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:大学生と眼鏡っこ小学生 - (2008/08/31 (日) 23:48:25) のソース

359 :大学生と眼鏡っこ小学生(1):2007/09/15(土) 06:00:09 ID:ppwpUdbN


九月も中頃に近付き、夜中はまだ冷房を必要とするくらい温度が高いと言うのに、日が沈むのだけは段々早くなってきた。 
去年もこんなもんだったろうか。 
もしかして最近ニュースでやたらと取り沙汰されている異常気象ってやつか? 
そんな、世界にとっては一大事なんだろうがしがない大学生である自分にとっては非常にどうでもいい事を頭の中に並べながらのろのろとした足付きで階段を上がる。 

築二十年(もはや骨董品の部類に入る)の木造二階建て、日当たり最悪、住んでいるのはむさ苦しい男のみと言う、家賃が月三万というのが取り柄のボロアパート。 
安普請の階段は体重をかけるたびにギシギシと今にも抜けそうな音を奏でる。 
しかしその音が意外なところで役に立つらしく、 
俺が帰ってきたことにいち早く気付いた小さな足音が、こちらにパタパタと駆け寄って来るのが分かった。 
どうやら扉の前に座り込んで待っていたらしい。まあ、いつもの事だが。 

「……遅いっ」 

最後の一段を上りきらないうちに見慣れた顔が見えて、俺はやれやれと息をつく。 

「また来たのか?」 
「借りた本、読み終わったから…」 

そして何やらランドセルの中をごそごそと漁り出す。 
……そう、ランドセル。 
最近は紺色なんて洒落た 
色があるんだな…などとまたどうでもいいことを考えながらも、視界の端に入った小学生の象徴みたいな物体を見やる。そして自覚する。 
いま俺の目の前にいるのは、こんなボロアパートには縁があるはずのない小学生の少年で、 
俺はこの少年に……とんでもないことをしでかしているということ。 

「これ、面白かったよ」 

少年……秋人は見るからに優等生といった風貌の小学生だ。 
高そうな銀縁の眼鏡が顔の大半を占め、レンズの下には気の弱そうな、そのくせ神経質そうな瞳がこちらをちらちらと伺う。 
他の何にも染まっていない真っ黒な髪は、肩につく寸前で切り揃えられている。 
それが、秋人が自分の顔を隠すためにやっていることを俺は知っている。 
この分厚いレンズの、長い髪の下にある、そこいらの女の子よりよっぽど可愛い顔をしていることも。 

「ていうか何貸してたっけ?……カフカか」 

子供が読む本じゃないだろこれ、と勧めた自分自身に突っ込みを入れながら、こんな場所で立ち話も何なので、俺は秋人を家の中に促した。 






363 :大学生と眼鏡っこ小学生(2):2007/09/15(土) 23:56:25 ID:ppwpUdbN


そもそも俺達が出会ったきっかけは、インターネットのとある掲示板を介してだった。 
掲示板と言っても別に出会い系のようなものではなく、同じ趣味を持った者同士が性別年齢を問わず好き勝手に雑談し、 
その中で気が合えば各自でメールアドレスを交換することもある、表向きは至って健全なものである。 

その掲示板は趣味に応じてスレッド、つまり話題を立てて語り合うのだが、その中で『ジャンルは問わず。とにかく読書が好きな奴、集まれ』という非常に分かりやすい題名のスレッドの中で、特に親しくなったのが秋人だった。 
年齢が離れている事もあって読んでいる本は異なっていたが、面白ければハードボイルドだろうが恋愛小説だろうが何でも読むという無節操なところで気が合って、いつの間にか個人的なメールをするような親しい間柄になった。 
それから本以外のプライベートな話題を交わすうちに互いの住んでいる家が私鉄で数駅という非常に近い場所にあると分かり、年齢の離れた友人として月に数回程度会うようになった。 

