魔法少女リリカルなのはStrikerS 第10話【機動六課のある休日(前編)】
フェイト「過去の痛みと…譲れないプライドと、失敗と」なのは「躓いてしまった小さな翼たちは、だけどちゃんと自分で立ち上がった」フェイト「見守ってるから。失敗や迷いも全部…明日へ繋げていけるように」なのは「躓きも後悔も、いつか宝物にできるように」フェイト「全力で進んでいく毎日に、時々は、安らぎを」なのは「たまにはのんびり…一休み」フェイト「魔法少女リリカルなのはStrikerS」なのは「始まります」
スバル「前略、ギン姉へ。この間のちょっとした事件からもう二週間。ティアはもうすっかり、いつものティアに戻りました。 それに、この間の事件がきっかけにエリオやキャロたちとも色々深い話ができるようになって、 何だか嬉しかったりもします」
なのは「はい。今朝の訓練と模擬戦も無事終了。お疲れ様! でね、実は何気に今日の模擬戦が第2段階クリアの見極めテストだったんだけど」スバル・ティアナ・エリオ・キャロ「えっ!?」なのは「どうでした?」フェイト「合格」スバル・ティア「はやっ!!」
ヴィータ「ま、こんだけみっちりやって、問題あるようなら大変だってこった」なのは「私も皆良い線いってると思うし、じゃあ、これにて2段階終了~!」
フェイト「デバイスリミッターも1段解除するから…後でシャーリーのところにいってきてね」ヴィータ「明日からはセカンドモードを基本形にして訓練するからな~」
なのは「今日は私たちも、隊舎で待機する予定だし」フェイト「皆、入隊日からずっと訓練漬けだったしね」ヴィータ「ま、そんなわけで」なのは「今日は皆、一日お休みです」
アナウンサー「当日は、首都防衛隊の隊長、レジアス・ゲイズ中将による、 管理局の防衛思想に関しての表明も行われました」レジアス「魔法と技術の進歩と進化。素晴らしいものではあるが、しかし!それがゆえに我々を襲う危機や災害も、 10年前と比べ物にならないほど危険度を増している!兵器運営の強化は進化する世界の平和を守るためである!!」 首都防衛の手は未だ足りん。非常戦力においても我々の要請さえ通りさえすれば、地上の犯罪も発生率20%。 検挙率においては35%以上の増加を初年度から見込むことができる!」ヴィータ「このオッサンはまだこんなこと言ってんのな」シグナム「レジアス中将は古くから武闘派だからな」なのは「あ、ミゼット提督」ヴィータ「ミゼットばあちゃん?」フェイト「あー、キール元帥とフィルス相談役もご一緒なんだ」はやて「伝説の3提督、揃い踏みやね」
ヴィータ「でも、こうしてみると…普通の老人会だ」フェイト「もう、駄目だよ、ヴィータ。偉大な方たちなんだよ?」なのは「うん、管理局の黎明期から今までの形に整えた功労者さんたちだもんね」
ヴィータ「ま、あたしは好きだぞ。このばあちゃんたち」
シグナム「護衛任務を受け持ったことがあってな。ミゼット提督は主はやてやヴィータたちがお気に入りのようだ」なのは「ああ~、そっかぁ」フェイト「なるほど」
ヴァイス「おまえ、今まではシングルでもチームでもコンビでも、動きが全部おんなじだったけどよ。 最近はだいぶ、臨機応変になってきてるように見えるぜ。センターらしい動きになってきたんじゃないか?」ティアナ「皆さんのご指導のおかげで…」
ティアナ「あの…これ、聞いちゃいけないことだったら申し訳ないんですけど…」ヴァイス「んあ?」ティアナ「ヴァイス陸曹って、魔道師経験ありますよね?」ヴァイス「…まぁ、俺は武装隊の出だからなぁ。ど新人相手に説教くれられる程度にはよ」
フェイト「ハンカチ持ったね。IDカード忘れてない?」エリオ「えっと…大丈夫です」フェイト「あ、お小遣いは足りてる?もし足りなくなると大変だから…」エリオ「あ、あの、フェイトさん!あの、その僕もちゃんとお給料をいただいてますから」フェイト「あ…そっか」エリオ「大丈夫です!ありがとうございます!」フェイト「とりあえず、エリオは男の子だし…キャロより二ヶ月年上なんだから、ちゃんとエスコートしてあげるんだよ?」エリオ「あ、はい!」
なのは「じゃあ、転ばないようにね」ティアナ「大丈夫です!前の部隊にいた時は、ほとんど毎日乗ってましたから」スバル「ティア、運転上手いんです」なのは「そう」スバル「あ、お土産買ってきますね!クッキーとか」なのは「嬉しいけど、気にしなくていいから。二人で楽しく遊んできなね」ティアナ「はい!」スバル「いってきまーす!」
なのは「あ、ライトニング隊も一緒にお出かけ?」エリオ&キャロ「いってきます!」なのは「はい、気をつけて」フェイト「あんまり遅くならうちに帰るんだよ?夜の街は危ないからね」エリオ&キャロ「はい!」
