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少年戦士ジリオン最大の危機:第5話 464-470

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
464 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:47:48 ID: Laf5Di+p
    続編です。今回はショタ×おっさん、輪姦や女装描写があります。
    「少年戦士ジリオン最大の危機:第5話」


    「お父さん、純也君からの連絡はまだないの?」
    星川恵は心配そうな顔で、父である星川博士に尋ねた。
    「……残念だがない。やはり連中に捕まったのだろう」
    「純也君… 」
    暗く沈む二人。捕われの身となった純也を、残党がどういう目に合わせるか。
    それは二人には、容易に想像する事ができた。拷問・洗脳・処刑…悪い考えばかりが浮かぶ。
    「でも純也君が簡単に捕まるなんて…」
    「奴らはスーツの弱点に、気付いたのかもしれん」
    純也の戦闘スーツは声によって装着される。つまり口さえ塞いでしまえば、無力化されてしまう。
    「……お父さん、純也君を助けに行こうよ!!」
    「私だってそうしたい。けど、奴らのアジトすら分からないんだ」
    「そんな!お父さんは純也君が、どうなっても良いの!?」
    「そんな筈ないだろ!!」
    博士は悔しそうに叫び机を叩く。
    「彼はこの星の人間のために、戦ってくれたんだぞ?ギャバン星の二の舞にしたくないから」
    博士と恵は思い出す。純也と出会ったあの日、初めて帝国と戦ったあの日を。
    「なんて無力なんだ我々は…」
    「お父さん…… 」
    「だが下手に動いて、我々も捕まる訳にはいかない。分かってくれ恵」
    そして二人は再び沈黙する。今はただ、純也の無事を願うばかりだ。
    (純也君…私の知ってる純也君のままで帰ってきてね……お願い)
    恵の願いは純也に届くのだろうか。

465 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:49:06 ID: Laf5Di+p
    「ウグゥッッアッ!!」
    決して広くない牢内に、純也のくぐもった声が響く。
    純也は縛り上げられて、鋭角に屹立した三角形の台に座らせられている。
    「これが三角木馬責めって奴だよ」
    ベネドはニヤリと意地悪そうに笑う。純也の足首には、重りのついた足枷が嵌められている。
    「もっと角度がついた奴でも良かったけど、純也君のお股が裂けてもつまらないからね」
    「ムウウッッ」
    いくらか角度が緩やかでも、幼い純也の体には十分苦痛である。
    「ん~純也君の苦しむ顔って良いねぇ。ご飯何杯でもいけそう」
    (黙れっ…この変態!)
    「俺たちが変態なら、ケツ掘られてザーメン出したお前も変態じゃねえか?」
    「そうだよ、変態同士仲良くやろう」
    ゴッツゴが心を読み、ベネドと共になぶる。
    「純也君が堕ちてくれれば、もう止めてあげるんだけど?」
    ベネドが純也の乳首を弾きながら問い掛ける。
    「ウウッ…」
    純也は首を横に振る。
    「いい加減その反応も飽きたね。それともやっぱりお仕置希望なの?」
    ベネドはそう言って、赤い洗濯バサミを取り出す。
    「これ、どーすると思う?」
    笑顔で話すベネドとは対照的に、純也の顔は不安に曇っている。
    「はいプレゼント」
    「グウアッッ!?」
    ベネドは躊躇なく乳首を挟んだ。敏感な部分を襲う痛みに、たまらず純也は声を上げた。
    「少しは気が変わった?」
    それでも純也は顔を背け、屈服を拒否する。
    「それじゃもう一個付けて、バランスを取ろうか」
    逆側の乳首にも、同じ洗濯バサミが噛みつく。
    「ンムゥッッ!」
    「痛いけど気持ち良いでしょ?純也君ドMの上に、おっぱいが弱いもんね」
    乳首と股を襲う痛みに純也は体をよじる。
    「下手に動くと乳首取れちゃうかも知れないよ~」
    「ウウウッッ……」
    ベネドの言葉に純也の動きが止まった。
    「そう、そうやってお利口さんにしてな。お股が裂ける前に、解放してあげるから」
    結局純也はただジッと耐えるしかない。
    (これはまだ小手調べだからね純也君…)