ここまではまだ問題のない、至って健全な関係だったのだ。 
名誉のために誓って言うが、俺はそれまで妙な趣味など持ち合わせていない、ちょっと文学オタクなだけのどこにでもいる大学生だった。 
彼女こそいなかったがゼミで開かれるコンパには頻繁に顔を出し、 
それなりにいい雰囲気になった女の子だっていた。 

……今から一ヶ月ほど前の、あの日。 
今まで歩いてきた道を踏み外すまでは。 







366 :大学生と眼鏡っこ小学生(3):2007/09/16(日) 03:42:41 ID:WMvg8Zyf


夏休みに入ってからと言うもの、秋人は頻繁に俺の家であるボロアパートを訪れるようになっていた。 
それまではお互いに都合が合う日(だいたい土日祝日)に図書館や本屋、 
さすがに俺みたいな大学生が秋人の家に遊びに行く訳にはいかないので俺の家で本の貸し借りなどをしたりしていたのだが、 
夏休みは金もないし家にこもって本でも読んでるよとメールで告げたところ、 
秋人は毎日のようにやって来ては家にある大量の本を読んだり、借りて来たビデオ(DVDデッキなんて代物は貧乏学生の家には存在しない)を一緒に見たり…… 
何だかんだでそれなりに退屈しない日々を送っていた。 

その日は朝から茹だるような暑さで、 
秋人は午前中に通っているらしい夏期講習を終えてまたいつものように家へやって来ると、 
ほとんど効いていないも同然のクーラーに悪態をつきながら、新しく借りてきた洋画のビデオをもはや家主に断りを入れることもなくデッキの中に入れた。 
年代物のデッキはキュルキュルと危険な音を立てながら、ビデオを再生するのにしばらくの時間を要している。 

「お前さ、毎日毎日来てるけど他に用事とかないのか?」 
俺が若干の嫌味をこめて言うと、秋人はむっと唇を尖らせて視線をテレビからこちらに向ける。 
「それって、迷惑だからあんまり来るなってこと?」 
「そうじゃなくって……」 
「僕だって結構忙しいんだよ。朝から塾行って、家に帰ったら学校と塾の宿題とか、 
授業でやったところの復習とかしなきゃいけないし…」 
「…うわ、勉強尽くしだな。俺の小学生時代とはえらい違いだ」 
まあ秋人が通っているのは県内でも有数の私立小学校(ちなみに大学までエスカレーター式らしい)だから、仕方ないんだろうが。 
「だからせめて昼くらいは本読んだりビデオみたりとか、好きな事したいんだよ。 
家じゃ母さんが勉強勉強ってうるさいし……」 
「同じ年の友達と遊んだりはしないのか?」 
「やだ。同級生なんて子供っぽい奴ばっかりで、一緒にいても楽しくない」 
「ふぅん……」 






367 :大学生と眼鏡っこ小学生(4):2007/09/16(日) 03:50:40 ID:WMvg8Zyf


じゃあ俺と一緒にいるのは楽しいのか。 
とは敢えて聞かずに、ようやく再生されたビデオへと視線を向けた。 

秋人が借りてきたのは、以前に単館上映でやっていたスペイン映画で、 
日本ではあまり広く知られてはいないが少年期の敏感で多彩な心情の変化などを細やかに表現している、なかなか見応えのある作品だった。 

物語は中盤へと差し掛かり、主人公の少年は友人と一緒に大人の情事を覗き見てしまうシーンへと突入する。 
すると、それまでの淡々とした雰囲気が一変、淫らで怪しい空気へと変わる。 
真昼間から小屋の中で絡み合う肢体、衣擦れや水音に混じって、喉の奥から漏れる高い嬌声。 
俺はまじまじとテレビ画面を眺めながら、さすがスペイン映画は情熱的だなぁなどと客観的な意見を覚えるよりも、 
これは……小学生に見せてもいい内容だろうか、と少々気まずい気分になっていた。 
アレだ、家族と一緒に見ていた映画で激しいベッドシーンが展開された時のような、そんな気分。 

