禁忌について
禁忌肢のみによる不合格者数
不合格者数 | 禁忌肢のみ | 合格基準 | |
105回 | 925 | 0 | 3問以下 |
104回 | 909 | 0 | 3問以下 |
103回 | 760 | 6 | 2問以下 |
102回 | 802 | 3 | |
101回 | 1038 | 1 |
104回
結果
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絶対禁忌
絶対禁忌:違法なもの、倫理的に許されないもの、患者が死亡するもの、患者を死亡させうるもの
★:選択者が大勢いると予想されるもの
★:選択者が大勢いると予想されるもの
A20 妊娠27週の切迫早産に対して、c.人工妊娠中絶
⇒法的に中絶できない週数であり法的禁忌肢。また殺人でもある。
⇒法的に中絶できない週数であり法的禁忌肢。また殺人でもある。
A40 脳腫瘍による脳ヘルニアに対して、a.サクシニルコリン
⇒筋弛緩作用により呼吸が停止し、死亡する。
⇒筋弛緩作用により呼吸が停止し、死亡する。
A44★ 褐色細胞腫に対して、b.副腎静脈造影
⇒造影剤によって高血圧発作やショックが誘発される。(禁忌にカウントされず)
⇒造影剤によって高血圧発作やショックが誘発される。(禁忌にカウントされず)
A56★ 喘息患者に対して、b.β遮断薬点眼
⇒気管支が収縮し、呼吸不全にて死亡する。(禁忌にカウントされず)
⇒気管支が収縮し、呼吸不全にて死亡する。(禁忌にカウントされず)
A59 ICU症候群に対して、d.夜間、予防的に身体を拘束する
⇒人権侵害であり、法的禁忌肢。
⇒人権侵害であり、法的禁忌肢。
B40 15歳女性の左下腹部痛に対して、a.腹部エックス線撮影および、e.造影CT
⇒妊娠していれば胎児奇形を生じうる。
⇒妊娠していれば胎児奇形を生じうる。
C22 子宮外妊娠の破裂に対して、e.2週間後の来院を指示
⇒ショック状態であり、早急な加療を行わなければ患者は死亡する。
⇒ショック状態であり、早急な加療を行わなければ患者は死亡する。
D23 食道静脈瘤破裂に対して、e.トロンビン末溶解液静注
⇒血管内で微小血栓を生じ、DICを惹起する。
⇒血管内で微小血栓を生じ、DICを惹起する。
D59 薬効不安定なParkinson病患者に対し、e.L-dopaの投与を直ちに全量中止する。
⇒悪性症候群を引き起こす。
⇒悪性症候群を引き起こす。
E55 良性発作性頭位眩暈症に対して、c.迷路破壊術
⇒前庭機能および蝸牛機能の廃絶をきたす。
⇒前庭機能および蝸牛機能の廃絶をきたす。
E61 入院を拒否する精神病患者に対して、c.任意入院の手続きをとり入院させる。
⇒人権侵害であり、法的禁忌肢。
⇒人権侵害であり、法的禁忌肢。
E66 ペースメーカー患者に対して、e.頭部MRI
⇒ペースメーカーが故障し心停止し、患者は死亡する。
⇒ペースメーカーが故障し心停止し、患者は死亡する。
F20 大動脈解離が疑われる患者に対して、c.心臓カテーテル検査および、d.運動負荷心電図
⇒大動脈解離の破裂を誘発する。
⇒大動脈解離の破裂を誘発する。
G57 末期認知症患者に対して、b.家族の希望により経管栄養を中止する
⇒家族希望による積極的安楽死であり、法的禁忌肢。
⇒家族希望による積極的安楽死であり、法的禁忌肢。
H26 転移を認める乳癌患者に対して、a.まず家族に伝えるおよび、b.肺の炎症として伝える
⇒aは違法であり、bは嘘である。aは法的禁忌。
⇒aは違法であり、bは嘘である。aは法的禁忌。
H38 緊張性気胸に対して、d.人工呼吸器装着
⇒病態を悪化させ、患者は死亡する。
⇒病態を悪化させ、患者は死亡する。
I50 上腸間膜動脈塞栓症に対して、d.経カテーテル的動脈塞栓術<TAE>
⇒腸管壊死を生じる。
