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123 :きつねのおはなし6:2009/05/04(月) 11:39:31 ID:SzDKt9Wb (でも、まだ優太と一緒にいたい…もう離れるのは嫌じゃ… コウはせめて体温が伝わるようにと優太にくっつき、再び眠りについた。 それからの一ヶ月は夢のようだった。学校が休みということもあり、優太はずうっと屋敷にいた。 離れにいるときはとにかくコウと優太は一緒に何かをしていた。あるときはコウは優太に難しい漢字を習い、 少し厚目のお伽草子を読んだ。またあるときはコウの知っている物の怪や神々について話して優太に きかせてやった。そして昔のように、毎晩一緒に風呂に入り、同じ布団で向き合って寝るのだ。優太も コウも、今までの空白を埋めるように話し、遊び、同じ時間を過ごした。この時間がずっと続けばいい。 そう二人は願っていた。 ある日、コウが離れの縁側でビー玉遊びをしていると、母屋の廊下を優太の母親が泣きながら歩いているのを 見た。いつも穏やかに笑い、使用人や家族から慕われている彼女にしては珍しい。また妙もその後に続き、 嗚咽を堪えながら母親を支えている。 様子がおかしい。 コウは直感した。 するとそこに丁度優太が何かを握り締めてやってきた。手の中にあるものは何やら赤い紙のように見える。 「優太、優太。どうしたのじゃ?母御と妙が泣いておった。」 心配そうにぴょんと飛び付いてきたコウの頭を、優太はそっと撫でた。 「……何でもないんだよ。コウは気にしなくていい。それより、饅頭を貰ったんだ。一緒に食べよう。」 優太は寂しげに笑う。コウはそれ以上何も聞けなかった。 幾日が過ぎたろうか。ぎくしゃくした空気が優太の家に満ちていた。優太は普段通り振る舞うのだが、 どこか不自然だった。しかしそれとなくコウが聞いても優太は何も答えてくれない。話せない理由が あるのかもしれない。ならばせめて自分は優太に無用な心配をかけるまい。そう思い、コウは優太の 前では努めて明るく振る舞った。 優太は笑ってくれた。 しかし、それでも優太の顔から憂いが消え去ることはなかった。 124 :きつねのおはなし7:2009/05/04(月) 11:41:57 ID:SzDKt9Wb 鬱・陵辱注意 ある晩のことだ。優太に言いつけられ、ここ四、五日ほど離れにコウは留まっていた。昼間は優太と 遊べたが、夜は優太一人で出掛けてしまった。コウは一人で本を読んで待つことにした。こんな夜遅くの ことだ。優太は疲れて帰るかもしれない。コウは布団を敷き、寝間着も用意してやった。 「優太は遅いのう。早く帰ってこないかのう。」 しっぽを振りながらコウは帰りを待った。 月が天高く昇った頃、ざり、と土を踏む音がした。船を漕いで いたコウは飛び起きて襖のところまでかけていく。 「優太!」 しっぽを振り、出迎える。いつもなら優太はただいまと微笑み、コウを撫でてくれるはずだ。しかし今日は 違った。優太は眉ひとつ動かさず、コウを見据えている。悪寒が走った。 「ゆ…優太…どうしたんじゃ?」 コウがそう呟いた瞬間、優太はコウを突き飛ばした。 「あうっ!ゆ、優太…!?」 次の瞬間、コウは無理矢理押さえつけられ、着物を剥ぎ取られた。突然のことに、コウは声も出ない。 ただ優太から尋常ならざるなにかを感じ、ひたすら怯えていた。 「ひいっ!?」 いきなり、何かが体に侵入してくる。ぬるぬるとしたそれはコウの小さな孔を無理にこじ開けた。それが 優太の指だとは気付くのに時間はかからなかった。 「痛いっ…!優太!やめるんじゃ!やめ…!」 「無駄だよ。叫んでも誰にも聞こえない。」 ぐちゃっ!指が二本に増やされた。鋭い痛みと圧迫感がコウを襲う。何故優太がこんなことをするのか わからなかった。ただただ、怖かった。 「……そういえば、コウはここが気持ちいいんだっけ。」 そう言うと優太は空いている方の手でゆっくりコウのしっぽを揉みしだいた。 「きゃふうぅっ!」 コウは雷に打たれたように跳ねた。甘く卑猥な刺激に小さな性器は敏感に反応を示し始める。むくむくと 大きさを増すそれは透明な蜜を溢し始めた。それはあの時初めて経験した、あの感覚だ。 「やだぁっ…!優太っ…やめてぇっ、優太ぁ!」 乱暴に快楽を与えられることにコウは恐怖した。そして、いつもと明らかに様子が違う優太にも。恐怖と 快楽。相反する感覚がコウの頭をぐちゃぐちゃにする。