「……秋人?」 

しかし俺のすぐ隣、畳の上で膝を抱えて体操座りをしていた秋人は、画面に視線を固定したまま身じろぎすらしない。 
眼鏡のレンズはテレビの青白い明かり、それから僅かにそれとわかる肌色が映し出されている。 
最近のガキはませてるし、意外と大丈夫なのかな。 
そう思って俺は再びビデオに集中しようとしたが、 
どうにも様子がおかしい事に気付くと、何気ない風を装って秋人の……僅かに布が擦れる音がする、脚へと目を向ける。 

一見平然とビデオの中で交わる男女の肢体を見ているようだが、 
両手で抱えた膝は震え、もじもじと脚の付け根を合わせている姿は、尿意を催しているようにも見える。 
しかし同じ男である俺には、秋人がどんな状況であるのか容易に知れた。 


「勃った?」 
「………………っ!」 



369 :名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 01:13:36 ID:l8kMXJZq


包み隠そうともしない俺の言葉に、秋人は羞恥かあるいは屈辱からか顔を血色に染めた。 
「別に男同士なんだから隠すことないだろ。どうする?」 
「ど…どうする、って…?」 
「自分でできるか?それとも手伝おうか?」 
「……っ!ばっ…、ぁっ!」 
秋人は慌てて立ち上がろうとしたが、寸前で伸びてきた俺の手が熱の中心に触れると、力が抜けてへたりと地面に腰を落とした。 
「まだ小さいけど、ちゃんと硬くなるんだな」 
「や…やだ、触らな……ぅんっ!」 
ズボンの上からやわやわと揉みほぐすように触ってやると、そこは段々と硬度を増していく。 
直接的ではないが布が擦れる感触に少なからず感じているのか、 
最初は抗うように握られていた拳は、今では縋り付くように俺のシャツの裾を掴んでいた。 
「このままだと下着が汚れるな。自分で脱げるか?」 
「…………うん」 
秋人はこくりと小さく頷くと、自分のズボンへと手を伸ばした。 



370 :大学生と眼鏡っこ(6):2007/09/17(月) 02:34:00 ID:l8kMXJZq


ジジ、ジ…、 

細く白い指先が、たどたどしい手つきでズボンの釦を、そしてファスナーを焦れったくなるほどゆっくりと下ろしていく。 
それから僅かに腰を浮かせて、既に少しだけ汚れてしまった下着もズボンと一緒に膝の辺りまで下ろした。 
「まだ全然生えてないんだな」 
「…………っ」 
無毛の下腹の中心には淡く薄桃色に色付いた未成熟な性器が、先端に丸い雫を滲ませて震えている。 
「いつも自分でする時は、どんな風に触ってるんだ?」 
「ど…、どうって言われても…」 
「して見せて」 
秋人は今にも泣きそうな瞳で見上げてきたが、俺はその期待には応えない代わりに自分よりもずっと小さな身体を背中から抱え込むと、 
「見ててやるから」と耳に息が掛かるくらい近くで囁いた。 
「っ…ん、ん……」 
すると秋人はのろのろと手を自らの性器に添えて、クチュクチュと音を立てながら懸命に動かし始めた。 
「ん、ぁあっ、ふっ……」 
まだ男根としての形を成していない幼い性器は、秋人の拙い手淫にも健気に反応を見せる。 
「あ…あっ、んくっ…!」 
「同じところばっかり弄ってたらいつまで経っても終わらないだろ?他にもこことか…こことか」 
「ひゃ…っあ!んっ!」 
見ているだけというのが段々焦れったくなってきた俺は秋人の手の上から自分の手を重ねて、睾丸や性器の裏筋、僅かに皮が剥けている先端など、男なら誰もが弱い場所を、秋人の手を使って刺激してやる。 
すると今まで感じていた快感がいかに易しいものであったのかを体感したかのように、秋人の身体は大袈裟なほど跳ね上がり、声も一際高いものになる。 
「ひっ……ゃあ!あっああ、っ 
もう……出ちゃ…っ」 
「いいぞ、出して」 
「い…や、あ、あああーーっ……っ!」 
ぐち、と尿道に短い爪の先端を立てさせると、秋人はびくびくと大きく身体を震わせながら吐精した。 
それほど多くはないが色の濃い精液は、秋人の手の平には収まり切れずに俺の手をも汚していた。 






