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392 :名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 01:57:18 ID:cK2fmg+I 豊かな農産物とそれを求めて集まる交易の商人たちによって栄えたオスティラーヴァの街。 そこから大人の足で半日ほど歩いて麓にたどり着くノラ山。 さらにそこから半日ほど山を登った中腹の森の中からこの物語は始まる。 日が暮れかけた薄暗い森に赤と青の閃光が光っては消え、恐ろしい獣の咆哮と何かを叫ぶ少年の声が響く。 「フェン!回り込んでヤツの動きを止めて!」 その声にワンとひと吠えで答えて銀毛の大きな犬が走り出す。 犬に指示を出した少年は、狩人にしてはまだ幼い。 手に持った弓と腰に下げた短剣がなければ、この場に似つかわしくない軽装だ。 その少年と犬の眼前には赤い目をした巨大な熊が後脚で立ちあがり前脚を振り回しながら、地も震えるばかりの大きな声で吠えていた。 その熊を良く見て見ると、背中から棘のある植物のツルが生え腕に巻きつき、口から覗く牙も普通の熊の倍はあろうかと言う長さだ。 その牙の生えた口の奥の方が赤く光ったかと思うと、燃え盛る炎となって少年に向かって吐き出された。 「何度やったって効かないって!」 少年はそう言いながら右手で何かのまじないの様な動きをし、最後に人差し指と中指を立てて右腕を高く突き上げる。 腕の動きに合わせ、少年の足元から青白い光とともに水の幕が噴出し向かってくる炎を掻き消した。 少年に向けて炎の攻撃に夢中になっている熊の隙を突いて、少年にフェンと呼ばれていた犬は熊の背後に回りこみ、その大きな身体を駆け上ると首の後ろに食らい着いた。 熊は犬を振り落とそうと少年への攻撃を中断し、その場に脚を止めて頭と両腕を振り回す。 「よし、うまい!」 そう言うと少年はぶつぶつと何かを口の中で唱えながら矢を番えて構えた。 ヒュン、と飛んだ矢は青白く光り熊の足を貫いて地面に突き刺さり、熊をその場に釘付けにする格好になった。 またヒュンと言う音とともに青白い矢が飛び、もう一方の足も釘付けにして熊の移動を完全に封じると、少年は次の矢を番えて言葉を紡ぎ始める。 「オスティラーヴァの守護にして雨の化身たる神狼ホーカムよ、この矢に宿りて災厄を討ち払いたまえっ・・・」 言い終わると同時に放たれた矢は青い光となって超高速で熊の胸を貫いた。 後ろへ仰向けに倒れる熊に押し潰されないように跳び退いた犬が少年の方に歩いてくる。 「一丁上がりだな、トラビス。だいぶ手際が良くなってきたじゃないか。」 言葉を発した犬に驚くこともなく少年が答える。 「まぁね。それより今のヤツって?クライン隊長からは人食い熊の退治って聞いてきたけど、フェンみたいな霊獣なの?それとも妖怪とか?」 「いや、あれは俺の主、ホーカムと同じ神獣の成れの果てだ・・・」 「あれが・・・神獣?」 「あぁ、土地の神である神獣はその土地の人々の信仰を集められなければ力を失う。それどころか、それまで守護してきた土地の人々から崇められなくなった神獣は、怒りや悲しみからヤツのようなバケモノになっちまうのさ。」 この国には各地に土着の信仰があり、それぞれに土地の神を崇め、神はそれに応え人々を守護してきた。 しかし、トラビスの祖父の代の頃に異国から入ってきた新しい信仰は瞬く間に全国に広がり、町や村には教会や神殿が建てられ、土地の神々は忘れられた存在となっていた。 トラビスがフェンと呼んでいる銀毛に覆われた犬の姿の霊獣、ウォルフェン。 その主である神獣のホーカムも忘れられていた土地の神だ。 ホーカムは今は住む者のいなくなったトラビスの故郷の村を守護する神獣だったが、信仰する人が居なくなり力を失っていた。 そこに村外れの山中で迷子になり、体力の限界を向かえたトラビスがちょうどかつてホーカムを祀っていた祠の前に倒れたのがきっかけだった。 