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412 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:02:18 ID:BU7cXAmv  湯屋を出て、今度は山側に渡り廊下を抜け、最後に十数段の石段をあがって、「飛涙閣」と額 のかかった離れ屋に入った。  促されて奥の座敷に入ったが、竹内はいなかった。なまめかしい緋の縁取りのある絹地の布団 が座敷いっぱいに伸べてある。  布団の上で竹内を待つなど、娼婦のようで嫌だったが、仕方なく浪乃進は、その布団の上に 座った。布団としては薄いものだったが、ぬめぬめとした光沢がある絹地は、肌に触れると滑り 逃れるような、それでいて絡みつくような不思議な感触をもっている。それ自体だれかに触れ られることをじっと伏せて待っている雌のようだった。    「しばらくのうち、ご隠居もまいりやす、お支度なさいませ、お手伝いいたしやしょう」  そう言って、三次は浪乃進の洗い髪に櫛を入れほんの少し髪油を含ませ、薄化粧を施し、、紅 を唇にさした。  それが終わると、三次がてきぱきと部屋の奥に立って行き、そこにあった大きな屏風を畳ん だ。その時、浪乃進はどきりとした。向こうの壁に大きな鏡が造りつけてあったのだ。  浪乃進は、座ったまままじまじとその鏡を見た。行灯のぼんやりとした明かりの中で、鏡の 中の浪乃進がじっと見返している。白い薄い襦袢のみを着て、洗い髪を肩に垂らし、膝に手を置 き、湯の火照りも消えた青ざめた頬、暗い憂愁を湛えた目、今さした唇の紅のが鮮やかな彩り となっている。このたとえようもなく美しい寄る辺の無い表情をした女は誰なのか。ふと、そう 思った。  昨日までの浪乃進なら、そんな着想を一瞬でも受け容れはしなかったろう。しかし、今夜は、 こうして自分を、浪乃進を、見知らぬ女として見、目を逸らさずに見つめていた。 413 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:03:16 ID:BU7cXAmv 「待たしたな」  そういって竹内が入ってきた。 「まったく、中坪の野郎、さっき隣の座敷に居やがったらしい。浪殿が脱糞するところを覗きな がらせんずりかいてやがったとは、いやはや大した親分だぜ。そのうえ、浪殿の糞を盛った桶な んか抱え込んで、今頃どこにしけ込んでやがるのか。」  浪乃進の意識は、急にまた先ほど披露してしまった自分の脱糞を思い出し、燃えるような赤 い恥の炎が心を焼くのを感じた。 「さあ、浪殿。泣き疲れちまったかな。今夜はつらい目ばっかり見せちまったな。ここじゃあちっ と気持ちいいことをしようぜ。ここにおいで、横になりな」  浪乃進は、おびえてはいたが逆らわず、ひじをつき、身体を老人の膝元に横たえたる。 「つくづく美しいお人だ。」  竹内のしわの寄った手が浪乃進の顔にのびる。高い額からすっと細く伸びて優雅に鼻孔を収 めた鼻に指を触れてみる。戯れに繊細なはなの先をぐいとゆがめてみると、浪乃進はわずかに 眉をしかめ、目を伏せる。その睫毛の影が濃い。 「お前さんに、変なことを仕掛けるような者はご家中にいなかったのかい?、いくらお武家でも こう罪なほどに美しく可愛らしいんじゃ、怖い目にあいそうなもんだがな」  浪乃進は少し首をかしげて、 「怖い目など…」  そう言って、すぐ、数え年九つで若衆舞に出た日の叔父の視線、後日の叔父の振る舞いを思っ た。  あるとき、「中庸」の素読を浪乃進に教えながら叔父は、うまく読めないのはお前の頭がぼお っとしておるからだろうといって、着物を脱がせ下帯ひとつで正座させ素読をさせたことがあ る。叔父は後ろに回って、浪乃進の肩越しに書を指差して素読をさせる。首筋に叔父の息がか かると浪乃進の体の奥に深い怯えが走った。間違うと指で頬を突かれる。