生命操作技術スカリエッティが求める生命操作の技術は、遺伝子調整による生命選択、クローン体との生体換装、生体と機械の完全融和など、技術そのものを取れば素晴らしく高度なものであるが、そのいずれもが管理局法で研究や実用を厳しく制限された技法である。その技術の実現や進化のために支払わなければならない代償の大きさ、それを一般に普及させるにあたっての人権・生命倫理・宗教観による反発。様々な問題がそこにはあり、優れた技術がそのまま人を幸福にするわけではない事は、ロストロギアをはじめとする危険な古代遺産たちがそれを証明している。
魔力弾狙撃射撃手(ガンナー)や狙撃手(スナイパー)をはじめとする魔力弾の使い手達は、通常、状況に合わせて魔力弾の設定を変更して使用する。もっとも単純な物理破壊設定や、物理破壊を伴わず、生体にショックのみを与えて傷をつけない非殺傷・スタン設定。事故の際にヴァイスが放ったのもスタン設定の弾丸で、犯人が武器を持つ手を狙った狙撃だった。だが、高速狙撃のための狙撃弾は非殺傷設定とはいえ固く鋭く、幼いラグナの眼球内部の組織を破壊してしまった。当たったのが目でさえ無ければ、ヴァイスの非殺傷設定弾の生成技能があともう少しだけ高ければ、ごく軽い怪我で済んだはずの誤射だった。のみならず、腕を狙わずに他の場所を狙っていれば、タイミングを少しずらしていれば。いくつも重なる後悔がヴァイスを自責の念に追い込んでいた。
ウイングシューターキャロの射撃弾。ケリュケイオンのセカンドフォームより解放される射撃制御性能による直射弾で、自身の魔力を高速で撃ち出す、ごく基礎的な魔法。短期間とはいえなのは直伝の訓練とキャロ自身の研鑽により、詠唱なし、ショートチャージでの高速多弾連射が可能となっている。
コンシデレーション・コンソールスカリエッティがルーテシアに仕込んでいた、特定の「条件付け」による洗脳。ある条件……この場合はクアットロの能力による遠隔信号送信……が満たされている間、自我を無くし、自身が内包する怒りや悲しみといった感情を著しく高ぶらせ、自身の危険や限界を無視して戦闘・破壊行動へと向かわせる。戦闘機人や人造魔導師の量産や「商品化」を見越して準備していた、スカリエッティの技術の一つである。
IS スローターアームズNO.VII・セッテのIS。固有武装ブーメランブレードの遠隔操作を行う他、ブーメランブレードを手元に呼び寄せる、簡易転送の技能も含んでいる。これによって複数のブーメランブレードを自在に操り、単身で空間制圧を行うことを可能としている。
サンダーアーム自身の体の一部(フェイトの場合は左手の篭手)に電気変換した魔力を集中、そこに接触した対象の体や武器を通して電撃を流す、フェイトの零距離対応技。近接戦闘においては、高速機動や中距離射撃、長い武器を駆使してのアウトファイターであるフェイトは、防御時のカウンターや密着警戒の用途で準備した魔法である。
対電撃コートトーレ・セッテが事前に準備していた、防護スーツの性能及び自身のエネルギー運用。両者の性能によって電撃を通さず、フェイトの攻撃のうち電撃によるダメージをほぼ無力化することに成功している。なのはやシグナムクラスの魔導師でもフェイトが「接触して流す」最大級の電撃を完全無効化するフィールドやジャケットを作り出すのは極めて困難だが、トーレとセッテは戦闘機人としての調整性能によって、それを成し遂げている。
デバイススカリエッティが装備するデバイス。内部は肩口まで連結された装備型で、エネルギーを細い糸のように縒り、捕獲・切断といった用途に行使する他、防御・射撃といった基礎運用もこなす。
捕獲糸フェイトを捕らえた捕獲糸。AMF近似のエネルギーを纏って発生した糸は、対象の魔力防御や魔力による破断への抵抗力を持つ、抵抗するためには、糸のエネルギー量を超過する物理打撃や鋭利な斬撃が必要となる。
