464 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:47:48 ID: Laf5Di+p
続編です。今回はショタ×おっさん、輪姦や女装描写があります。
「少年戦士ジリオン最大の危機:第5話」
「お父さん、純也君からの連絡はまだないの?」
星川恵は心配そうな顔で、父である星川博士に尋ねた。
「……残念だがない。やはり連中に捕まったのだろう」
「純也君… 」
暗く沈む二人。捕われの身となった純也を、残党がどういう目に合わせるか。
それは二人には、容易に想像する事ができた。拷問・洗脳・処刑…悪い考えばかりが浮かぶ。
「でも純也君が簡単に捕まるなんて…」
「奴らはスーツの弱点に、気付いたのかもしれん」
純也の戦闘スーツは声によって装着される。つまり口さえ塞いでしまえば、無力化されてしまう。
「……お父さん、純也君を助けに行こうよ!!」
「私だってそうしたい。けど、奴らのアジトすら分からないんだ」
「そんな!お父さんは純也君が、どうなっても良いの!?」
「そんな筈ないだろ!!」
博士は悔しそうに叫び机を叩く。
「彼はこの星の人間のために、戦ってくれたんだぞ?ギャバン星の二の舞にしたくないから」
博士と恵は思い出す。純也と出会ったあの日、初めて帝国と戦ったあの日を。
「なんて無力なんだ我々は…」
「お父さん…… 」
「だが下手に動いて、我々も捕まる訳にはいかない。分かってくれ恵」
そして二人は再び沈黙する。今はただ、純也の無事を願うばかりだ。
(純也君…私の知ってる純也君のままで帰ってきてね……お願い)
恵の願いは純也に届くのだろうか。
465 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:49:06 ID: Laf5Di+p
「ウグゥッッアッ!!」
決して広くない牢内に、純也のくぐもった声が響く。
純也は縛り上げられて、鋭角に屹立した三角形の台に座らせられている。
「これが三角木馬責めって奴だよ」
ベネドはニヤリと意地悪そうに笑う。純也の足首には、重りのついた足枷が嵌められている。
「もっと角度がついた奴でも良かったけど、純也君のお股が裂けてもつまらないからね」
「ムウウッッ」
いくらか角度が緩やかでも、幼い純也の体には十分苦痛である。
「ん~純也君の苦しむ顔って良いねぇ。ご飯何杯でもいけそう」
(黙れっ…この変態!)
「俺たちが変態なら、ケツ掘られてザーメン出したお前も変態じゃねえか?」
「そうだよ、変態同士仲良くやろう」
ゴッツゴが心を読み、ベネドと共になぶる。
「純也君が堕ちてくれれば、もう止めてあげるんだけど?」
ベネドが純也の乳首を弾きながら問い掛ける。
「ウウッ…」
純也は首を横に振る。
「いい加減その反応も飽きたね。それともやっぱりお仕置希望なの?」
ベネドはそう言って、赤い洗濯バサミを取り出す。
「これ、どーすると思う?」
笑顔で話すベネドとは対照的に、純也の顔は不安に曇っている。
「はいプレゼント」
「グウアッッ!?」
ベネドは躊躇なく乳首を挟んだ。敏感な部分を襲う痛みに、たまらず純也は声を上げた。
「少しは気が変わった?」
それでも純也は顔を背け、屈服を拒否する。
「それじゃもう一個付けて、バランスを取ろうか」
逆側の乳首にも、同じ洗濯バサミが噛みつく。
「ンムゥッッ!」
「痛いけど気持ち良いでしょ?純也君ドMの上に、おっぱいが弱いもんね」
乳首と股を襲う痛みに純也は体をよじる。
「下手に動くと乳首取れちゃうかも知れないよ~」
「ウウウッッ……」
ベネドの言葉に純也の動きが止まった。
「そう、そうやってお利口さんにしてな。お股が裂ける前に、解放してあげるから」
結局純也はただジッと耐えるしかない。
(これはまだ小手調べだからね純也君…)
それから1時間ほど経ち、ようやく三角木馬と洗濯バサミから純也は解放された。
赤く充血した乳首と股部からは、責めの過酷さが伝わってくる。
「ムウゥ……」
「純也君お疲れ様。きつかった?でもとってもエロい、おっぱいになったね」
純也の茶色で質の良い髪をかき上げるベネド。
一見それは疲弊した純也を、本当に労っているかのようだ。
「地球人も面白い責めを考えるね。僕も勉強になったよ」
純也が地球の責めを受けているのは、ある意味大きな皮肉だろう。
「でも今日の調教はこれからが本番なんだ」
ベネドがそう言って指を鳴らす。それが合図だったのか、牢の中に複数の人間が入ってきた。
「ウウッ!?」
「お久しぶりのロボ兵士だよ。君が壊しまくったから、もうあんまりいないけど」
ロボット兵士達は純也を取り押さえ、無理やり立たせる。
(ロボット兵士なんかに……)
466 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:50:47 ID: Laf5Di+p
普段の純也ならロボット兵士など、何人いても物の数ではない。
だがスーツもなく、長時間三角木馬に座らされられた今の純也には、抗うことは出来ない。
「純也君ここ最近ずっと全裸で、大変だったでしょ?服着せてあげる」
一人のロボット兵士から服を受け取るベネド。
「ンンッ!?」
純也はベネドが受け取った服を見て、その目を見開く。
フリル付きのブラウスにベスト。ひらひらした短めのスカートに、パンティストッキングとピンヒール。
それは黒を基調とした、所謂世間でメイド服と呼ばれている物だった。
「純也君なら、絶対似合うと思うよ」
(い…いやだっ!そんなの絶対に着るもんか!!)
