。その姿はまるで告解をし、贖罪を求める人間のようだった。 
「ロイ……ロ……イド…ごめん……ごめんなさっ……嫌わないで…嫌…な……で……」 
震えはおこりがついたように酷くなり、握られた拳からはいつの間にか一筋の血が流れていた。 
それだけでアーサーがどれだけの勇気を振り絞って、どれだけ辛い覚悟をして俺に“懺悔”したかがわかった。 
この異常な生活で、異常なことを強いられて、きっとアーサーは追い詰められていたんだ。 
だから俺が嬲られる度、そんな歪んだ想いを抱いたに違いない。 
そういう風にすがるものを見つけて、必死にそれにしがみ付くしかなかったんだ。 
そしてアーサーはそれがいけないことだと思い、ずっと罪悪感とか、嫌悪感とか、そういうものに苛まれていたんだろう。 
「アーサー…」 
俺は血の滲む拳をそっとほどいてやった。そして傷口を舌できれいにしてやり、アーサーの小さな身体を抱き締めるた。 
「もういいんだ。わかったから。ちゃんと言ってくれて、ありがとう。」 
「ロイ…ド…嫌い、に、ならないで……」 
それ以上言葉はいらなかった。 
アーサーが愛しい。 
この小さな弟が堪らなく愛しい。 
優しくて純粋できれいなアーサー。 
俺の、弟。ずっとずっと、こうして抱き合っていられたら。 
じわりじわりと毒に犯された胸に、アーサーへの想いが深く深く刻まれた。 


216 :4/8:2009/02/26(木) 22:41:30 ID:B2Hsso3E
やっとこの日が来た。 
明日、ヤツラは全員ココを出ていく。 
俺とアーサーがこの地獄から抜け出すまで後一日。 
最後の呼び出しがある。 
俺は毎日しつこく犯され続けて、頭も神経もずたぼろになっていた。でもそれも後一日。気力を振り絞って 
アレックスの前に立った。 
「今日が最後か。名残惜しいよなあ。ロイド。」 
嫌らしい笑いでこっちを眺めてくる。今まで散々俺をメチャクチャにしてきた男の顔を見て、改めて腹が立った。 
「…さっさとしろよ…屑が……」 
「くっくっくっ…そうだな。今日は最後なんだ。取って置きのプレゼントをやろうと思ってんだ。ユルギス!」 
「ほらよっ!」 
どん、という鈍い音がして俺は振り返った。 
「あっ…!」 
胸に何かが飛び込んでくる。俺はそれを反射的に抱き止めた。 
「アー…サー……?」 
「ロ、ロイド…」 
腕の中から俺を見上げるアーサー。困惑しきった顔で狼狽えている。 
「ロイド。お前が大好きなアーサーとファックさせてやるよ。嬉し過ぎて勃起しそうだろ。」 
「なっ…?!ふ、ふざけんな!クソッタレ!そんなこと出来るわけねえだろ!!」 
頭を殴られたようなショックだった。俺とアーサーが?ありえない。そんなこと出来ない。 
「約束だったろうが!!アーサーには手を出さないって!!」 
「ああ。“俺達”はな。だがお前がヤる分にはいいだろ?あぁ?」 
悪魔のような声に戦慄した。コイツラはどこまで俺達を貶める気なんだ。狂ってる。 
「まあお前がヤらねぇってなら、仕方ないから俺達がアーサーの相手をしてやるけどなあ。 
約束は約束だが、そうなったら仕方ねえからな。」 
ユルギスが舌舐めずりをしながら言う。アーサーはびくっと身震いして俺にしがみついた。 
「アーサーをファックするか、アーサーがファックされるのを見るか。好きな方を選べよ。」 
コイツラは本気だ。アーサーを抱くか。アーサーが乱暴されるのを見るか。選ぶなんて、そんなこと―― 
でも選ばなきゃアーサーは、アーサーは―― 
「ロイド…」 
小さな声で俺を呼ぶ声がした。アーサーだ。腕の中で小さくなっているアーサーが俺を呼んだんだ。 
「アーサーっ…」 
「…ロイド。俺は、どうなったって構わない。ロイドが選ぶ方でいい。ロイドが傍にいてくれるなら、 
俺どんなことでも全然平気だ。」 
そう言うとアーサーは笑った。その笑顔があんまりにもきれいで、俺は息を飲んだ。アーサーの細くて華奢な 
肩をぎゅうっと抱いた。アーサーは微かに震えていた。 
そして、決断する。 
「……………アーサーを、抱く。」 
その瞬間アーサーは、はっ、と熱い吐息を吐いた。 
「決定だな。くくくっ言った通りだろ?コナー。10ドル寄越せよ。」 
「クソッ!わかってるよ。コレ見てからやる。」 
アイツラがゲラゲラ笑っているのを他所に、俺はアーサーを見た。アーサーの目は濡れていて、顔は赤く 
火照っている。唇はきつく結ばれていた。 
「……ごめん。アーサー……」 
アーサーはふるふると首を横に振る。その姿は本当に幼くて、とても痛々しかった。 
アーサーはまだこんなに小さいのに。こんな目に遭わないといけないなんて。 
「オラ、さっさとやれっつったのはテメエだろうが。早くしろよ。」 
アレックスが催促する。 
――やるしかない。アーサーが怖がらないように、そっと麻袋の山にアーサーを横たえる。 
「…大丈夫。絶対怖いことはしない。大丈夫だから。」 
「うん…」 
怯えた様子のアーサー額にそっと唇をつけた。 
それから瞼や鼻、頬とキスをしてやる。段々アーサーの身体の強張りが解けていく。それを見計らってアーサーのシャツの 
ボタンに手をかけた。 
一つ、二つ。 
上から順番に外していく。 


