ショタとお兄さんでエロパロ 保管庫@ ウィキ

少年戦士ジリオン番外編:ベネド=アーウェントール


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

276 : 名無しさん@ピンキー : 2010/09/23(木) 21:12:57 ID: WhoDDiqa

    「少年戦士ジリオン番外編:ベネド=アーウェントール」


    ―――やっぱりやめればよかった。
    ボクは何度目かも分からない溜息をついて、何度目かもわからない後悔をしている。
    帝国中の貴族の子弟を集めたパーティ。一応ボクも参加資格はある。
    でもそれは資格があるというだけで、参加していいって訳じゃない。
    そんな事は分かってた………分かってた筈なのに。
    こんな気持になるのは皆とボクを比べているから。そんな事は無意味って知ってるくせに。
    「はぁ…」
    また溜息。目の前には見たこともないご馳走が並んでるけど、殆ど手をつけていない。
    こういう宴の場で、がっついちゃいけない。そんなマナーも知っている。
    けどこんな惨めな気持を味わってるくらいなら、食べれるだけ食べたほうが得かもしれない。
    少し目線を動かせば、お喋りしている人たち、踊ってる人たちが目に入る。みんな楽しそうだ。
    「ボクなんか…」
    ボクなんか存在していないように、誰も気に留めやしない。
    踊りに誘おうか。そんな考えが頭をよぎったけど、すぐ無理だと分かった。
    だってボクが満足に踊れる踊りなんか、一つもないんだから。

277 : 名無しさん@ピンキー : 2010/09/23(木) 21:16:42 ID: WhoDDiqa
    ボクの家は貴族だった。
    でも幾ばくかの領地と歴史だけはある屋敷。でもそれ以外は平民となんら代わりがない。
    むしろまともな平民の方が、よっぽどいい暮らしをしてる。
    まず姉さんが病気で、その治療の為にお金がかかるし、それを差し引いてもウチは貧乏だ。
    お肉なんか数えるほどしか口にしたことしかないし、拝謁用の服以外には綺麗な服なんか見たこともない。
    けど本だけは一杯あったから、ボクは同年代の子よりちょっと知識はあった。でも普通と違うのはそれだけ。
    そんな貧乏な暮らしだったけど、イヤだとか不幸だとか思ったことはなかった……あの日までは。
    ある日、お父様が戦死したという報せが入ってきた。
    その頃帝国はとある星を、また征服しようと軍を動かし戦争をしていたと思う。
    帝国貴族は従軍の義務がある。でもボクのお父様は痩せてて、どう考えても軍人向きじゃなかった。
    「これも貴族の務めだ。立派に果たしてくるぞ」
    そんな事言って笑ってたけどイヤな予感はしていた。でもまさか戦死するなんて思ってもなかった。
    ボクは泣いて、泣いて、泣きじゃくった。赤ちゃんに戻ったかのように泣き続けた。
    でも泣いていられる日は短かった。お母様は既に死んでいたし、姉さんは大病を患っていた。
    ボクにのしかかるお金という敵。屋敷の維持費・各種帝国税・姉さんの治療費そんなものが次々やってくる。
    売れるものは何でも売ったけど、それでもおっつかなくて親類中を回りもした。
    けれど手を差し伸べくれる人は誰もいなかった。叔父さんなんか、会ってもくれない。
    「私のことは気にしないで…」
    姉さんはいつもそう言ってたけど、唯一残ったボクの肉親を見捨てることなんて出来るわけがない。
    そんな金策に四苦八苦していた毎日、ボクはある人からこんな話を聞いた。
    『貴族の子弟専門の売春クラブがあるらしい』と。

