ショタとお兄さんでエロパロ 保管庫@ ウィキ

:無題 354-359


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――ぐい、と背後から真綿で括るような抱き方をしてやれば、
ウエスト付近の背骨の辺りに、とても硬い、ごりごりとした感触が露骨に感られる筈だろう。
「あの…。朝にも…。」
「後にしろ。」
断片的な、あくまで命令系の物言いだが、少年は従順に無骨な料理器具を置いて、ガスを止めた。
緊張を解いて、胸の前に腕を回す、体温からではない熱を含んだ掌を重ねてやれば、
頬は僅かに紅潮して、落ち付いていた筈の呼気が、切なく震え始める。
「ありがとうございます。いつも求めて貰えて、嬉しいです。」
「金が掛からんというだけだ。…悦いからの間違いだろう。…この、淫乱。」
「淫乱な子が、好きですか?」
「知るか。」
「頑張っておしゃぶりしますし、お尻も締めます。僕のこと、もっといっぱいお使い下さい。これからも、ずうっと。」
二の腕に柔い唇の感触があるから、軽い体を引き揚げた。
寝室への廊下を辿りつつ、こいつ自身は何をも拒まない。
今朝だって、腹立ち紛れの鬱憤の発散と手切れを兼ね、かなり乱暴に蹂躙した筈だったのに――



深夜の静かな家屋の一室に、一糸も纏わぬ人間が二人、居た。



ベッドの縁に腰掛けた若い男。
長身ながら横幅はそれほどでもない。ただし痩せぎすでもなく、
無駄なく鍛えられた赤銅色の筋肉を持つ、まるで猛禽のような男だった。
部屋の隅に立て掛けられている、使い込まれた数本の竹刀が、男の由来を恐らく物語っている。



男の股ぐらの間に在る少年。
小学校を卒業したばかりぐらいの年齢にも見えてしまう程に小柄な背丈だ。
中性的な容貌を持ち、日焼けの全く無い真白の肌を男の前に晒していた。
長いものは僅かに肩にかかるくらいの、シャギーのかかった黒髪を持っている。



幼さを示して無毛のまま反り勃つその根元は、少年の濡羽色に艶めく髪と同じ色を持った、
レースで縁取られたリボンできつく戒められていた。
女どころか自慰すら疎む性生活の末、その逸物は若苗の茎のような白さを保っている。
鈴口の割れ目からはとろとろとした蜜が零り流れてリボンにまで至り、
はしたなく濡れる染みを、そこに彩っている。



腰の後ろに回された両腕の手首には安物のベルトが巻かれている。
だから。唇と、舌と、喉と、口内のあらゆるものだけを使って、
愛しい男のものを、懸命に慈しんでいるのだった。


これでも、少年と男の年齢は二つしか違わない。
各々の制服を着用しなければ、同じ高等学校に通う人間同士には、とても見えないだろう。


――質のいい黒髪を撫でているが、決して慈しんでやっているのではない。
もしこの状況で僅かに殺気でも向けようものならば即座に察知できるし、
この場で障碍の一つ二つぐらいを持った体にしてやろうというのも、思考の片隅に在るからだ。

それにしても、熱意と努力は買ってやるが、懸命に施しているであろうその技術は、
いつも買う女どもとは比較対象にもならないぐらいに稚拙なものだ。
後ろ手に結わえられているために指での愛撫ができず、幹に唇を擦るだけの奉仕でしかない。
まさに「見様見真似」の実践そのもので、男が自分を慰める方法によく似ていた。

頭を押さえて咽奥まで穿ち込んだとしても、どうやって耐えているのかは知らんが、
その場でえづきを無理矢理噛み殺してしまって面白くもない。
舌が疎かになってしまうから、それをしても却って遅くなるという扱い辛さだった。

左手で髪を掴み、力技で腰に引き寄せて、亀頭の先を咽奥に抉り込む。
掴んだ髪を通じて頭を捻じり、狭い口内の摩擦によって、気分を高める他無かった。
この方法には長いこと随分世話になっていて、奴にもこれが一番早い遣り方だと教えている。

ただ魔が差しただけだったのだが。
ふと、何気なく右手で奴の鼻を摘み、呼吸気の流れを塞いでみた。
首をぶん回すのは止めたので、下からちらちらと俺の目を見上げるも、奴は特に抵抗しない。