⇒腸管壊死を生じる。
I76 妊娠28週の双胎切迫早産に対して、d.プロスタグランディンF2α投与
⇒妊娠28週では肺が未成熟であり、できる限り妊娠継続を図る。子宮収縮促進薬は禁忌。
⇒妊娠28週では肺が未成熟であり、できる限り妊娠継続を図る。子宮収縮促進薬は禁忌。
I77 卵巣過剰刺激症候群に対して、e.ヒト絨毛性ゴナドトロピン投与
⇒病態を悪化させる。
⇒病態を悪化させる。
禁忌候補
禁忌候補:絶対禁忌とは言えないものの患者に害をなしうるもの
★:選択者が大勢いると予想されるもの
★:選択者が大勢いると予想されるもの
B06 穿刺針による緊急気道確保する部位として、e
⇒大血管損傷の可能性がある。
⇒大血管損傷の可能性がある。
B12 65歳女性に対する骨髄検査の部位として、a.胸骨正中第2肋間部および、b.胸骨正中第4肋間部
⇒骨髄穿刺による心損傷の可能性がある。
⇒骨髄穿刺による心損傷の可能性がある。
B55 禁煙指導に際して、b.「意志の弱い人が喫煙者となります」
⇒患者の人格を全否定。
⇒患者の人格を全否定。
C17 インシデントに際して、a.特に何もしない。
⇒昨今の医療事情に鑑みれば相対的禁忌。
⇒昨今の医療事情に鑑みれば相対的禁忌。
C18 コンプライアンス不足の患者に対して、b.「このままでは脳血管や心臓の発作を起します」
⇒患者を脅している。国試的に相対的禁忌と言える。
⇒患者を脅している。国試的に相対的禁忌と言える。
C20 心停止に対して、e.心腔内にアドレナリン投与
⇒???
⇒???
D29 急性胆嚢炎に対して、e.体外衝撃波結石破砕術<ESWL>
⇒???
⇒???
D34 心因性多飲症に対して、b.Na制限および、d.デスモプレシン点鼻
⇒病態を悪化させる。しかし禁忌とまで言えるか不明。
⇒病態を悪化させる。しかし禁忌とまで言えるか不明。
D59 薬効不安定なParkinson病患者に対し、c.抗コリン薬を大量投与する
⇒???
⇒???
E48 哺乳不可のnot well being乳児に対して、e.「入院して検査と治療をしましょう」以外の選択肢
⇒脱水により病態が悪化する。
⇒脱水により病態が悪化する。
F02 終末期のがん患者に対して、e.「大丈夫、よくなりますよ」
⇒限りなく嘘である。適切とは言えない。
⇒限りなく嘘である。適切とは言えない。
F07 統合失調症の患者に対して、a.妄想は否定し根気強く説得するおよび、b.患者にも家族にも病名は告知しない
⇒???
⇒???
F13 熱性痙攣疑いに対して、e.気管支拡張薬投与
⇒テオフィリンは熱性痙攣を悪化させるらしい。ホント?
⇒テオフィリンは熱性痙攣を悪化させるらしい。ホント?
F14 インフォームドコンセントで最も重要なものは、e.医事訴訟での責任回避
⇒インフォームドコンセントは責任回避のためではない。
⇒インフォームドコンセントは責任回避のためではない。
F19 禁煙治療を希望する患者に対して、b.「今さら禁煙しても意味ないですよ」
⇒患者の意志を全否定。
⇒患者の意志を全否定。
F21★ 突然の脈拍停止に際して、b.胸骨圧迫を開始する以外の選択肢
⇒早急に胸骨圧迫を開始しなければ不可逆的な脳障害が生じる。(b,c複数正解)
⇒早急に胸骨圧迫を開始しなければ不可逆的な脳障害が生じる。(b,c複数正解)
F28 重症肺炎に対して、a.外来でβラクタム治療および、b.外来でアミノグリコシド治療
⇒絶対禁忌としてはやや弱いか。相対禁忌。
⇒絶対禁忌としてはやや弱いか。相対禁忌。
F31 胎児ジストレスに対して、b.陣痛促進
⇒頚管が熟化しておらず、胎児ジストレスを悪化させる恐れがある。
⇒頚管が熟化しておらず、胎児ジストレスを悪化させる恐れがある。
G06 食道静脈瘤に対して、d.切除および、e.レーザー
⇒破裂を誘発しうる。