    それから先はよくある話。ボクはこの体を男の人たちに売り続けている。
    最初の頃こそ可愛く泣いてたボクも、今ではお尻を使ったまぐわいに慣れきってしまった。
    まるでルーチンワークのように、SEXをこなしてお金を得ている。
    姉さんにはどうやってお金を稼いでいるか言っていない。言ったら自殺しかねない。
    「まだかな…」
    催促の言葉が口をつく。イヤな気分になるって思いながらも今日ここに来た理由。
    それはこのパーティに皇帝陛下がやって来る。そう聞いたからだ。
    お父様が生きていた頃、ボクは陛下のお写真や肖像画を良く見せられた。
    「このお方が皇帝陛下だ。我々貴族はこのお方から封土を頂いてる。感謝の気持を忘れてはいかんぞ」
    そんな事を言われて育ったから、陛下への尊敬の念は片時も忘れた事はなかった。
    クラブでお客に抱かれている時も、ちんちんを笑顔でしゃぶっている時も。
    だからこのパーティに、陛下がお見えになるときいて一も二もなく飛びついた。
    別にあってどうこうする気はない。ただ一目お会いして、そのお姿を目に焼き付けたかった。
    そしたら汚れてしまったボクも、少しはましになるような気がしたから。
    「おい…来られたぞ」
    「本当か?」
    妄想に飛んでいたボクの頭が、現実に引き戻される。
    周りの人がざわついている。楽器を弾いていた人が演奏をやめ、皆も図ったかのように黙り込む。
    いよいよだ……。ボクは見逃さないように張り付いていた壁から離れた。

278 : 名無しさん@ピンキー : 2010/09/23(木) 21:20:22 ID: WhoDDiqa
    陛下はその後10分もせずに御出でになられた。会場にいた全ての人が頭を下げて出迎える。
    ゆっくりと歩き、主賓用の席に座り、「表を上げよ」そう言った。
    ボクは初めて生で陛下の尊顔を拝見した。ニッコリと笑うその笑顔に皆笑いを返す。
    テレビの映像より少し細く見えたけど、そのお顔は威厳に満ちていてとても魅力的に見えた。
    「んっ…?」
    部屋全体を見回していた陛下の視線が一瞬止まり、眉毛が微かに動いた。
    目が合ったような気がしたけど、絶対気のせいだろう。その証拠に次の瞬間にはもう別の方を見られていたから。
    その後陛下の簡単なスピーチが終わり、場は再び賑やかさを取り戻した。
    爵位の高い人達は、陛下のお席に群がるように集まり挨拶をしている。
    でももう目的を果たしたボクは、帰ろうとしていた。
    これ以上ここにいても仕方がない。ボクも挨拶はしたいけど、ボクの家の爵位じゃ直接話すのは無理だから。
    そんな事を思いながら出口の方へ歩いていると、誰かに呼び止められた。
    「すいません、ちょっとお時間ありますか?」
    「え?」
    ボクは振り返り、その人を見る。服の胸の辺りの、皇室の紋章が目に入った。
    「陛下があなたとお会いしたい…そう仰られています」
    ボクはその人の言葉を一瞬理解できず、目の前が真っ白になった。

    ボクは足をガクガク震わせながら、引きつった笑みを浮かべて陛下の前に出た。
    手を伸ばせば届く位置に陛下がいた。テレビでも写真でも絵でもない生の陛下が。
    なんで拝謁用の服を着てこなかったんだろう。マナー違反なんか気にしないで着れば良かったのに。
    そんな後悔をしても遅すぎるのだけど、どうしても考えてしまう。
    「あ…ああ……」
    本当はボクの方から、ご挨拶しないといけないのだけど緊張しすぎて何も言えない。
    ただ虫の鳴き声みたいな意味不明の言葉しか、口からは出ない。
    そんなボクを見かねたのか、陛下の方からこっちに手を差し出してくれた。
    「どこの家の子かな?」
    差し出された手を掴むと震えが止まった。とても暖かった事を良く憶えている。
    「ア、アーウェントール家です…領地は西オカルサゴにあります」
    ブレてた視線を定めてそう答えたけど、陛下はちょっと考えるような顔をされた。
    無理も無い。オカルサゴだって田舎なのに、より田舎の西部。そんな家知ってるわけが無いもん。
    「名前は?」
    気を取り直して陛下は名前を聞いてくれた。ボクは間違えないように、ゆっくりと言葉を紡いだ。
    「ベネドです…ベネド=アーウェントール……」
    それがボクと陛下の出会いだった。

