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238 :女装美少年ハァハァ……。:2007/05/16(水) 23:05:32 ID:yHfPtozo  上目遣いでこちらの視線を確認しながら、ねっとりと舌を勃起に絡める。 悪戯好きそうな瞳はあやしく輝き、男の急所を握った優越感に満たされていた。  栗色の柔らかそうな髪が自分の股間に揺れている。  抱きしめるように細い両腕が尻に回っていた。  男の前にひざまずく身体はあくまで華奢。肉付きの薄い肌をセーラー服が覆っている。  怒張した男根だけを引っ張り出して、嬉しそうにほおばっているのだ。  年端もいかない少女が。  赤い舌を敏感な亀頭に這わせ、先端に口づけすると先触れの液を啜り、ぱっくりと口に含むと舌先で転がす。 「んんっ……」  その刺激に思わず声を漏らすと、嬉しそうな表情を浮かべるのだ。 「ふふっ。おにーさんのチンポしゃぶっていたら、こんなになってしまいました」  妖艶な表情で立ち上がり、短めのスカートをゆっくりとたくし上げていく。  磨き上げた白磁のようなつややかな太腿。そして股間を覆う白い下着。  ひときわ目を引くのが、その中央部をテントのように盛り上げているしなやかな肉棒であった。  それは紛れも無い男のしるし。  彼女は正確に「彼」と表記すべきであろう。だがその淫蕩な表情は少女と間違えかねない。  性別なんてものは関係なかった。彼がもたらす快楽の虜となり、また彼も男から愉悦を引き出していく。  少女にしか見えない少年の妖艶な微笑みに釣られるように手を伸ばした。  甘美な背徳の場所へと。 239 :女装美少年ハァハァ……。:2007/05/16(水) 23:06:34 ID:yHfPtozo  彼と初めて知り合ったのは一ヶ月ほど前のことだった。  あてつけのように定時にタイムカードを押して帰宅する途中の電車の中である。  普段、深夜の空いた電車しか見たことのない自分には、夕方の混雑した車内は新鮮であった。朝の殺人的な詰込車両とは別次元であるが、それでも結構な乗車率である。  扉付近に立ってなにげなく窓の外で夕闇に暮れようとしている朱色のビルが流れていくのを眺めていた。  弛緩しているようであるが、はらわたは煮えくり返っている。  あの糞上司が。  先日までデータ作成に追われ、本日ようやく提出したのであるが、それを上司が「間違っているじゃないか」と頭ごなしに叱り付けられたのである。  二重にチェックしたのだから正確のはずだ。だが「言い訳するな!」とより激昂して、再びチェックすることになったのだ。  ところが、間違いは見つからず、上司のもつデータと照らし合わせたところ、奴の開いていたのは先週提出した試算データだったというオチがついたのである。  つまり上司の保存したフォルダの勘違いだったのだが、それに対する奴のコメントや詫びは皆無であった。  さすがに仕事にならず五時に職場をあとにしたのである。 「ったく。なにが『新しいフォルダ(34)』だよ」  車窓に流れる景色に向けて呟いた。  その向こうの人物と目があう。知らず知らずのうちに駅に滑り込んでいたようである。慌ててさりげなさを装い視線をずらした。  乗り込んできたのは女子高生が一人である。降りた人物はいない。 240 :女装美少年ハァハァ……。:2007/05/16(水) 23:08:23 ID:yHfPtozo  彼女は扉の前で背中を向け景色を占有するように目の前に立った。  窓の外を眺めることを奪われ、ちょっと不快になる。だが、かぐわしき体臭にムカムカはムラムラへと変換されるのだ。  目の前に少女の髪が揺れた。襟足がタイトなミディアムレイヤー……後から聞いたらそういう名称なんだそうな。つまり長めのショートカットでナチュラルブラウンのカラーを入れてある。  そして軽くした髪にまとわりつかれている白いうなじ。清潔そうなセーラー服の襟。  窓の風景よりも魅力的な光景なのだ。  そして、混雑のおかげでその華奢で柔らかな身体と密着同然なのである。  股間の肉棒が制御を離れ勝手に仰角を取るのだ。  こんな状況ではさすがにまずい。慌てるその視界に窓に映る女子高生の表情が入った。  ……微笑んでいる?  嬉しそうに、彼女は上品な笑みを口元に浮かべていたのだ。  少女の手が伸び、男の手首を握り締める。戸惑うのも一瞬、凄い握力で悲鳴を上げそうになった。  慌ててそれを飲み込む。