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122 :1/5:2009/02/07(土) 19:40:58 ID:61JAVELR 酷い味と息苦しさ。いつまで経っても慣れない。看守達は見て見ぬ振りだ。大人の癖にガキが怖いか、それともことなかれ主義かは知らない。 でも俺さえ犯していればこのアホ三人組は暴れやしないから、大抵この部屋で俺は好き放題レイプされる。 「んぶっ……あむぅっ…んっ……げほ!げほっ!…クソっ…ぢゅるっ…!んぐぅ…はっ…ちゅっ…んんんっ!」 犬みたいに四つん這いになって、俺は口をアレックス、後ろをユルギスに犯されていた。ただ突っ込むだけでテクニックも何もないセックスは ――情けないけど――華奢な俺の身体にはかなりキツイ。汚い体液まみれになりながら、とにかく身体に打ち込まれる衝撃を受け流そうと必死になった。 「ははっ、どうだロイド?うまいか?最近随分いい顔するようになったなあ。お前らもそう思うだろ?ユルギス、コナー。」 「ああ。コイツのケツ穴俺のチンコに絡み付いてきやがる。っつ……堪んねえ!くぅっ!」 「…んぐっ!ぢゅぷっ!ぷはぁ…や、やめっ…あああぁぁぁ!」 中に熱いネバネバした汚物がぶちまけられた。同時にペニスを思い切り摺りあげられ、堪らず俺は射精する。散々イカされたせいで殆んど透明な精子が、 ぼろぼろのシーツに飛んだ。 「おい見ろよアーサ。お前の兄ちゃん、また男にアナルファックされてイキやがった!とんだ変態野郎だな!」 霞んだ焦点を声のする方に何とか合わせる。可哀想に、そこではコナーに後ろ手にされてアーサーは大きな目を更に大きく開き、ガタガタと震えていた。 「ん?何だよアーサー。そんなにザーメンだらけの兄貴のケツ穴見てよ。お前もケツ穴掘られてアヘアへ言わされたいのか?」 「けほっ…!アーサーにはっ……手ェ出すなっ…約束だろっ…!この……“人参頭”!国に帰ってっ……腐った、ジャガイモ、でも、食って……うぐぅっ!」 さっき二桁近く俺の中に出したくせに、アーサーにまで手を出そうとするなんて、どこまで腐ったやつなんだ。下衆に何とか悪態をつこうとするものの、すぐに口は アレックスのモノで塞がれた。強引に食道まで突っ込まれて吐きそうになる。 「ガキの癖に生意気言うんじゃねえよ。黙ってヤられてりゃいいんだよ、タコ。」 一際強く喉を突かれたかと思うと、一気に精液が注ぎ込まれる。絶対飲むもんかと抵抗してもがくけど、年も体格も上の男二人がかりで押さえ付けられればそんな 行動は無意味になる。窒息しそうになって頭がボケてきた。そうなると俺の意思とは無関係に、俺の体はゴクゴクと腐ったような精子を飲み下し始める。 「ふん。今日はこれくらいか?折角のオモチャが壊れちゃつまんねえからな。」 目蓋の重さに耐えきれず、目を閉じた。遠くでアレックスが下品な笑い声をあげている。ユルギスとコナーも何か話していたけど、もう言葉の意味もわからなく なっていた。 123 :2/5:2009/02/07(土) 19:41:25 ID:61JAVELR 「ロイド!ロイド!しっかりしろ!」 ふと、聞き覚えのある声がした。最後の力を振り絞って目玉を覆うシャッターを上げる。水の中から空を見上げるようなゆらゆらした視界に、一人の影が入ってきた。 「アー、……サー…」 赤ん坊の頃からずっと見てきた弟の顔がそこにあった。表情までは分からなかったけど、実の弟を間違えたりするもんか。 「ロイド、ロイド、ロイド!畜生っ……ごめん、ごめん、俺っ……!」 おでこの辺りに温かいものが触れた。バカ三人の気色悪い体液とは違う。そこからじんわり心地よさが体に広がっていく。 「…そんな顔すんなよ…アーサー…」 俺は大丈夫だから。そう言おうとしたとき、目の前がブラックアウトした。 