なんとか着させられまいと、暴れるがロボット兵士達はビクともしない。
「可愛いメイドさんにしてあげるから、そんなに暴れないで」
そのまま足を上げさせられ、まずはショーツから着せられる。
(やめろぉぉっ!!)
抵抗しようとする純也を嘲笑うように、女装メイド少年が出来上がっていく。
(この感じ…気持ち悪い…)
初めての女性下着やパンストの感触に、純也は身震いする。
「よ~しこれで完成だよ」
最後の仕上げに、レース付きのカチューシャを頭につける。
「ほら、自分の姿を見てご覧」
「ウウ…」
用意された鏡の中の純也は一見女性にしか見えないが、そこかしこに少年らしさも見てとれる。
少年と少女、白い肌と黒いメイド服。相反するものが、混ざり合う美しさがそこにはあった。
「『オンナ』っぽいぞエロガキ」
「お似合いだね純也君。いや純ちゃんって呼んだ方が良いかな?」
「ンウアッ!!」
無理やり女装させられた恥辱に、純也は顔を真っ赤にして怒る。
「『ご主人様』って言ってくれないのが残念だね」
そう言ってベネドは純也に注射をする。
(な、何を…)
「ただの睡眠薬だから気にしないで。起きたら良~い事になってるよ」
ベネドの言葉が終わらないうちに、純也はその場に崩れ落ちた。
下腹部のスースーした感覚に、純也は目を覚ました。(ウッ…)
(真っ暗だ……目隠しをされてるのか?)
純也が寝ている床の感触も柔らかく、牢のそれとは違う。
「起きましたよ」
「ホント可愛いね」
(この声……ベネドともザロフ将軍とも違う?)
純也は体を動かそうとするが、動かない。両手は背中で一つに縛られ、足首と太腿も縛られている。
「目隠しをとってあげよう」
純也の目の周りを覆っていた布が取り払われ、純也の視界に光がさす。
「おぉ……予想通り綺麗な目だねぇ」
「本当に男の子とは思えませんね」
「こんな素敵な子を抱けるなんて」
純也はメイド服で縛られたまま、キングサイズのベッドに寝かされている。
そしてその周りを、全裸の男達三人が取り囲む。どの男も中年といった年格好だ。
(この人達は一体…?)
「ベネド君…だっけ、本当に良いのかい?」
「その子は女装して犯されるのが、大好きなんです。好きにしてやって下さい」
三人の内の一人が、部屋の後ろの方を見て言う。
467 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:53:10 ID: Laf5Di+p
ベネドは純也と同じような白いメイド服に身を包み、椅子に座ってベッドを見ている。
「ジュンちゃん、そのおじさん達は君の動画を見て、君のファンになったんだよ」
まるで友達のような口調で言うベネド。
「それに加えて、とっても上手いから安心して『ご主人様』達の玩具にされなよ」
「ジュンっていうの君?名前も可愛いんだね」
「それじゃ早速おじさん達と、遊ぼうか」
純也の後ろにいる男が上着を捲り上げ、純也の小さくピンク色の突起が顕になる。
「綺麗な色だね。女の子みたいだ」
「アアッ……」
純也は恥ずかしさにうつむく。牢でベネド達に凌辱されるより、かなり恥ずかしいようだ。
「触りたくなっちゃうよ」
男は純也の乳首を摘み、爪先で乳房に押し込む。
(やめて下さい……そこを触らないで…)
性感帯への刺激に、敏感な反応を見せてしまう純也。男はそれを楽しみつつ、さらに舌も使って愛撫する。
「ふふっ…そんなに乳首を尖らせて、いけないメイドさんだなぁ」
別の男が純也の正面に回り、スカートをめくる。
その下には、乳首への刺激で大きくなった女性にはあるはずのない、膨らみが顔を出している。
「やっぱり男の子なんだね。安心したよ」
(イヤっ…見ないで……)
一般人に自分の性器を見られ、増々赤くなる純也の顔。
しかしその顔も、既に燃え上がっている男達の性欲に油を注ぐだけだ。
「もう大っきくしてるね。どんな味かな?」
男はショーツからはみ出す、純也のペニスを口に含む。
「ンアッ!?」
純也はその突然のフェラに、ビクビクと体を震わせる。
「アアッ…グゥゥ……」
男の舌使いは巧みで、純也のツボを心得ているかのようだ。
(あああっ…そんなのダメェッ!)