    それから1時間ほど経ち、ようやく三角木馬と洗濯バサミから純也は解放された。
    赤く充血した乳首と股部からは、責めの過酷さが伝わってくる。
    「ムウゥ……」
    「純也君お疲れ様。きつかった?でもとってもエロい、おっぱいになったね」
    純也の茶色で質の良い髪をかき上げるベネド。
    一見それは疲弊した純也を、本当に労っているかのようだ。
    「地球人も面白い責めを考えるね。僕も勉強になったよ」
    純也が地球の責めを受けているのは、ある意味大きな皮肉だろう。
    「でも今日の調教はこれからが本番なんだ」
    ベネドがそう言って指を鳴らす。それが合図だったのか、牢の中に複数の人間が入ってきた。
    「ウウッ!?」
    「お久しぶりのロボ兵士だよ。君が壊しまくったから、もうあんまりいないけど」
    ロボット兵士達は純也を取り押さえ、無理やり立たせる。
    (ロボット兵士なんかに……)

466 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:50:47 ID: Laf5Di+p
    普段の純也ならロボット兵士など、何人いても物の数ではない。
    だがスーツもなく、長時間三角木馬に座らされられた今の純也には、抗うことは出来ない。
    「純也君ここ最近ずっと全裸で、大変だったでしょ?服着せてあげる」
    一人のロボット兵士から服を受け取るベネド。
    「ンンッ!?」
    純也はベネドが受け取った服を見て、その目を見開く。
    フリル付きのブラウスにベスト。ひらひらした短めのスカートに、パンティストッキングとピンヒール。
    それは黒を基調とした、所謂世間でメイド服と呼ばれている物だった。
    「純也君なら、絶対似合うと思うよ」
    (い…いやだっ!そんなの絶対に着るもんか!!)
    なんとか着させられまいと、暴れるがロボット兵士達はビクともしない。
    「可愛いメイドさんにしてあげるから、そんなに暴れないで」
    そのまま足を上げさせられ、まずはショーツから着せられる。
    (やめろぉぉっ!!)
    抵抗しようとする純也を嘲笑うように、女装メイド少年が出来上がっていく。
    (この感じ…気持ち悪い…)
    初めての女性下着やパンストの感触に、純也は身震いする。
    「よ~しこれで完成だよ」
    最後の仕上げに、レース付きのカチューシャを頭につける。
    「ほら、自分の姿を見てご覧」
    「ウウ…」
    用意された鏡の中の純也は一見女性にしか見えないが、そこかしこに少年らしさも見てとれる。
    少年と少女、白い肌と黒いメイド服。相反するものが、混ざり合う美しさがそこにはあった。
    「『オンナ』っぽいぞエロガキ」
    「お似合いだね純也君。いや純ちゃんって呼んだ方が良いかな?」
    「ンウアッ!!」
    無理やり女装させられた恥辱に、純也は顔を真っ赤にして怒る。
    「『ご主人様』って言ってくれないのが残念だね」
    そう言ってベネドは純也に注射をする。
    (な、何を…)
    「ただの睡眠薬だから気にしないで。起きたら良~い事になってるよ」
    ベネドの言葉が終わらないうちに、純也はその場に崩れ落ちた。

    下腹部のスースーした感覚に、純也は目を覚ました。(ウッ…)
    (真っ暗だ……目隠しをされてるのか?)
    純也が寝ている床の感触も柔らかく、牢のそれとは違う。
    「起きましたよ」
    「ホント可愛いね」
    (この声……ベネドともザロフ将軍とも違う?)
    純也は体を動かそうとするが、動かない。両手は背中で一つに縛られ、足首と太腿も縛られている。
    「目隠しをとってあげよう」
    純也の目の周りを覆っていた布が取り払われ、純也の視界に光がさす。
    「おぉ……予想通り綺麗な目だねぇ」
    「本当に男の子とは思えませんね」
    「こんな素敵な子を抱けるなんて」
    純也はメイド服で縛られたまま、キングサイズのベッドに寝かされている。
    そしてその周りを、全裸の男達三人が取り囲む。どの男も中年といった年格好だ。
    (この人達は一体…?)
    「ベネド君…だっけ、本当に良いのかい?」
    「その子は女装して犯されるのが、大好きなんです。好きにしてやって下さい」
    三人の内の一人が、部屋の後ろの方を見て言う。