次に意識が戻ると、そこは静かでこぎれいな場所だった。ぼんやりと辺りを見回すとすぐに俺の手を握っている人間が見えた。 「ロイド!」 「アーサー…」 マーによく似た顔をくしゃくしゃにして、アーサーは俺の顔を覗き込んできた。見たところ、怪我もおかしなところもない。アホとはいえ、あの三人は アーサーには手を出さないって約束を守ったようだ。 「何か欲しいものあるか?」 「ん…水飲みてえ…」 「わかった。すぐ持ってくるから待ってろ。」 そういうとアーサーは走って向こうに駆けていった。一人になったところで辺りを見回す。 いくつもの見慣れない道具に、読めない単語だらけのラベルが張られたビンがぎっしり詰まった戸棚。それから独特のエタノールの匂い。 そこは紛れも泣く医務室だった。あいつらに犯された後、俺は大抵ここに運ばれる。例え盗みやケンカの常習犯でも、やっとジュニアハイに入ったばかりの ガキに死なれたら困るんだろう。朝の作業が始まるまではゆっくり眠れるし、ヤバそうな怪我の手当てもしてくれる。医務室にいられる間、ずっとアーサーと 一緒にいられるのは、役立たず看守なりの“配慮”なのかもしれない。 たたた、と軽い足音がしてアーサーがやって来る。手には水の入ったコップと洗面器があった。 124 :3/5:2009/02/07(土) 19:41:51 ID:61JAVELR 「水持ってきた!ほらっ!」 「さんきゅ……」 体は粗方きれいになっているものの、口の中はまだあの白いヘドロが残っている感じがする。コップを受け取ると一口水を飲んで口をすすいで、用意された 洗面器にそれを吐き出した。何度か繰り返した後、残った水を飲み干す。冷たい感触が喉を滑るのは気持ちがいい。 「………ロイド、ごめんな。」 ふと、アーサーが呟いた。アーサーを見ると下を向いてはいるものの、それでもわかるくらい今にも泣きそうな顔をしていた。 「俺のせいで…ロイドばっか……いつも…俺っ……」 「馬鹿、下らないこと言うなって…これ位どうってことないさ…」 そう言ってアーサーの髪をすいてやる。俺の髪はさらさらはしてるけど硬い。それに比べてアーサーのはふわふわしてて柔らかい。猫を撫でてるみたいで なんだか楽しかった。アーサーは少し困ったような顔したけど、最後の方になると苦笑いだったけど、一応笑った。 「なあ…アーサー。肩貸せ。」 「え?あ、ああ。うん。わかった。」 一瞬遅れて俺の言いたいことがわかったアーサーは、俺を支えてベッドから降ろしてくれた。 アイツらは時々、今日みたいに盛りきって俺をめちゃくちゃに犯しまくる。そんな日は暫く一人で立つのも辛い。だから移動するのにはこうやって誰かに 手伝われなきゃならなかった。 畜生、まだアソコに何か入ってる感じがする。 街で見た物乞の傷痍軍人みたいに、ズルズル足を引き摺って少しずつ部屋を横切った。 125 :4/5:2009/02/07(土) 19:42:25 ID:61JAVELR ようやく着いたのは医務室に備え付けられたシャワールームだ。 狭いけど、普通の連中が週二、三回ぶち込まれていたボロに比べたらずっとマシに思えた。 服を脱いで、タイル張りの部屋へと入る。やっぱり足はふらふらだからアーサーも一緒だ。詮を捻って、最初の水を避ける。おれは旨く避けたけど、どうも アーサーにその水がかかったらしく、変な悲鳴が聞こえた。笑ってからかうと、アーサーはぷうっと頬を膨らませて怒った。 少しして湯気が立ち込めてきた。お湯になったシャワーを頭から思い切り浴びる。 ベッドに寝かされるまでに、誰がやっているかは知らないけれど、身体はちゃんと拭かれている。それで十分だとはわかってても、とにかくシャワーを 浴びたかった。立っているのが辛くてぺたんと床にへたり込む。昔は風呂嫌いでよくマーに怒られたのに、今じゃまるで正反対だ。 