その表情が面白かったのか、彼女は声をこらえて笑っていた。 「おにーさん、いまボクが騒ぎ立てたら、逮捕ですよ」  その指摘は真実であろう。手首までも決められているのに勃起は収まらない。弁解も無駄、身の破滅だ。 「それでは次の駅、ボクと一緒に行きましょうか」 241 :女装美少年ハァハァ……。:2007/05/16(水) 23:09:17 ID:yHfPtozo  だが、彼女が連れて行った場所は駅員の前などではなく、身障者用トイレであった。  始めて入る場所である。男性用と女性用の中間の場所にあり、広さは同等なのだが便器はひとつしかなく、代わりに荷物置き場と洗面台が充実している。  こんな場所に連行され、戸惑うしかない。  動転する男に頓着せず、少女は施錠すると蠱惑的な表情でしなだれかかってきたのだ。 「あら?」  股間に手を伸ばし、期待した固さがないことに落胆する。  その場所は緊張のあまり縮み上がっていたのだ。  だが少女のゆっくりとした愛撫がズボンの上から与えられ次第に力を取り戻していく。  それを信じられない趣で男は眺めていた。  見知らぬ少女が自分のプライベートな部分を遠慮なくもてあそぶ。  ジッパーを下ろし、待ちきれない思いで顔を覘かせる先端を無理やり引っ張り出し、どちらかというと悪臭のはずなのに「香ばしい……」と鼻を近づけ視姦し、そのまま口付けして舐めまわすのだ。  あまり経験のない鮮やかな色をした亀頭に舌を這わせ、桜色をした唇にくわえ込む。口腔内で敏感な裏側を舌先でねぶると、喉奥まで頬張るのである。  唾液が濡れた音を立てた。  口淫を行うのは、名前も知らない先刻電車で乗り合わせただけの少女なのである。現実ではありえない行為に常識が悲鳴を上げ、白昼夢のように理性を麻痺させていく。  ただリアルなのは肉棒に与えられる刺激だけだった。  次第に絶頂が近づいてくるのが判る。だがそれは彼女も同じようで、寸前に止めて肉棒が刺激を求めてひくつくのを笑いながら眺めていた。 「おにーさん、イきたい?」 242 :女装美少年ハァハァ……。:2007/05/16(水) 23:10:13 ID:yHfPtozo  勃起に触れるか、触れないかの微妙な距離で指を勃起に絡める。そよぐ微風の刺激だけでも達しそうであるが、決定的な一撃にはならない。  自分から腰を突き出し、少女の掌に擦りつけようとするが、その動きは見切られており怒張は虚空を空振りするのみである。  堪えきれずに懇願するのだ。見栄もプライドもかなぐり捨てて、年下の少女に。 「お願いだ。イかせてくれ」 「……くれ?」 「イかせてください。お願いします」  その台詞を聞いて、少女は喉で笑った。 「それでは、ボクのも触ってもらえますか?」  無邪気な悪戯を仕掛ける小悪魔のように、……いや、人間を堕落させる地獄の悪魔のように少女は期待の表情を浮かべ、セーラー服のスカートの裾を持ち上げる。  その中に秘められていたのは。  勃起した男根だった。  可愛らしい少女の持つ異形の器官に呆然とする。  だが、衝撃が去れば彼女にふさわしい一品と理解したのだ。  勢いよく白い布地を持ち上げているが、端からのぞく先端は包皮に覆われ、体つきと同じように細く頼りなげである。むしろ健気と表現した方がよい。  少女のような容貌を持つ少年に順当な肉茎である。  男は無言で鑑賞した。  その沈黙を別の意味にとったのか、いたたまれなくなった少女……正確には女装少年が所在無げに小さな声をだす。 「もしかして……引きました?」 「いや。なんか感動した。かわいいよ」  予想外の言葉を聴いて彼の表情が明るくなった。 「じゃぁ、触ってやるよ」  少年の返事も聞かず、欲望をたぎらせている稚い男根に手を伸ばした。  それは男が一線を踏み越えた瞬間でもあった。 243 :女装美少年ハァハァ……。:2007/05/16(水) 23:11:29 ID:yHfPtozo 「ひぃあ!?」  すべすべとした下着の手触り。そのなかで脈動する熱い肉棒。  欲情して勃起する他人の生殖器など触るのは初めてである。だが、勝手知ったるなんとやら。自分の持ち物を慰める要領でゆっくりとしごき始めていく。 「ん、んんっ」  唇をかみ締めてこらえる様子が可愛らしい。すべての空気を支配していた先刻よりも、男根を玩弄されて頬を染めている今の方がよほど少女らしい雰囲気である。  その扇情的な様子に我慢できず、下着をひき下ろして少年の性器を露出させてしまった。 「やっ……」  最後の一枚を失って抗議のような悲鳴を上げる。