舌と喉を蠢かせて気道を確保しようとしているようだった。それでも、隙間は全く無い。
右手はそのままだ。
顔が青褪め始め、舌の付け根辺りが痙攣を起こす。
肉茎を吐き出すべく横隔膜を押し上げて空気の塊を送っているが、逃げることは叶わない。

細い首の内側から、死に掛けた仔猫の鳴き声のような呻きが微かに漏れ出る。
本格的な抵抗のつもりか、首から下の体全体を、力無くのたくらせた。

鼻を挟んでいた指をようやく離すと、盛大な鼻息を立てて酸素を摂り込んでいる。
涙をぼろぼろと大量に零しながら目を何度も瞬かせ、顔中に脂汗が浮いていた。
普段のこいつからは絶対に見られないだろう、無様な表情に思わず噴き出してしまう。
心持の休憩を与えたので、またイラマチオを再開する。
ペニス全体が熱を持ち始めると、そこで一旦止め、いたずらにインターバルを取る。
できるだけ長く愉しむための意地悪だったが。
5~6回繰り返した所で、それの意識は朦朧とし始めてしまっていた。
これを、最後にしてやろう。
呼吸を許さず、己の腕力に任せて、口内を蹂躙する――


愛する男はとても寡黙だけれど、含んでいるものの熱量と、その微かなわななきで、
彼の放出のときが近いことは解りきっている。そして、自分の限界も。
彼が自分の頭に大きな掌を添えた瞬間、気取られないように注意を払って、静かに目を瞑った。
喉奥にあった亀頭を唇に包み込める深度まで戻し、鈴口の真下を舌先でくすぐる。
そうして、この賤しい舌の上で、彼の素敵な樹液を、しっかり味わいたかった。
彼が自分に与えてくれた物質的なものは、知り合って今までずっとこれだけだったから。
せめてこれだけは、なんとしても大事にしたかった。


だけれど、射られた刹那。横隔膜が余計な事をして、ものを口から離さざるをえなかった。
最初に撃たれた一筋は上唇から鼻梁を越え、瞼に至るまで黄色みがかった線を描く。
体の芯は熱く火照りながらも、顔色は硬質に青白いままだから、
出されたその線のそこだけがきっと生々しく見えるのだろう。
薄暗く霞む視界の中で、絶え間なく顔に降り注ぐ熱いものを少し残念に思ったけれど、
彼特有のとても濃い匂いに包まれるのも、それはそれでとても嬉しい事だった。

――放出の瞬間に右手を離してやると、新鮮な空気を求めた気道へ精液が侵入したらしい。
どこに残っていたのか分らない程の力で頭を跳ね上げて、口を占拠していたペニスを吐き出し、
髪を掴まれたまま盛大に咽る。肺に穴でも開いたのかと思わせる、無秩序な吸気音を立てていた――


勢いが足りず、硬い幹に垂れていた残り物が頬で拭われるのを待って、瞼を開く。
震える睫毛は長く、その黒曜石のような瞳はうっとりと濡れていて、目の前のその先端に口付けると、
尿道に残っていた意気地なしの子達を丁寧に啜り上げて、仕上げを終えた。




余韻が終わると、ようやく一つ溜息をつけた。
手の力を緩めてやって頭の上に乗せ、できる限り優しく撫でてやる。
さらりとした質の良い髪の感触がまた、指に心地よい。
何気なく、こいつの顔面にべっとりとこびり付いた白濁を人差し指で拭ってやる。
別に溜め込んでいたつもりは無いのだが、それはまるで糊か粘菌のように濃厚だった。



視線が指先に向けられているのにようやく気付いて、こいつの口先にまで持っていく。
数瞬過ぎても何も起こらず、首を振って。「…掃除しろ。」とだけ呟いた。
その小さな舌が指の皮膚の上を這いずり回って、丹念に舐め取っていく。
唾液の光沢しか見えなくなるとまた、その顔から調達して、同じ事をやらせた。
これはまるで、餌付けか何かのようだな。
毎日毎日、来る日も来る日も。食事と掃除と洗濯と、性処理を雛に強いる親鳥と、自嘲した。