純也のペニスはもう爆発寸前だ。
「出して良いよ。そのおじさんも、ジュン君のミルクを飲みたいんだから」
「そうそう、エッチなメイドさん特製のミルクをね」残りの男達が耳元で囁く。もちろん乳首への、愛撫は止めぬまま。
(いやぁぁぁっっ……もうダメ、出ちゃうっ!)
体を貫く快感に抗えず、純也は遂に男の口内に精を放つ。
「ジュンくんのミルク、とっても美味しいよ。おじさん若返っちゃう」
口元を拭いながら、男は純也に笑いかける。
「良かったかい?そろそろお尻で、奉仕してくれると嬉しいけど」
「まずは私からだ」
三人の内の一人が純也のスカートをたくし上げ、下着もずり下げてしまう。
「ここも素敵だねぇ……おじさん達のとは大違いだ」
(やめて……やめて下さい!!)
「ほらほらジッとして」
のたうつ純也はなんとか逃れようと必死なのだが、四肢を縛られていては困難だ。
そんな純也を男はあっさりと押さえて、肛口を広げローションを塗り始める。
「アウウッ!」
「凄い締め付けだね。エッチなお尻」
男は侵入する指を増やす。明らかにアナルセックスに精通してる手つきだ。
「ウウンッ…」
純也の体内で生き物のように動く指に、純也は艶がかった声を上げ純也自身も硬さを取り戻していく。
「良い声だ。もう待ちきれないんだね」
(ち、違います!僕はそんなんじゃ…)
468 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:54:56 ID: Laf5Di+p
自分勝手な解釈で男は純也を犯すべく、抱きかかえて自分の上に座らせた。
「いくよジュンくん…」
男の猛り狂うほど勃起したペニスが、ローションに濡れた純也のペニスを貫く。
「ああっ……夢みたいだ。あの動画を見てから、こうしたくて堪らかったんだよジュンくん」
「ヌグゥゥッ!」
純也自身の体重によって一気に性器が奥まで達し、男はそのままピストン運動を始めた。
入り口も中の直腸も、挿し込まれた肉棒を締め付け快感を与えている。
「偉いねジュンくん…残さず食べてくれるなんて。おじさんのチンポはどうだい?」
(やめて下さい…これじゃあ帝国の連中と一緒じゃないですか!)
純也の脳内に故郷の地獄絵図が浮かび、男に抗議の視線を送る。
「どうしたの?そんな怖い顔して」
「あんたの息子が物足りないんでしょ。こっちも半勃ちだしね」
別の男が正面から純也のものを掴み弄び始めた。
「……ムウッ………ンンッ!ンッ!」
先ほど精子を放ったペニスだが、男の手の動きによってそそり勃っていく。
「ほらすぐ元通り。淫乱メイドさんは回復も早いね」
(そんな…)
「よーしおじさん頑張るから」
男はそう言って一気に出し入れを早める、肉と肉とがぶつかる音が部屋に響く。
またそれに合わせて、純也のペニスも激しくしごかれ、すぐにも発射しそうだ。
「ジュンくんの乱れてる姿……なんて美しいんだ」
男達は純也の痴態を眺め、下卑た笑顔を浮かべている。
(こんな人達の為に僕はこれまで…)
純也の心を暗い失望が包む。ベネドの狙い通りだ。
(どうだい純也君、そんな連中の為に君は命を張ってきたんだ。空しくないかい?)
勿論地球人全てが、この男達のような人間ばかりの筈がない。
しかしそう思えるほど、純也は大人でもなかったし、正常な判断力も失われていた。
(君が頑張ってこれたのは、この星の人間を守りたかったからでしょ?)