だが裏腹に期待がこもっているのを隠し切れていなかった。  その先端は先走りの液によって濡れて、包皮から顔を僅かにのぞかせて桃色に輝き、引き締まった陰嚢と飾り毛は薄く頼りなげで、熱量だけは一人前の幼い肉茎である。  直接それを握り締め、今度はリズミカルにしごきたてるのだ。 「ぁああっ」  強い刺激に内股が緊張し細い膝ががくがくと震える。白くてすべすべとして、とても男の脚とは思えない。  すぐに掌は我慢汁で塗れ、動かすたびに粘膜がこすれるような湿った音が響くようになった。  一番下まで手を動かすと、連動するように包皮がめくれ、桜色から濃い桃色に熟した瑞々しい亀頭が姿を現し、上に動かすと子供の未成熟な性器のように皮はすべてを覆い隠し、唯一の出口から半透明の雫をこぼす。  そのギミックが面白くて、ゆっくり動かして鑑賞したり、すばやい動作で少年の表情の反応をみたりして、愉しむのだ。 「ィ、イきそ……う……」  だが夢中になりすぎた。少年の限界を理解できずに、うっかりその瞬間を迎えてしまう。 「あっ、あああぁっ」  少年の身体が痙攣し、勃起した男根から勢いよく精液が噴出された。  生命力を象徴するように夥しく。  これが少年との初めての交わりだった。 244 :女装美少年ハァハァ……。:2007/05/16(水) 23:12:24 ID:yHfPtozo  携帯のメアドを交換し、時間を見つけては逢瀬を楽しんだ。  もっとも、こっちからの連絡は黙殺されることが多く、一方的に向こうからのメールを待つことが多かったが。  大体は週末が多く、まれに平日呼び出された時は何とか有給を申請して待ち合わせ場所に駆けつけたのである。  そして、駅のトイレ、ラブホ、公園と、ひとつとして同じ場所はなく、さまざまな場所で欲情し、それを満足させたのだ。  今日は、いわゆるマンスリーマンションと呼ばれる場所だった。  無個性な扉を開けるとフローリングの六畳ほどの一間しかない生活臭のない部屋である。  その空間には無機質なパイプベッドが唯一の調度品として設置されており、この場所の目的を如実に示していた。  事実を知っていても少女にしか見えない容貌を持った少年は部屋に入るとシャワーも浴びずに男の怒張にむしゃぶりつく。  そして一通りもてあそんだ後は自分の勃起を露出させて愛撫することを要求するのだ。  いつもなら、これでお互い射精させて終了なのだが、今日は違っていた。  少年は秘密を打ち明けるように囁いてきたのである。 「おにーさん。挿れてみたいですか?」  お菓子をねだる子供のように無邪気な表情で微笑みながら言われては、辞退するはずがなかった。  パイプベッドの上に腹ばいにさせ尻だけを掲げさせる。華奢な背中のラインと細い腰が魅力的な曲線を描いた。  この角度なら男の象徴はまったく見えず少女としか思えない。いや少女にしておくにはもったいないと言うべきか。  セーラー服のスカートをたくし上げ、下着に包まれた臀部をあらわにする。余計な脂肪の付いていないしなやかな尻肉。  撫で回すのもそこそこに、下着を半分ほどずらして秘密の狭間を視界に晒した。 245 :女装美少年ハァハァ……。:2007/05/16(水) 23:13:47 ID:yHfPtozo 「なんだ。最初からそのつもりだったじゃないか」  その場所は蜜を湛えてほころびかけていたのである。  収縮する窄みに指を当てるだけで、ずぶずぶと飲み込まれていった。  洗浄を済ませワセリンを塗りこんであるのだろう。嫌なにおいはまったくなく、挿入した指をきつく締め付けてくる。 「これならすぐに出来そうだな」  自分の勃起を取り出し少年の後門にあてがった。 「いいか? 挿れるぞ」 「大丈夫ですよ、おにーさん。待ちかねてますから」 「余裕だな」  ちょっと意地悪な気持ちになって、わざと乱暴に肉の洞窟へ捻りこむ。 「んんんっ」  喉から声が漏れた。  排泄孔とは思えないその器官は収縮しながらぐいぐいと体奥へ飲み込んでいくのだ。  熱い。その結合した部分だけものすごい熱量が発生している。  少年の中は熱く、男根を熔解するようなのだ。  二人の呼吸が酸素を求めて荒くなる。  挿入しただけで、これだけとは。ならば抜いてみようとすると。 「ああぁっ」  絡み付くような抵抗が肉棒にかかった。粘液で光る灼熱の男根がゆっくりと肛門からひりだされていく。名残惜しそうに肉色の粘膜が勃起にまとわりついた。そしてまた、それを押し戻すように挿入するのである。 