217 :5/8:2009/02/26(木) 22:43:39 ID:B2Hsso3E
あっ……」 
全部のボタンが外れ、シャツがはだける。見慣れているはずの胸はうっすらとピンク色に染まっていて、何故か 
とても艶かしく見えた。上下する胸には薄く色づいた突起がある。そこは半分ほど勃っていて、アーサーが興奮して 
いるんだとわかった。その可愛い右の乳首を口に含んだ。 
「あふっ…あぁっ!」 
舌で乳首を転がしながら、左手でもう一つの乳首を撫でてやる。こりこりとしてきたそれに少し意地悪をしてやろうとして、 
軽く歯を立てた。アーサーは敏感に反応して 身体を跳ねさせる。それを優しく押さえつけて、首筋や肩に何度も口づけた。 
さっきまで堅くなっていた身体が次第に解れていく。 
「アーサー…下、脱がすぞ…」 
「んっ…」 
アーサーの下着の中に手を伸ばす。そこはもう濡れていて、ペニスも勃起しかかっていた。そこを袋ごとやわやわと揉んで 
やるとアーサーは甘い悲鳴を上げた。 
「やあっ…!ひんっ…ひあぁ…!」 
いつもからは全然考えられない位甘ったるくて乱れたアーサーを見て、俺の腐りかけた脳ミソは痺れるような幸福を感じていた。 
衝動に突き動かされるまま、一気に下着とズボンをずり落とす。 
「ああっ…!」 
ぷるんと未熟なペニスが跳ねて出てくる。さらさらした液体を先っぽから垂れ流しながら、ぷるぷると震えていた。いかにも 
子どものものというサイズで、親指くらいしかない。半分ほど勃っているものの、皮は剥ける気配もなかった。 
「ロイ…ロイドっ…恥ずかしいっ……」 
顔を真っ赤にしながらアーサーは訴えた。 
可愛い。 
可愛い。 
可愛い。 
その時初めてはっきりと、俺はアーサーに欲情していることを自覚した。 
その次の瞬間には、俺はアーサーの唇を奪っていた。 
「…はむっ……んっ…くちゅっ…はあっ、アーサー、アーサーっ…んちゅっ…」 
「…むぅっ……あむっロイっ…はんっ、ちゅっ…くちゅっ…ロイドぉっ…んぐっ…」 
お互いに口の中をでたらめに舐めて、食んで、吸い合った。どっちのものか分からなくなった涎を飲み下しながら、 
必死にお互いを求め合う。時々アーサーの性器を触ってやればくぐもった声をあげて俺にすがってきた。アーサーの反応が緩慢に 
なったころ、やっと俺達は唇を離す。アーサーはもう蕩けきっていて、うっとりとした目でこっちを見つめていた。 
「はあっ……はあっ……はあっ…アーサー…もっと…気持ちよくしてやるからっ……」 
「あ……あ…ロイ…ド…ぉ…」 
ぴくぴくとひきつる太股を割り、顔を埋める。そしてまだ幼ないペニスを口に含んだ。 
「やあああぁぁっ!」 
アーサーは鳴いた。多分フェラチオは初めてなんだろう。腰を引いて逃げようとしたけれど、俺はそれを許さない。つるつると 
したそこを愛撫する。小さい茎だけじゃなく、袋も一緒にくわえ込んで、揉みしだくように口の中を転がした。むくむくと勃ち 
上がるペニスの先を舌で剥いてやる。 
「いっ…!ロイドっ…痛いっ…やめてっ…!」 
少し乱暴にそこ剥きあげると、口の中にピリッとした刺激と鼻をつく臭いが広がる。ずっとかむっていたから、恥垢が溜まって 
いたのかもしれない。俺はそれを舌で丁寧に削ぎ落とし、きれいにしていく。痛くないように、力を加減してねっとりと舐めてやる。 
「ひゃうぅっ…!だめっ…ロイド…!」 
カリや裏筋も丹念に舐めてやる。口をすぼめてくぽくぽとピストンしてやると、アーサーは嬌声を上げて腰を揺らした。そろそろ限界か。 
アーサーの様子を見て、追い込みをかける。じゅるじゅると音を立て、思い切り吸い上げてやる。 
「きひいっ!ロイドっ!やっ…やだっ…だめだからっ…ロイドっ…!あああぁぁぁ!」 
アーサーは鳴きながらイった。ただペニスはビクンビクンと痙攣し、失禁はしたものの、射精はしなかった。漏らしたものを 
飲み込むと、俺はアーサーに向き直った。 
「アーサー…もしかさて、まだちゃんと出来ないのか?…」 
アーサーは息を荒げ、顔を伏せ、耳まで赤くしながら僅かに頷いた。 
まだ小さすぎるアーサーの体はまともに射精すらできないんだ。そう思うとこれ以上のことをするのは躊躇ってしまう。 
だけど多分、ここでやめることは許されない。 
俺達の後ろにアイツラの気配がする。こっちをじっとみて、にやけてやがる。 
あんな下衆に、アーサーを渡してたまるか。 