飛竜一閃レヴァンティン・シュランゲフォルムから繰り出す、シグナムの「砲撃級」魔法。伸ばした連結刃を包む魔力と炎は自在な機動で長く伸び、刺突・魔力・炎の三種混合のダメージを対象に撃ちつける。ユニゾン状態ではリインフォースIIのサポートにより、炎熱温度や速度を初め、威力と射程が飛躍的に増強されている。
炎熱消去炎を駆る烈火の剣精アギトは、火炎を発生させるのみならず、瞬時に消去することにも長ける。シグナムとリインフォースII、二人がかりで起こした炎熱を実質単身で消去・無効化して見せた、アギトの炎熱操作技術の高さを表す技術である。
リボルバーギムレットスカリエッティが改造したギンガの左腕は、手首から先を旋回させることで打撃破壊力を高める機構を持たされている。元より優れていた防御破砕打撃は、この機構によって、より破壊的な威力を得た。
ストライクフレームレイジングハート・エクシードモードに搭載される打撃機構。先端部に半実体化する魔力刃は、その魔力密度の圧倒的な濃さによって、なのはの魔力色である桜色を越えて紅に近い色合いを生じる。
ACSドライバー「ACS」はAccelerate-Charge-Systemの略で、「加速突撃システム」の意。「ドライバー」は「突撃突破(破砕)技術」の一般名称でもある。 防御を固めて突撃、敵陣を突破するというだけの単純な魔法だが、なのはの重装甲と加速度、ストライクフレームによる攻性フィールド生成能力によって「破壊しながら突き抜ける」という離れ業を成し遂げている。
直射砲イノーメスカノンによる、ディエチの全力砲撃。高速直射、物理破壊設定というもっともシンプルにして破壊力のみを追求した、ディエチの撃ちうる最大威力の砲撃である。
エクセリオンバスターエクシードモードでのなのはの砲撃。ディエチの物理破壊砲に反応し、こちらも物理破壊設定で放っている。
ブラスターシステムなのはとレイジングハートの切り札となるシステム。負担と消費魔力に応じて1~3に分割している。現状では発動による「攻撃威力増加」が確認できる。
シーリングロック「封印」と呼ばれる、魔力やエネルギーを運用する機械の機能を停止(あるいは大幅に弱体化)させる技術に、バインド効果を追加した技。接触に近いほど至近距離でないと効果発動せず、発動にも若干の時間がかかるため、戦闘用途には向かないが、捕獲した犯罪者の拘束やその武器の無力化などに活用される。
聖王の資質聖王家の人間には、遺伝子レベルで組み込まれた防衛能力が存在する。それは戦乱の続いた古代ベルカにおいて、自身の五体を武器化することが常道とされた歴史の中に編み上げられた資質であり、運命でもある。この防衛能力は、本人の意志とは無関係に発動し、危険や危機からその身を守る。なお、クアットロが告げた「聖王の鎧」という名称については諸説あり、この能力全般を指すという説、この能力中でも特に優れたものを指すという説、後述の「レリックウェポン」化した際に具現化する甲冑や防護服の事であるという説の3つが主な説である。
レリックウェポン古代ベルカの聖王血統のみ許された、ロストロギア移植による人体強化。体内に埋没移植されたエネルギー結晶体の力を取り出す他、外部エネルギーとの連結も可能とする。ゆりかごに接続された「聖王」の魔力量は事実上無限に等しく、ゆりかごの駆動炉が燃え続ける限り聖王が倒れることはなく、聖王が倒れぬ限りゆりかごが落ちることもない。
シューティングシルエットフェイクシルエットと設置型のシュートバレットの組み合わせによるフォーメーション。幻影の中に実体と実弾を混ぜて使用することで敵を欺く。通常は味方との連携で発動することを前提とした牽制・攪乱技で、本来はこの幻惑の最中に自身や味方が「本命の攻撃」を撃ち込むことで完成する、味方の司令塔であるセンターガードらしい魔法である。