375 :大学生と眼鏡っこ小学生(7):2007/09/22(土) 03:12:14 ID:p7W0hAdp
 

あの日から一日と空けず家へやってきた秋人は、最初のうちは普段と変わらない態度を見せていた。 
いつものように本を読んで、最近の日本文学はどうだの電子書籍の普及がどうだのと議論を交わし、 
いつものようにビデオ(今度はアクション映画だったので問題なかった)を観て。 
あまりに普段と変わらない秋人の態度に、もしかしたら昨日のことをすっかり忘れているんじゃないかとすら思えて来た。 
子供というのは一日一日が新しい発見の連続で、その時時に受ける影響は大人が日々の中で受けるそれとは比べものにならないくらいに強いが、 
しかし影響を受ける物事が多すぎるせいで、個々の物事に対する記憶は移ろいやすく、また非常に薄らぎやすい。 
だから昨日の出来事なんて移り変わる日々の中では気に止めるまでもない事柄だったのかも知れない、などと俺は都合のいい解釈をしていた。 

しかし傾き始めた夕日を眺めながら、そろそろ帰らなくてもいいのか?と尋ねる俺に、秋人は喉の奥に何かが詰まったような掠れた声を、薄く小さな唇からゆっくりと吐き出した。 


「ねぇ、昨日の…アレ。またしたいな」 
「また……って、お前」 

それが昨日の戯れじみた行為を求めているというのは聞き返すまでもなく明らかで、俺は返答に詰まる。 
だってそうだろう。 
あれは事故のようなもので、何も問題なんて起きちゃいない。言うなれば……そう、性教育だ性教育。 
年長者として正しい性の知識を実践で教えたというだけで、そこにやましい気持ちなどある筈がない。あってはならないだろう。 
そんな理性ある大人としての建前をひたすら連ねる俺に、秋人は尚も首を傾げていつもより子供らしい仕種で、子供らしからぬ事をねだる。 

「……だめ?」 

駄目に決まってるだろう。 
あんな事は一度限りで、それ以上繰り返せばただの戯れ合いでは済まなくなる。 
だからここは毅然とした態度でそう言わなくては。それが常識ある大人としての正しい……正しい、 
ああ、くそ。 
そんな目で俺を見るな。 
……頼むから、見ないでくれ。 
首が痛いんじゃないかと思うくらいに見上げてくる瞳は、黒よりも僅かに薄い色で、その奥にはまだ定まってはいない欲情の色が燻っている。 
じりじりと、焦れて行き場を失った熱。 

「……ね?」 

そう言って服の裾をくいと引っ張られた瞬間、俺は頭で何かを考えるよりも先に、目の前にある枝みたいに細くて白い腕を引き寄せていた。 

正常な考えだとか理性ある行動だとか、 
いつも馬鹿みたいに浮かんでは消える、余計な思考だとか、そんなものはひとつも何の役にも立たなかった。 
そこにあるのは衝動、そして衝動を引き起こすだけの要因。 
それは気付かないうちに積もり積もって、いつ崩れてもおかしくはない状態だったのかもしれない。 
なぜなら今この瞬間、確かに俺はこんなに小さくただ幼いばかりの少年を相手に、興奮を覚えていたのだから。 

