ショタとお兄さんでエロパロ 保管庫@ ウィキ

:無題 672-678

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
672 :トリップ忘れた 1/7:2009/01/13(火) 00:48:40 ID:tC3iiHyx
朝からお昼、夕方までずうっと、長い長い空白の時間の中で、僕は延々と恐怖に震えている。
先輩の匂いがするベッドと毛布だけが、ただ一つ僕の味方になってくれる。
目を閉じてはいけない。何もかもを思い出してしまうから、思い出に引き摺りこまれてしまうから。
暗闇は…。薄暗くて冷たいコンクリートの上は、害虫の這い回る、不潔で埃臭い物陰は、かつて唯一許された、僕の棲家だったから。
瞬きも嫌だから、どうしても眼が乾く。ひりひりする痛みが走って初めて、瞼を少しだけ擦った。
遠くで車の走る音が聞こえる度に、僕はぎくりとして息を潜める。

呼び鈴が鳴らされると、ひたすら体を縮こまらせた。脈拍や鼓動の音も漏らさないぐらいに。
先輩は、呼び鈴なんて鳴らさないから。やがてドアを叩く音がする。
大声で張り上げられているのは、先輩の苗字だったかもしれない。ガスの集金だったかもしれない。
だけど、僕の耳に届く頃には、違う言葉になって聞こえる。
『ここから腐った生肉の臭いがするよ!』
現実と過去の恐怖が、二つ同時に津波のように押し寄せて、目の前が灰色にぼやけた。
誰かは、先輩への用事を諦めたみたい。砂利を踏み締める足音が、徐々に遠くなった。

誰かが、僕の居場所を……。僕がここに居る事を知られてしまったら、この生活は終わってしまう。
絶対に先輩と離れ離れにさせられる。僕は、またあの家に投げ落とされる。
その先にどうなるかは、予想がつかない
苦しい罰だろうか、痛い罰だろうか、気持ち悪い罰だろうか。全部かも知れない。
でも、僕自身がどうなろうと、そんなのはどうでも良いこと。あの家に居れば、
遅かれ早かれ同じ最期が待っている筈だ。
僕はもう、先輩から一生ぶんの幸せを貰ったのだから。この思い出があれば、地獄の底でも辛くなんてない。
でも……。先輩は……。先輩の人生は、きっと必ずめちゃめちゃになってしまう。
そんなことは、決してさせない。
僕は無意識に、肉のある感覚が無くなるまで強く唇を噛み締めた。
僕がまだ幸せでいられる間に、早く僕をばらばらに裂いて、焼いて森に埋めてって、いつも先輩にお願いしているのに。 そのことを言うと、先輩は必ず僕を殴る。泣いて頼んでいるのに。全然怖くない事なのに。少しも嫌じゃないのに。
このままじゃ、危ないのは先輩のほうなのに……、……本当にあのひとは、ばかなんだから。

赤い夕陽がすぐに紫になって、それから真っ暗になった頃。何の前触れもなく、玄関の開く音がした。
まだ、半信半疑だ。油断はできない…けど、廊下を進む足音は、あまりに特徴的なものだったから。
先輩の借り物だから仕方ないけれど、どうしてもサイズの合わない、よれよれのワイシャツを纏ったまま、廊下に顔を出した。
「おかえりなさい。」
「…………………。」
むすっとした顔。いつもそうだけど、確かにどこか、違う機微が浮かんでるんだ。今では、微妙な雰囲気の違いで、先輩の気分を理解できるようになった。
……なんだか、今日の先輩は、凄く疲れているみたい。
空っぽとしか思えない鞄が飛んで来たから、慌ててキャッチする。
運動は苦手中の苦手なのに、上手に受け取れたのは、先輩のコントロールのお陰だ。
こっちに見向きもしないまま、さっさとお風呂に行ってしまった。お顔くらいは、もう少し見ていたかったのに。
今朝のうちにタイマーは掛けておいたから、お湯は張れているはず。僕が今から取り掛かるべき仕事は、ちゃんと分かっている。