218 :6/8:2009/02/26(木) 22:45:23 ID:B2Hsso3E
「…アーサー、少し腰上げろ。ちゃんと解すから…痛くない。大丈夫だから。」 
アーサーは焦点の定まらない目をさ迷わせながらおずおずと足を開き、こちらに尻をさらけ出した。アーサーのアナルはとてもきれいな 
色をしていた。濃いピンク色のそこは、俺の唾液やアーサーが漏らした体液で濡れそぼっている。ひくつくアナルはとても狭そうで、 
人差し指すら入るかどうか怪しかった。 
俺はそこに唇をあてがう。それからマッサージするように舐めていく。 
「やめっ……!口っ…離せっ……汚いっ…からっ……!」 
アーサーは力のない手で俺の頭を掴んだ。それに構わず俺はそこを解し続ける。舌を尖らせて孔に差し込む。それから潤滑油になる 
唾液を流し込んだ。何度か舌を出し入れした後、指をゆっくりと挿入する。括約筋が傷つかないよう、慎重に慎重に入れた。 
「力抜け…そうしたら楽になるから。」 
「うぅ……はあぁっ…あうぅっ…!」 
指を段々奥にいれていく。指も二本、三本と増やしてやる。眉を潜めて喘ぐ姿はとても可愛らしかった。気付けば俺のペニスも 
ギンギンに勃起していた。 
ぐちゃぐちゃと三本の指がスムーズに動くようになった頃、俺は自分のペニスをアーサーのアナルに押し付ける。 
「アーサー…いいか?」 
「…っ…っ…ロイドっ…いい、よ……っ……」 
その言葉と同時に俺はアーサーの中に入っていった。 
「くううっ…!」 
「きああああぁぁぁ…!」 
熱い。 
アーサーの中は溶けてしまいそうなほど熱かった。きゅうきゅうと締め付けてくるそこはとても狭く、俺のぺニスですら受け 
入れるのが窮屈そうだった。アーサーが少し慣れるまで、暫くそのまま動かずにいた。中がぴくぴく痙攣するのがおかしくなりそうな 
程気持ちいい。 
「痛い…か…?」 
今すぐにでも突きまくりたい衝動を必死に抑えてアーサーに聞く。すると苦しそうに息をするアーサーは、ゆっくりと微笑んだ。 
「…これくらいっ……平気…だっ…動いてっ……」 
健気なその姿に俺の理性の糸が切れた。 
可愛い。 
アーサーが可愛い。 
アーサーを俺のものにしたい。 
欲望のまま小さなアーサーの身体を貪った。めちゃくちゃに突きまくって、快感を求め続ける。脳が腐りきってまともな思考が出来ない。 
「アーサーっ…アーサーっ…!気持ちいいっ…アーサーっ……」 
「ロイドっ…あぅっ…ロイドっ、ロイドっ……!好きっ…ロイドぉっ…!」 
どちらからともなく唇を重ねて、求め合った。口はべたべたになり、とにかく身体をまさぐり合う。肌を触れ合わせたくて 
仕方なかった。かくかくと腰を振り、アーサーを蹂躙した。アーサーも俺を受け止めようと一生懸命しがみついてくる。 
飢えた獣みたく交わりあう。 
「ちゅっ…アーサーっ…くちゅ…ちゅうっ……アーサーっ…もう、イくっ…!」 
「…ロイドっ……いいよっ…むうっ…ちゅるっ…はあっ…ロイドっ…くちゃっ…俺もっ……!」 