我が腰の炎。我が罪、我が魂。 

そんな、以前に読んだ幼児愛好者の小説(筆者はニンフェットと主張しているが同じことだ)の一文が不意に頭を過ぎる。 
けれど一度下腹に宿った熱は、一向に下がる気配を見せなかった。 





376 :大学生と眼鏡っこ小学生(8):2007/09/22(土) 06:35:47 ID:p7W0hAdp


「……ゃ、っ」 

狭い四畳半に敷かれた薄っぺらい煎餅布団に寝かされて、秋人は小さな悲鳴を漏らした。いつもはぴしっと糊の効いたシャツに、少し大きいサイズのベストもしくは上着に膝丈のズボンという育ちが良さそうな、そして一分の隙もない格好をしているその身体は、 
今や服も下着も取り払われ、真夏だと言うのに全くと言っていいほど日に焼けていない肌を、そして未発達な肢体を何にも覆われることなく曝して、 
唯一残された眼鏡だけが最後の虚勢みたいに、潤んだ瞳の間に薄い隔たりを作っていた。 

小学生の、それも男の身体なんて何の面白みのないものを見れば少しは頭が冷えて思い留まることが出来るかもしれない。そう思って、半ば強引に秋人からすべての衣類を脱がせて部屋の隅に放り投げた俺は……、 
なぜか更に強い興奮を覚えていた。 

きめ細かな白い肌、男と言うには骨ばっていない、柔らかな手足のライン、淡く色付いた乳首や性器。生まれたままの姿を他人の目に曝して、顔から首まで真っ赤に染めて震える少年。 
それらのどれを取っても違和感を覚えることはなく、むしろこれ以上の興奮を女の子相手に覚えたことが今だかつてあっただろうかと、末恐ろしい感情が頭のすぐ真横で首を擡げている。 
その事実に些かの戸惑いを感じはしたが、もはや否定はしない。 

しかし、どこもかしこも柔らかそうだな。 
そう思って俺は自然と手を、布団の上に寝かせた身体へと伸ばす。 

「……ひゃっ!」 

皮膚の薄い首筋、鎖骨と手を段々下へ滑らせ、一番気になっていたふたつの乳首を軽く摘む。最初は非常に柔らかい皮膚と同じような感触だったそれは、何度も摘んだり潰したり指先転がしたりと弄っているうちに硬くなり、赤く色付き始めた。 

「ふーん…男でも硬くなるし、ちゃんと感じるんだな」 
「ひゃ、ぁ、あっ……」 
「でも胸で気持ち良くなるなんて女の子みたいだな?」 
わざと羞恥を煽るように言ってやれば、秋人は首を何度も振って否定する。 
「違…っう、ふぁ……っあ!」 
硬く膨らんだ乳首を指で強く摘み、その先端を舌で舐める。すると秋人は擽ったいのと気持ちがいいのとが入り混じった声を短く漏らしては、自分の出した声にまた赤くなる。 
「もっと下も触って欲しいか?昨日みたいに……して欲しい?」 
こくりと素直に頷く秋人に俺は気を良くして、そっと壊れものを扱うような慎重な手つきで下腹部を、その中心にある幼い性器に触れる。 





377 :大学生と眼鏡っこ小学生(9):2007/09/22(土) 06:38:24 ID:p7W0hAdp


「ッ……あ、やぁっ、あっ!あ、ああっ!」 
すっぽりと手の中に収まる性器を握り込み、いきなり上下に扱いてやる。 
自らの手で慰める時とは違って、硬く骨張った大きな手によって強く擦られる感触に、秋人は悲鳴にも近い喘ぎ声を手の動きに合わせて引っ切りなしに上げた。 
すぐに硬くなった性器は完全に勃ち上がり、先端から溢れた先走りは手の滑りを良くして更なる快楽を秋人にもたらす。 