うまく読むと、「よし よし」と言って、浪乃進の裸の尻を叔父は湿った手のひらで撫ぜた。 幼い小さな尻たぶを掴んできた生暖かい感触を、浪乃進はいまでも覚えている。   414 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:04:22 ID:BU7cXAmv 竹内の手がのび、腰紐をするりとぬきとった。 「さあ、前を開いて、このじじいに浪殿のお道具をじっくり見せてくんな」  浪乃進は横たわったまま一瞬固まり、竹内の顎の辺りを見、一つ小さな息をしてから、襦袢 の前を自分の手で開いた。 「座敷で舞のときに、お前さんの脚の間でぶらりぶらり揺れてる風景もよかったが、やっぱりこ う間近で見ると、ただのおもちゃじゃねえみっしり実ってるなあ」  そういって竹内は、浪乃進の股間に手を入れ、睾丸のふくろを手のひらにすくいとった。老人 の骨ばった骸骨のような手の感触、浪乃進はその部分が死人の乾いた両手に包まれるように 感じた。 「金玉ぶら下げる袋までこんなに白くてすべすべして、よくできてるぜ。三次どうだい。」 「へえ、あっしも先ほど湯屋で浪殿のお体を洗わしていただきやして。役得で、体中お触りし放 題で。暗かったのが残念無念でやしたが、へへ、体中どこもかしこも素晴らしい感触で。今を盛 りの花魁だって、意外に膝の裏にあざがあったり、背中ががさついてたり、一日中肌を磨いてま すってな面してててもどこか抜けがあるもんでやすが…、浪殿はどこを触ってもすべすべで、あ っしは役目を忘れて、ぞくぞくしてきちまって自分の妙なところをおっ立てる始末で。」 「三次が、とんだ三助ってわけだ」 415 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:05:02 ID:BU7cXAmv 「まったくで」 「さあ、浪殿ちいと腰を浮かしてくんな、お前さんの綺麗な身体を三次にもしっかり見せとき てえんだ。こいつも下司だが、絵の腕は確かなんでな、絵巻の先が楽しみだな。  腰の下にこう枕を入れりゃあ楽ちんだ。浪殿のな、金玉の袋の裏側から尻の穴に通じる裏道 をよ、お前もよく見といたほうがいいぜ、そら」    羞恥の地獄、恥ずかしさの煩悩車はまだまだ回って尽きなかった。浪乃進自身ですら見たこ とがない身体の奥まった部分を老人とその絵師が覗き込む。顔を襦袢の袖で覆って、腰を浮か し、腰の下に枕を受け入れた。竹内と三次の息が腿の内側にかかるのを浪乃進は感じた。  浪乃進は思った。見られている、自分の尻の穴に続く裏道?、いやだひどい、そんなところを どうして見せなければならないのか…、心臓がどきどきした。男が、いや人として見られていい ようなところではない。 「ほれこう玉袋を裏に返すとな、見ろよ尻の穴までの細道だ、象牙でつくって磨き上げたよう な通路じゃねえか、」 「すげえ、こりゃ驚いた。ずいぶんお高いところの女だって黒ずんだ筋が通ったようなのが相場 ですぜ。安い女郎なんかほとんど獣道で。それに、この玉袋の白い肌に青い血の道がうっすらと 透けて、ああ、…天国みてえに綺麗だ、こんな綺麗な金玉があったなんて、ご、ご隠居すまねえ ちょっとの間でいいから、…」 「わかってるさ、描きな、浪殿よ動きなさんな、手を膝の裏に当てて支えておいてくれ、尻のあ いだまでよーく絵師の三次に描いてもらうんだ」  こうなっては、顔を手で隠すこともできない。浪乃進は歯を食いしばって膝をささえ、まるで おむつを換えて貰うような姿勢で、睾丸の袋と肛門を晒して耐えた。そのうえ、竹内は小型の 行灯をひきつけて、浪乃進の股間をあかあかと照らし出した。 416 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:05:44 ID:BU7cXAmv  三次の写生がひと段落しても、浪乃進は腰の枕を入れた恥ずかしい姿勢から開放されなかっ た。