コウは泣いてやめて欲しいと懇願したが、優太は 全く辞めようとはしなかった。 「…勃ってきた。本当にいやらしいね。」 まだ皮の剥けきらない幼茎を優太はそっと撫でる。それから僅かに覗く薄紅色の亀頭に爪を立てた。 「きひいいいぃぃ!!」 125 :きつねのおはなし8:2009/05/04(月) 11:45:13 ID:SzDKt9Wb 鬱・陵辱注意 激痛がコウを襲う。あまりの痛みに萎えかけた性器を、優太はまた優しく扱き上げ、硬さを取り戻してやる。 じゅくっ、じゅくっ、じゅくっ。 粘液が泡立つ音が部屋に響いた。 「あんっ、あんっ、あふぅっ…!ゆ、優太あ…」 いつの間にか増やされた指が、コウの菊穴を中から拡げるように蠢く。痛みは格段に減り、痺れを伴う 快感がコウの下半身を支配していた。物欲しげにひくつく秘部は妖しく雄を誘う浅ましさを見せだす。 「コウ、辛い?」 優太は表情を変えずに問う。コウは少し躊躇った後、こくんと頷く。 「やめて欲しい?」 コウはまたこくんと頷く。優太は優しい。だからきっとちゃんと伝えればわかってくれる。そう考えた。 しかしその期待は簡単に破られる。 「やめてあげない。コウがどんなに嫌がっても、やめてあげない。」 そして、優太は苦い笑みを浮かべる。 「僕が嫌いになったでしょ?コウ。」 その言葉に、コウは更に大粒の涙を溢す。 「いやじゃ、いやじゃあ…優太を嫌いになんてなれん…優太を嫌いになりたくないよぉ…」 赤子が駄々を捏ねるように、コウは泣いた。それを見た優太は酷く顔を歪め、コウの手を戒めていた手に 力を込める。 「……それなら、もっと酷いことしてあげるよ。」 熱い塊が搾まりにあてがわれる。驚いたコウが見ると、優太の股間から醜悪な肉茎がそそりたち、コウの 孔を貫かんとしていた。腰を退き、逃れようとするも、体をがっちりと掴まれていてかなわない。 「ぎゃあああぁぁぁぁ!!!」 ズニュウウゥゥゥゥゥ! 狭窄な恥部は強引に引き裂かれ、処女を散らされた。痛みというよりは、熱を感じる。あまりの事態に声も 出ず、口をぱくぱくさせることしかできない。 「いた…い…優太ぁ…」 コウの勃起はすっかり萎え、身体もマトモに動かない。唯一動く唇を震わせ、コウは愛しい青年の名前を 呼んだ。優太は少し眉間に皺を寄せた。その表情はまるで自分が責め苛まれているかのようだ。優太は コウの両足を抱え込むとゆっくり動き始める。 「あううっ!きひっ…ああぁぁ!」 ズン、ズンと男根を突き込まれ、コウは喘ぐ。圧迫感と疼痛、そして快感がコウの肛門と直腸を犯していく。 ゴリゴリとしこった部分を突き上げる度、未成熟な肉は跳ね、とろみのある体液を吐き続けた。 「ひゃふぅっ!あ、あ、あ、優太っ!優太、だ、だめじゃっ!ぁ、おしっこっ漏れちゃ…!」 排泄欲に似た何かがコウを襲う。漏らすまいと尻たぶに力を入れたが、更に恥茎を勃起させてしまうだけで、 どうすることもできない。優太はそれを見るや否や、コウの性器を思いきり扱きにかかる。 126 :きつねのおはなし9:2009/05/04(月) 11:47:17 ID:SzDKt9Wb 鬱・陵辱注意 「きゃあああああ!!らめっ!ゆー、ゆーたぁ!やら、やらぁ!」 「僕もイくよ。コウの中に汚いもの、全部ブチ撒けてやる。コウも全部出しちゃえ。」 ずちょっ、ずちょっ、ずちょっ、ずちょっ!!ぐぽっぐぽっぐぽっぐぽっぐぽっ! 「にゃあああああ!やらぁ!やめっ!ああぁぁぁ!ゆーた!ゆーた!ゆーたぁぁぁ!!」 ぴゅくぴゅくっ!ぴゅるるっ! 白濁がコウと優太の腹を汚す。それとほぼ同時にコウの腹を凌辱していた肉も痙攣を始めた。 「くっ……!」 体を強張らせ、苦しげにうめくと優太はコウの最奥を抉った。 ブシュウウ!ドクドクッ! 「ひあああああぁぁぁぁぁ!!!」 臟腑に直接浴びる熱は一気にコウの理性を打ち砕く。頭が真っ白になり、意識が遠退く。 「ゆ…た…」 好いているのに、どうして。 唇を動かすが、声になったか分からない。目を閉じ、微睡みの沼へと身を任せる。 「――コウ。」 柔らかくて温かいものが額に触れる。それが何か、確かめる術はない。 優太はコウが気を失っているのだと思っているらしい。先程までとは違い、硝子細工でも扱うように コウに触れた。 「…ごめんね。大好きだよ。……だから、僕を嫌いになって。」 そんなことできない。 そう思った瞬間、コウの意識は真っ暗な闇へと飲み込まれた。 朝、コウが目覚めると優太はもういなかった。 