「……ひあ、ぁっ、ぼく…も」 
「ん?」 
「僕も、触りたい…」 
その言葉の意味を理解すると、俺はシーツの上を漂っていた秋人の手を、ズボンの上からではあるが自らの性器へと促した。 
「硬くなってる…。それに……熱い」 
秋人は恐る恐るズボンの中から俺の性器を取り出すと、子供とは色も形も異なるそれを観察しながら息を呑んだ。 
「……お、大きい…ね」 
「ほら、どこが気持ちいいのかは分かるだろう?もっと触って」 
「…っ、うん……」 

到底子供の手には収まりきれないそれを、秋人は両手でようやく握り込むと、たどたどしい手つきで触れる。 
最初は戸惑っていたがもともと賢く物覚えがいい秋人は、まず俺がしてやったように手でやわやわと性器を揉み解し、竿の部分を上下に扱きはじめた。それから裏筋、亀頭の括れの部分など感じやすい場所を見つけるとそこを重点的に責めた。 
正直なところ秋人の慣れない手淫はそれほど上手いものではなく、力加減を誤ったときには眉をしかめる事もあった。 
しかし自分の生々しい色と形をした性器を秋人の小さな手が包み、少しでも気持ちよくなって貰おうと懸命に動かす様を見ていると、それだけで俺はこれ以上にない興奮を覚え、それに応えて下腹部も熱を増していった。 
「あ…また大きくなった。ね、気持ちいい?」 
「ああ…、上手いぞ。っ……はっ」 
自らの限界が近いことを悟ると、俺は腹部の近くにあった秋人の髪を掴み、無意識のうちに下腹部の前へと引き寄せた。 
「もう……出る、っ」 
「え?っ……わ……っ!」 
勢い良く吐き出された熱い迸りは、ちょうど正面にあった秋人の顔へと容赦なく飛んだ。さすがに少し申し訳ない気分になったが、自らの欲で相手を汚しているという事実が支配欲にも似た感情が沸き上がり、 
結局は最後の一滴までその顔に向けて吐き出してしまった。 




378 :大学生と眼鏡っこ小学生(10):2007/09/22(土) 06:39:01 ID:p7W0hAdp


「う……う…ぇっ」 
どうやら口にまで入ってしまったようで、秋人はその独特すぎる味に、また鼻先を強く掠める精液の濃い臭いに、今にも泣き出しそうな状態になった。 
「悪い悪い。拭いてやるから顔上げろ」 
「うー……」 
俺は慌てて室内に干してあったタオルを手に取ると、ごしごしと秋人の顔を拭う。 
まだ出したばかりで生暖かい精液は秋人の顔中を汚し、睫毛や髪の毛に至っては絡み付いてしまっているので一本一本丁寧に拭いてやる。 
「うわ、眼鏡にも盛大に付いてるな……」 
特に被害を受けた眼鏡にはべったりと色の濃い塊が付着していた。 
しかしある意味通好みな秋人の姿を見るうちに、ついよからぬ事を思い付いてしまった。 
「しかし、このままっていうのもまあ有りか…」 
「……え」 

俺は何も分かっていない様子の秋人の腰をいきなり抱き上げ、膝立ちで自らの腿を跨ぐような体制に持っていくと、しばらく放置されていた性器を再び弄り出す。 
「ひゃ……ぁ、あっ!んん……、っ?」 
与えられる快楽に従順に喘いでいた秋人は、しかしその指が後ろに回され臀部の奥……普段は排泄にしか用いていない器官に伸ばされると眉を潜めた。 
「な、なに……っ」 
「さすがに入れるのは無理だろうから、今日は慣らすだけ」 
「え……、やっ!そ、んなとこ……っ!」 
硬く閉ざされた秋人の器官へ、人差し指をゆっくりと侵入させる。最初はなかなか上手く入らずに痛がるばかりだったが、 
もう一方の手で性器を執拗なまでに弄り、先端から溢れる先走りを助けに奥へ奥へと潜らせると何とか指の付け根まで侵入を果たすことが出来た。 
「あ、あ、ひあぁっ……!」 
そのまま腹側に指を折り曲げて内壁を探り、同時に性器の先端を嬲る。 
「やだ、あ…あっ!変になっちゃう……ふぁあっ!」 
するといつしか後ろと前の両方に感じるようになった秋人は、性器だけを弄られていた時とは明らかに違う反応を見せる。 
「や、あぁっ!助けて……たすけて、お兄ちゃ……ぁっ」 
「大丈夫だから、全部出せよ」 
俺が拍車をかけるように内側の指を掻き回し性器を強く握ると、秋人は大きく身体を震わせた。 
「やあ、ああぁ、出ちゃ……あっ、、おにいちゃ…ん、あああああっ!」 