ホーカムはトラビスの命を助ける代わりに、神獣としての力を貸しホーカムの使いの者として善行を重ね人々の信仰を取り戻すことを頼まれたのだ。 ウォルフェンはその時にトラビスから得た信仰心を元に取り戻した神獣としての力で生み出された霊獣で、ホーカムとの約束を監視する役目とトラビスに同行しその善行を助けることを命ぜられていた。 「俺の主はああなる前にお前に出会えて、今ではオスティラーヴァの守護として崇められるまでになった。でもさっきのバケモノ、ヤツはもしか前のオスティラーヴァの守護だったかも知れないんだ」 「確かに、僕達がオスティラーヴァに来たばかりの時は土地の神を信仰する人は居なかった・・・人々に裏切られたと思った神獣は怒りでこんなバケモノになってしまったんだね。」 トラビスは倒した熊に目をやる。 手を合わせて神獣だった者への敬意を表し、熊退治の証拠の品としてその遺体から牙を抜き取った。 393 :名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 01:57:48 ID:cK2fmg+I 翌日の午後、熊の牙を持ち帰ったトラビスを街の住人たちはいつものように、小さな英雄がまた手柄を立てたと褒め称えて迎えた。 今では異国から入ってきた神も土地の神も同じように人々の信仰を集めるようになったオスティラーヴァはこの国では珍しい街だ。 古き神々は新しき異国の神とともに入ってきた技術や文化によって忘れ去られようとしていた。 しかし、1年ほど前にホーカムの使いと名乗る少年がやってきて、人々の困りごとを解決し、今回のような妖怪退治みたいなこともやってみせ、また彼が来てから日照りに悩まされたことがないオスティラーヴァは土地の神への信仰を取り戻していた。 ウォルフェンの特殊な嗅覚で民衆の困りごとの臭いを察知し、トラビスが土地の神の力でそれを解決する。 そんな事の繰り返しでトラビスは街のヒーロー扱いだった。 そのヒーローが薬草採りや狩猟で山に入る人々を困らせていた熊を退治して帰ってきたのだから、街も騒がしくなろうと言うものだ。 騒ぎを聞きつけて衛兵が3人ほど群衆の元に駆け寄ってくる。 「なんだ、騒々しい。これはいったい何の騒ぎだ?」 一人の若い衛兵が人の群に割って入る。 人の輪の中心に居るトラビスを見つけた衛兵は手を振りながら人の波を押し分けてそこに近づいて行った。 「トラビス!帰ってきたのか!どうだ、首尾は?」 そう言いながら近づいてくる衛兵に気付いたトラビスは、ニコッと微笑んでそちらに向かって大きな牙を握っている右手を前に突き出して見せた。 「流石だな、お前ならうまくやると思ってたぜ」 言いながらひょいとトラビスを両手で持ち上げると肩に乗せた。 「ほらほら、英雄さんはお疲れだ。道をあけてくれ」 トラビスを肩に乗せ衛兵の詰め所に向かうこの男は若くして街の衛兵達を率いる隊長のクラインだ。 街で評判になっても定まった宿のなかったトラビスに数ヶ月前から自宅の一室を与えている。 クラインは衛兵の詰め所に着くと、トラビスを肩から下ろし椅子に座らせた。 「悪いなぁ、衛兵を何人も連れて外に熊退治なんて行ったら街の防備が薄くなっちまうからな。またお前の世話になっちまったなぁ」 「それはいいんだけどさ、依頼は正確に頼みたいね、隊長。ただの熊じゃなかったよ、アレは」 「ただの熊じゃない・・・と言うと?」 「神獣・・・だったもの。」 「!!神獣だと?そんなものと戦って、怪我はどこもないのか?」 「うん、まぁ擦り傷程度ならあるけど山登りでできたものかな。それより野宿でやられた虫刺されの方が問題だよ」 トラビスはそう言って脚を開くと、虫が好む腿の内側の柔らかいところにできた赤い点を指差して笑って見せる。 「そうか、大した事なくてよかった。虫刺されにはこいつを使え」 そう言ってハッカのような香りのする葉を二枚渡す。 受け取った葉を揉んで虫刺されに塗るトラビスに向かってクラインは言葉を続けた。 