テーブルの上に並ぶものは、自然と炒飯やスパゲティといった、簡素な品々になる。
重要なのは、量と早さだ。味付けは二の次で、とにかく手早く、そして多くが、食卓に求められるから。
勿論、僕だって味もちゃんとしたいのだけれど…。僕のぼろぼろの舌が、味をみるのにはまったく当てにならない事実が、ひたすらに恨めしい。
濃い味付けを避ければ、後は先輩が自分で好みの調味料を振ってくれるのだけが、唯一の救いだった。


こうして、一つのテーブルで、誰かとご飯を食べているなんて、今でも信じられない。
温かくて、いい匂いのするご飯なんて、遠い国のお伽噺の出来事だけだとずうっと思ってた。
冬のご飯は、からからに干乾びた、砂利のような食べ物だった。雨水でふやかすと、糊みたいになる。
夏のご飯は、青緑色のかびの胞子が舞っている。水で流して、鼻を摘んで飲みこむ食べ物だった。

つい最近まで、僕が作ったご飯を食べてくれる先輩を見ているだけで、泣いてしまっていた。
先輩は凄く怖い顔をしながら、とても驚いていた様子だけれど、頭の悪い僕は上手く説明できなくて、それが何日も続いて、とうとう怒らせてしまった時もあった。
僕の食べ方は、ちまちましたものだと思う。
歯は所々幾つか欠けていて、ものを上手く咀嚼できないから、食べるのも遅い。
先輩は「美味しい」なんて決して言わないけれど、何でも必ず全部平らげてくれる。
すごく落ち着いた、綺麗で行儀のいい食べ方なのに、結構な量が着々と口に消えて行く光景も、僕の幸せの一部だった。
「ね、先輩。僕の耳って、美味しいですか?」
「はぁ……?反吐並に不味い。乳臭くて苦塩っぱいゴムみたいだ。お前の髪まで、口の中に入って来るしよ。」
「むぅ。」
なんだ、残念。次にハム切らしちゃったら、先輩に食べて貰おうと思ってたのに。

料理に使った道具とお皿を洗い、丹念に体を清めた。おなかの奥まで潤滑油を含ませて、着衣はワイシャツ一枚だけを羽織り、寝室に向かう。
先輩はとっくに横になっていて、ちゃんと毛布も被っている。
近くに寄って、顔を覗き込んだけれど、彼は枕に深く頭を預けて、目蓋を閉じていた。
僕がベッドの上に座っても、いつもみたいに引き摺りこんだり、組み敷いたりもしない。
……今夜は、えっち、お預けかなぁ……。
寝室はここだけで、ベッドもこの一台だけだから、僕もいそいそと毛布に潜り込み、先輩の側に寄り添う。邪魔にならないよう、できるだけ静かに。
毛布の中を潜り抜けて、先輩の顔の傍に頭を出した。
大きな手が降って来て、僕の髪をくしゃくしゃにしたけれど、肩を抱き寄せてくれてからは、それっきり。疼きが全く治まった訳ではないけれど、それでも胸は幸せで満たされている。また涙が滲んで来てしまうくらい。何もかもを許してしまえる大きな存在に抱かれ、心の底から安心して眠れる幸福なんて、もしかしたらこの人で初めてなのかも。

僕の思い出は、まるでコマ送りの映像のようだ。ぶつ切りの記憶が一瞬だけ現れて、後の全ては真っ暗闇に塗り潰されている。
煙草を吸っている痩せた長身の人は、きっとお父さんという人だった。
次の映像は、灰皿を探しているあの人。
すぐに暗くなる。足元で傅き、大きく両顎を開けている僕は、臭い煙を口と鼻から立ち昇らせている。
三時のおやつの時間にくれるものは、今日も『消臭剤』『芳香剤』と書いてある、綺麗な色のグミキャンディーだ。
真っ暗な時間が飛ぶように過ぎ去る。いつしか庭先には、生温かい吐瀉物と排泄物に塗れた汚いミイラが、ぶるぶる震えながら横たわっている。
真っ暗になったら、記憶の中の感覚だけが、喉の奥からせり上がる。
お腹が空いて、体が動かせなくて、まるで言いつけを守れない僕は、体の骨がひしゃげるまで殴られる。ゴルフクラブのときも、太い鉄筋のときもある。もう泣く事もできず、痛みさえない。身体のあちこちに鈍い衝撃が走って、指の一本さえ動かせなくなるだけだ。
髪の毛を毟られて、錆びて折れ曲がった何本もの釘を、喉の奥まで咥え込ませられる。そのまま殴られると、気管に逆流して息さえ出来なくなるくらいの血を吐いた。
これ以上、暗闇の中でのたうちまわるのが嫌で、ゆっくり瞼を開いた。
先輩の腕へ、気付かれないようにそっと、唇を触れる。後はほんの一瞬目を閉じているだけで、いとも簡単に、暖かな泥濘の渦へ溶けてしまえた。