独自判断術者の意志と無関係に、デバイスが独自の判断で魔法やアクションを発動出来るのが、インテリジェントデバイス最大の特徴である。スバルの意識喪失を確認したマッハキャリバーが独自判断によってウイングロードを発動、ギンガの攻撃を弾いている。
キャリバーショット蹴りと拳による打撃コンビネーション。シューティングアーツの技としても、装備型デバイスと術者の連携としても「基礎中の基礎」に当たるが、スバルとマッハキャリバーはひたすらに、それこそ気の遠くなるほどの回数、反復練習を繰り返している。それ故に、スバルの体は無意識下においてもこの技を正確に繰り出し、マッハキャリバーは「練習通り」にタイミングを合わせることが可能となった。
ギア・エクセリオンかつてレイジングハートに実装されていた、術者の能力を限界まで引き起こす運用システム「エクセリオン」。マッハキャリバーに受け継がれたその意志は、スバルの持つ魔導師としての力、戦闘機人としての力の全てを引き起こして一つに重ね合わせる事を可能とする。スバルのすべてを受け止めて駆けるその機体には、空色の翼が輝く。
戒めの鎖クラールヴィントのワイヤーによる拘束魔法。拘束力は強力であり、捕らえた対象の魔力発露を阻害する効果を持つ。強力な前衛に恵まれた守護騎士たちにとっては、シャマルが作り出す「一瞬の敵対象停止及び無力化」は千金に値する。なお、オットーはこのワイヤーを破断しているが、これは戦闘機人としての純粋な腕力によるもので、最後期型であるオットーは後衛型ながら腕力にも恵まれている様子。
鋼の軛攻撃・防壁・対象停止と優秀な使い勝手を誇るこの魔法だが、今回は捕獲檻として使用している。シャマルの戒めの鎖と併用することによって、「拘束」「捕獲」を両立、オットーを完全無力化することに成功している。
「クロスファイア」(1)ティアナが取った、3対1の絶望的な状況を覆す一発勝負。その初手は2発のヴァリアブルバレットと、右手に構えたダガーから始まる。対するナンバーズ3名は、射撃型のウェンディと、近接型のノーヴェ・ディード。射撃・近接のコンビネーションを完璧にこなしきる3人だからこそ、ティアナに反撃の隙をコンマ1秒すら与えず、かつ互いを傷つけない連携を仕掛けてくる。通常であればその完璧な連携を「させない」ための手段を取るが、ティアナの取った戦術は違った。
「クロスファイア」(2)ウェンディが放とうとするスフィアをティアナが狙い撃った弾丸は、クロスミラージュが生成した反応炸裂弾である。ウェンディは自身が生成したエネルギーによって、文字通り「自爆」することとなった。
「クロスファイア」(3)ディードの戦術「視界の外からの一撃」を読み切っての非視認防御は、揺るぎない勇気と命を投げ出さない意志、そしてダガーモードの防御性能が重なりあってはじめて成し遂げられたもの。そして、動きの止まったウェンディ・ディードに対して、視界外から「後頭部」「顎」という、脳を揺らして意識を失わせるピンポイントショットを撃ち込んでの無力化。「足を止めて視野を広く。状況に合わせた正確な弾丸をセレクトして命中させる」なのはが教えた射撃型のセンターガードのセオリーであり、ミドルレンジガンナーの本領を完全発揮させた一瞬の戦術。「知恵と勇気で状況を切り抜ける」ティアナのストライカーとしての資質が、ここに発露している。
防御破壊戦この局面で、右手でバリアを保持しているギンガと異なり、スバルは左手を攻撃姿勢に保ったまま、頭部に展開したバリアのみで持ちこたえている。バリアを貫かれれば、必倒必殺の威力を誇る螺旋の一撃で、即座に頭を撃ち抜かれる。その状況でもなおスバルは左腕を使わずに前へと進む。信じるものは、なのはやヴィータが教え、鍛えてくれた防御の技能と、撃ち抜く力。足元を支えてくれる相棒の存在。祈り、願うだけではなにも叶えることができない現実の中、信じて進むのは積み重ねてきた日々。勇気を抱いて、スバルは前へと進んでゆく。