「仕事を片付けて帰ってきたお前に晩飯でも用意してやりたいんだが、生憎と今晩は仕事がある。ラリーに何か食い物を持って行かせるから先に帰って休んでてくれ」 「なに?何か事件でもあったなら僕も手伝うよ?」 「いや、今日は休め。それとも何か?お前が居ないとこの街の衛兵は能無しで不安か?」 少し意地悪に言うクラインの本心は自分を休ませようとしていることに気付いたトラビスは、その気遣いを無駄にする方が失礼だと思った。 「了解、ちょっぴり不安だけどクライン隊長に任せて休ませてもらいます」 軽口を叩きながら敬礼をしてみせるトラビスにクラインは上官が部下にして見せるのと同じ形の敬礼を返してやった。 394 :名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 01:58:38 ID:cK2fmg+I 夕食が終わりトラビスは窓の外を眺めながら、また独り言のようにウォルフェンに話しかけた。 「やっぱり事件かなぁ・・・クラインの様子、見に行こうかな」 「おいおい、あの隊長さんはお前に休めって言ってたんだぜ。それに俺の鼻にもお前が出て行くような困りごとの臭いはしない。さっさと寝ちまいな」 「う~ん・・・やっぱしちょっとだけ、詰め所に行って様子見てくる」 「俺は行かないぞ。もう眠いからな。お前も早く寝ろよ。」 ウォルフェンはそう言うとまた大きな口であくびをした。 「うん、すぐ帰ってくるから、留守番お願いねっ」 「おいおい、俺をその辺の番犬みたいに言うなよな」 「ははっ、ごめんごめん」 トラビスはウォルフェンに背を向けたまま右手を挙げて部屋を出て行った。 詰め所に着くとそこにクラインの姿はなく、夜勤の衛兵が二人居るだけだった。 「おっ、トラビスじゃないか。いくら英雄さんだって子供が夜更けにウロウロするもんじゃないぞ」 「うん、ちょっとクライン隊長に・・・ね。隊長は?」 「今は出ている。しばらくは戻らないぞ。」 「そっか・・・。ありがと」 トラビスは一言礼を言って詰め所を出る。 「子供は早く帰って寝るんだぞ」 後ろからかけられた言葉に振り向いて手を挙げて応えながら、街の中心に向かって行った。 「まったく、フェンも来てくれれば鼻ですぐに見つけてくれたのに・・・」 呟きながら衛兵の巡回ルートを辿って行く。 きょろきょろと辺りを見回しながらクラインの姿を探していると、メイン通りに面したバーの脇の路地に人影を見つけた。 何の気なしにそちらを見ていると、そこには二人の人間が居ることが分かった。 身なりの良い男、貴族か金持ちのドラ息子と言った風体の青年が頭一つ半ほど下にある少年の顔を見ながらなにやら喋っている。 相手の少年はトラビスの一つか二つ年上と言ったところか、その少年の身にまとっているものは相手の男に似つかわしくない格好だった。 薄汚れて何年も着ているのだろう、頭を通した布の腰のところを縄で縛っただけの服は少し丈が足りなくなっている。 かろうじて隠すべきところは隠されているが、両の脚は付け根近くからさらけ出されている。 地面につけた足には靴も履いていない。 その不釣合いな二人を不審に思い、トラビスは少し距離を置いた物陰から様子を覗うことにした。 暫くなにやら話していた二人だが、青年が少年の手をとり何かを手渡した。 チャリンチャリンと音を立てて少年はそれを腰の縄からぶら下げた袋にしまうと、青年の手を引いて歩き出した。 (あやしい・・・) トラビスは心の中で呟いて二人の後をつける。 二人は街の中心を縦断する河にかかる石橋の袂まで来ると、河川敷に降りていった。 トラビスは気付かれないように距離を置きながら二人が確認できる位置まで移動する。 二人が月明かりも届かない石橋の下に入っていったところで、トラビスは右手を顔の前に持ってきて中指と薬指を親指とくっつけて狼の頭の形を作り、ごにょごにょと呪文を唱えた。 ぼぉっとトラビスの瞳が青白く光り、ホーカムの力の一つである夜目の術を使う。 