その思いが、捕えられた純也を支える一因だったのは事実だ。しかしそれも、崩れようとしている。
(それがなくなった君がどうなるか………楽しみで仕方ないよ)
「ジュンくんの中…とっても気持ちが……い、いいよ。おじさん、もう我慢できない」
(やめ…て僕、信じられなくなっちゃう…………)
男は純也の気持ちなど知らず、限界まで膨らんだ劣情ごと、純也の体内で精液を爆発させた。
「アアアッ………ウッ…」程なくして、純也もイカされスカートを白濁した液体が汚した。
「ジュンくんが、こんなにいやらしいから、いけないんだよ?」
メイドに女装した少年が、縛られたまま肛門を犯され自身も精液を放つ。
この世のものとは思えない、背徳的で淫美な光景がそこにはあった。
「まだまだイッパイ出るねジュンくん。次は私の番だから」
純也のペニスをしごいていた男が、指先で精液をいじりながら言った。
(なんで…こんな事に……)
純也は許せない。笑顔で自分を犯す男達も、そんな男達との行為で感じてしまう自分も。
「ンフゥ…」
「さっきのおじさんより楽しませてあげる」
精液とローションにまみれた菊座に、男は自分の物を滑り込ませる。
「アアッ…」
純也はそれまでなんとか保っていた正常な精神が、少しづつ削り取られていく感じがしていた。
469 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:56:32 ID: Laf5Di+p
「ンウ……ッ、フ…フウッ……ンンッ!!」
純也が責められ始めて2時間。男達は衰えることなく純也を味わい尽している。
一人は肛門を、一人は口を(ゴッツゴが開いている)、そして一人はペニスを。「…ゥン…フグゥ…」
救いなどない、永遠に続くかのような凌辱。
「ウアッ……」
もう何度目かもわからない、体内での射精と顔射。純也は心も体もぐちゃぐちゃ汚されている。
「ふう…さすがに限界だ」
「だらしない……と言いたい所だが私もだ」
「右に同じ…」
ようやくこの凄惨な宴に終わりがくる。
「ベネド君……本当にありがとう。次も呼んでくれるかな?」
「機会があれば是非」
ベネドに満面の笑みを返され、男達は口々に礼を言いながら出てき、部屋には純也とベネドだけが残された。
「ムゥ……フゥッ 」
静かになった部屋からは、微かな声が弱々しく聞こえる。
純也が体中を精液で汚されたまま、ベッドに突っ伏してすすり泣いているのだ。
「綺麗だよ純也君…やっと泣いてくれたね」
ベネドは純也に近付いて、髪を掴み泣き顔を見下ろす。
それまで決して泣かなかった純也。ベネドは愛しそうにその涙を舌で掬った。
「もう自分でもわかってるでしょ?堕ちるしかないって」
「ン……」
弱々しく純也は首を振る。だが今まで純也とは、明らかに様子が違っている。
「ふふっ……まだ拒否は出来るんだね。でももう無理だよ、ここが殆んど折れちゃってるもん」
ベネドは純也の胸の中心をつついた。
(もういくら拒否しても、それは子供が『僕怪我なんかしてないよ』って傷口を隠しながら、言ってるのと同じさ)
「ま今晩はもう寝なよ。添い寝してあげるから」
ベネドはそう言ってベッドに上がり、純也の横に寝転がった。
白のパンストに包まれた褐色の脚と、黒いパンストに包まれた白い脚が絡み合う。
そして腕枕をしてやり、純也の腹を優しく撫でる。
「アフッ…」
まるでそれは後輩のメイドを労る、先輩メイドのようだった。
「オヤスミ純也君」
ベネドの甘い囁きに、純也の意識は闇に落ちていった。
純也の目に灰色の天井とザロフ将軍ぼんやりと写る。はっきり写らないのは涙のせいだ。
「フッ……ウッ」
体に目をやると精液まみれのメイド服を着ていおり、純也に先程の事が現実だと認識させた。
「大丈夫か?」
「ッ…!」
横に佇んでいたザロフの問いに、純也は脅えたような表情で離れた。
その泣き濡れた茶の瞳は、どこにも焦点が合っていない。
(あのジリオンがこんな顔を…)
「酷い物だな……安心しろ、何もしやしない」
そう話すザロフは本当に、純也を案じている様子だ。
ザロフはそのまま純也の縄を解いてやり、体中にこびりついた精液を拭う。
(どういう…つもりだ?)