「ロイド、体洗うよ。」 気付けばシャワーの雨の中アーサーが石鹸とスポンジを持ってこっちの様子を伺っている。俺は少しだけ上半身を起こしてそれに応えた。 「痛っ……」 「あ…ご、ごめん…」 傷口に泡がしみた。鎖骨の辺りに噛み痕がある。アレックスの野郎だ。いつもどこかしらに噛み付いたり爪をたてたりしやがるんだ。その痕を見る度に 死にたくなる。でも今は我慢するしかない。 俺の身体を慎重に洗うアーサーを見た。腕も足も俺より細くて、下手に乱暴に扱われたら間単位ぽきんと折れるだろう。肌も白いし、痣や傷はすごく 目立つはずだ。 ……それに、ペニスやアソコもきっと俺なんかよりずっと幼いだろうから、あんなやつらにヤられたらアーサーは壊れちまう。そんなのは絶対嫌だ。 126 :5/5:2009/02/07(土) 19:42:45 ID:61JAVELR 「……なあ、ロイド。俺考えたんだけど、やっぱり……」 「うるさい、前も言ったろ。お前は何にも気にしなくていいし、考えなくていい。お前は兄ちゃんの言うことだけ聞いてればいいんだ。口答えなんてすんな。」 アーサーを汚させたりなんかしない。マーやハーマン――俺達の兄貴だ―――がいない“ここ”でアーサーを守れるのは俺だけなんだから。 「でも…辛いよ……ロイドがボロボロにされんの…黙って見てるなんて……」 「……もう少しの辛抱だろ。ここから出て、マーの作ってくれたマフィンを食べればすぐ元気になるって。」 「ロイド……」 温かい雫の中で、俺達は裸で抱き合った。 何にも着てないから、アーサーの体をこれ以上ないほど近くで感じた。 アーサーの心臓の音がする。トクン、トクンと優しく、小さく鳴っている。 俺より小さい、生意気だけど可愛いアーサー。 俺の弟。 俺は腕の中の小さな存在を守ろうと改めて誓った。  -[[:続き>:無題 136-141 ]]
122 :1/5:2009/02/07(土) 19:40:58 ID:61JAVELR 酷い味と息苦しさ。いつまで経っても慣れない。看守達は見て見ぬ振りだ。大人の癖にガキが怖いか、それともことなかれ主義かは知らない。 でも俺さえ犯していればこのアホ三人組は暴れやしないから、大抵この部屋で俺は好き放題レイプされる。 「んぶっ……あむぅっ…んっ……げほ!げほっ!…クソっ…ぢゅるっ…!んぐぅ…はっ…ちゅっ…んんんっ!」 犬みたいに四つん這いになって、俺は口をアレックス、後ろをユルギスに犯されていた。ただ突っ込むだけでテクニックも何もないセックスは ――情けないけど――華奢な俺の身体にはかなりキツイ。汚い体液まみれになりながら、とにかく身体に打ち込まれる衝撃を受け流そうと必死になった。 「ははっ、どうだロイド?うまいか?最近随分いい顔するようになったなあ。お前らもそう思うだろ?ユルギス、コナー。」 「ああ。コイツのケツ穴俺のチンコに絡み付いてきやがる。っつ……堪んねえ!くぅっ!」 「…んぐっ!ぢゅぷっ!ぷはぁ…や、やめっ…あああぁぁぁ!」 中に熱いネバネバした汚物がぶちまけられた。同時にペニスを思い切り摺りあげられ、堪らず俺は射精する。散々イカされたせいで殆んど透明な精子が、 ぼろぼろのシーツに飛んだ。 「おい見ろよアーサ。お前の兄ちゃん、また男にアナルファックされてイキやがった!とんだ変態野郎だな!」 霞んだ焦点を声のする方に何とか合わせる。可哀想に、そこではコナーに後ろ手にされてアーサーは大きな目を更に大きく開き、ガタガタと震えていた。 「ん?何だよアーサー。そんなにザーメンだらけの兄貴のケツ穴見てよ。お前もケツ穴掘られてアヘアへ言わされたいのか?」 「けほっ…!アーサーにはっ……手ェ出すなっ…約束だろっ…!この……“人参頭”!国に帰ってっ……腐った、ジャガイモ、でも、食って……うぐぅっ!」 