219 :7/8:2009/02/26(木) 22:49:08 ID:B2Hsso3E
今まで感じたことのない感覚だった。 
どくどくとアーサーの中に汚い欲望を、精液をぶちまけた。一滴も溢さないよう、一番奥に打ち込んだまま、びくびくと 
射精し続ける。快感と、幸福感と、切なさと、満足感と、とにかく沢山の感情がごちゃ混ぜになった感覚が身体を、心を 
焼き尽くした。 
「はー…はー…アーサー…」 
「ふっ…うんっ……ロ…イド…」 
俺達はまたキスをした。お互いを確かめるように、欲しがるように、甘いキスをした。 
「アーサー、好きだよ。アーサー……愛してる。」 
キスの雨を降らせなが囁き続けた。 
アーサーを手に入れた。 
これで、アーサーは俺だけのものだ。 
暗い悦びが身体中に染みていく。 
「ロイド……」 
ぽつりとアーサーが俺を呼ぶ。俺は応えるようにアーサーの顔を覗き込んだ。顔を上気させ、潤んだ瞳をこっちに向けている。 
蕩けきった表情がいじらしい。 

「―――…」 

何かを呟いたとき、アーサーの頬を一筋の光が伝っていった。 


きらきらとした、透明で、純粋な、夜月に照らされる露のような、小さな光。 

そしてアーサーは気を失った。 


「あ…あ…あああっ………」 

悪夢が醒める。 

心に立ち込めていた真っ黒な靄が晴れていく。 
熱に浮かされ、焼け爛れた脳が漸く自分の犯した罪を認識し始めた。 


220 :8/8:2009/02/26(木) 22:49:44 ID:B2Hsso3E
「あ、あ、ああぁ…アーサー…アーサーっ…俺、俺っ……なんてことっ……」 

どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう。 

アーサーを傷つけた。 
アーサーを汚した。 
俺がアーサーを、俺が―― 

「お疲れさん。けけけけっ、大事な弟をレイプした感想はどうだあ?ロイド・バーカー?」 
コナーの声がする。 
そうだ。俺はアーサーをレイプした。 
血の繋がった弟を犯した。 
最低最悪の犯罪者だ。 
「おい、アレックス。もうアーサーの野郎ヤってもいいだろ?」 
「ああ。好きにしろよ。」 
混乱した頭から血の気がさっとひいた。アーサーをヤる?確かにそう言った。 
「やめろ!約束が違う!!」 
我に返り、半狂乱になってアレックスとユルギスに怒鳴り付ける。掴みかかろうとしたが、コナーに組み敷かれ動きが 
とれない。ユルギスがこっちに向かって唾を吐き、ニヤケながらアーサーの方へと歩いていく。 
「どうしてテメエみたいなガキとの約束守らなきゃならない?お前は黙って精液便所になってりゃいいんだよ。エロガキ。」 