そのザロフの不可解な行動は純也を混乱させた。
「お前の苦しみは分かる…見ていたからな…。これを使え」
ザロフは純也に、カプセルのような物を手渡す。形は普段の座薬型栄養剤に似ている。
「それは毒薬だ。痛みも苦しみもなく、死ねるくらいのな」
470 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:57:31 ID: Laf5Di+p
「!?」
「このままだとお前は、奴の言うとおり早晩堕ちる。お前自身がよく理解しているだろ」
「ウッ…」
「そうなる前に、戦士として死ね。奴隷に堕ちたお前など見たくはない」
淡々と告げるザロフの口調の重さが、それが嘘ではない事を表していた。
純也は渡されたじっと薬を見つめている。不思議な静寂が牢を包む。
「………」
やがて、純也は意を決した表情で―――薬を叩き割った。
「………死ぬのが怖い……という訳ではなさそうだな」
純也はザロフの問いに頷いて答える。
「まだ諦めないという事か……そこまで来ると滑稽だ……哀れだよお前は」
ザロフは心から残念そうに呟いて、牢を後にした。
(ジリオン…キャバン星の言葉で『屈せざる者』か……)
ザロフには、それが皮肉に聞こえて仕方がなかった。
続編です。今回はショタ×おっさん、輪姦や女装描写があります。
「少年戦士ジリオン最大の危機:第5話」
「お父さん、純也君からの連絡はまだないの?」
星川恵は心配そうな顔で、父である星川博士に尋ねた。
「……残念だがない。やはり連中に捕まったのだろう」
「純也君… 」
暗く沈む二人。捕われの身となった純也を、残党がどういう目に合わせるか。
それは二人には、容易に想像する事ができた。拷問・洗脳・処刑…悪い考えばかりが浮かぶ。
「でも純也君が簡単に捕まるなんて…」
「奴らはスーツの弱点に、気付いたのかもしれん」
純也の戦闘スーツは声によって装着される。つまり口さえ塞いでしまえば、無力化されてしまう。
「……お父さん、純也君を助けに行こうよ!!」
「私だってそうしたい。けど、奴らのアジトすら分からないんだ」
「そんな!お父さんは純也君が、どうなっても良いの!?」
「そんな筈ないだろ!!」
博士は悔しそうに叫び机を叩く。
「彼はこの星の人間のために、戦ってくれたんだぞ?ギャバン星の二の舞にしたくないから」
博士と恵は思い出す。純也と出会ったあの日、初めて帝国と戦ったあの日を。
「なんて無力なんだ我々は…」
「お父さん…… 」
「だが下手に動いて、我々も捕まる訳にはいかない。分かってくれ恵」
そして二人は再び沈黙する。今はただ、純也の無事を願うばかりだ。
(純也君…私の知ってる純也君のままで帰ってきてね……お願い)
恵の願いは純也に届くのだろうか。
465 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:49:06 ID: Laf5Di+p
「ウグゥッッアッ!!」
決して広くない牢内に、純也のくぐもった声が響く。
純也は縛り上げられて、鋭角に屹立した三角形の台に座らせられている。
「これが三角木馬責めって奴だよ」
ベネドはニヤリと意地悪そうに笑う。純也の足首には、重りのついた足枷が嵌められている。
「もっと角度がついた奴でも良かったけど、純也君のお股が裂けてもつまらないからね」
「ムウウッッ」
いくらか角度が緩やかでも、幼い純也の体には十分苦痛である。
「ん~純也君の苦しむ顔って良いねぇ。ご飯何杯でもいけそう」
(黙れっ…この変態!)
「俺たちが変態なら、ケツ掘られてザーメン出したお前も変態じゃねえか?」
「そうだよ、変態同士仲良くやろう」
ゴッツゴが心を読み、ベネドと共になぶる。
「純也君が堕ちてくれれば、もう止めてあげるんだけど?」
ベネドが純也の乳首を弾きながら問い掛ける。
「ウウッ…」
純也は首を横に振る。
「いい加減その反応も飽きたね。それともやっぱりお仕置希望なの?」
ベネドはそう言って、赤い洗濯バサミを取り出す。
「これ、どーすると思う?」
笑顔で話すベネドとは対照的に、純也の顔は不安に曇っている。
「はいプレゼント」
「グウアッッ!?」
ベネドは躊躇なく乳首を挟んだ。敏感な部分を襲う痛みに、たまらず純也は声を上げた。
「少しは気が変わった?」
それでも純也は顔を背け、屈服を拒否する。
「それじゃもう一個付けて、バランスを取ろうか」
逆側の乳首にも、同じ洗濯バサミが噛みつく。
「ンムゥッッ!」
「痛いけど気持ち良いでしょ?純也君ドMの上に、おっぱいが弱いもんね」
乳首と股を襲う痛みに純也は体をよじる。
「下手に動くと乳首取れちゃうかも知れないよ~」
「ウウウッッ……」
ベネドの言葉に純也の動きが止まった。
「そう、そうやってお利口さんにしてな。お股が裂ける前に、解放してあげるから」
結局純也はただジッと耐えるしかない。
(これはまだ小手調べだからね純也君…)
それから1時間ほど経ち、ようやく三角木馬と洗濯バサミから純也は解放された。
赤く充血した乳首と股部からは、責めの過酷さが伝わってくる。
「ムウゥ……」
「純也君お疲れ様。きつかった?でもとってもエロい、おっぱいになったね」
純也の茶色で質の良い髪をかき上げるベネド。
一見それは疲弊した純也を、本当に労っているかのようだ。
「地球人も面白い責めを考えるね。僕も勉強になったよ」
純也が地球の責めを受けているのは、ある意味大きな皮肉だろう。
「でも今日の調教はこれからが本番なんだ」
ベネドがそう言って指を鳴らす。それが合図だったのか、牢の中に複数の人間が入ってきた。
「ウウッ!?」
「お久しぶりのロボ兵士だよ。君が壊しまくったから、もうあんまりいないけど」
ロボット兵士達は純也を取り押さえ、無理やり立たせる。
(ロボット兵士なんかに……)
466 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:50:47 ID: Laf5Di+p
普段の純也ならロボット兵士など、何人いても物の数ではない。
だがスーツもなく、長時間三角木馬に座らされられた今の純也には、抗うことは出来ない。
「純也君ここ最近ずっと全裸で、大変だったでしょ?服着せてあげる」
一人のロボット兵士から服を受け取るベネド。
「ンンッ!?」
純也はベネドが受け取った服を見て、その目を見開く。
フリル付きのブラウスにベスト。ひらひらした短めのスカートに、パンティストッキングとピンヒール。
それは黒を基調とした、所謂世間でメイド服と呼ばれている物だった。
「純也君なら、絶対似合うと思うよ」
(い…いやだっ!そんなの絶対に着るもんか!!)