竹内は、浪乃進の玉袋をじわじわとにぎり、ゆるゆると揉んだ。 「ああ、ううぅぅ、もうそこはぁ…」 「声が出始めたかい、浪殿。みっしりと張った玉の感触は実にいい、すこぉしいじめたくなっちま うぜ」  そう言って、もう一度浪乃進を玉袋を握りこむと、むにむにと揉み、じりじりを握りを強く していった。  浪乃進は恐怖を感じた。睾丸は老人の手の中でじりじり、じりじりと握りこまれている、ゆ っくりと、確実に、無情に、 「あっ、あああ、い、いや、もう…」 握りは万力のようになり、しかも、玉袋自体を強く引き伸ばし、ねじりとってしまうかのよう に絞り始めた。 「くぅっ、堪忍、堪忍でござりますっ、はあっ、いやぁぁ、こわいぃぃぃ、ご隠居さまっ、」 「何が怖い、何を堪忍じゃ」 「あはっ、浪乃進の玉が、ああ、痛い、つぶれまするっ、つぶれてしまいまするっ」  その直後、ぎりぎりっと玉袋はさらに雑巾のように絞り上げられた。 「そうさ、玉を潰して切り取っちまうってのはどうだ?」 「ひーっ、ああああぁぁぁっ、いやぁぁぁっ、たまを、おたすけくださいっ」 417 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:06:27 ID:BU7cXAmv  急に絞りを解かれた浪乃進の玉袋はぶるんとゴムのように反発して股間で踊った。 「あひーっ、」  と笛のような悲鳴をあげて浪乃進は布団の上で全身を震わせた。陰茎の付け根からじんじ んする痛みが燃え上がる。  心臓が飛び出すほどにどきどきし、冷たい汗が背を伝っていた。ひどい、ひどい、ひどい、あま りにひどい、浪乃進を、浪乃進の性器をなんだと思っているのか…、おもちゃにして、泣かせて 面白がって…ひどい、ひどいっ、    しかし、恨みごとを口に出す間もなかった。ようやく浪乃進が自分の睾丸が潰されてないと 確かめる間もあらばこそ、また、その部分へのいたずらが始まる。 「三次、おさえろっ」  三次に浪乃進の脚を抑えさせておいて、竹内はまた浪乃進の玉袋を掴んだ、じりじりと掴み、 ぎりぎりぎりと引き絞る、限界までねじったところで、ぱっと放す。ぎりぎりぎりと引き絞り、 つぶれる寸前でぱっと放す。  恐怖、痛み、解放、恥辱そしてまた恐怖、痛み、解放、耐え難い恥辱、…  浪乃進は背を反り返らせて、玉袋の絞りを堪え、一瞬開放されて床の上でのた打ち回る。何 度も繰り返すうち、竹内は男根も玉と一緒に握りこんで絞り上げ始めた。  最後に開放されたときは、浪乃進は全身汗みずくで床にうつ伏せ、顔を絹の中に埋めてわあ わあと泣いていた。奇妙なことに、あれほど痛めつけられた浪乃進の股間のものは、充血して 真っ赤になったうえ、非常な硬さに勃起していた。 418 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:07:05 ID:BU7cXAmv 「三次の薬こっちの方への効果も出てきたな。すっかり、血が男のものに集まっちまったようだ ぜ、さあ、このじじいが今度はやさしくこすってやるからな、」  竹内はそう言って、うつぶせた浪乃進を後ろから抱いて、半身に起こし、後ろから手を伸ばし て、股間の男根を握った。浪乃進は、老人に後ろから抱えられるようにして男根を握られ床に 股を開いて座っている姿勢になった。  そのうえ、老人の位置取りは意図的なのだろう。抱かれた浪乃進の正面には、あの大きな鏡 がある。老人に抱かれた浪乃進が、向こうから切ない目をして見返してくるのだ。 「ほれほれ、こうして、揉んでやろう、震えなくてもいい、もう痛くしないからな。すっかり道具 が熱くなって、皮もすっかり剥けてきたぜ、じじいの手の中でいい気持ちになんなさい」  老人の腕の中で、浪乃進は、ゆれていた。ずんずん、ずんずん、浪乃進の身体の中をそのリズ ムが繰り返し響いていった。 「ほれほれ、よいしょよいしょ」   こすりあげられるたびに、浪乃進の熱くなった陰茎は、老人の手の動きに合わせて、ぬちぬ ち、ぬちぬち、と粘ったいやらしい音をあげる。 