――最初の頃は物珍しさが先立ち、一方的に貪り弄んでいたが、
ここ最近は互いを歓び合う愉しさに、ゆっくりと蚕食されている。
あまりにも簡単にここまで手折れたことに、随分と拍子抜けしたものだった。
ずるずるとコールタールの濁沼に嵌まり込んだまま、
そこから抜け出す為の足掛かりはどこにも見付からない――


だいぶ顔の見た目がましになってくると、作業をとりやめた。
ベッドの上に転がしてあるスポーツドリンクのボトルに手を伸ばし一息つく。
大腿の上にさらりとしたものがそよぐ感触があって目を遣ると、
傅いたまま目を閉じて、頭を右の大腿の上に乗せている姿があった。
だいぶ、疲弊したのだろう。もともと体力の無い、奴だからな。
こいつの薄い皮膚では、乱れた脈拍のテンポなんてものはこちらには丸分りだ。
このまま眠られてしまうのも癪なので、呼吸が緩やかになり始めるのを待って一気に抱き上げる。
頭が枕の側に来るようにベッドの上へ転がし抑えこんで、膝を割り開いて様子を観察した。
勃起してすら子供そのままのサイズながら、それはようやく赤みが差し始め、
先端から漏れつづけた蜜はリボン全体をぐっしょりと濡らしている。
双眸はもう潤んでいるどころの話ではなく、涙を湛えきれていなかった。
膝に置いていた手が、上質の白絹のような手触りの腿を撫で下ろされて、
届いた尻たぶを割り開くと、そこだけ僅かに色素の沈着したすぼまりがある。
中指を使って意地悪にも優しく皺に触れてやると、首をぶんぶんと縦に振って忠誠を示した。
口の端が僅かに吊り上がる。逆の手で口を塞ぐ。
一気に第二関節まで捻じ込まれた指は、前立腺だけは器用に避けて体内を弄り始めた。
苦痛とも快楽ともつかない強烈な疼きを逃がそうと、呻きを漏らして必死にじたばたもがけども、
片手の力だけで十分に拘束できてしまう体力差は、俺にとってあり難いものの一つだった。
そうやってじっくりと直腸を抉り擦ってから、ようやく指を抜いてやる。
排泄物の気配は、臭いも何も残っていない。
いつもの言い付け通り、既に洗浄を済ませて来たようだった。


抵抗どころか体を起こす力も失っているようなので、うつぶせに寝かせて膝を立たせる。
この手で支えてやっても、がくがくと笑っている内股がどこか可笑しかった。
さきほどの奉仕のときよりも硬度と大きさを増したようにも思えるものを、
きっちりと閉じられたその部分にあてがった。



「………欲しいか?俺は既に、満足しているのだが……。」
淫らな背徳の期待に満ちていた瞳の内部が、瞬時に焦りに埋め尽くされる。



「や…あ……ください、くださいっ!後でどんな事でもします…
だから…お願いだから、意地悪しないで……。」



誘導された事に気付いていない迂闊な誓いに、失笑の息をわざとらしく吐いた。
「……その言葉、忘れるなよ。」

――掴んでいた尻を放り出して、ベッドの上に胡坐をかく。
「欲しければ、自分でやれ。」という事だが、
肩越しに向けられる怪訝な瞳には、口では何も言わなかった。

熱病に浮かされた頭でも理解はできたようで、荒い息を吐きながら立ち膝でにじり寄って来る。
両の太腿を跨ぎ越えた腰の辺りに膝をつき、奴の内股と俺の脇腹が触れ合って、
互いに正面から向かい合う体勢となった。
小さな腰をゆっくり降ろしてゆくも、腕が使えなければ屹立したものは尻たぶと滑り合ってしまい、
腹の中に容れるどころか先端も定まる気配すら無かった。
わざとらしく溜息を吐いてやると、ますます焦りが大きくなったように見える。
数える事も馬鹿らしくなるぐらいの試行を腿の筋肉が震えるぐらいになるまで続けたようだが、
流石に限界を迎えたらしく、ある瞬間に糸が切れたように俺の太腿の上にへたり込み、
胸板には汗みどろの上半身を預けられた。ぐったりとしたまま、肩で息をしている。
ぼそぼそと謝罪の言葉を囁いてるようにも聞こえたが、発音も声量もはっきりしていなかった。
それでも、少しの間でも休ませてやるつもりなど、毛頭無い。