なんとか着させられまいと、暴れるがロボット兵士達はビクともしない。
「可愛いメイドさんにしてあげるから、そんなに暴れないで」
そのまま足を上げさせられ、まずはショーツから着せられる。
(やめろぉぉっ!!)
抵抗しようとする純也を嘲笑うように、女装メイド少年が出来上がっていく。
(この感じ…気持ち悪い…)
初めての女性下着やパンストの感触に、純也は身震いする。
「よ~しこれで完成だよ」
最後の仕上げに、レース付きのカチューシャを頭につける。
「ほら、自分の姿を見てご覧」
「ウウ…」
用意された鏡の中の純也は一見女性にしか見えないが、そこかしこに少年らしさも見てとれる。
少年と少女、白い肌と黒いメイド服。相反するものが、混ざり合う美しさがそこにはあった。
「『オンナ』っぽいぞエロガキ」
「お似合いだね純也君。いや純ちゃんって呼んだ方が良いかな?」
「ンウアッ!!」
無理やり女装させられた恥辱に、純也は顔を真っ赤にして怒る。
「『ご主人様』って言ってくれないのが残念だね」
そう言ってベネドは純也に注射をする。
(な、何を…)
「ただの睡眠薬だから気にしないで。起きたら良~い事になってるよ」
ベネドの言葉が終わらないうちに、純也はその場に崩れ落ちた。
下腹部のスースーした感覚に、純也は目を覚ました。(ウッ…)
(真っ暗だ……目隠しをされてるのか?)
純也が寝ている床の感触も柔らかく、牢のそれとは違う。
「起きましたよ」
「ホント可愛いね」
(この声……ベネドともザロフ将軍とも違う?)
純也は体を動かそうとするが、動かない。両手は背中で一つに縛られ、足首と太腿も縛られている。
「目隠しをとってあげよう」
純也の目の周りを覆っていた布が取り払われ、純也の視界に光がさす。
「おぉ……予想通り綺麗な目だねぇ」
「本当に男の子とは思えませんね」
「こんな素敵な子を抱けるなんて」
純也はメイド服で縛られたまま、キングサイズのベッドに寝かされている。
そしてその周りを、全裸の男達三人が取り囲む。どの男も中年といった年格好だ。
(この人達は一体…?)
「ベネド君…だっけ、本当に良いのかい?」
「その子は女装して犯されるのが、大好きなんです。好きにしてやって下さい」
三人の内の一人が、部屋の後ろの方を見て言う。
467 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:53:10 ID: Laf5Di+p
ベネドは純也と同じような白いメイド服に身を包み、椅子に座ってベッドを見ている。
「ジュンちゃん、そのおじさん達は君の動画を見て、君のファンになったんだよ」
まるで友達のような口調で言うベネド。
「それに加えて、とっても上手いから安心して『ご主人様』達の玩具にされなよ」
「ジュンっていうの君?名前も可愛いんだね」
「それじゃ早速おじさん達と、遊ぼうか」
純也の後ろにいる男が上着を捲り上げ、純也の小さくピンク色の突起が顕になる。
「綺麗な色だね。女の子みたいだ」
「アアッ……」
純也は恥ずかしさにうつむく。牢でベネド達に凌辱されるより、かなり恥ずかしいようだ。
「触りたくなっちゃうよ」
男は純也の乳首を摘み、爪先で乳房に押し込む。
(やめて下さい……そこを触らないで…)
性感帯への刺激に、敏感な反応を見せてしまう純也。男はそれを楽しみつつ、さらに舌も使って愛撫する。
「ふふっ…そんなに乳首を尖らせて、いけないメイドさんだなぁ」
別の男が純也の正面に回り、スカートをめくる。
その下には、乳首への刺激で大きくなった女性にはあるはずのない、膨らみが顔を出している。
「やっぱり男の子なんだね。安心したよ」
(イヤっ…見ないで……)
一般人に自分の性器を見られ、増々赤くなる純也の顔。
しかしその顔も、既に燃え上がっている男達の性欲に油を注ぐだけだ。
「もう大っきくしてるね。どんな味かな?」
男はショーツからはみ出す、純也のペニスを口に含む。
「ンアッ!?」
純也はその突然のフェラに、ビクビクと体を震わせる。
「アアッ…グゥゥ……」
男の舌使いは巧みで、純也のツボを心得ているかのようだ。
(あああっ…そんなのダメェッ!)