さっき二桁近く俺の中に出したくせに、アーサーにまで手を出そうとするなんて、どこまで腐ったやつなんだ。下衆に何とか悪態をつこうとするものの、すぐに口は アレックスのモノで塞がれた。強引に食道まで突っ込まれて吐きそうになる。 「ガキの癖に生意気言うんじゃねえよ。黙ってヤられてりゃいいんだよ、タコ。」 一際強く喉を突かれたかと思うと、一気に精液が注ぎ込まれる。絶対飲むもんかと抵抗してもがくけど、年も体格も上の男二人がかりで押さえ付けられればそんな 行動は無意味になる。窒息しそうになって頭がボケてきた。そうなると俺の意思とは無関係に、俺の体はゴクゴクと腐ったような精子を飲み下し始める。 「ふん。今日はこれくらいか?折角のオモチャが壊れちゃつまんねえからな。」 目蓋の重さに耐えきれず、目を閉じた。遠くでアレックスが下品な笑い声をあげている。ユルギスとコナーも何か話していたけど、もう言葉の意味もわからなく なっていた。 123 :2/5:2009/02/07(土) 19:41:25 ID:61JAVELR 「ロイド!ロイド!しっかりしろ!」 ふと、聞き覚えのある声がした。最後の力を振り絞って目玉を覆うシャッターを上げる。水の中から空を見上げるようなゆらゆらした視界に、一人の影が入ってきた。 「アー、……サー…」 赤ん坊の頃からずっと見てきた弟の顔がそこにあった。表情までは分からなかったけど、実の弟を間違えたりするもんか。 「ロイド、ロイド、ロイド!畜生っ……ごめん、ごめん、俺っ……!」 おでこの辺りに温かいものが触れた。バカ三人の気色悪い体液とは違う。そこからじんわり心地よさが体に広がっていく。 「…そんな顔すんなよ…アーサー…」 俺は大丈夫だから。そう言おうとしたとき、目の前がブラックアウトした。 次に意識が戻ると、そこは静かでこぎれいな場所だった。ぼんやりと辺りを見回すとすぐに俺の手を握っている人間が見えた。 「ロイド!」 「アーサー…」 マーによく似た顔をくしゃくしゃにして、アーサーは俺の顔を覗き込んできた。見たところ、怪我もおかしなところもない。アホとはいえ、あの三人は アーサーには手を出さないって約束を守ったようだ。 「何か欲しいものあるか?」 「ん…水飲みてえ…」 「わかった。すぐ持ってくるから待ってろ。」 そういうとアーサーは走って向こうに駆けていった。一人になったところで辺りを見回す。 いくつもの見慣れない道具に、読めない単語だらけのラベルが張られたビンがぎっしり詰まった戸棚。それから独特のエタノールの匂い。 そこは紛れも泣く医務室だった。あいつらに犯された後、俺は大抵ここに運ばれる。例え盗みやケンカの常習犯でも、やっとジュニアハイに入ったばかりの ガキに死なれたら困るんだろう。朝の作業が始まるまではゆっくり眠れるし、ヤバそうな怪我の手当てもしてくれる。医務室にいられる間、ずっとアーサーと 一緒にいられるのは、役立たず看守なりの“配慮”なのかもしれない。 たたた、と軽い足音がしてアーサーがやって来る。手には水の入ったコップと洗面器があった。 124 :3/5:2009/02/07(土) 19:41:51 ID:61JAVELR 「水持ってきた!ほらっ!」 「さんきゅ……」 体は粗方きれいになっているものの、口の中はまだあの白いヘドロが残っている感じがする。コップを受け取ると一口水を飲んで口をすすいで、用意された 洗面器にそれを吐き出した。何度か繰り返した後、残った水を飲み干す。冷たい感触が喉を滑るのは気持ちがいい。 「………ロイド、ごめんな。」 ふと、アーサーが呟いた。アーサーを見ると下を向いてはいるものの、それでもわかるくらい今にも泣きそうな顔をしていた。 「俺のせいで…ロイドばっか……いつも…俺っ……」 「馬鹿、下らないこと言うなって…これ位どうってことないさ…」 そう言ってアーサーの髪をすいてやる。