467 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:53:10 ID: Laf5Di+p
    ベネドは純也と同じような白いメイド服に身を包み、椅子に座ってベッドを見ている。
    「ジュンちゃん、そのおじさん達は君の動画を見て、君のファンになったんだよ」
    まるで友達のような口調で言うベネド。
    「それに加えて、とっても上手いから安心して『ご主人様』達の玩具にされなよ」
    「ジュンっていうの君?名前も可愛いんだね」
    「それじゃ早速おじさん達と、遊ぼうか」
    純也の後ろにいる男が上着を捲り上げ、純也の小さくピンク色の突起が顕になる。
    「綺麗な色だね。女の子みたいだ」
    「アアッ……」
    純也は恥ずかしさにうつむく。牢でベネド達に凌辱されるより、かなり恥ずかしいようだ。
    「触りたくなっちゃうよ」
    男は純也の乳首を摘み、爪先で乳房に押し込む。
    (やめて下さい……そこを触らないで…)
    性感帯への刺激に、敏感な反応を見せてしまう純也。男はそれを楽しみつつ、さらに舌も使って愛撫する。
    「ふふっ…そんなに乳首を尖らせて、いけないメイドさんだなぁ」
    別の男が純也の正面に回り、スカートをめくる。
    その下には、乳首への刺激で大きくなった女性にはあるはずのない、膨らみが顔を出している。
    「やっぱり男の子なんだね。安心したよ」
    (イヤっ…見ないで……)
    一般人に自分の性器を見られ、増々赤くなる純也の顔。
    しかしその顔も、既に燃え上がっている男達の性欲に油を注ぐだけだ。
    「もう大っきくしてるね。どんな味かな?」
    男はショーツからはみ出す、純也のペニスを口に含む。
    「ンアッ!?」
    純也はその突然のフェラに、ビクビクと体を震わせる。
    「アアッ…グゥゥ……」
    男の舌使いは巧みで、純也のツボを心得ているかのようだ。
    (あああっ…そんなのダメェッ!)
    純也のペニスはもう爆発寸前だ。
    「出して良いよ。そのおじさんも、ジュン君のミルクを飲みたいんだから」
    「そうそう、エッチなメイドさん特製のミルクをね」残りの男達が耳元で囁く。もちろん乳首への、愛撫は止めぬまま。
    (いやぁぁぁっっ……もうダメ、出ちゃうっ!)
    体を貫く快感に抗えず、純也は遂に男の口内に精を放つ。
    「ジュンくんのミルク、とっても美味しいよ。おじさん若返っちゃう」
    口元を拭いながら、男は純也に笑いかける。
    「良かったかい?そろそろお尻で、奉仕してくれると嬉しいけど」
    「まずは私からだ」
    三人の内の一人が純也のスカートをたくし上げ、下着もずり下げてしまう。
    「ここも素敵だねぇ……おじさん達のとは大違いだ」
    (やめて……やめて下さい!!)
    「ほらほらジッとして」
    のたうつ純也はなんとか逃れようと必死なのだが、四肢を縛られていては困難だ。
    そんな純也を男はあっさりと押さえて、肛口を広げローションを塗り始める。
    「アウウッ!」
    「凄い締め付けだね。エッチなお尻」
    男は侵入する指を増やす。明らかにアナルセックスに精通してる手つきだ。
    「ウウンッ…」
    純也の体内で生き物のように動く指に、純也は艶がかった声を上げ純也自身も硬さを取り戻していく。
    「良い声だ。もう待ちきれないんだね」
    (ち、違います!僕はそんなんじゃ…)