石橋の下には掘っ立て小屋と呼ぶにも粗末過ぎる板切れをつないだだけの小屋があり、二人はそこに入って行くところだった。 二人が小屋に入るとすぐに、ぼんやりと小屋の周りが明るくなる。 中でランプに火を灯したのだろう、壁板の隙間から幾筋もの明かりが漏れている。 トラビスは足音をさせないように小屋のすぐ脇まで近づいて行った。 (悪い事の取引に子供を使うってのが良くあるってクラインが言ってたっけ・・・) そう思いながら壁の隙間から中を覗う。 395 :名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 01:59:27 ID:cK2fmg+I 「・・・っ!!!」 予想していたのとは全く違う光景にトラビスは思わず声をあげそうになった。 身なりの良い青年は質の良さそうな生地のズボンを下ろして下半身を露出し、その股間に顔を埋める少年の姿が目に飛び込んできたのだ。 青年の性器を口に含んで頭を前後に揺さぶる少年の姿にトラビスは放心状態でその光景をただ見つめるだけだった。 丁寧にペニスを舐めあげた少年はそこから口を離すと、青年の顔を見て言った。 「後ろももう準備できてます。念入りにほぐしてありますので遠慮はいりません」 言い終わると青年に背を向け両手を壁につけた。 「へっ、淫売が。こいつが欲しくて仕方ないんだろう?」 そう言いながら青年は少年の腰を掴んでペニスを少年のアヌスへと近づけていく。 ピタとアヌスにペニスの先をつけると一旦そこで動きを止める。 「ほら、お待ちかねのものをやるぞ!」 そう言って無遠慮にペニスを根元まで一気に捻じ込んだ。 「ひぐっ・・・あ・・・うぁぁ・・・」 苦しそうに少年は声を上げたが、それを意に介さずに青年は腰を激しく振り始めた。 「ケツ売ってる淫売のくせになかなか絞まりがいいじゃないか」 侮辱の言葉を浴びせながらパンパンと音を立てて腰を振り続ける青年。 「あっ・・んっっ・・はっ・・はぁっ・・・」 少年はその動きに合わせるように声を漏らす。 少年の服の前の裾は彼の性器により上に持ち上げられ、丈の足りないそこから半分剥けたペニスの先が頭をのぞかせていた。 青年が後ろを突くほどに少年の性器からは透明の液体がじわりじわりと溢れ、糸をひいては床に垂れていった。 (あの子、あんな事されて気持ちいいんだ・・・) トラビスは始めてみる性行為、それも青年が少年を相手に行うそれに釘付けになっていた。 気付けばトラビスが穿いている腿丈のズボンの前はパンパンに膨れ、その膨らみの先には小さなシミができていた。 「もうっ・・・だめです!・・あぁっ!・・イクッ・・・」 そういいながら少年は服の裾からはみ出した鈴口より白い液体を勢い良く飛ばした。 「くっ、俺もイクぞ!たっぷりとお前の中に出してやる!味わいやがれ、ケツを犯されてイッちまう変態のガキめ!」 言い終わると同時に腰を前に突き出してペニスを少年の最深部まで突き入れ、どくどくと欲望の汁を注ぎこむ。 二人ともはぁはぁと暫く息を整えると、青年がずるりとペニスを少年のアヌスから抜き出した。 少年はそのペニスを舌で丁寧に舐めてきれいにする。 ベタベタの体液がすべて舐め取られたところで青年は下着とズボンを穿いて少年の足元に一枚の銀貨を投げた。 「なかなか良かったぜ。それはボーナスだ、受け取りな。また買ってやるからそれでうまいもんでも食いな。」 「ありがとう、お客さん。またよろしくお願いしますね」 少年はそう言って銀貨を拾う。 トラビスはそこまで見届けると、青年が小屋を出てくる前にその場を離れた。 初めて見た衝撃的な光景に、クラインを探して家を出たことなど忘れて急いで家に帰る。 家に着き玄関に入るとバタンと閉めたドアにもたれかかり、走ってきて切れた息を整えようとした。 家の奥からのそのそと近づいてきたウォルフェンが言った。 「なんだ、走って帰ってきたのか、トラビス。クラインにゃ会えたのか?」 