覚醒は、僕の方がすこぶる早い時間だった
少しだけぼんやりとまどろんで、目を擦れば、もう眠気は消えている。
昨日の僕は、殆ど活動していなかったのだから、当たり前なのだけれど。
あそこがじんじんするから、毛布を捲って様子を見てあげた。
…先から少しだけ、透明なのが朝露になっている。良かった。みっともない、白い粘液じゃない。
当たり前の事だよね。
おトイレに行くよりも、先輩のお役に立てる回数の方がずっと多いくらい僕を使い込んで貰っているのだから、
勝手に出してしまう余裕なんてある訳がないんだ。
先輩は、まだ心地良さそうな寝息を立てている。気付かれない間に、おはようのキスも試したけれど、成果は全然だめだった。
…むぅーっ。
ちょっとだけ、自分のおちんちんを掌で擦ってみたら、背筋がぴりぴり痺れて、お尻がきゅうって。
甘い刺激に、このままいつまでも耽ってしまいそうになる。
……でも……、我慢するのも素敵な愉しみ方の一つだって、僕はとっくに知ってるんだ。
少しだけ指先に付いた自分のお汁を舐めとると、また一緒の毛布に包まり、彼にぴったりと寄り添う。
厚い胸板のあちこちにキスの雨を降らせて、勢い余って腕や肩も啄ばんだ。
でも、僕はそんないけない事にばかり夢中だったから、知らない間に先輩が起きていて、
僕の頭の上から、とても怖い目で見下ろしているのにもさっぱり気付けなかった。
「あの……えっと、…おはようございます。」
先輩は返事をしてくれない。僕を見ないまま、のっそりと体を起こし、寝癖の有無を確かめている。
何故か、淡い罪悪感が湧いた。叱られてはいないけれど、彼を嫌な気分にさせてしまったのかも知れない。
先輩の態度はいつも通りだけれど、僕がいつも通りじゃなかったから。
先輩が眠っている間に、僕が勝手な事をしちゃってた。先輩を、裏切ったんだ。
もう僕は、何もかも先輩の掌中で動いていなければ不安になる、駄目で悪い子になってしまったから。
先輩は、立ち上がらなかった。再び僕を睨むけれど、目にはありありと不機嫌の色が浮かんでいる。
「ごめ、ごめんなさい、ごめんなさい…」
ベッドの上で体を縮こめて、畏れの余りに今にも涙が零れそうになる。
苛立っている誰かに見据えられるのは、とても怖い。心の芯に染み付いた何かが、僕の全てを麻痺させて、動けなくする。呪文のように、同じ早口言葉を繰り返した。言葉の意味は知らないけれど、僕がまだ人間だった頃に一番放った鳴き声。
『ごめんなさい』という呪文は、唱えればいつでも、不思議と苦痛を和らげてくれる魔法の言葉だった。
先輩の腕が二つとも僕に向かって伸びて来る。遠くで何百何千もの金切り音が聞こえた。
大勢のカラスを一箇所に集めて、少しずつローラーで押し潰している音もする。
鼻の奥で、古いゴムが焼け焦げる匂いが立ち込める。
自然と頭の中が空っぽになった、こうすれば、今から何が起きようと、全ては遠くの世界の出来事になる。肉体の世界とは、関係が無くなる。
大きな手が、僕の右腕の、二の腕辺りを握る。掴み上げて、ベッドから連れ出され、部屋を出て、そのまま…
僕はその時てっきり、殺されて、ばらばらにされて、捨てられるものとばかり思ってた。