うつ伏せに転がして、半端な四つん這いの姿勢を強いらせれば、
薄く細い腰にかろうじて存在するくびれに両手をかけ、 照準を定める――


「ひぅっ…んっ……ぅ……ん…。」
どんなに歯を食いしばって、俺の匂いが染み込んだ枕に顔を埋めても、
くぐもった歓喜の呻きはどうしても部屋の空気に漏れ出て来てしまう。
自ら望んで堕落したソドムの愉悦には最早、理性では抗いきれないようだった。



入り込めたのはまだ亀頭だけだった。
次には背中に覆い被さって、腰にあった手を今度は両肩にかける。
今更になってこいつの腕が行為の邪魔になっている事に気付いたが、外す時間も惜しかった。
そうして力の方向を調整してから、腹を食い破るべく、再度。
ゆっくりと、最大限の自制心を振り絞りながら侵入する。
そうしなければ、繊細なこいつの粘膜は瞬く間に破けてしまうだろう。
自分の性欲は、一気にこれを貪り狂えと暴力的なまでの信号を発していたが、
そんな事をするぐらいなら、いっそここでこいつの首を圧し折った方がマシだった。
俺はいつもこの瞬間にしか、こいつに情を伝える事ができないのだから。



「…ぅ…ぁ…あ…あ…あっ…あっ、あっ!あああああああんっ!」
体のあらゆる部分を力で戒められた少年は、
嬌声を上げて身をよじる事しか快楽を逃がす術が無い。
女に勝るとも劣らない、甲高く艶のある愛しい甘い声が、至近距離にあった耳を劈いた。
いっぱいに見開かれた瞳孔は焦点が最早定まっていない。
「…ありがとうございます…とっても熱くて…大きくて…硬くて…息が詰まりそう…
どうなってしまってもいいから…どうか存分に使い倒して…愉しんで下さい……。」
うっとりと囁かれた卑猥な言葉に興味は無かった。
こいつは犯される毎に、このような事を言うからだ。



ペニスの全てが熱く包み込まれている。先端からその根元に至るまで。
過去。支払う料金に関わらず、俺はものの緩んだ商売女しか知らなかったが、
こいつの中だけは、何もかもが別格だった。
未成熟な肉体で凶器そのもののサイズのペニスを受け入れるにあたり、
腸の粘膜が限界まで引き伸ばされた結果、こいつとの間には襞も何も無い密着感があった。
雁首に近い所では、マシュマロのように柔らかい腺が押し潰されている。
滑らかに薄く汗ばんだ陶磁の肌は、触れているだけでも理性が溶解されてしまう気がした。
うなじも犯して、さらさらした清潔な黒髪に鼻を突っ込み匂いを嗅ぐと、
決して安物ではないシャンプーの香りに鼻腔をくすぐられる。



辛抱ができなくなって、責めを開始した。それは、ピストンではない方法で。
黒髪に隠された耳を口先だけでどうにか探し当ててねっとりと舐め回すと、
耳の孔に舌を挿し込んで、耳朶を甘く何度も噛んでやる。
そうすると、もともと窮屈なペニスの喰い締めに、ぴくぴくした痙攣が混ざり始めた。
「ん……ぅ……っ……んっ……。」
こいつは再度目を瞑って、愛撫されるがままに鼻を鳴らす。
顎と枕で頭が挟まれて、もうこいつが自分の意思で動かせる体の部分はどこにも無くなった。




空いていた左手を使って、滑らかな胸をまさぐる。
暫くはとりとめなく、優しく撫で擦っているだけだったが、乳頭が見付かるとそこを狙い定めた。
爪先で一度弾いて硬度を確かめると、摘み上げて、指の腹で転がしてやる。
「ひぅっ……はっ……はぁっ……はぁん……あうぅ…。」
とりとめなく左右を行き来し、欠片ほどの安心の時間も与えてやるつもりは無い。
だらしなく開かれた口の中に銀色の糸が引き始め、一滴は零れ落ちて枕に染みを作った。
炙られるような快楽を更に求めて腰を捻り、硬張りに自分の前立腺を擦ろうとしているのが分る。
こちらから動いて抉り擦るよりも、向こうに動かせるこのやり方が好きだった。
これで壊れてしまうなどということは今まで無かったし、
何より、自分の精神的な誇りの全てを投げ打ち、同性とのアナルセックスをはしたなく求め、
自ら破滅的な快楽に溺れてゆく清楚な少年の姿を至近で眺めていると、
魂の奥底がおぞましくも愉しい何かによって書き換えられていくように感じる。
この澱んだ暗い愉悦が、こいつとの関係を断ち切れない一因でもある。
平穏で温かな幸せは、互いに諦めているからだ。
このような言質を始めとした、自分を合理化する為の言い訳なんてものは、
いつでも腐るほど思い付くようになった。