468 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:54:56 ID: Laf5Di+p
    自分勝手な解釈で男は純也を犯すべく、抱きかかえて自分の上に座らせた。
    「いくよジュンくん…」
    男の猛り狂うほど勃起したペニスが、ローションに濡れた純也のペニスを貫く。
    「ああっ……夢みたいだ。あの動画を見てから、こうしたくて堪らかったんだよジュンくん」
    「ヌグゥゥッ!」
    純也自身の体重によって一気に性器が奥まで達し、男はそのままピストン運動を始めた。
    入り口も中の直腸も、挿し込まれた肉棒を締め付け快感を与えている。
    「偉いねジュンくん…残さず食べてくれるなんて。おじさんのチンポはどうだい?」
    (やめて下さい…これじゃあ帝国の連中と一緒じゃないですか!)
    純也の脳内に故郷の地獄絵図が浮かび、男に抗議の視線を送る。
    「どうしたの?そんな怖い顔して」
    「あんたの息子が物足りないんでしょ。こっちも半勃ちだしね」
    別の男が正面から純也のものを掴み弄び始めた。
    「……ムウッ………ンンッ!ンッ!」
    先ほど精子を放ったペニスだが、男の手の動きによってそそり勃っていく。
    「ほらすぐ元通り。淫乱メイドさんは回復も早いね」
    (そんな…)
    「よーしおじさん頑張るから」
    男はそう言って一気に出し入れを早める、肉と肉とがぶつかる音が部屋に響く。
    またそれに合わせて、純也のペニスも激しくしごかれ、すぐにも発射しそうだ。
    「ジュンくんの乱れてる姿……なんて美しいんだ」
    男達は純也の痴態を眺め、下卑た笑顔を浮かべている。
    (こんな人達の為に僕はこれまで…)
    純也の心を暗い失望が包む。ベネドの狙い通りだ。
    (どうだい純也君、そんな連中の為に君は命を張ってきたんだ。空しくないかい?)
    勿論地球人全てが、この男達のような人間ばかりの筈がない。
    しかしそう思えるほど、純也は大人でもなかったし、正常な判断力も失われていた。
    (君が頑張ってこれたのは、この星の人間を守りたかったからでしょ?)
    その思いが、捕えられた純也を支える一因だったのは事実だ。しかしそれも、崩れようとしている。
    (それがなくなった君がどうなるか………楽しみで仕方ないよ)
    「ジュンくんの中…とっても気持ちが……い、いいよ。おじさん、もう我慢できない」
    (やめ…て僕、信じられなくなっちゃう…………)
    男は純也の気持ちなど知らず、限界まで膨らんだ劣情ごと、純也の体内で精液を爆発させた。
    「アアアッ………ウッ…」程なくして、純也もイカされスカートを白濁した液体が汚した。
    「ジュンくんが、こんなにいやらしいから、いけないんだよ?」
    メイドに女装した少年が、縛られたまま肛門を犯され自身も精液を放つ。
    この世のものとは思えない、背徳的で淫美な光景がそこにはあった。
    「まだまだイッパイ出るねジュンくん。次は私の番だから」
    純也のペニスをしごいていた男が、指先で精液をいじりながら言った。
    (なんで…こんな事に……)
    純也は許せない。笑顔で自分を犯す男達も、そんな男達との行為で感じてしまう自分も。
    「ンフゥ…」
    「さっきのおじさんより楽しませてあげる」
    精液とローションにまみれた菊座に、男は自分の物を滑り込ませる。
    「アアッ…」
    純也はそれまでなんとか保っていた正常な精神が、少しづつ削り取られていく感じがしていた。