「んふぅあぁぁぁぁあああっ!!!ゆるひてゆるひてぇぇ!ひぇんぱいぃぃ!もうゆるひてえええぇっ!!」
お風呂の中で、僕はお仕置きを受けている。おちんぽの先からは、やっぱり精液がどぶどぶ噴き出ている。
膝立ちの姿勢で、左右の手首を後ろに回し、紐で固く縛られている。いつもと違うのは、それが滲むような射精ではないこと。射精そのものを、延々と一分以上も強いられていることだ。
先輩の手でリズミカルに扱かれ、僕のミルクが強制的に搾り取られている。
ずぐっ!!ずぐうっ!ずぶりゅうっ!じゅぶうっ!!
お尻には、先輩のものがお腹の奥の奥まで押し挿れられていて、長大なストロークが前立腺を巻き込みながら、僕の収縮を踏み躙る。先輩の幹の脈動はまるで嘲りのようだ。
先輩は気紛れに、僕の乳頭も嬲った。手軽な捏ね繰りなんて、先輩は大嫌いみたいだ。
押し潰して、抓り上げて、引っ張るんだ。僕の体も、そうされるのが大好きみたい。
耳を齧られて、耳孔の中も舐られた。全身の産毛がぞくぞく粟立って、呼吸の間隔がちぐはぐになる。
「やぁあああぁっ!へふやぁ、うぅぁふぁぁあ!はぐぅっ、ひぃぃぅうっ!!ひっ、ひぐうぅぅ!
ひぬっひぬっひぬぅっ、ひゅふぅぅ!!ひぎゅぅぅうううう!!!!」
壊れるっ!こんなの絶対壊れる!先輩としてる間、ずぅーっと達きっぱなしなんて今更だけど!射精のぶち撒けが止められないなんてっ!気持ち良過ぎて絶対壊れる!扱きが怖くてお尻を引いたら、おちんちんの裏が壊れる!お尻のガツガツが嫌で、逃げようとしてもだめ!ほんとに狂っちゃう!
おっぱいの責めが止んで、先輩の左手が僕の腰を掴んでいると分かった時、本当の死を覚悟して、喩えようもない幸せに包まれた。
泥沼を取り囲むぐちゃぐちゃの真っ暗闇が、熱波で吹き飛ばされたような、
毛虫でいっぱいのおぞましい木に、殺虫剤の原液を浴びせたような気分。
その時の僕は、どこにも曇りの無い笑顔で、頬を歪ませて微笑んでいたって、後で先輩から教えて貰えた。

ずぼお!ずぼおぅっ、ずごぉっ!ずごっ、ずごっずごっずごっずごっずばんずばんずばんずばん!!!

「!!!っっっっきゃぁぁあああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

何が起こっているのか分からない。下半身が火達磨になっちゃった。釜茹でにされてるのかも。
ぼくのペニスは、壊れた蛇口になった。自分のおちんちんなのに、自分じゃない他の生き物みたい。
先輩の掴んでいる部分は、腰からお腹になって、またそれから、両腕が僕の脇腹の下を通って、両肩の前面を逆手で掴む恰好になった。
先輩の、忙しなく、とても荒い息遣いが聞こえる。彼の圧倒的な逞しさに蕩けて、取り込まれてしまいたい。
「でる、でる、だすぞ!おまえっ、おまえにぃっ!」
「やぁ、やぁぁあ!いっぱいぃ!みゆく、びゅー!って、びゅううーってぇ!!
おにゃかぁっ、はれっ……こわ、こわれっ、こわ、りぇ……」
腸内で荒れ狂っていた激しい嵐が止んだとき、僕は全てを諦めて、そっと瞼を閉じる。
せんぱい、ごめんなさい…もう…だめになっちゃうけれど…。しんじゃうけど……わるいぼくのこと…許して……。

ぶぶうぅっぶぶぶっ!!!どぶぅっ!!ごぶびゅぶぶぶぶうううううっ!!!!!!