腸内がぎゅうぎゅうと緩やかに蠢き始めたのを見計らい、
舐めしゃぶっていた耳の孔から舌を抜いて、熱い吐息を吹きかけながら、宣告を囁く。
「………どうだ…そろそろ……?」
利き腕である右手の薬指が、とうに限界を越えているものの先端に触れる。
ぷちゃぷちゃと粘り付くような水音が聞こえたような気がした。
「して!!してぇぇっ!早くぅぅ!もう、もう駄目なんです…駄目ぇ!」
呂律ももう回っていなかった。いつもは、涼やかに澄んだ声で返事をする筈なのに。
「……この……仕方の無い淫乱め…」
「ふぅああああああっ!!あああああううううぅぅあああああっ!」
震える肉茎を掴み、軽く上下にしごいただけで、背中を反らして鳴いてしまう。
鈴口の周囲以外の部分はまだ余計なものが被さっている。
何気なく、丁寧に優しく包皮を剥いてやると、押し殺したような嗚咽が漏れて、
肉の楔を包み込んでいる腸壁の圧迫がなおのこと強くなる。
もう、外気に晒されただけで感じてしまうほどに、敏感になっているのか。
やがて現れたピンク色の雁首は、とても綺麗なものだった。恥垢のようなものは見当たらない。
自慰を嫌ってはいても、そこを清潔にせずには居れない性格なのだろう。
口に含んでやろうとは思わないが、そういう趣味の人間の気持ちは、解る様な気がした。


――ある夜の風呂上がり、自室で涼む前に二番手を勧めた瞬間、
奴は感極まったように俺の腰辺りに縋り付くと、顔を押し当てたまますすり泣いた。
どうにか引き剥がして事情を聞いても、錯乱したように要領を得ない言葉ばかりを弱弱しく述べるばかだ。
これは何を思ったか、羽織ったシャツのボタンを外して、胸の高さまで捲り上げたのだ。
「剛直」や「怒張」といった汎用の形容詞には決して含められない逸物。
日々仕込まれ続けた性欲は煮詰めて固められ、凝縮され続け、
小さなそこの限界を越えるまで抑え込まれた強烈な欲望は、遂にその持ち主をも操ったらしい。
俺がまだ何も施さないまま、独りでに欲情しきったペニスを初めて見たが、
男根として成立しているのが信じ難い、奇跡のような肉茎だった。
しみも括れもなく、反りも浅い。俺の親指ほどの太さがあるかも怪しく、
蝋燭のようにしなやかな白さで彩られて、肉柱の芯にだけ、僅かに赤みが差している。
僅かに頭を覗かせるサーモンピンクの先端からカウパーが溶け出し、
荒い呼吸に合わせて緩やかに上下しながら、時にしなりを打ち、ひくひくと切なく震えている。
泣き腫らした瞳をこちらに向け、許しを得ないまま劣情を抱いたことの謝罪を口で何度も訴える、
その光景から逃れる選択など、他に存在しないと今でも思っている。
その後、過ごした時間の内容は、まだ覚えてはいる。
艶かしく切迫した声色を震わせ、零れた息遣いの一つ一つが浴室から滲み、寝室に低く反響する。
奴はそうして一時間以上も独りで耽り続け、時折、露骨に俺の名前を呼ぶ事も、数える気も失せるほど有った。
こいつが自慰に耽った日は、覚えている限りそれだけだ――



下半身の体温が伝わり、熱に浮かされた脳髄が、こちらの高まりをも訴えている。
「………約束は、覚えているな…?お前は、どうなってもいいと、確かに言った。」
「いいです!どうなっても、どうなってもいいからぁ!早くぅ!早く出させてぇ!」
「どうなってもいいんだな?どんな事をされても、いいんだな?」
「命令には絶対逆らいません!今までもそうだった筈です!
ずっとこのままじゃ頭おかしくなっちゃう!もう壊れちゃうから!死んじゃうからぁ!」