アレックスは顔を歪めて嘲け笑った。酷く醜悪な顔で笑うそいつは、紛れも無い外道だった。こうやってもがいている間にも 
アーサーに危機が迫っている。 
畜生。こんな時にも俺はどうしてこんなにも無力なんだ――! 
「約束を守れ!!“アレッサンドロ”!!!マルコや“彼等”はお前を許さないぞ!!!!」 
ぴたりとアレックスの動きが止まる。顔色が急激に変わった。 
「……何でお前がその名前を知ってる。」 
低い、ドスの効いた声。目には怒りと恐怖が混在していた。はっきりとした動揺が見てとれる。そして次の瞬間怒号がとんだ。 
「ユルギス!やめろ!」 
「あぁ!?」 
ユルギスはもうアーサーのアナルにペニスをあてがっていて、後少しで、というところまでいっていた。 
「ふざけんなよアレックス。ロイドに処女やったら好きにして良いって言ったろうが。」 
突然お預けを喰ったユルギスは当然のように怒り出し、アーサーを放り出してアレックスに詰め寄った。コナーが怯んだ隙に 
俺は腕を振りほどき、アーサーに駆け寄る。急いで服を羽織らせ、最低限の身形を整えてやった。 
「うるせえイワンが!やめろっつてんだよ!!ボケが!」 
「何だと!俺はリトアニア人だ!ウォッカ野郎と一緒にすんじゃねえ!!クソッタレ!!!」 
「ヴァッファンクーロ!黙れ!それとも黙らせて欲しいか?えぇっ?!」 
「お…おい!落ち着けよ!看守が来るっ!」 
俺達二人をおいておいて、言い争いは激しさを増していった。暫くして様子がおかしいことに気付いたのか、外から何人かの 
人間がやってくる気配がする。 
「お前ら!何を騒いでいる!!」 
扉が開き、看守が乗り込んで来た。特に三人を取り押さえるわけでもなく、諫めようとしている。 
「お前らはこっちだ。」 
上から声がして、そっちを見上げた。そこにはあの神経質そうな医者がいた。 
「早くしろ。」 
俺はどうしていいかわからず、とにかく言われるがままアーサーを背負って部屋を出た。 

医務室のシャワールームでアーサーの身体を洗った。不思議なことにアーサーは朝まで全然起きなかった。 
身体じゃなく、心の方が現実に耐えきれず、アーサーから意識を奪っていたのかもしれない。 
顔、腕、脚、そして――中。 
痛くないように優しく指を中に入れた。 
「ん……」 
アーサーは小さく呻く。俺は細心の注意をはらってアーサーの中から自分の精液を掻き出した。 
とろりとした感触と一緒に白いものが出てくる。 
おぞましい、俺の罪の証。「…アーサー…俺っ…俺っ……」 

絶対に許されない罪を犯した。もう俺は―― 


アーサーの兄ちゃんじゃなくなった。 


 -[[:第7話>:無題 244-254]]
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