「ああ、ああ、ひぃぃぃぃー、ああ、」 むくむく、もりもりと浪乃進の男根は、いや増しに勃起していった。 「ほれほれ、浪殿、ぬらぬらした液がじじいの指に垂れてきおったぜ」 「いやいや、ああ、もう、もうお放しくだされ、もうお放し…っあぁぁ」  「浪殿の先っちょは、えらくぬらぬらしてきたじゃねえか。なあ。もうひとこき、もうひとこき、 おうおうまだ棹のほうも硬くなるじゃねえか。我慢せんでいいんだぜ、」  浪乃進は自分の男根がいまだかつて無いほどに勃起していることを感じていた。際限のないほ どに勃起の感じが盛り上がり、目の前に赤みがかった霧がかかったような気がし、恐ろしいほど の射精感にぎりぎりで堪えていた。 「だめ、で、ござりまする、ああ、もう、だめぇーっ、ご隠居さまぁ、はああっ」 「いいぜ、出しな、そらっ」  ぼしゅっ、と強弓で矢を弾き飛ばしたような音さえ出たような気がした。老人の腕の中で浪 乃進は、強烈に精を放った。白い塊が二間ばかりも飛び、正面の鏡に当たって、人を袈裟斬りに した時の血潮のように鏡面を模様となって垂れ落ちた。 419 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:07:44 ID:BU7cXAmv  じいんと、浪乃進の頭の芯はしびれ、腰が意思とは関係なくがくがくと前後に激震した。射 精の発作は異様に長かった。収まったかのように見えて、まだ、びくんびくんと腰が突き上げ てしまう。 「んっ、んっ」  と呻きが洩れる。恥ずかしさで肌にぞっと寒気が走る。  射精してしまった?老人に抱かれて、こすりあげられて、浪乃進は、どんな顔をして?まさ か嬉しそうな顔なんかしていないはず?そう思って浪乃進は鏡を見た。    鏡の中の浪乃進はすっかり上気した赤い顔をいやいやと打ち振っているくせに、白蛇のように 身体をくねらせて老人に腰を擦り付けるようにしている。涙を流しているくせに、媚びるよう にうなじを反らせて、背後の老人のほうに口元を突き出している。まるで、浪乃進のお口を吸 って、とねだっているかのように。その口元はゆるんで唾液とも汗とも涙ともわからないもので 濡れている。身体を震わせて、細い哀れっぽい泣き声をあげている。いやらしい奴、乳房の無い 扁平な胸のくせに、しぐさは女のように身をよじって。浅ましい姿だ。ああ、鏡の中にいる浪乃 進を見たくない、涙で媚を売るような浪乃進など見たくない。 420 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:08:19 ID:BU7cXAmv 「三次、引き継ぐぜ」 「へいっ、ごめんなさいよ。握らしていただきやす」  今度は三次が浪乃進を引き受けざま、横から抱いた。  ぐいぐいと浪乃進の男根が握られ、こすり上げられていく、瞬く間に、浪乃進の股間の男根 は、再び硬さを増す。三次のしごきは、竹内より性急で、せわしない調子で追い上げてくる。ま た覆いかぶさってくる若い体の張りが、浪乃進に老人とは違った熱っぽい感覚を送ってくる。  浪乃進が頬を引きつらせるようにして盛り上がってくる射精感に堪えているその横顔に三次 はたまらなくなった。 「ごめんなせいっ、ああ浪殿、なんてお可愛らしい」  三次は、横抱きの姿勢のまま浪乃進の頬から首筋に唇をつけて激しくむさぼった。  三次の唾液で顔をべとべとにされながら、浪乃進は 「だめ、だめ、よして、よしてくだされ、ああ、よしてと頼んでおるのにっ、ああ、いくぅぅ、さん じーっ、浪は、また、はずかしいせいを、出してしまいまする、せいが、せいがっああ出る」    自分の悲鳴を聴き、自分の泣き声にいやらしい甘さが混じっているのを、浪乃進は心から恥 じた。襦袢のそでを噛んで、嗚咽を殺そうとした。   また繰り返しだ。