ディバインバスターA.C.S突撃打撃で防御を撃ち抜き、零距離から大威力砲。師であるなのはの一撃を確かに受け継いだ、スバルの魔法。なお、発射前のスフィアに高い圧縮密度を持たせることで、「スフィアを纏わせた左拳及びスフィア本体」による打撃や「崩し」も可能としている部分は、完全にスバルのオリジナル。発射プロセスの複雑さを逆手に取ったその応用と、憧れて身につけ、磨き続けたその威力は、「一撃必倒」の名を冠するに十分な性能と、さらなる進化の可能性を秘めている。
時空管理局次元世界全体の大局を見据えなければならない「海」と、その世界で暮らす人々を守る「陸」の軋轢の歴史は長い。レジアスもまた、陸の重職を預かる人間として、その苦悩を抱えていた。
クイント・ナカジマ&メガーヌ・アルピーノともに准陸尉、魔導師ランク陸戦AA。一撃必倒の近接格闘技能を旨とするクイントと、中盤~後衛までをオールマイティにこなすメガーヌ。同部隊への配置によって知り合った二人だが、コンビとして優秀な成績を誇っていた。ゼスト隊では二人とも前線部隊の分隊長を務めており、平時は捜査官としても働いていた。
ナンバーズNO.I~Vスカリエッティの因子を色濃く受け継ぎ、思想面でもスカリエッティに同調するNo.I~IVに対して、No.Vであるチンクは、若干ながらその性質や思想が異なる。現在眼帯で覆っている右目はゼスト戦で潰されたものであり、それをあえて治さず、視力を無くしたまま、その後の時を過ごしている。
人造魔導師素体時点で先天的に生み出す戦闘機人と異なり、ある程度成熟した人間(魔導師/非魔導師を問わず)に対して後天的に能力を与えることが目的となる「人造魔導師」。この時点で古代ベルカ聖王家の「レリックウェポン」技術の応用はスカリエッティの思想にすでにあったが、結合させるコアの量産化、魔導師への適合化などが研究の主なテーマとなっていた。「適合体」を探していたのは、その研究に役立てる有用なデータを収集するためである。
ライアーズ・マスク&ピアッシングネイルNo.II・ドゥーエのIS及び固有武装。変身偽装技能ライアーズマスクと、装備型の殺傷武器ピアッシングネイルは、どちらも潜入・暗殺といった行動に最適化されている。「自身の身を守る」ということに限定すれば、ドゥーエ自身の単身戦闘力も決して低い部類ではないのだが…。
究極召喚・白天王管理外世界における第一種稀少個体(「第一種」指定は、調査によっても同種の個体や繁殖形態が確認できず、かつ人工生命ではない事が確認されている生命体を指す)。硬質な外骨格やそれを支える筋肉、半透明の膜状羽は昆虫を思わせるが、人型に近いフォルムや、ある程度以上の知能を有する様子など、その正体は不明。ルーテシアの召喚に答え、ルーテシアを守るために戦う。巨体と膂力を生かした格闘戦や、腹部の水晶体から放つ魔力砲を武器として使用する。なお、「白天王」という名はルーテシアの名付けによるもの。
エリオ・モンディアル記憶転写クローン技術・プロジェクトFによって生まれ、「オリジナルのエリオ・モンディアル」の記憶を持ちながら、親や研究員たちから「偽物」として扱われた経験は、幼いエリオの心に暗い影を落とした。当時から備わっていた高い魔力と電気変換資質を乱用し、研究施設でも手のつけられない悪童として拘束や監禁といった処置を施されていた。そんなエリオを救ったのが、同じくプロジェクトFによって生まれ、悲しい少女時代を過ごした経験を持つフェイトだった、きっかけひとつ、信じるものひとつあれば、生き方はきっと変えられる。それはエリオの信念である。
武装解放ガリューの体内には皮下組織や骨格を変形させて発生する「武装」が数多く内包されており、状況や危険度に応じてそれを開放する。腕部を初めほぼすべての武装が解放されたのは、あまりに強烈なルーテシアの願いと悲しみを受けて、ガリューの体が反射的に反応したため。人の感情を理解しうる知能を有するガリューにとって、この戦いが主のためにならないであろうことも理解できている。しかしそれでも、主が悲しみと怒りを持って命じる「願い」を叶えたい。それは召喚獣としての使命であり、ルーテシアを守る戦士としての譲れない矜持でもある。