体は清められ、浴衣も布団もきちんと整えられていた。もしやあれは夢ではないか。そう思い起き上がろうと したとき、腹にズキンとした痛みが走った。どうやらあれは夢ではなさそうだ。痛みと、それから悲しみとで、 コウは暫く臥せっていた。 何度か日が昇り月が沈んだが、優太はコウを見舞うことはなかった。それどころか優太の匂いは全くしなく なり、どこに消えてしまったかもわからない。 (もう、わしのことが嫌いになったんじゃろうか…) 子分達も寄せ付けず、コウはこっそり泣き続けた。 優太が居なくなってから一年が過ぎた。 コウは何とか持ち直し、稲荷神の遣いとして懸命に役目を果たしていた。今のコウを支えているのは、 せめて優太に何故自分を嫌いになったかを聞き、謝ろうという決意だけだった。 もしかしたら優太は東京に行ったのかもしれない。 そう思いコウは役目を終えてから毎日駅に通った。 またいつ優太が帰ってきてもいいように、木の実や花を集めては離れの床の間に飾った。 来る日も来る日もコウは優太を待った。雨の日も風の日も、ただひたすら優太を待った。きっとあの日の ように優太は駅から出てきてくれるに違いない。そう信じて待ち続けた。 127 :きつねのおはなし10:2009/05/04(月) 11:47:54 ID:SzDKt9Wb 鬱・陵辱注意 「そして、その日はやって来た。 あの時と同様に、駅から優太の匂いがした。いつものように優太を待ちわびていたコウは真っ先に駆け出し、 優太を迎える。 「優太!優太!わしじゃ、優太!」 喜び半分、恐ろしさ半分。コウは優太の名を呼び、匂いのする方へと向かう。だが、そこに優太の姿は なかった。その代わり、厳めしい面立ちの男が、小さな白磁の壺を抱えていた。 カラカラと透明で虚ろな音のする壺を、コウは呆然と見詰めるしかできなかった。 だからあの時、優太は嫌いになってと言ったのだ。 こうなることを知っていたから、そう言ったのだ。 「優太…ずるい…ずるい…なんで、わしをおいてくんじゃ…わしは…わしは……」 コウにはもう流す涙すら残ってはいなかった。 「お~や~ぶ~ん~」 間延びした声が聞こえる。声の主は子狐のヨウだ。 「おやぶん、みてみて。う~~~!」 ヨウは頭に木の葉を載せ、唸る。するとどろんと煙が出て、ヨウはたちまち白煙に消えてしまう。 「けほっけほっ。」 ぱたぱたと手を振り、煙を退けてやると、なんとヨウはコウと同じような耳としっぽを持った童の姿に なって現れた。 「えへへ~。おやぶん、よーがんばったでしょ~。ほめてほめて~。」 ヨウが頭を差し出すとコウはそれを優しく撫でてやった。 「本当に頑張ったな…ヨウ…」 その声は酷く落ち着いていて、かつてのコウを知るものには違和感を感じさせる。 あの日からコウは変わったのだ。 コウはヨウを膝元に抱き寄せると、あやすように身体を揺らす。 「のう、ヨウ。お前達は随分色々出来るようになったな。」 「うん~おやぶん、うれしい?」 「……ああ。嬉しい。だからのう、ヨウ。今からわしが言うことをちゃんと聞くんじゃぞ。」 そう言うとコウはぽつりぽつりとヨウに語りはじめた。 これが、最後の役目だと。 「あれ~?よー、おやぶんしらない?」 子狐がわらわらとヨウの周りに集まってくる。皆コウを探しているようだ。ヨウは困った顔をした。 「うん…あのね、おやぶんね、ゆーたのとこにいくんだって。だからね、よーたちがほこらを あずかるんだって。」 ヨウの言葉に、子狐達は思い思いの言葉を発する。 「あずかる?なにそれ。」 「おやぶんいつかえるの?」 「おいらもゆーたにあいたい~」 それぞれが好き放題言うものだから、辺りは軽く混乱状態になる。それを諫めたのはヨウだった。 「だめっ!みんなちゃんとがんばっておやぶんみたくしないとだめっ!」 騒いでいた子狐達はぴたりと黙り、ヨウの言葉に耳を傾ける。 「…よーたちがね、おやぶんのこぶんだから、いっぱいがんばれるよ。いっぱいがんばったら、 おやぶんもゆーたも、いっぱいよろこんでくれるよ。だからみんながんばろー!」 ヨウがそう言うと子狐達ははしゃぎだし、頑張ろう、頑張ろうと笑いあった。 ただ、ヨウだけは少し寂しげにその様子を見ていた。 「おやぶん……」 祠にはまだ、枯れない桜が揺れていた。 風に吹かれ、さわさわ、さわさわと揺れていた。

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