純也のペニスはもう爆発寸前だ。
「出して良いよ。そのおじさんも、ジュン君のミルクを飲みたいんだから」
「そうそう、エッチなメイドさん特製のミルクをね」残りの男達が耳元で囁く。もちろん乳首への、愛撫は止めぬまま。
(いやぁぁぁっっ……もうダメ、出ちゃうっ!)
体を貫く快感に抗えず、純也は遂に男の口内に精を放つ。
「ジュンくんのミルク、とっても美味しいよ。おじさん若返っちゃう」
口元を拭いながら、男は純也に笑いかける。
「良かったかい?そろそろお尻で、奉仕してくれると嬉しいけど」
「まずは私からだ」
三人の内の一人が純也のスカートをたくし上げ、下着もずり下げてしまう。
「ここも素敵だねぇ……おじさん達のとは大違いだ」
(やめて……やめて下さい!!)
「ほらほらジッとして」
のたうつ純也はなんとか逃れようと必死なのだが、四肢を縛られていては困難だ。
そんな純也を男はあっさりと押さえて、肛口を広げローションを塗り始める。
「アウウッ!」
「凄い締め付けだね。エッチなお尻」
男は侵入する指を増やす。明らかにアナルセックスに精通してる手つきだ。
「ウウンッ…」
純也の体内で生き物のように動く指に、純也は艶がかった声を上げ純也自身も硬さを取り戻していく。
「良い声だ。もう待ちきれないんだね」
(ち、違います!僕はそんなんじゃ…)
468 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:54:56 ID: Laf5Di+p
自分勝手な解釈で男は純也を犯すべく、抱きかかえて自分の上に座らせた。
「いくよジュンくん…」
男の猛り狂うほど勃起したペニスが、ローションに濡れた純也のペニスを貫く。
「ああっ……夢みたいだ。あの動画を見てから、こうしたくて堪らかったんだよジュンくん」
「ヌグゥゥッ!」
純也自身の体重によって一気に性器が奥まで達し、男はそのままピストン運動を始めた。
入り口も中の直腸も、挿し込まれた肉棒を締め付け快感を与えている。
「偉いねジュンくん…残さず食べてくれるなんて。おじさんのチンポはどうだい?」
(やめて下さい…これじゃあ帝国の連中と一緒じゃないですか!)
純也の脳内に故郷の地獄絵図が浮かび、男に抗議の視線を送る。
「どうしたの?そんな怖い顔して」
「あんたの息子が物足りないんでしょ。こっちも半勃ちだしね」
別の男が正面から純也のものを掴み弄び始めた。
「……ムウッ………ンンッ!ンッ!」
先ほど精子を放ったペニスだが、男の手の動きによってそそり勃っていく。
「ほらすぐ元通り。淫乱メイドさんは回復も早いね」
(そんな…)
「よーしおじさん頑張るから」
男はそう言って一気に出し入れを早める、肉と肉とがぶつかる音が部屋に響く。
またそれに合わせて、純也のペニスも激しくしごかれ、すぐにも発射しそうだ。
「ジュンくんの乱れてる姿……なんて美しいんだ」
男達は純也の痴態を眺め、下卑た笑顔を浮かべている。
(こんな人達の為に僕はこれまで…)
純也の心を暗い失望が包む。ベネドの狙い通りだ。
(どうだい純也君、そんな連中の為に君は命を張ってきたんだ。空しくないかい?)
勿論地球人全てが、この男達のような人間ばかりの筈がない。
しかしそう思えるほど、純也は大人でもなかったし、正常な判断力も失われていた。
(君が頑張ってこれたのは、この星の人間を守りたかったからでしょ?)