何度も何度も何度も、浪乃進は射精した、こすられ悲鳴をあげ、射精して 泣き崩れる、すべてを鏡の中に見ていた。竹内と三次がなんど交替したかわからない。 421 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:08:59 ID:BU7cXAmv  気がつくと浪乃進はひとりで床に転がって悶え続けている。浪乃進は自分の陰茎を握り締め ぷるぶると震えながら、 「あっ、あっ、止めて、痛くてもういやぁ、浪乃進が行くのを止めてぇ、あっあっあーっ、つらいつ ろうござりますっ」  男根が硬いまま元に戻らないのだ、硬く硬く痛いほどに硬くなり、「射精発作」が起こって水 のような液が噴射する、もう白い液は出なくなっていた。それでも身体は勝手に腰をがくがく と振動させて、短い周期で射精の発作が起きる。 「もう、いや、いや、いやあ」 「あんっ、あんっ、いくぅぅぅ」  息が止まりそうになる。苦痛なのか快楽なのか、浪乃進自身にも、もう判らなかった。  射精衝動が繰り返し襲う。男根は硬いままで、行きっぱなしの状態で、身体は緊張したまま 絹の床の中を転げまわる。絹地のいたるところに、精液や透明な粘液のようなもの、唾液や涙 の混じり合ったものがこぼれていた。そういう妖しげな液が、ナメクジが這った跡のように、ね とねとうす闇の中で光っている。  422 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:09:41 ID:BU7cXAmv 「浪殿、いいかお前さんは女になっちまったんだ。男とは違って、女は高まると降りてこられね えのよ。降りてくるには、男にとどめを刺してもらって、本当のうれし涙を流すしかねえんだ。 」  苦しい息の下から、浪乃進は答えた。 「はいっ、ああ浪は苦しゅうて、ああ、おちんちんが硬いあああまたくるっ。ああ、ご隠居様、浪 乃進の体は、いったいどうなって、しまったのぁっ」 「いいな、浪殿、俺と三次でお前に入るぞ、お前の尻に入って、お前を救ってやろう」  息が切迫し、一種の過呼吸の状態に陥りかけている浪乃進は 「はいっ、浪のお尻に、ああ、お尻に来てくだされっ、お尻に突っ込んでぇ、を助けてくだされ」 「よしよし、よく言えたぞ。」  再びがっしりと後ろから老人に抱かれて、浪乃進はとうとう救いがくるのかと感じていた。  身体が苦しくて声が途切れる。 「あっ、ご、隠居様ぁっ、浪、は、お尻をお尻を精一杯、開いて、ああ、入れていただきまするっ」 423 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:10:18 ID:BU7cXAmv  老人の腕が前に回り、浪乃進の平らな胸を抱いてぐっとひきつける。同時に、老人のしわの寄 った指が、硬い乳首をぐいと的確に捉える。 「はんっ、あ、おちちっ、おちちが、い、いい、いえ、痛うっ」  乳首が、じんじんと硬くなっていく。ぷくりと赤く充血し、むずむずするような感覚を生み 出しながら、浪乃進の胸で花咲き始めた。向こうの鏡をちらりと見て、浪乃進は、白い胸をつ かまれ紅梅のような乳首を突き出している自分を見た。可憐で淫らで、いやらしい浪乃進。ど うしようもない浪乃進。  やがて、大きな圧力が浪乃進の尻を押し分け始めた。 「おおっ、ああ、」 「よしよし、入るぞ、そら」 「ああ、あうっ、ああぁぁぁ、む、ああ痛い、ち、ちとお待ち…、待ってくだされっ、ああそんな ぁ」  浪乃進の尻は開かれてゆく、ぐんぐんと恐ろしいほどに開かれる。老人は非常にゆっくりと 自分のものを推し進めた。しかし、ゆっくりでも確実に浪乃進の肛門は開く。すぼまっていた 菊の花びらは残り無く花びらを一杯に広げて展開し、それでも足りずに、中心の花弁をばっ くりと開け始める。  しかし老人の陰茎のえらは強靭で広い張り出しを持っている。浪乃進の肛門はまだ広げられ ていく、張り裂けそうになりながら内側に押し開けられた。