⇒破裂を誘発しうる。
G52 心房細動患者に対して、e.翌年の健康診断受診の指示
⇒血栓塞栓症を発症しうる。相対禁忌。
⇒血栓塞栓症を発症しうる。相対禁忌。
G53 高K血症患者に対して、a.濃厚赤血球輸血
⇒高K血症をさらに増悪させ、不整脈を誘発する。
⇒高K血症をさらに増悪させ、不整脈を誘発する。
G56 尿閉に対して、c.経静脈的腎盂造影および、e.ループ利尿薬による利尿確認
⇒cは造影されないばかりか腎不全を悪化させ、eは病態の増悪をもたらす。
⇒cは造影されないばかりか腎不全を悪化させ、eは病態の増悪をもたらす。
I28 通風発作の治療薬として、b.プロベネシド、d.アロプリノール、e.ベンズブロマロン
⇒痛風発作時に尿酸値を急速に変動させると疼痛が増悪する。(eは禁忌にカウントされず)
⇒痛風発作時に尿酸値を急速に変動させると疼痛が増悪する。(eは禁忌にカウントされず)
I54 前立腺肥大症に対して、d.抗コリン薬投与
⇒尿閉をきたす。
⇒尿閉をきたす。
I72 丹毒に対して、e.副腎皮質ステロイド
⇒感染症に対してステロイドは禁忌。
⇒感染症に対してステロイドは禁忌。
I77★ 卵巣過剰刺激症候群に対して、c.高浸透圧利尿薬投与
⇒血管内脱水を悪化させる。(禁忌にカウントされず)
⇒血管内脱水を悪化させる。(禁忌にカウントされず)
禁忌ではないと考えられているもの
A56 眼圧高いのに散瞳薬(トロピカミド)
E66 SAHにルンバール
I65 壊死性筋膜炎に下肢離断術
E66 SAHにルンバール
I65 壊死性筋膜炎に下肢離断術
103回
禁忌濃厚
◎はほぼ禁忌肢確定
選択率 | |||
A40 | 小児の鼠径ヘルニア嵌頓に穿刺吸引 | →破裂して死ぬ | 0.4% |
B52 | 採血担当者に中絶の勧め | →胎児殺し、法律違反 | 0.3% |
◎B58 | ペースメーカーにMRI | →死ぬ、禁忌の王道 | 10.0% |
C18 | 痩せようとするピザの奴にbce | →患者の意思を全否定 | 0.2%(bceあわせて) |
F05 | トリアージ赤タグの人に黒タグ | →殺人 | 0.2% |
F23 | アナフィラキシーショックにβブロッカー | →とどめ | 0.1% |
◎H23 | Sheehan症候群に甲状腺ホルモン | →死ぬ | 2.8% |
H28 | 慢性硬膜下血腫に腰椎ドレナージ | →脳ヘルニアで死ぬ | 0.1% |
H31 | 脱水の患者に利尿薬 | →死ぬ | 0.0% |
◎I16 | 消化管穿孔に消化管造影 | →バリウム腹膜炎 | 1.8% |
◎I47 | 緊張性気胸に人工呼吸器装着 | →胸腔内圧上昇→肺虚脱亢進 | 1.1% |
◎I76 | 大動脈解離にIABP | →鮭鱒 | 0.4% |
禁忌肢疑い
A22 | 重喫煙者にピル | →血栓 | 5.1% |
A33 | 妊婦に経口血糖降下薬 | →催奇形性、胎児低血糖 | 2.1%(bcdeあわせて) |
A36 | 挫滅症候群で下肢切断 | →Z武。 | 0.4% |
A55 | 妊婦+尿路結石にESWL | →胎児傷害 | 19.7% |
A55 | 妊婦+尿路結石にインドメタシン | →妊婦禁忌 | 30.6% |
D45 | アスピリン喘息患者に同じ市販薬を投与 | →再発 | 0.1% |
D21 | 先天性食道閉鎖症に食道造影 | →造影剤による誤嚥性肺炎惹起 | 1.1% |
D21 | 先天性食道閉鎖症に上部消化管内視鏡検査 | →呼吸状態悪化、送気による誤嚥 | 2.0% |
G58 | 妊娠疑いにX線 | →奇形 | 0.1% |
I16 | 消化管穿孔で超音波内視鏡 | →急性期には禁忌 | 15.2% |
I67 | SIADHにDDAVP | →水中毒 | 2.6% |