その思いが、捕えられた純也を支える一因だったのは事実だ。しかしそれも、崩れようとしている。
(それがなくなった君がどうなるか………楽しみで仕方ないよ)
「ジュンくんの中…とっても気持ちが……い、いいよ。おじさん、もう我慢できない」
(やめ…て僕、信じられなくなっちゃう…………)
男は純也の気持ちなど知らず、限界まで膨らんだ劣情ごと、純也の体内で精液を爆発させた。
「アアアッ………ウッ…」程なくして、純也もイカされスカートを白濁した液体が汚した。
「ジュンくんが、こんなにいやらしいから、いけないんだよ?」
メイドに女装した少年が、縛られたまま肛門を犯され自身も精液を放つ。
この世のものとは思えない、背徳的で淫美な光景がそこにはあった。
「まだまだイッパイ出るねジュンくん。次は私の番だから」
純也のペニスをしごいていた男が、指先で精液をいじりながら言った。
(なんで…こんな事に……)
純也は許せない。笑顔で自分を犯す男達も、そんな男達との行為で感じてしまう自分も。
「ンフゥ…」
「さっきのおじさんより楽しませてあげる」
精液とローションにまみれた菊座に、男は自分の物を滑り込ませる。
「アアッ…」
純也はそれまでなんとか保っていた正常な精神が、少しづつ削り取られていく感じがしていた。
469 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:56:32 ID: Laf5Di+p
「ンウ……ッ、フ…フウッ……ンンッ!!」
純也が責められ始めて2時間。男達は衰えることなく純也を味わい尽している。
一人は肛門を、一人は口を(ゴッツゴが開いている)、そして一人はペニスを。「…ゥン…フグゥ…」
救いなどない、永遠に続くかのような凌辱。
「ウアッ……」
もう何度目かもわからない、体内での射精と顔射。純也は心も体もぐちゃぐちゃ汚されている。
「ふう…さすがに限界だ」
「だらしない……と言いたい所だが私もだ」
「右に同じ…」
ようやくこの凄惨な宴に終わりがくる。
「ベネド君……本当にありがとう。次も呼んでくれるかな?」
「機会があれば是非」
ベネドに満面の笑みを返され、男達は口々に礼を言いながら出てき、部屋には純也とベネドだけが残された。
「ムゥ……フゥッ 」
静かになった部屋からは、微かな声が弱々しく聞こえる。
純也が体中を精液で汚されたまま、ベッドに突っ伏してすすり泣いているのだ。
「綺麗だよ純也君…やっと泣いてくれたね」
ベネドは純也に近付いて、髪を掴み泣き顔を見下ろす。
それまで決して泣かなかった純也。ベネドは愛しそうにその涙を舌で掬った。
「もう自分でもわかってるでしょ?堕ちるしかないって」
「ン……」
弱々しく純也は首を振る。だが今まで純也とは、明らかに様子が違っている。
「ふふっ……まだ拒否は出来るんだね。でももう無理だよ、ここが殆んど折れちゃってるもん」
ベネドは純也の胸の中心をつついた。
(もういくら拒否しても、それは子供が『僕怪我なんかしてないよ』って傷口を隠しながら、言ってるのと同じさ)
「ま今晩はもう寝なよ。添い寝してあげるから」
ベネドはそう言ってベッドに上がり、純也の横に寝転がった。
白のパンストに包まれた褐色の脚と、黒いパンストに包まれた白い脚が絡み合う。
そして腕枕をしてやり、純也の腹を優しく撫でる。
「アフッ…」
まるでそれは後輩のメイドを労る、先輩メイドのようだった。
「オヤスミ純也君」
ベネドの甘い囁きに、純也の意識は闇に落ちていった。
純也の目に灰色の天井とザロフ将軍ぼんやりと写る。はっきり写らないのは涙のせいだ。
「フッ……ウッ」
体に目をやると精液まみれのメイド服を着ていおり、純也に先程の事が現実だと認識させた。
「大丈夫か?」
「ッ…!」
横に佇んでいたザロフの問いに、純也は脅えたような表情で離れた。
その泣き濡れた茶の瞳は、どこにも焦点が合っていない。
(あのジリオンがこんな顔を…)
「酷い物だな……安心しろ、何もしやしない」
そう話すザロフは本当に、純也を案じている様子だ。
ザロフはそのまま純也の縄を解いてやり、体中にこびりついた精液を拭う。
(どういう…つもりだ?)
そのザロフの不可解な行動は純也を混乱させた。
「お前の苦しみは分かる…見ていたからな…。これを使え」
ザロフは純也に、カプセルのような物を手渡す。形は普段の座薬型栄養剤に似ている。
「それは毒薬だ。痛みも苦しみもなく、死ねるくらいのな」
470 :名無しさん@ピンキー 2010/06/12(土) 23:57:31 ID: Laf5Di+p
「!?」
「このままだとお前は、奴の言うとおり早晩堕ちる。お前自身がよく理解しているだろ」
「ウッ…」
「そうなる前に、戦士として死ね。奴隷に堕ちたお前など見たくはない」
淡々と告げるザロフの口調の重さが、それが嘘ではない事を表していた。
純也は渡されたじっと薬を見つめている。不思議な静寂が牢を包む。
「………」
やがて、純也は意を決した表情で―――薬を叩き割った。
「………死ぬのが怖い……という訳ではなさそうだな」
純也はザロフの問いに頷いて答える。
「まだ諦めないという事か……そこまで来ると滑稽だ……哀れだよお前は」
ザロフは心から残念そうに呟いて、牢を後にした。
(ジリオン…キャバン星の言葉で『屈せざる者』か……)
ザロフには、それが皮肉に聞こえて仕方がなかった。