392 :大学生と眼鏡っこ小学生(11):2007/09/30(日) 03:25:11 ID:pusZU7A1


それから一週間ほどの時間が経過して、夏休みもほとんど終わりに近付いた頃、俺は何をするでもなく自室の畳に直接寝転がっていた。 
「……さすがに、もう来ないか」 
俺はここ数日、家賃の回収に来た大家のばあさんくらいしか来訪者のない扉を視界の端に捉えて、なかば諦めを含んだ呟きを漏らす。 
あの日…年齢の離れた友人として保たれていた一線を越えてしまってから、秋人がこの部屋を訪れることはなかった。 
当たり前と言えば当たり前だった。いくら本人が言い出したこととは言え、俺のしたことは明らかに度を越えていた。 
悪戯なんて可愛らしい言葉ではごまかしきれない、れっきとした犯罪だ、犯罪。 
そのことにようやく気付いた秋人が、俺が優しいお兄さんなどではなく自分に害をもたらす危険な存在だと判断して関わりを絶とうとするのは、当たり前のことだ。そう、分かっている。 

もうすぐ夏も終わる。あの日のことなど、秋人のこれから先に待ち受けている長い長い人生の中では取るに足らない、思い出すのも不快だとばかりに真っ先に記憶の片隅に追いやられてしまうような瑣末な出来事だ。 
そしてそれは自分にとっても同じ事。 
一時は気の迷いからあんな行動に走ったが、それも夏の暑さに頭をやられての事だ。多少顔が愛らしいとは言え小学生、それも男に手を出すなど……正気の沙汰としか言いようがない。 
平凡が取り柄のような俺の生活は、秋人という異質な存在によって大きく変わってしまったが…… 
しかしそれも、夏が終われば元通り。 
そうでなければならない。その筈……、なのに。 
どうしてこんなにも虚しいのだろう。 
秋人のいなくなった四畳半の部屋は相変わらず狭っ苦しく、蒸し暑くて安普請で最近では扉を開くごとにガタガタと破滅的な音を立てる、 
本棚から溢れかえった本で足の踏み場どころか布団を敷く場所すらない。(実際、畳に寝転がっている今も身体のあちこちに本が当たる。結構痛い) 
それなのに、前よりもこの部屋が広く感じるなんて。 

あの時触れた身体の小ささ、滑らかな肌、普段から勉強ばかりしているせいで光を反射するほど白くて、そのくせ少し触っただけて熱くなる…… 
駄目だ。思い出しただけで下腹が熱を持つなんて、有り得ないだろ。 
これじゃあ、まるで……いや、それこそ有り得ない。 
あってはならない、筈……なのに。 

「……ん?」 

階段を上がってくる足音。安普請であらゆる音が響くボロアパートでは聞こえて来たとしても珍しくも何もないその音に慣れすぎて、最初のうちは気付きもしなかった。 

カタンカタンカタンカタン。 

しかしそれがいつも聞いているものより小さく…… 
まるで子供の歩みのようだと、そして自分の部屋の前で音が止んだ気がして、俺は耳を疑った。 
まさか、そんな筈はない。有り得ない。 
自らの期待を打ち払うように首を振った瞬間、扉のノブが回される。 