469 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:56:32 ID: Laf5Di+p
    「ンウ……ッ、フ…フウッ……ンンッ!!」
    純也が責められ始めて2時間。男達は衰えることなく純也を味わい尽している。
    一人は肛門を、一人は口を(ゴッツゴが開いている)、そして一人はペニスを。「…ゥン…フグゥ…」
    救いなどない、永遠に続くかのような凌辱。
    「ウアッ……」
    もう何度目かもわからない、体内での射精と顔射。純也は心も体もぐちゃぐちゃ汚されている。
    「ふう…さすがに限界だ」
    「だらしない……と言いたい所だが私もだ」
    「右に同じ…」
    ようやくこの凄惨な宴に終わりがくる。
    「ベネド君……本当にありがとう。次も呼んでくれるかな?」
    「機会があれば是非」
    ベネドに満面の笑みを返され、男達は口々に礼を言いながら出てき、部屋には純也とベネドだけが残された。
    「ムゥ……フゥッ 」
    静かになった部屋からは、微かな声が弱々しく聞こえる。
    純也が体中を精液で汚されたまま、ベッドに突っ伏してすすり泣いているのだ。
    「綺麗だよ純也君…やっと泣いてくれたね」
    ベネドは純也に近付いて、髪を掴み泣き顔を見下ろす。
    それまで決して泣かなかった純也。ベネドは愛しそうにその涙を舌で掬った。
    「もう自分でもわかってるでしょ?堕ちるしかないって」
    「ン……」
    弱々しく純也は首を振る。だが今まで純也とは、明らかに様子が違っている。
    「ふふっ……まだ拒否は出来るんだね。でももう無理だよ、ここが殆んど折れちゃってるもん」
    ベネドは純也の胸の中心をつついた。
    (もういくら拒否しても、それは子供が『僕怪我なんかしてないよ』って傷口を隠しながら、言ってるのと同じさ)
    「ま今晩はもう寝なよ。添い寝してあげるから」
    ベネドはそう言ってベッドに上がり、純也の横に寝転がった。
    白のパンストに包まれた褐色の脚と、黒いパンストに包まれた白い脚が絡み合う。
    そして腕枕をしてやり、純也の腹を優しく撫でる。
    「アフッ…」
    まるでそれは後輩のメイドを労る、先輩メイドのようだった。
    「オヤスミ純也君」
    ベネドの甘い囁きに、純也の意識は闇に落ちていった。

    純也の目に灰色の天井とザロフ将軍ぼんやりと写る。はっきり写らないのは涙のせいだ。
    「フッ……ウッ」
    体に目をやると精液まみれのメイド服を着ていおり、純也に先程の事が現実だと認識させた。
    「大丈夫か?」
    「ッ…!」
    横に佇んでいたザロフの問いに、純也は脅えたような表情で離れた。
    その泣き濡れた茶の瞳は、どこにも焦点が合っていない。
    (あのジリオンがこんな顔を…)
    「酷い物だな……安心しろ、何もしやしない」
    そう話すザロフは本当に、純也を案じている様子だ。
    ザロフはそのまま純也の縄を解いてやり、体中にこびりついた精液を拭う。
    (どういう…つもりだ?)
    そのザロフの不可解な行動は純也を混乱させた。
    「お前の苦しみは分かる…見ていたからな…。これを使え」
    ザロフは純也に、カプセルのような物を手渡す。形は普段の座薬型栄養剤に似ている。
    「それは毒薬だ。痛みも苦しみもなく、死ねるくらいのな」

470 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:57:31 ID: Laf5Di+p
    「!?」
    「このままだとお前は、奴の言うとおり早晩堕ちる。お前自身がよく理解しているだろ」
    「ウッ…」
    「そうなる前に、戦士として死ね。奴隷に堕ちたお前など見たくはない」
    淡々と告げるザロフの口調の重さが、それが嘘ではない事を表していた。
    純也は渡されたじっと薬を見つめている。不思議な静寂が牢を包む。
    「………」
    やがて、純也は意を決した表情で―――薬を叩き割った。
    「………死ぬのが怖い……という訳ではなさそうだな」
    純也はザロフの問いに頷いて答える。
    「まだ諦めないという事か……そこまで来ると滑稽だ……哀れだよお前は」
    ザロフは心から残念そうに呟いて、牢を後にした。
    (ジリオン…キャバン星の言葉で『屈せざる者』か……)
    ザロフには、それが皮肉に聞こえて仕方がなかった。

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