フェイト「外回りですか?」シグナム「ああ。108部隊と聖王教会にな」ヴィータ「ナカジマ三佐が合同捜査本部を作ってくれるんだってさ。その辺の打ち合わせ」なのは「ヴィータちゃんも?」ヴィータ「あたしは向こうの魔道師の戦技指導。全く、教官資格なんて取るもんじゃねぇなぁ」なのは「にゃはははっ」
フェイト「捜査回りのことなら私も行ったほうが…」シグナム「準備はこちらの仕事だ。おまえは指揮官で私はおまえの副官なんだぞ」フェイト「う…ありがとうございます。…で、いいんでしょうか?」シグナム「好きにしろ」
リイン「最初のリミッター解除、無事に済んでよかったですね~」シャーリー「はぁい。明日からは四機の調整で慌しくなりますし、今のうちに、なのはさんとレイジングハートさんの限定解除モード、エクシードモードの最終調整も、しておきたいところですね」 リィン「バルデッシュのザンバーもですね」シャーリー「あー、忙しいですね~。楽しいですね~!」
ここで、シャーリーがリィンに完全チェックを提案。
シャーリー「最近は、どなたともユニゾンしてないですよね?」リイン「ですね~。はやてちゃんはもちろんシグナムもヴィータちゃんも、私を使うほどの状況にはならないですし」シャーリー「それ自体はいいことなんですけどね」リイン「でも、いざというときに働けなくては、祝福の風、リィンフォースの名が泣きますから」
ティアナ「天気もいいし、絶好のツーリング日和ね」スバル「うん。このままず~と走っていきたいね」ティアナ「予定変更してもいいけど、今日は街で遊ぶんでしょ?」スバル「へへ。とりあえず街に出て、アイス食べてから考えよう~」
スバルはどこへ行ってもアイスのことしか考えてないのかとwwそして、一方雷組みは――。
エリオ「えっと、シャーリーさんが作ってくれた今日のプランは…」キャロ「うん」エリオ「まずはレールウェーでサードアヴィニュームを出て、市街地を二人で散歩。ウィンドウショッピングや会話等を楽しんで」キャロ「食事はなるべく雰囲気が良くて会話の弾みそうな場所で」エリオ・キャロ「?」
はやて「メンテナンスチェックとかしてたん?」リイン「はいです!私と蒼天の書のフルチェック!」はやて「そぉか」リイン「はやてちゃんのシュベルトクロイツと夜天の書も、シャーリーが後で受け取りにくるそうですよ」はやて「うん。了解や」
キャロ「初めて遊園地に連れて行ってもらったときは、凄く楽しくて、楽しすぎて。 だけど、日がくれて楽しい時間が終わっていっちゃうのが悲しくて。それでちょっと泣いちゃって」エリオ「うん。なんだかよく分かる。前日は楽しくて眠れなくて、遊び終わった日はずっと寂しくて」キャロ「うん!そうそう」エリオ「今なら分かるけど、フェイトさん、凄く忙しいのに、その合間で面倒見ててくれたんだなって」キャロ「うん」
ティアナ「そっちはどんな感じ?」エリオ「えっと、予定通り公園で散歩して、これからデパートを見て回って…な感じです」キャロ「その後、食事して映画見て、夕方には海岸線の夕焼けを眺めるっていうプランを作って貰ってますので」ティア・スバル「はぁ??」エリオ「ちゃんと順番にクリアしていきます」ティア「クリアって…あの子達は…」スバル「まぁ、健全だぁ」
ギンガ「これは…生体ポット!?」
スカリエッティ「破壊したのは局の魔道師か?それとも、当たりを引いたか?」ウーノ「確定はできませんが、どうやら後者のようです」スカリエッティ「素晴らしい。さっそく追跡をかけるとしよう」
ウーノ「ドローンの出撃は状況を見てからにしましょう。妹たちの中から、適任者を選んで出します」スカリ「ああ。それじゃ、愛すべき友人にも手を貸してもらうとしよう」
キャロ「こちら、ライトニング4。緊急事態につき、現場状況を報告します。サードアヴィニュームF23の路地裏にて、 レリックと思しきケースを発見。ケースを持っていたらしい小さな女の子が一人」エリオ「女の子は、意識不明です」キャロ「指示をお願いします!」なのは「スバル、ティアナ、ごめん。お休みは一旦中断」スバル「はい!」ティアナ「大丈夫です!」フェイト「救急の手配はこっちでする。二人はそのまま、その子とケースを保護。応急手当てをしてあげて」キャロ・エリオ「はい!」
はやて「全員待機態勢。席を外してる子たちは配置に戻ってな!」シャーリー「はい!」はやて「安全確実に保護するよ。レリックもその女の子もや」シャーリー・リイン「了解!」
次回予告
はやて「レリックを運んできた少女。動き始めた事件。空と陸、それぞれの戦い。 次回魔法少女リリカルなのはStrikerS第11話、機動六課のある休日後編。私も空に…Take off!」
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