279 : 名無しさん@ピンキー : 2010/09/23(木) 21:21:36 ID: WhoDDiqa
    それからの事はあんまり憶えていない。
    陛下と話したような気もするし、一緒に何か食べたような気もする。
    ただ気がついた時には、ボクは陛下と二人っきりで大きいベッドがある部屋にいた。
    陛下はベッドに腰掛けられて、ボクはその前に立っている。これでようやく身長が合う。
    「ベネドよ…そなたは大変美しいな。それに話してみると、大変聡明だと感じたぞ」
    ボクの顔を真剣に見詰めて仰る陛下。
    「そんな…」
    美しい?聡明?高額とはいえ、一晩いくらのボクが?
    そんな事お姉様からぐらいからしか、言われた記憶がない。
    「この刺さりそうな銀の髪、切れ上がった黒い瞳、小ぶりな鼻、張りのある肌……すばらしい」
    そう言って陛下の手がボクの頭に伸びて、撫でてくれた。
    それだけでボクは、気絶しそうなくらい嬉しくて顔が真赤になってしまってる。
    「ベネドよ……知り合ったばかりでなんだが…どうだ?」
    陛下がそのまま、ぐいとボクを抱き寄せて耳元で囁く。
    ……これは今晩の夜伽の相手をしろという事。
    本当なら嬉しい申し出。だ…ダメだ、ボクなんかじゃ。
    「ぼ、ボクは男ですが…」
    「構わん。余はそなたが気に入ったのだ」
    気に入った。その言葉を何度も何度も心の中で繰り返す。陛下がボクを、気に入ってくれたなんて嘘みたいだ。
    でも………でもダメなんだ。ボクは陛下に抱いてもらう資格なんかない。
    「うっ……ううっ…」
    「どうした?怖いのか?」
    泣き出してしまったボクに、陛下は心配そうに声をかけてくれる。
    そんな理由だったらどんなに良い事だろう。
    「陛下ぁ……ダメなんです…ボクは……ボクは汚れてしまってるんです…」
    ぼろぼろ泣きながら、陛下にお詫びする。
    すでに幾人もの男ものを喰らった汚穴。そんなもので陛下のお相手なんて……。
    「汚れた?一体どういう事だ?」
    「うぁ…えぐっ…」
    「泣いているばかりでは分からん。キチンと言ってみろ」
    肩を掴んでボクを見据える陛下。握る手はとても暖かくて力強い。
    もっと小さかった頃、イタズラをしてお父様に怒られたことを思い出す。
    「……はい…」
    ボクはなんとか涙を止めて、説明を始めた。
    お父様が死んだこと、姉さんが病気なこと、体を売っていること。
    全部包み隠さず陛下に話した。この場で怒られて、放り出される事を覚悟で。
    「ベネドよ…」
    「はいっ!」
    陛下は怒らず、ボクの背中に手を回して抱きしめてくださる。
    「そなたの父は立派だ、帝国貴族の誇りよ。そしてそなたも素晴らしい」
    ええっ…!?それってもしかして…。
    「ますますそなたの事が好きになったぞ」
    ギュッと力強く、それでいて優しく抱きしめながらそう囁く陛下。
    ボクは笑いながらもまたボロボロと泣くのを、どうしても抑え切れなかった。