「ぅいぎゅぅぅう!!!!いぎゅういいいいいいいいい!!!ぎひぃいいっ!!!!!」

……悪い子がちゃんと火炙りにして貰えた。僕に根を張り巡らし、絡み付いている嫌なものが全て焼き尽くされてゆく。
僕の何もかもは浄化されて白黒の灰となり、きっと何も残らない。
次はもう少しでもましな生き物に生まれて来れるよう、心地良い陽炎に向けて祈りを捧げた。
世界でたった一人の、最愛のご主人様に抱き締められながら、僕の視界は暗く澱んだ淵へ、真っ逆様に投げ落とされてゆく。

……息が苦しい。鼻腔の中に、生温い液体が溢れてる。もう少し眠っていたいのに、どうして…?
「あぐぅ!がぶ!げぼっ、げぼっ!」
髪を掴まれて、空気の中に引き戻された。どうやら僕の顔は、洗面器の水の中に浸けこまれていたみたい。
先輩が僕を起こす時の、いつもの方法だった。
喘息の時のような、喉のひしゃげた息をしながら、給湯指示用のスイッチパネルを探した。
さっきから、どれくらいの時間が経ったのだろう。一日?一時間?…たった五分程しか、過ぎていなかった。
「勝手に寝るな。…俺はまだ一発目だぞ。」
目を移すと、先輩の、先端には透明な雫が溢れてて、反り返ってる。する時の形じゃなくて、してる時の形だ。
また僕のせいで、先輩にお預けさせちゃってた。奴隷…失格だよね…。
「せんぱい…ごめんなさい…。」
それなのに、先輩は、水の重さを跳ね除けるみたいに、僕の髪をごしごし撫でてくれる。おまけに、おでこに軽くキスまでしてくれた。
「頑張れ。」
「はいっ。」
いそいそと後ろを向いて、両手はお風呂の縁をしっかりと掴む。お尻を高く上げて、深呼吸した。
先輩の手が僕を割り開いて、熱く張り詰めたものを、本当は許してはいけない秘所に突き立ててくれる。
ほんとうに、先端が触れただけなのに、それだけで僕のおちんちんは嫌らしく勃起してしまった。
先輩のおちんちんの形は、僕のナカがみんな知ってる。どこが大きくて、凸凹で、脈打つ血管も、先輩が気持ちよくなる所も全部。ガチガチが入って来る速さは、とてもゆっくりとしていた。僕の躯は弱火で煮込まれて、密室に立ち込める熱い空気に昇ってしまいそう。先輩のでじりじり擦られる度に、僕のは懲りずに精子を漏らす。限界はまだ先で、もっといっぱい出せてしまうみたい。
「凄いな……トロトロじゃないか……。」
やがて、とうとう最奥まで犯して貰えた。だけれど、先輩はすぐには動かないみたい。
僕のナカを味わってくれてるのかな。
先輩の腕に後ろから包みこまれて、背中から伝わる心拍まで、二人とも同じ速さになっている気分。
頬を覆う掌。熱い吐息と震える身体。お腹も胸も、首筋まで指先に撫でられ、挿れられているだけなのに絶え間無く精が零れて来る。
それなのに、我慢を続けられなかったのはやっぱり、はしたない淫乱猫の僕の方だった。
お尻が熱くて、おちんちんが疼いて、涎も涙も垂れ流していたから。
先輩の逞しさに、滅茶苦茶にして欲しかったから。
僕は少しずつ、お尻を振り始めていた。とっくの昔に、ナカは勝手に蠢いて、先輩の男根をぐちゅぐちゅ舐り、搾り立てていたのに。
「馬鹿っ!動くな!うご、…く、ぅっ!」
ぶびゅるううう!!!どぶるびゅうううっ!!!
「んきゃああぁっ!?」
先輩のそれは、手から離れたホースが跳ね回るみたいに、僕のナカでびゅうびゅう鳴り響きながら、好き勝手に暴れ回った。
二人とも、痙攣したまま何もできない。抑え付けられていた射精感の反動は、あまりにも濃く、多く、長い。
僕の腸内は瞬く間に満杯になる。お尻とペニスの隙間から、粘つくゲル状の混合液が勢いよく溢れる。それにも目から火花がでそうな程の快感を齎された。
大きく伸びをするそれに、僕は気持ちよくなれる所を繰り返し抉り擦られて、悪い子の証から、濁ったお汁をいっぱい噴き零してしまう。
自分の手で扱きたかった。めちゃめちゃに擦って、気持ちいい痙攣を感じて、いっぱいの精子をぶち撒けたかった。
先輩の射精が落ち着いて来て、断続的な水飛沫を細かく吐き出すくらいになる。
二度の種付けで、僕のお腹はぱんぱんに張っていた。下腹部だけに、ずっしりとした重みを感じる。
先輩の掌が、少しだけ膨らんだ僕のお腹を、優しく撫でてくれていた。うっとりと目を閉じて、身体の中にも外にも広がってるこそばゆい心地良さを味わう。
でも、もし…。固くなって震える、僕の先端に触れられてしまったら…今のそこは、とても敏感になってるから……