「はっ……はぁ……はっ……はぁ……」  呼吸に合わせてゆっくりと抜挿を繰り返すうちに肉もほぐれ動きがスムーズになってくるのだ。  目の下にはセーラー服をまとい、尻だけを出した少年がうつぶせにつぶれ頭を抱えるようにして、刺し貫かれている苦痛か快楽か翻弄される刺激を必死でこらえている。  愛おしいその様子に男は、健気に勃起している少年の肉棒を握り締めた。 「はうぅ。そこは……」 「尻穴犯されてこんなに硬くなっているんだ」  普段主導権を握られているお返しである。少年は少女の姿をしながらも、どことなく傲然としたところがあったが、不思議なことに男根を弄れば弄られるほど少女のように可愛らしくなるのだ。  包茎の敏感な亀頭を親指でつぶすようにこね回す。そこは既に先触れの液でしどけなく濡れ、皮と粘膜が擦れて湿った音が響いた。 246 :女装美少年ハァハァ……。:2007/05/16(水) 23:15:00 ID:yHfPtozo 「やぁ……」  泣き声のような声に嗜虐心をそそられ、少年のすべてが見たくなってきたのである。その可愛らしい表情も、欲情して固くなった性器も。  胎内に打ち込んだ肉杭を中心軸として、少年の足を抱え回転させる。そして両膝の裏をもってM字に掲げた。  眼前には絶景が広がっていたのである。  男はセーラー服をたくし上げて、細い腰や引き締まった腹、薄い胸をあらわにさせた。でも下着は片足に引っ掛けたまま。それがなんとも魅惑的である。  両手を伸ばして胸を刺激し、舌を使って乳首を嘗め回した。  少年は羞恥で頬を染めて掌で顔を覆うようにしている。それと裏腹に存在を主張しているのが天を指して屹立する肉棒であった。  細く頼りなげであるが、若さと勢いを示すように硬くそそり立っている。その先端は包皮によって防御されているが、先程の攻撃によって内側の肉の果実をさらけ出し、果蜜を溢れさせているのだ。  男は再び腰を使い始める。今度は違う角度で粘膜が擦られて少年はあられもない嬌声をあげた。 「んんぁあぁっ!」  勃起の裏側にある前立腺が、男の抽送によって直接刺激されるのだ。  その衝撃に肉棒を誇示するように腰を突き上げ、のけぞってこらえる。  緩急をつけて打ち込まれる欲棒を少年の細い腰は受け止め、吸収し切れなかった衝撃は少年の全身を震わせ、前後運動にあわせて陰嚢と肉茎がゆらゆらと揺れるのだ。  もの欲しそうに雫をたらしているその場所に、刺激を求め期待しているその場所に、男は手を伸ばそうとはしなかった。  より強く、激しく、肛肉をかき回し、蕩ける粘膜を撹拌し、荒々しく少年の瑞々しい肉体を蹂躙する。  掘削せんばかりに肉棒の裏側を突き通した。その瞬間。 「あああぁぁぁーーーーーっ」  少年はひときわ高い声で啼き、溢れるように精液を腹の上にぶちまけていた。  そして男も射精による括約筋の収縮を受け、少年の腸内に流し込んだのである。  それが少年との最後の情事だった。 247 :女装美少年ハァハァ……。:2007/05/16(水) 23:16:01 ID:yHfPtozo  気が付くと連絡が取れなくなっていたのである。  連絡はメールしかないのに、いくら送信しても送付先不明で戻ってきてしまうのだ。  なぜ? ちょっと乱暴にやりすぎたか?   悔恨と絶望が感情を乱す。いなくなって初めて自分が少年にのめりこんでいたことを理解させてくれるのだ。  夢遊病者のように電車を乗り継ぎ、少年の姿を捜し歩いた。  理性では、そんな可能性は皆無であることを知りつつ、感情が……いや欲望が納得しなかったのである。  そして。  男の目が、見覚えのあるセーラー服を捉えた。  駅のホーム。こちらには背を向けて顔は見えないが、ナチュラルブラウンのカラーを入れた長めのショートカットがセーラーの襟の上でゆれている。  引き寄せられるように、その背後に立ち、ためらうことなくスカートの中に手を入れた。 「ち、違う……」  その中には期待した勃起の感触はなく、柔らかな肉の肌触りしかない。  刹那。  構内に響き渡るものすごい悲鳴と、駅員によって床に組み伏せられる男。怯えたような表情の見知らぬ少女。 「違う……違うんだ」  呟く男はまだ理解できていなかった。自分が既に破滅していることを。  目の前の現実を拒否し、ただ少年の面影を虚空に探していた。                      了

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