393 :大学生と眼鏡っこ小学生(12):2007/09/30(日) 03:34:46 ID:pusZU7A1

「あれ…前来た時より開きにくくなってる」 
しかしすぐには開かず、ガタガタガタ、と破滅的な音を立てている。その間に俺は起き上がり、壁が壊れるんじゃないかという位に揺れる扉を、食い入るように見つめた。 
ややあって、ようやく開いた扉からはこんな場所にはそぐわない少年が、呆れたようにこっちを見つめていた。 
「……お前、なんで」 
「何でじゃないよ、もうっ」 
秋人はずかずかと部屋の中に入ってくると、苛立っているような口調に反して、そこらじゅうに散らばっている本を労るような手つき拾いはじめた。 
「本棚に入らないならせめて端に寄せて積むとかしないと、せっかく装丁がきれいな本もすぐ傷んじゃうんだから。 
だいたい古本も新書も一緒くたにしまうなんて、いったいどういう……ちゃんと聞いてる?」 
俺はあやうく秋人のペースに巻き込まれそうになるが、すんでのところで留まると、同じ質問を繰り返した。 
「……何で、ここに来た?」 
「来ちゃいけない?」 
「そうじゃない。そうじゃなくて…… 
ここに来るってことがどんだけ危ないかってことか、分かってるのか?」 

すると、本を並べていた秋人の手がぴたりと止まる。 
「分かってる。ちゃんと…分かってるよ」 
その指の先が微かに震えていることを知ると、俺は何も言えなくなる。 
「…本当は怖かった。あんな風に触られて…自分がどうにかなっちゃいそうで。だけどあんなこと誰にも相談できなくて。 
いけないことをしてるっていうのは分かってたから、もう来ないほうがいいのかなって思った。来ちゃいけないって、思ったけど…」 
一気にまくし立てるように喋ると軽い酸欠状態になったのか、秋人は肩を揺らして浅い呼吸を繰り返す。 
その瞳にはうっすらと涙が浮かび、頬はあかく紅潮している。 
「……けど、駄目だった。どんなに忘れようとしても、気付いたらあの時のことばっかり考えてた。 
思い出すだけですぐに身体が熱くなって、怖くて苦しくて……だけど、何だか胸が温かくなって、ああ、会いたいなぁって。気付いたら足が勝手にここに来ちゃってた」 

眼鏡の奥の瞳が苦笑するように細くなって、笑いそこなったような表情を形作る。 
ああ、くそ。こんな薄っぺらいガラス一枚に本意を遮られているようで、腹立たしい。 
「だから……ぅわっ!?」 
いまだ震える小さな、本当に小さな肩を強く掴むと、そのまま力任せに抱き寄せた。 
「お…兄ちゃん…?」 
「……俺も、会いたかったよ」 
ようやく搾り出したその言葉に、秋人がどう感じたのかは分からない。 
けれど、それ以上の言葉はもう必要ない気がした。会いたい、ただそれだけ。それが全てだ。 
俺は足りない言葉を補うように、抱き寄せた肩を少しだけ離すと、薄い唇へと唇を重ねた。 

「…………ん」 
角度を変えるたびにカチャカチャと眼鏡が当たる音がして、何だか焦れったい気持ちが増す。 
小さくて柔らかい、思ったよりも温度の低い唇。あんな事までしておいて何だが、唇を重ねるのは始めてだな、などと考えながら、 
俺達は飽きるまで、その拙い口付けを繰り返した。 

「そういえば、お兄ちゃんって普通のときに呼ばれたのは初めてじゃないか?」 
「そ…そう?」 
「今までは、イク寸前に喘ぎ声と一緒に呼ばれることしかなかっ」 
「わあああぁっ!お兄ちゃんの馬鹿!変態!!」 

まあ、これからはいくらでも呼ばせるからいいけどな。そんな物騒なことを考えながら、俺はしたり顔でまたひとつ唇を落とした。 


終 
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