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616 :名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 09:53:40 ID:HEnxaK9w
「ねぇ、お兄ちゃん『金の斧』ってどんなお話?」
「ああ…それはな……
・・・・・・・・・
昔、ある兄弟が居たんだが、ある日、弟が湖で溺れてしまいました。
どうしようもなく兄が茫然としていると…
湖面が淡く輝いたと思うと、目の前に美しい少年が現れたんだ。
驚いて言葉を失っていると、その少年は静かな口調で話しかけてきた…
「恐がる必要はありません。私は湖の精です。とても困っている様ですがどうしたのですか?」
「…実は、私の弟が溺れてしまったのです!どうか助けてください!」
「それは大変だ!判りました、力になって上げられるかもしれません」
事情を知らない湖の精は、水の中に飛び込みました。
しばらくして…湖の精は二人の美少年を連れて出てきました。
そして一方の少年を指さすと、
「あなたの弟は、この『玉置 誠』クン ○学5年生。
健康的な小麦色の肌。学校の成績はいま一つだけどスポーツ万能、特にサッカーが得意。
素直で真っ直ぐで裏表がない性格、常に元気いっぱい。
追:お兄ちゃんの事が大好き。 ……ですか?」
さらに湖の精はもう一人の方を指さし
「それとも、この『神谷 透』クン 同じく○学5年生。
透き通る様な白い肌。ちょっと視力が悪く、メガネを愛用。学校の成績は常にトップ。
人から離れて、一人本を読んでいる事が多いけど、実はさびしがり屋。
追:もちろん、お兄ちゃんの事が大好き。 ……ですか?」
訊ねられた兄は、小一時間ほど悩みましたが、
「いいえ…残念ながら私の弟はその二人ではありません…」
と、正直に答えました。
するとそれを聞いた泉の精はいたく感動し、
「あなたは正直者ですね。その褒美に二人とも差し上げます。」
そう言って二人を兄に渡すと、泉の中に姿を消しました。
よく考えれば、本物の弟は戻って来ていないのですが…
兄は、目の前の二人の美少年を見、コンマ3秒で納得したのでした。
突然できた二人の弟に、周囲の人間は、何故か疑問を感じません。
初めのうちは違和感を感じていた兄でしたが、
『お兄ちゃん大好きアピール』をしてくる弟達に、調子に乗った兄は、
毎日のように、二人の身体を交互に…時には同時に味わっていくのでした。
・・・・・・・・・
…と、まあこんな話だ。」
「……たぶん、色々間違えてるよ……。」
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