280 : 名無しさん@ピンキー : 2010/09/23(木) 21:24:05 ID: WhoDDiqa
    着ている物を全部脱いで、陛下に裸を晒す。
    クラブではもうなんとも思ってない行為が、陛下の前では恥ずかしくて堪らない。
    ボクの羞恥心も、まだおかしくなってはいないんだ。
    「やはり…肢体も美しい」
    「ア……んっ…」
    そんなことないと言おうとしたボクの口が、陛下の唇で塞がれる。さっきのお酒の匂いがする。
    そしてそのまま陛下に押し倒されて、ベットに背中から倒れこんだ。
    陛下の舌は巧みにボクの口の中で動いていて、ボクはもうそれだけでおちんちんが硬くなるのを我慢できない。
    今までクラブでしてきた人達には悪いけど、キスだけでこんな気持ちになったのは初めてだ。
    「フゥ…アアッ…」
    キスしたまま、陛下が服を脱いでいく。少しやせて見えた体も、服を脱げば締まった筋肉を纏っている。
    「アフッ…」
    陛下がボクの口から離れる。口の周りは、どちらのとも分からない涎でぐしょぐしょだけど、拭く気は全くない。
    「いい顔だ。後ろも見たいな」
    「はい」
    陛下の言葉にボクは膝の裏を掴んで、両足を上げ後ろの穴を陛下に見せる。
    正直顔から火が出そうなくらい恥ずかしいけど、それでもおちんちんは反応してしまう。本当にイヤらしい体。
    「綺麗な蕾だな。本当に経験済みなのか?」
    「陛下…そんな事……ううっ!」
    陛下の指が入り口にさわり、ビクンってボクのお尻が浮いた。
    「ふむ、この柔らかさは本当に経験済みか」
    「へいかぁ…!」
    一度指が引き抜かれて、また入ってくる。今度は冷たい感触があるから、きっとローションを塗っていただいてる。
    「入り口は柔らかいのに、中は吸い付くような締り…名器だな」
    顔が熱い。多分今晩で一番赤くなっている。お尻を褒められるなんて初めてだ。
    「では…行くぞ」
    陛下が低く言って、腰を突き出してボクに近づいてこられる。
    分かる……分かるよ。陛下のものが、ボクの入り口にあてがわれてるんだ。
    もうすぐ入ってくるんだ…絶対に楽しんでももらわなくちゃ……!
    ボクは陛下に気付かれないように、思い切り自分の脚の肉を掴んだ。
    「んっ……!あああっ、ふぅあっ!」
    ついに陛下が一線を越えた。お尻の入り口の先がものすごく熱い。
    まだ入ったのは多分先っぽの部分だけだけど、やっぱり陛下のは大きいと思う。
    これが身体の奥まで入ってくると思うと、期待の反面不安もある。
    「うぅあ…!」
    「痛いか?」
    その質問にボクはブンブン首を振る。ホントはちょっとだけ痛いけどそんな事は絶対言わない。
    「……声はいくら出してもいいからな」
    ボクの我慢を見透かしているのかそう小さく囁いて、陛下が出し入れを始めた。
    ローションの擦れるグチャグチャという音が、段々と大きくなる。
    「やっ…ああっ!」
    ずぼんって音や、ずごりゅって音が耳一杯に広がる。
    ボクの腸がいつもみたいに押し込まれたり、引っ張られたりしているんだ。
    そうやって出たり入ったりを繰り返していくうちに、段々と痛みは少なくなってきた。
    その代わりカリの部分がお腹の中で擦れる度に、気持ちのよさの方が大きくなってくる。
    「ベネド…いい…!そなたの中は、熱くて良く絡みついて、とても心地が良いぞ……そなたはどう感じている?余のものを」
    ああっ……嬉しいなぁ…今ボクはこの星の、一番偉くて高貴な方に褒められているんだ。
    「……とても、いい…です…良すぎます………!」
    「…いい顔だ。今のそなたは後宮のどんな女よりも魅力的だ」
    ボクなんかには、勿体ないほどのお褒めの言葉の連続。
    どんな顔をしているんだろう?イヤらしい顔かな、それとも呆けたような笑顔かな。
    「もっと色々な顔が見たいな」
    「んんっ!」
    繋がったまま陛下がボクの首筋を舐め、胸の突起に手をかけて指で転がす。
    ボクはそれに合わせて、喘ぎ乳首を立たせてしまう。
    「んにゃぁぁっ…!!」
    体中が気持ちよさでビリって痺れた。おちんちんからはガマン汁が溢れて止まらない。
    まるでご馳走を目の前にした子供みたいに、汁がこぼれて滴り落ちてく。