ブーステッドプロテクションケリュケイオン・サードモードで発動可能な防御魔法。現時点でキャロが持つ防御魔法のうち、最硬の防御力を誇る。
紫電一閃「変換した魔力を高密度に武器に付与し、打撃として撃ち込む」。変換資質を持つベルカ式術者の基礎にして奥義とも言える技法。シグナムから学び取ったその技はいまだ未完成ながら、高密度に圧縮された電撃は自身の防護服の袖すら弾き飛ばす威力を叩き出し、一撃でガリューを戦闘不能状態に追い込んだ。
ライオットブレードバルディッシュのフルドライブに当たる「フォースフォーム」。片刃の長剣の形態で、高密度に圧縮された魔力刃は高い切断力を誇るのみでなく、高圧電流を伴う刀身は防御の上からでも電撃によるダメージを伝達する。コンパクトで小回りの利くサイズは、フェイトの高速機動を生かしきるためのバランスが取られている。
プロジェクトF旧暦時代において、王族や支配者たちが「自身の予備」を常に準備しておくことは常識だった。プロジェクトFの記憶転写技術によって、同一の資質と記憶を持った人格を複製することが可能となる。別人ではあるが、同等の能力を持つ人物を文字通り「生産」する。生命倫理を無視するならば極めて優れた技術であるが、そこには「生み出されてしまった人物」への配慮は存在しない。なお、スカリエッティのクローンとなる「種」は極小サイズのカプセルに収められ、ナンバーズ一同の体内に簡易な外科的処置によって埋め込まれている。
真・ソニックフォームフェイト自身のリミットブレイク。持てる魔力のほぼ全てを「速度」に費やし、バリアジャケットは防御性能を完全に無視した軽装甲型に換装される。その速度は雷光に肩を並べ、時に人間の反射速度を凌駕する高速機動を叩き出す。
ライオットザンバー・スティンガーライオットブレードの「二刀流」。十年来の剣友シグナムとの接戦のうちに編み出されたこの形態は、高速かつスムーズな魔力運用を得意とするフェイトの戦闘技術に合わせて磨き上げられている。柄部は魔力ワイヤーで連結され、左右のブレード間で自在に、瞬時に魔力比を変化させることが可能。このシステムにより、二刀による安定した防御性能を誇りつつ一撃の威力も落とさない、攻防一体の近距離戦形態となっている
思考捜査ヴェロッサの稀少技能。対象の脳内の「記憶」を捜査し、読みとることが可能。ヴェロッサが査察官という職業を選択するきっかけになった技能である。
旋迅疾駆シャッハの「隠し技」である魔法。その正体は「物質通過跳躍」で、セインのように物質内部に長時間留まることこそできないが、その分通過にかかる移動速度は圧倒的に短い。セインが「移動系」と評したように、シャッハの移動系魔法に関する技能は練度が高く、瞬間的な距離移動を行う「跳躍系」に関しては専門家のそれをも凌ぐほどの跳躍距離と精度を誇っている。なおシャッハはこの魔法を、聖王医療院でのヴィヴィオの「脱走」時、なのはとヴィヴィオの間に割って入る際にも使用している。
ライオットザンバー・カラミティ安定した防御と鋭い連続攻撃を主体とするスティンガーに対して、二刀を連結させたカラミティは「重攻撃」専用の形態。巨大な魔力刃は対象の防御を容易に切り裂き、必墜の一撃を加える。
狙撃ティアナの危機を救ったヴァイスの狙撃。ティアナの髪を掠めるほどの位置から、正確にディードの頭部を狙い撃つ精密狙撃の決断は、過去の失敗から立ち上がり、覚悟を決めた意志によって成されたもの。そして、それを見事に命中させたのは、ヴァイス自身の狙撃手としての長きに渡る錬磨と、それに付き従う愛機ストームレイダーの存在があってこそのものである。
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