「ふぁあ!?やぁぁ、やらぁ!ごしごししちゃらめ!らめらめらめぇぇ!!
んふぁ、あ!ひぐっ!ひぃっ!ひぃぃいいい!!!くひいぃぃぃぃぃぃぃんん!!!」
またおちんちんが爆発する。駆け巡る射精感は神経が焦げ付きそうな程で、こんな快楽を逃がす術なんて、鳴いて喚くことだけしか残されていない。
先輩の腰がグラインドまでしている。太々と反り勃つ肉の楔が、ナカで満ち充ちている溶岩を敏感なままの腸粘膜に塗り広げる。そのまま前立腺も痛めつけられた。

おちんちんの感覚が無くなるまで強制して貰う射精のお陰で、先輩はまだたった二回しか出していないのに、僕は精も根もへとへとに疲れ果てていた。
「せんぱいぃ…ひっく、…ごめんなさい…ちゃんと…いうこときくから…ううぅ…。二度と…かってなこと、しないからぁ……。」
謝罪の台詞まで嗚咽が混じってしまう。横隔膜まで、まともじゃなくなっていた。先輩のペニスの大きさに馴染む為に、僕は内臓の位置まで変わっているのかも知れない。
「……お前、何か悪さ、したのか?…いつも通りの淫乱じゃないか。
頭か心臓ぶっ壊そうと、毎日ガン掘りしてやってんのに…犯っても犯ってもよがり狂って悦びやがって……。
いつになったらくたばるんだ?なぁ、便所豚。」
搾り尽くされて、項垂れて、ピクルスより小さくなってしまった僕の皮の中が、爪で引っ掻かれた。
背骨は曲線を描き、喉から金切り声が迸る。無防備な胸が捩じ上げられる。おナカが引き攣って、ドロドロを欲しがって吸い付く。先輩の肉柱がもっと大きくなる。
ごめんなさい…僕も壊れたいのに…。早く壊れなきゃいけないのに…。せんぱいのおちんちんが入って来ちゃうと…僕…いいつけが守れなくなるの…。
言葉にならない懺悔は、聞かれていたのかもしれない。
血管で節くれ起つ赤熱した鉄の焼き鏝は、息絶え絶えの僕に止めを刺そうと、再び激しいピストン運動の鏃に変化した。
甘いおぞましさが僕の臓腑を汚染する。怖くて喉が硬直した。呼吸ができない。僕は、僕に忍び寄っている悦楽を知っている。期待で背筋がぞくぞくする。
ずうっと、お尻ばっかりイキ続けるえっち。
射精をしないまま、お尻の芯だけがイっちゃた事がある。…確か、あの時は…先輩の指だった。
お尻の中の、おちんちんの裏を轢き潰されると、身体は気持ちよくなっているのに、射精が始まらない。
快感を逃がす切欠が訪れないまま、気持ちよさがぐるぐる渦巻いて、敏感な所で倍々に殖え続ける。
先輩の目の前で、のたうち回って乱れた。ぶち撒ける絶頂よりも、何倍も狂うことができた。
…あれを、先輩のおちんちんでして貰えるの…?先輩が満足して下さるまで、いつまでも続く。
それに…先輩は…昨日…えっちしてないんだ…。
二日分の欲望を、僕一人が、今夜一晩でこなさなきゃいけない。