俺の髪はさらさらはしてるけど硬い。それに比べてアーサーのはふわふわしてて柔らかい。猫を撫でてるみたいで なんだか楽しかった。アーサーは少し困ったような顔したけど、最後の方になると苦笑いだったけど、一応笑った。 「なあ…アーサー。肩貸せ。」 「え?あ、ああ。うん。わかった。」 一瞬遅れて俺の言いたいことがわかったアーサーは、俺を支えてベッドから降ろしてくれた。 アイツらは時々、今日みたいに盛りきって俺をめちゃくちゃに犯しまくる。そんな日は暫く一人で立つのも辛い。だから移動するのにはこうやって誰かに 手伝われなきゃならなかった。 畜生、まだアソコに何か入ってる感じがする。 街で見た物乞の傷痍軍人みたいに、ズルズル足を引き摺って少しずつ部屋を横切った。 125 :4/5:2009/02/07(土) 19:42:25 ID:61JAVELR ようやく着いたのは医務室に備え付けられたシャワールームだ。 狭いけど、普通の連中が週二、三回ぶち込まれていたボロに比べたらずっとマシに思えた。 服を脱いで、タイル張りの部屋へと入る。やっぱり足はふらふらだからアーサーも一緒だ。詮を捻って、最初の水を避ける。おれは旨く避けたけど、どうも アーサーにその水がかかったらしく、変な悲鳴が聞こえた。笑ってからかうと、アーサーはぷうっと頬を膨らませて怒った。 少しして湯気が立ち込めてきた。お湯になったシャワーを頭から思い切り浴びる。 ベッドに寝かされるまでに、誰がやっているかは知らないけれど、身体はちゃんと拭かれている。それで十分だとはわかってても、とにかくシャワーを 浴びたかった。立っているのが辛くてぺたんと床にへたり込む。昔は風呂嫌いでよくマーに怒られたのに、今じゃまるで正反対だ。 「ロイド、体洗うよ。」 気付けばシャワーの雨の中アーサーが石鹸とスポンジを持ってこっちの様子を伺っている。俺は少しだけ上半身を起こしてそれに応えた。 「痛っ……」 「あ…ご、ごめん…」 傷口に泡がしみた。鎖骨の辺りに噛み痕がある。アレックスの野郎だ。いつもどこかしらに噛み付いたり爪をたてたりしやがるんだ。その痕を見る度に 死にたくなる。でも今は我慢するしかない。 俺の身体を慎重に洗うアーサーを見た。腕も足も俺より細くて、下手に乱暴に扱われたら間単位ぽきんと折れるだろう。肌も白いし、痣や傷はすごく 目立つはずだ。 ……それに、ペニスやアソコもきっと俺なんかよりずっと幼いだろうから、あんなやつらにヤられたらアーサーは壊れちまう。そんなのは絶対嫌だ。 126 :5/5:2009/02/07(土) 19:42:45 ID:61JAVELR 「……なあ、ロイド。俺考えたんだけど、やっぱり……」 「うるさい、前も言ったろ。お前は何にも気にしなくていいし、考えなくていい。お前は兄ちゃんの言うことだけ聞いてればいいんだ。口答えなんてすんな。」 アーサーを汚させたりなんかしない。マーやハーマン――俺達の兄貴だ―――がいない“ここ”でアーサーを守れるのは俺だけなんだから。 「でも…辛いよ……ロイドがボロボロにされんの…黙って見てるなんて……」 「……もう少しの辛抱だろ。ここから出て、マーの作ってくれたマフィンを食べればすぐ元気になるって。」 「ロイド……」 温かい雫の中で、俺達は裸で抱き合った。 何にも着てないから、アーサーの体をこれ以上ないほど近くで感じた。 アーサーの心臓の音がする。トクン、トクンと優しく、小さく鳴っている。 俺より小さい、生意気だけど可愛いアーサー。 俺の弟。 俺は腕の中の小さな存在を守ろうと改めて誓った。  -[[:第2話>:無題 136-141]]

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