指の腹で転がしていただけの乳頭遊びが、親指と中指の爪で摘み上げるものに変わった。
「ぁ…あ……好き、好きです…愛してます……大好き…
もう殺されちゃってもいい…それぐらい今…幸せです…。」
玉の汗がいくつも浮かんでいる首筋を舐めると、耳朶に前歯を当てて、そっと囁く。
「…………後悔するなよ。」
右手が亀頭全体を握り、掌の中でめちゃめちゃに強く抉り擦る。
同時に、こちらのペニスで押し潰していた前立腺も、竿の動きだけで轢き始めた。
「!!っっっっっきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!!!!」
自由の利かない肉体を必死に捩って、流し込まれる破滅的な悦楽から逃げようとしても、
大人と子供ほどまで違う体格差に圧し掛かられていては叶わぬ望みに違いない。
まるで意思を持って精液を搾り取ろうとしているかのようにペニスを貪る内蔵のせいで、
目の前で無数に瞬く白色の星に、やがて思考の全てが埋め尽くされた。
肉と肉を強く密着させて、襲い掛かるであろう最期のときに備えた。
「いって!早くおなかに熱いの出してぇ!おなかが溺れちゃうくらい精液いっぱい欲しいの!
一緒にいかせてくださぁ…っぅ…ぁ…ぁ…ぁ……くふぅぅぅぅぅぅぅぅんっ!!!!!!!!」
脳髄に電極を刺し込まれて、直火で焼き焦がされているような快感が発生する。



ぶごごぶっ!ごぶぶぶぶっ!ごぶびゅうっ!びゅぶう!びゅうううーっ!!



濃密な白濁の塊が精嚢から大量に送り出され、尿道を通過し、
決して絶頂に達することの許されない少年の腹腔へ容赦なく叩き付けられる。
華奢な体内に吐き出されている射精の摩擦音が、自分で解ってしまうくらいだ。
「いやあああああああっ!!!!リボンを外して!外して!出させてください!
今じゃなきゃ嫌です!外してぇ!御願いだからぁ!」
戒めを解くどころか、すべらかな肉茎を万力のような力で握り締め、
鬱血した亀頭には、浅いながらも親指の爪まで突き立てられていた。
声を振り絞って泣き叫ぶ少年の、心地よく耳に響く哀願をBGMにしながら、
ぬかるむ意識の中、同性の腸内での射精という倒錯した余韻に浸り続けた。



「一緒に気持ち良くなりたかったのに、今日はどうしてこんな意地悪をするんですか?
いつもなら、気絶しちゃうくらい、起きても真っ直ぐ歩けないくらい、出させてくれるのに……」
ベッドの上で向かい合う少年は、俯いてさめざめとすすり泣いていた。
腕のベルトだけは解かれているが、こいつのリボンと勃起はさっきのままだ。
もう、こちらの硬度はさっきの半分ほどでしかない。
「『どうして?』と訊かれてもな。どうなってもいいと、言っただろう。」
「でも、これで終わりだなんて、あんまりです……もう終電も無い時間なのに…。」
「口答えのつもりか?」
「…申し訳ありません。着替えたらすぐ、帰宅します。」



俯いたまま微かな声で、すみません。すみません。と呟きながら、
自分のシャツを羽織りボタンを留めようとしていても、震える指先にまともな作業はできない。
「ごめんなさい…迷惑をお掛けしたくはないけれど、腕が言う事を聞かなくて…」
「馬鹿な真似を……誰が、帰れなどと言った。」
わざとらしい溜め息を吐いた後、気付いて呆然とこちらを見上げる少年の頭を抱き寄せる。
「シーツを換えるのはお前の仕事だろうが、その洗濯もだ。
朝飯の用意だってそうだし、昼休みの弁当もだ。勝手に帰られては、俺が困るだろう。」
「では…朝まで、好きな人と一緒のベッドで、独り悶々としていろ…と?」
「一回や二回で、今まで俺が満足していたと思っていたのか。舐められたものだ。
お前はすぐに失神するからいいが、悶々としていたのは俺の方なのだがな?
……今日という今日は、許さんぞ。日が昇るまでリボンはそのままだ。」