先輩に蹴飛ばされたみたいな衝撃を、僕の前立腺だけが受け止めているときになると、僕という生き物は消し飛んでいた。
全ての音が遠くの方から聞こえてくる。
お尻の皮膚に先輩の筋肉がぶつかる時、おナカの中身が何もかも引き摺り出される時、僕のあちこちはお魚みたいに跳ね回った。
射精なんてまともなイキ方はできない。たまたまの中身はとっくに空っぽで、勃てない先から透明なお汁ばかりを垂れ流している。
僕は生け捕りにされているんだ。あらゆるモノを捧げる代わりに、王子さまの生け簀の中で、あぶくになるまで愛され続ける事を許される。
生きていて、よかった。僕が生まれたのは無駄な出来事じゃなかった。
先輩にこんなに気持ちよくなって貰えて、僕もこんなに気持ちいい。
気絶したら、水を飲まされる?…ううん…。絶頂は途切れない。気絶なんて逃げ道は塞がれている。
イき続けるまま、決して堕ちるのは許されない。
勢いをつけて雁首を引き抜かれては、臓腑が逆様に、腸が裏表になると思った。
ペニスを根本まで埋め込まれての射精は、飲み込んだ爆竹をお腹で破裂させられるより気持ちいい。
衝撃は容易に横隔膜を突き抜けて、胃肺を揺さ振りさえする。胃液が逆流すると、昇ってくる強い胃酸が脆弱な食道を蝕んでしまう。
「あぎゅいいいい!!!!いぎゅううう!!いぎゅのおおおお!
いっ!ぎゅ、ぅうん…ふぎゅううぅっ!ぎぎひぃいいぃぃぃぃいいんっ!!!!!

……いっ……ぃ……ぅぇぇぇ…………」

それなのに、先輩は、とても上手に僕を蘇生させてしまう。
お腹全体を揺さぶられたせいで、無意識にげろげろと未消化の夕飯を吐き戻してしまったら、先輩は水で口の中を濯いでくれる。
股関節が脱臼する痛みは、いつになっても慣れない。体の内側の肉を手掴みで毟り取られるに似た痛み。骨を押し込んで嵌め直すときの、関節に肉が挟まる痛み。体がひきつけを起こしてもすぐに静めてしまう。折角呼吸困難になったと思うと、口付けで息を送りさえしてくれた。
感謝と歓喜の囀りは止めようがない。喉なんて枯れてもいい、息なんてできなくたって構わない。
僕という生き物は、いつしかただの肉の塊になっていた。


お風呂場に入る光が真っ暗になるまで、先輩と僕はセックスに明け暮れていたみたい。
彼の遺伝子が一杯に詰まった熱い欲望が払底するまで、僕は何もかもを腸内で受け止めた後も、全身に纏わり付く痙攣はなかなか引かなかった。
顔をびしょびしょに濡らす程の感涙は、口の周りに溢れる僕の汚い泡を拭い取ってくれている、先輩の優しい指先のせいなのか、
限界を越えた摩擦で腫れ爛れた、僕の内臓の痛みによるものなのか、どうしても区別がつかなかった。

ようやく意識が戻ったのは、寝室のベッドの上。先輩の太い腕を枕に敷いて、毛布に包まっていた。
こうして先輩に抱き留められたまま、今朝まで過ごしていた事になるのだろうか。
起きたのを伝えたくて、額を擦り付けたけど…。先輩、気付いてくれるかな……。
一日中ずうっと、無駄にしちゃった。先輩を独占できたけど…お勤めのアルバイトが、どうしても心配になる。
掛かっている毛布が捲れ上がって、大柄な体が朝陽を隠した。先輩は、僕を見ないままだ。
無意識に両手が伸びていた。ベッドから離れる寸前の先輩の手首を、緩く繋ぎ止めている。
先輩が行ってしまう。家に独りきりになってしまう。先輩以外の、何もかもが怖くてたまらないのに。
自然に顔は俯いていた。きっと怖い顔をされている。震える喉に鞭打って、毎日のお願いをしなきゃ。
「先輩、責任とってね…。僕が見付かって、先輩が捕まっちゃう前に、ちゃんと壊してね…?」
「……自分で首吊れつってんだろ。」
返事と同時に髪をかいぐりしてくれたのは、気のせいだと思う。
手首のスナップで頭を押すだけなのに、僕は軽々と跳ね除けられて、そのまま毛布の塊に追い遣られた。
朝の日課になっている遣り取りだけど、僕はいつまで経っても先輩に反論できなかった。


先輩は、その日のお土産に、小さなカプセル錠を一袋買って来てくれた。
飲めば死んじゃうような猛毒だから、誰かに見付かったらすぐ使うように、って。
僕が先輩からプレゼントされた、ご飯と精液以外の初めての物。
お月様の光に照らされて、きらきら輝く宝石みたいなお薬が、僕が生まれて初めて持つ、大切な宝物になった。

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