まだ息を切らしているトラビスははぁはぁと荒い呼吸をしながら首を振った。 「そうか。ま、お前も疲れてるんだからとっとと寝るんだな。」 そういってトラビスの部屋に戻っていくウォルフェンに頷きながら、その後を追った。 自室に戻ったトラビスは、水差しの水をごくごくと飲んでふぅと一息ついた。 先に部屋に入ったウォルフェンは既にいつもの定位置で寝る体勢に入っている。 トラビスはベッドに上がって横になってみるものの、ついさっき目にした光景が頭の中でぐるぐると回り全く寝付けそうにない。 それどころか、その幼いペニスは石橋の下から走って帰ってくる間もずっと痛いほどに張り詰めたままだ。 これを何とかしないと寝ることなんかできないと思ったトラビスはむくりと起き上がりベッドを降りる。 その気配に気付いたウォルフェンが眠そうな声で言った。 「なんだ、トラビス。便所か?寝る前に水飲んだからなぁ。寝小便なんかするなよ」 「なっ・・・僕はもうおねしょなんかする年じゃないよっ」 そういいながら、小便とは別のもので小さなシミができているズボンの前を隠すように部屋を出た。 396 :名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 02:00:25 ID:cK2fmg+I トラビスはぱたぱたと足音を立てて小走りでトイレに向かう。 トイレと言ってもこの世界に現代の我々が思い浮かべるようなそれはなく、もちろん水洗でもなければ汲み取りでもない。 そのための部屋に排泄物を溜める桶が置いてあるだけの粗末なトイレだ。 その簡素な造りのトイレに入りバタンと扉を閉めるとかんぬきをかける。 それの動作が終わるや否や、トラビスはズボンを膝のあたりまで下ろした。 一度ズボンに引っかかって下を向いたペニスがペチンと下腹部を叩いて真上を向いた。 そしてトラビスはその痛いほどに張り詰めたものを握り締めると乱暴に上下に擦り始めた。 目を閉じてさっき見たばかりの光景を思い浮かべる。 (あの子、お尻にアレ入れられて気持ち良さそうにしてた・・・) そう思いながら空いた片方の手の指をアヌスに這わせる。 流石に指を挿入するのが躊躇われたトラビスは、その指で窄まりをくすぐるように刺激する。 同時にペニスを擦りあげる手の速度を上げる。 クチュクチュと先走りの汁が包皮と亀頭の間でいやらしい音を立てた。 はっはっはっ、と速く浅い呼吸音が狭い部屋に響く。 2分も持たないだろうか、あっけなく絶頂に達したトラビスは、乳白色の液体をトイレの石壁に向かって勢い良く噴出させた。 「はぁ・・・はぁ・・・」 昂ぶった気持ちになんとかケリをつけたトラビスは排便をしたあとに肛門を洗うための水が溜めてある桶に手をつけ、ペニスを擦り上げていた手に垂れた精液を洗い流した。 そして何食わぬ顔で自室に戻っていった。 ガチャリと音を立ててドアを開け与えられた自分の部屋に入っていくトラビスに、既に寝る体勢で目をつぶったままのウォルフェンが話しかけた。 「まあ、お前も”お年頃”だからな。でも依頼をこなしてきて疲れた日ぐらいは程々にしておけよ」 並外れた嗅覚と聴覚の持ち主のウォルフェンにはお見通しだったことにトラビスは恥ずかしくなって耳まで真っ赤になった。 「う、うるさいな!ワケわかんない事言ってないでさっさと寝ろよ!」 「はいはい、何なら次は俺が手伝ってやってもいいんだぜ?俺はお前の力になるように言いつけられてるんだからな」 「・・・・」 トラビスは無言でウォルフェンの尻尾を踏んづけながらベッドに入る。 「痛ぇ!これでも俺は親切で言ってやってるんだぜ?自慢のフサフサの尻尾を踏んづけるなんてヒドイんじゃねぇか?」 「もう寝る!フェンなんか知らない!」 「まったく、”お年頃”は扱いづらいねぇ・・・」 そのやり取りを最後にトラビスとウォルフェンは眠りについた。

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