泣きながら頭を擦り付けてくる少年を抱きしめ、小さな背中を擦ってやる。
「最初は…処理に…使って下さったらと思って…この体なら、赤ちゃんもできませんし…
でも本当は、その最低限の目的も全然果たせてなかった。一方的に…僕だけが。
ごめんなさい…これからは一生懸命頑張りますから、許して下さい……。」

それにしても、お前の髪は柔らかくて、こうして触れているとくすぐったいのだが。

「してる時だけは、先輩のこと以外、何もかも忘れられるんです。」

こいつは、本当に人間なんだろうか。夜闇に巣食う、恐ろしい化け物の一種ではないのか。

「お願いです。女の人と同じように、して下さい。
お尻の中はとろとろだから、先輩の好きなようになされても、きっと破けないと思います。
大丈夫です。」

でなければ、もしかすると。俺の妄想が見せている、単なる蜃気楼なのかもしれない。


――早朝だった。脳が眠りからまだ醒めていない時。
数多の凌辱に陶酔していた少年は今や、俺の胸に縋りついて、熱く安らかな寝息を立てている。
すべらかな背に手を回し、緩く肩を抱き締めて、冷える空気に抗うように暖を取った。

俺がこいつの容貌ほどの頃、何をして生きていただろう。
友人達と遅くまで馬鹿をやり、帰りが遅い事を母に叱られ、
風呂上りにビール腹を晒す父に憎まれ口を叩いていたような遠い過去が、
俺のような人間にすら、確かに存在したというのに。

今のこいつは朝昼晩を通して猛り狂う牡と過ごし、口にも尻にも、溢れ返る程の汚液を注がれる。
端整な顔や大腿や背中、皮膚という皮膚の余す所なく陵辱の証が撒き散らされ、塗り込められ、
自分の尻を犯していたものを、自分の舌と唇で清めなければならない。
孕ませる心算がからきし無いのだから、こいつに向けている欲望とはつまり排泄欲だ。
それも愛情の溶液では絶対にない。愛し合ってもいない同性の排泄物の塊をひたすら食わされる日々。
もしも当時の俺がそのような状況に追い込まれたなら、迷わず舌を噛んでいたと思う。

女が捕まらないという苛立ちを紛らわす為に、或いは底無しの若い繁殖欲を誤魔化す為に、
そんな救い様が無く身勝手な、不条理な理由で、何の落ち度の無い子供の、尊厳の全てを奪っている。

「僕にとって、先輩が、初めての人なんです。
頭を撫でてくれたのも、肌に触れて抱き締めてくれたのも、キスをしてくれたのも。」
いつか聞いたそんな言葉など、世辞だとばかり思っていた。

どうあれ、今更こいつを正気に戻して社会復帰させた所で、俺には何のメリットも無い。
これが望むものを余さず与え、白く柔らかい肉を散々に貪り尽くせば、いずれ飽きが来るだろう。
この大層惨めな粗大ゴミをどうするかは、それから考えることにする――


――初春の森の中で、生まれて初めて生け捕った虫を、ふと思い出した。
俺がこいつの背丈もないぐらいの時代だ。分け入った木立の中、木漏れ日の合間の地面。
そいつは黒い模様の羽根をしている。
ただ、羽根を外に開くと、一筋の奇麗な水色のラインが内側に走っていて、
当時の俺にはそれはそれは値打ちものの虫に思えたのだ。
虫採り網も無く、恐る恐るの忍び足でどこまで近づいても、虫は決して逃げようとしない。
羽根を摘んで持ち上げるまで難は無かった。虫は死に瀕していた。
放り込む篭も無く、指先に捕えたまま家に持ち帰った。
帰路の最中、もう四本しか残っていない肢を弱弱しく振る虫に息を吹き掛けて弄んだ。
机の上の小瓶に封じ込め、二日は眺めて過ごしただろうか。
ある昼下がり、何を思うこともなく、摘み上げて机に乗せた。蝶はようやく羽根を広げる場を得た。
標本というものがあるのをまだ知らなかった。蝶の奇麗な羽根だけがとても欲しかっただけだ。
下側の小振りな二枚は千切り取れた。自信を深め、右の羽根をも毟ろうと指先に力を篭めたのだ。
蝶は胴体から真っ二つに裂け、内部の粘液を散らせて、ただの汚物になった――