老練な太い蛇はむりむりと菊襞を 押し分け、ずぶずぶ、ずぶずぶと湿った暗い穴に鼻先をねじ込んでいった。いったん鎌首がその きつい戸口を通過すると、身をくねらせて内部におどりこんだ。 424 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:10:57 ID:BU7cXAmv 「ああ、おぁぁぁぁ…」  浪乃進は深い深い息をついた。まだ彼の陰茎の硬直と痛みは続いているが、肛門深くに老人の 男を受け入れたことで、思いもよらない開放がやってこようとしている。肛門の奥深くで老練 な蛇はぐるっぐるっと鎌首をめぐらせた。  それは何と言う感覚だったろう。内臓の内奥を何か自分でない生き物が占有し、動き回り、 容赦なく支配を広げていくような。それは浪乃進の心の(または体の)核心をかき乱し、破裂 させたようだった。浪乃進の感覚と体の支配は、老人の陰茎のものになった。浪乃進はそれに 奉仕するただの穴、貫かれて痙攣するただの腸腔にすぎないようだ。  もうこれでいいのだ、と浪乃進は感じた。肛門の奥まで踏み込まれて、浪乃進に秘められた 天空が開かれた。浪乃進の陰茎の突端は透明な液を際限もなく、噴射した。 もう、何を出しても、いいのだろう。もう一度大便を漏らしたってかまうまい。ねとねとの液 も、臭い汚物も、ぬるぬるの精汁も、出るものをすべて噴射し、涙も、鼻汁も垂らし快感に震 えてしまっていいのだ。快楽に声をはりあげてもいいのだ。それが浪乃進の今の姿、哀しいけれ ど切なく美しく醜い姿。ほうら、向こうの鏡に映っている、尻を貫かれた歓喜の浪乃進が、淫ら な踊りを踊っているのが見える。  もっと、もっとこの硬い男根に屈服すればよいのだ、体の奥の奥まで明け渡すしかないのだ。  しかし老練な蛇は、ふっと後戻りした。 「ええっ!、いや、いや、ああ後生だから、…」 「後生だから、なんだい。浪殿?」  浪乃進は身を揉む。思わず出てしまった言葉を恥じ、その続きを飲み込んだ。『抜かないで !』と叫びそうになった。  引き下がろうとする老人の陰茎を、無意識に浪乃進の肛門はみずから食い締めて離すまいと する。しかし、引きは素早かった。蛇は狡猾に肛門から退いた。  快楽の天空に突入しようとしていた浪乃進の体は、その空虚に堪えられない。彼の尻から脳 髄までが狼狽し、去っていく男根に肛門は追いすがろうとする。 (注1)精液の白いにごりはすでに残っていない。純粋で透明な快楽の液とでも言うべきもので、 男性がこんな液を大量に出す例は稀であるが。浪乃進は女性型の持続的な絶頂を迎えている と考えるべきであろう。 425 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:11:39 ID:BU7cXAmv  老人は、絶妙な呼吸で陰茎を肛門の入り口まで引き、ぐりぐりと菊の花弁を亀頭でこすり ながら、じらしている。  来て、来てよ、なぜ来てくれない、浪乃進は心の中で悶えた。もう屈服したのだから 「三次、前から来い、いっしょに浪殿を寝かしつけてやろう」 「へい」  いままで、浪乃進は床に座り込んだような姿勢で抱かれていたが、今度、浪乃進は褥に横た わり、後ろから老人に抱かれ、前から三次に抱かれる状況になった。それでも、大鏡は浪乃進 が向いたほうにある。いつでも、そこにこちらを向いた浪乃進を見ることができる。泣いている 美しい浪乃進を見ることができる。もはや、あからさまに腰を振って老人の男根をおねだりし ている浪乃進が見える。  三次が前から来る。浪乃進の男根を掴んで三次の男根と股の間に挟み込む。浪乃進の男根は ぬるぬるの液の断続的放出をとめることができない。ぬるぬるの液がたちまち三次の男根を もぬるぬるにする。三次が腰を動かすと三次の陰茎が浪乃進の陰茎と絡みあい、こすれあう。 浪乃進の亀頭と三次の睾丸、三次の亀頭と浪乃進の亀頭が交差し、ぶつかり、ぬめりあって絡 んだ。  