281 : 名無しさん@ピンキー : 2010/09/23(木) 21:27:02 ID: WhoDDiqa
    だ、だめだ…出しちゃう。おちんちん触ってないのに、逝っちゃうなんて初めて…!
    「へいかぁ…しゅみません、しゃ、しゃきに出してしまいましゅ!おゆりゅし下しゃい…」
    言い訳めいた情けない呂律の回ってない謝罪。でも言わずにはいれない。
    そしてボク皮に包まれた小さい粗末な棒から、精液が出てボクとボクに密着している陛下を汚した。
    「ごめんなさぁい…」
    「余もそなたの中を汚すのだ。気に病むな」
    陛下の擦り上げが激しくなる、いよいよ最後なんだ。
    肉棒が出入りするたびにボクは体の中が、抉られて槍で突かれている様な感覚になる。
    でもそれは全然イヤじゃなくて、むしろ心地が良い。陛下の槍でボクの内臓をグチャグチャにしてほしい。
    そんな変態的な妄想すら、頭に浮んでは消えていく。
    「ベネドよ、出すぞ……しっかり受け止めろ」
    「あ、ありがとうございましゅ…喜んでいただきましゅから…おねぎゃいしましゅ…!」
    半開きの口と回らない舌でそんな事をのたまう。仕方ないけど、変態丸出しだ。
    そしてうわ言みたいなボクのお礼を無視して、お腹の中にぶわっと広がる、とびっきりの熱さ。
    陛下のものが精液のプールで脈打ってるのが分かる。中で出しもらえたんだ……女の人のみたいに。
    それだけで色々な男の人に貫かれて、薄汚れたボクの体が清められるような気がする。
    「ひああっ……んえっ………陛下…ごめんなさしゃい…!ボクのちんぽ、おかしくなってましゅ!!」
    締めたつもりのお尻から、精液をこぼしながらボクは謝る。
    おちんちんがさっき出したばっかりなのに、もう硬くなって出そうになっている。
    今までこんな事はなかったのに……酷い変態って陛下に思われちゃうかな。
    きっと今夜限りだろうけど、あんまり陛下にいやらしい子って思われたくない。
    「……大丈夫だ。余もまだまだやめる気はないからな」
    そう言って陛下はまたボクと唇を合わせてくれる。
    ああっ…なんてボクは幸せなんだろう。もう一生ぶんの幸運を使い切ってしまったかもしれない。
    そんな事を思いながら、ボクは唇を合わせたまま陛下のお顔をジッと見ていた。

    「はぁ…うぅ…」
    全裸で横たわったまま、ボクはベッドの上で目を覚ました。
    あの後陛下と何度も求め合って、いつのまにか寝ちゃってたんだ。
    窓に目をやると明るくて、もう夜は明けてしまってるみたい。
    お尻はジンジンしてるけど、痛くはない。どちらかと言うと、ふわっとした良い気分。
    「起きたか」
    右の方から陛下の声が聞こえて、ボクは慌ててそっちを見る。
    陛下は既に着替えられていた。ボクと違ってお忙しいのだから当然だ。
    「すみません、陛下より後に起きるなんて」
    「気にするな。辛いのは入れられるそなたの方だ」
    コップに入った水を差し出していただいた。優しいお言葉が、本当にありがたい。
    そっと口を付けると、冷たい液体が身体に染み込んでいく。
    「……ベネドよ、余はもう出なければならぬが…そなたが良ければ、また会えぬか?」
    「………本当…ですか?」
    一瞬呆けて、ボクは返事をした。陛下からすれば、さぞ間抜けな顔だっただろう。
    「うむ、無理にとは言わんが」
    ボクは壊れた人形みたいに、首を思い切り横に振った。
    また会いたいって言ってくださるなんて……光栄の極みだ。
    このまま後宮に入れるなんて期待はしてないけど、陛下が飽きられるまではご一緒できる。
    「そうか、また連絡するからな」
    そう言い残して陛下は、ボクの額に軽く唇をつけて部屋を出て行かれた。
    ボクはというと、その後人生が大きく変わることも知らずに、ただ幸せの余韻に浸っていた。