浪乃進の右の乳首は老人の手がつまんだまま離さず。左の乳首は、今三次が口をつけて強烈 に吸い上げている。 「あっ、あっ、さんじもっ、さんじっ、あっ、浪乃進を揉んでっ、浪乃進を吸ってっ、浪乃進を…可 愛がってくだされぇ、あっ、また、液がでまするぅ」 「何でもかんでも、お出しなせい。お出しなせい。俺の金玉にぶっかけてくだせい。ああ、浪殿の ちんちんから熱い汁が出るたびに、香りが、不思議な香りが広がるような…まさか、 まさか、」 「ああ、また、でるでる、ああ」  またあたたかい汁が浪乃進の陰茎から噴出し、三次の下半身を熱い温泉のように浸した。 「三次この香りわかるか。浪殿の愛液だぜこりゃあ、浪殿が出す汁の匂いだってわかるか?  こいつは青臭い男の精じゃねえ。精を吐きつくしたあとで、白い濁りなんかとっくに消えちまっ て、でもこんこんと温泉みてえに浪殿から湧いて来るんだ。そんで、浪殿のちんちんがぴくぴく する度に、がぼりがぼりと吹き出てくるんだ。おお、しかも天国みてえな香りをふり撒くじゃ ねえか」 426 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:12:19 ID:BU7cXAmv 「やっぱりこれあ浪殿の匂いか!てっきり、あっしは頭がへんになったのかと、ああ、やっぱりこ れは浪殿のこの汁の匂いなんでやすか。  ああ白蓮華の香り。本当に浪殿のちんちんがこの香りを出してるなんざ、。す、すげえ。…あ あ、我慢できねえ、浪殿、お口を吸わしてくれ、あんたの口、あんたのよだれ、飲ましてくれぇ …」  浪乃進は顔面を真っ赤に染めて、しかし、もう何も拒まなかった。ふっくりとばら色の唇を半 開きにして、三次の渇いた口を迎えた。  はあはあ、と息が荒い。言葉もなく三次は浪乃進の唇をむさぼる。舌を差し込んで、唇の裏、 歯ぐきの根元まで嘗め回し、おどおどと退く浪乃進の舌を口の奥まで追いかけ、三次の舌がか らめ取る。むせた浪乃進は涙を流して、激しく咳き込むが、三次は口を離そうとしない。  浪乃進の唾液が泉のように湧くと、三次はその唾液を啜り込み、喉を鳴らして飲んでいった。  ひとまず満足して三次が口を離すと、浪乃進は海面に上がった海女のように深い息を吐いた。 「ああ、はぁぁぁ…」  三次もやはり息が荒い。 「や、やっぱり、浪殿、あ、あんたのよだれもうまい。甘露のようだ。天女みてえな男だぜ」 427 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:12:58 ID:BU7cXAmv  そして、浪乃進の肛門でも異変が起こっていた。じらされて菊門の入り口ばかりをぐりぐり と刺激されていたが、この肛門がふと内側から盛り上がり自ら広がるように見えた。そして菊 門付近に待機していた老人の亀頭には明らかに熱い液が潮のように浴びせられた。直後にはつ んとやや刺激的な香りが立ち込めた。 「おおっ、こりゃ!、浪殿あんた、肛門から今何をお出しだい。」 「ええっ、わたくし、いえわかりませぬ、まさか粗相を!」 「ああ、すげえ、すげえぜ、三次。こんだあ、浪殿が肛門から男を迎える液を出しやがった。あ つくて、ぬらぬらして。あんた、いったいこんな技をどこで見につけなさった 俺が知る限り…、」(注1)  こんなときでも老人の悪い癖で、性のうんちくを披露しようとした瞬間、しかし、さすがの 老人もその直後にどきもを抜かれることになった。  熱い液を放った後、浪乃進の肛門はがばっと、鯨のように口を開け、次の瞬間老人の陰茎を強 烈な吸引力で飲み込みにかかったのである。 「あっ、こ、こら、あああっ。い、痛えっ、うおおおおっ」 今度は浪乃進の肛門がうわばみになって、老人の陰茎を引きずりこんでいた。例の肛門分泌液 が、滝のように老人の陰茎を伝って流れ出る。その陰茎は浪乃進の肛門が万力のように食い締 めているから、潤滑は十分なのに抜くことは不可能だ。 (注1)肛門内部の歯状線の上部に、実は内分泌腺が存在している。しかし、この内分泌腺が肛 門性交の際に大量の液を出すという医学的事実は確認されていない。  428 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:13:36 ID:BU7cXAmv      このような肛門の急激な動作はしかし、浪乃進の意思とは無関係に起こっていた。浪乃進自 身は、肛門からの粗相を怖れ、肛門の淫らな動きに狼狽し、自分の肛門から出た液の匂いを羞 恥した。  そして何故か習性のように、向こうの鏡に映る、自分の泣き顔を確認するように見てしまう。 恥じらって泣く自分がいとおしいなんて変だ、変だ。見てはいけない、そんな恥ずかしい自分な んて、と浪乃進は思う。      もう自分の体が、何かに向かって暴走を始めていることは拒みようがない、浪乃進はそれを感 じていた。抑え切れない渇望が肛門と腸を支配していた。ぎりぎりじりじりと老人の陰茎に腸 は絡み付こうとする。  ここに来て竹内も腹を決めた。ままよ、引けぬとあらば、進むしかあるまい。しかも、浪乃進 の分泌する液の香りは霧のように部屋に立ち込め、嗅げば嗅ぐほどに男の欲望をそそり立て る作用をしていた。第一の進入時よりさらに、老人の男根も硬さを増していた。  絡み付く浪乃進の腸壁に向かって、老人の蛇は再び決然と突入を始めた。潤滑は理想的だ。 骨ばっているが信じられない力をもった竹内の腰が浪乃進の腰に向かって、打ち付けられる。 「そらっ、そらっ、どうだこいつ。ああ、この奥が熱いな。おお、締めてくるぜ。いいぞ浪殿、そう だそうやって締めてこい」  締め付けを踏み破ってぐりっと突き入れ、ずるっと引く、中で腸がひくひくと震えるのを老 人は亀頭で感じている。わざと意外な間合いで、またずずずずっと押し込む。そのたびにあが る浪乃進のかん高い泣き声が老人の耳には心地よい。  突くたびに浪乃進の腸内に激しい嵐が起こり、そこから電気のように痙攣が浪乃進の全身に 走った。また浪乃進は陰茎から大量の「愛液」を噴射する。 429 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/03(土) 18:14:55 ID:BU7cXAmv  前からは三次が、浪乃進と男根を絡ませるように股をこすりつけている。何度も何度も唇を 合わせ、唾を飲みあう。しゃぶられつくした浪乃進の乳首は、紅に発色し、指の先ほどにも勃 起してかちんかちんに硬直し、突き出していた。  竹内が後ろから羽交い絞めにしながら、浪乃進の腕を万歳の形にあげさせて、三次をそその かす。 「三次、腋の下も味見してみな」 「へいっ」  三次が顔から浪乃進の腕の下に潜り、わき腹から舐めあげるように、つやつやとした腋の下 にしゃぶりついた。 「あっ、はあああぁぁぁぁっーーっ」  ひときわ高い、震えるような嬌声を、浪乃進は張り上げてしまった。もはや、快感は限界を超 えていた、陰茎を食い締めた肛門から、腸の奥から、唇から、絡み合った陰茎から、そして腋の 下から、際限のない快感がこみ上げてきた。   「さんじっ、さんじっ、抱いて強く抱いて、ああ、ああ、いく、浪、いきたいっ ごいんきょさまっ、突いてっ、浪を、もっと突いてぇ、ああ、突き殺してぇーっ」  前からくる三次を硬く抱きしめたまま浪乃進は、後ろから深く深く貫かれて、すべての動き を止めた。息が止まり、体中の筋肉が痙攣し麻痺した。声さえ、呻き声さえ出せない。  細い息がやっと出たのは随分時間がたってからだった。向こうの鏡の中に、浪乃進がいる。あ んなに泣いたあとで、あらゆる液が飛び散った中で、乱れに乱れた髪に巻きつかれ、二人の男 の手足に絡みつかれたまま、でも、浪乃進はかすかに微笑んでいた。

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