魔法少女リリカルなのはStrikerS第25話

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第25話【ファイナル・リミット】

なのは「出会いは偶然。初めは何も分らなかった。ただ、目の前で泣かれると私も何だか悲しくて。
     行かないでって抱きつかれると、胸が切なくて。笑ってくれると嬉しくて。
     上手く言葉にできないけど、きっと大切な子。守れなかった約束を、今度はきっと守るから。
     だから待ってて。ママが絶対、助けるから!」

ヴィータ「なのはもう、玉座の間についてる頃だよな。はやても、外で戦いながら船が止まるのを待ってる」
     「こいつをぶっ壊して、この船を止めるんだ!リミットブレイク、やれるよな?」
     「上等だよ。うおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」

シャーリー「時限航行部隊の到着まで、後45分。巨大船の気道ポイント到達まで、後38分」
はやて「七分差」
シャーリー「主砲の照準はミッド首都に向けられています。七分あれば」
はやて「撃てるやろうね。防衛ライン現状維持!誰か指揮交代!今から私も突入する」
シャーリー「え!?」
はやて「軌道上になんて、上らせへん。地上に攻撃もさせへん!」
グリフィス「八神部隊長!」
アルト「割り込み失礼します!こちら、ロングアーチ03!」
はやて「アルト!?」
アルト「八神部隊長!後もうちょっとだけ待ってください!大事なお届けものを、今そちらに!」

なのは「ヴィヴィオ」
ヴィヴィオ「勝手に、呼ばないで!」

ヴィヴィオ「こんなの、効かない!」
クアットロ「あはははは、やっぱり~。陛下~、その悪魔が使ってるパワーアップ、どんどん使わせちゃって下さい~。
       ブラスターとやらの正体は、術者が耐えうる限界を遙かに超えた自己ブースト。撃てば撃つほど、
       守れば守るほど、術者もデバイスも命を削っていきます。うっふふ。優秀な前衛がいて、
       後先考えない一撃必殺を撃てる状況なら、そりゃまぁおっかないスキルなんでしょうけど。
       こんな状況では、役に立ちませんよね」

エリオ「キャロ、ルーを連れて上に」
キャロ「うん」
エリオ「地雷王たちは、僕たちが止める!!」

シグナム「同行を願います」
ゼスト「断る。ルーテシアを救いに戻り、スカリエッティを止めねばならん」
シグナム「スカリエッティと戦闘機人たちは既に逮捕。ルーテシア・アルピーノも、私の部下たちが保護するべく動いています」
ゼスト「そうか。ならば俺の成すべきことは、後一つだけか」
アギト「旦那!!何故!!」
ゼスト「じっとしていろ!!」

ゼスト「夢を描いて未来を見つめたはずが、いつの間にか、随分と道を違えてしまった。
    本当に守りたいものを守る、ただそれだけのことの、なんと難しいことか」

ヴィータ「なんでだよ。なんで、とおらねぇ!こいつをぶっ壊さなきゃ、皆が困るんだ。
      はやてのことも、なのはのことも!守れねぇんだ!こいつをぶちぬけなきゃ!意味ねぇんだ!!」

ヴィータ「駄目だ。守れなかった。はやて、みんな、ごめん!」
はやて「謝ることなんて、なんもあらへん」
ヴィータ「はやて、リイン」
リイン「はいです」
はやて「鉄槌の騎士ヴィータとグラーフアイゼンが、こんなになるまで頑張って。
     それでも壊せへんもんなんて、この世のどこにも、あるわけないやんかっ」

シャッハ「通路封鎖?ロッサ!」
ヴェロッサ「こりゃ、自爆装置でも作動してそうな勢いだね」
フェイト「これは、一体っ」
スカリエッティ「ふふふ、クアットロが、この拠点の破棄を決意したようだ」
フェイト「止めさせて。このままじゃ、あなたも一緒に」
スカリエッティ「言ったろ。彼女の体内には、私のコピーがいる。こちらの私は用済みなのさ」

クアットロ「防御機構フル稼働。予備エンジン駆動。自動修復開始。ふふ、まだまだ。これは」
レイハー『ワールドエリアサーチ、成功。座標特定、距離算出』
なのは「見つけた」
クアットロ「エリアサーチ!!まさか、ずっと私を探してた?だ、だけどここは最深部。ここまで来られる人間なんて」

クアットロ「壁ぬき!?まさか、そんな馬鹿げたことが!?」

レイジングハート『通路の安全確認、ファイアリングロック解除します』
なのは「ブラスター3!!」

なのは「ディバイーーーン、バスターーー!!」

クアットロ「いや、いやああああ!!あ、あぁ、ドクターの夢が、わたしたちの、世界、が」

ラッド「ガジェット、完全停止。他の地点も同様です」
ゲンヤ「六課の連中がうまいことやったか!」

なのは「ヴィヴィオ?ヴィヴィオ!」
ヴィヴィオ「なのは、ママ。駄目!逃げてぇ!!」

ヴィヴィオ「駄目なの。ヴィヴィオ、もう、帰れないの」
なのは「っ!」
ゆりかご『駆動路破損、管制者不在。聖王陛下、戦意喪失。これより、自動防衛モードに入ります。
      艦載機、全機出動。艦内の異物を、すべて排除してください』

はやて「いくよ、リイン!」
リィン「撃ち抜いて、進みます!」

なのは「ヴィヴィオ、今助けるから!」
ヴィヴィオ「駄目なの!止められない!」
なのは「駄目じゃない!!!」

ヴィヴォオ「もう、来ないで」
なのは「うっ」
ヴィヴィオ「分かったの、私。もうずっと昔の人のコピーで、なのはマ、なのはさんも、フェイトさんも、本当のママじゃ、
      ないんだよね?この船を飛ばすための、ただの鍵で、玉座を守る、生きてる兵器」
なのは「違うよ」
ヴィヴィオ「本当のママなんて、元からいないの。守ってくれて、魔法のデータ収集をさせてくれる人を、探してただけ」
なのは「違うよ!」
ヴィヴィオ「違わないよ!しいのも、痛いのも、全部偽物の、作りもの。私は、この世界にいちゃいけない子なんだよ!」
なのは「違うよ。生まれ方は違っても、今のヴィヴィオは、そのやって泣いてるヴィヴィオは、偽物でも作りものでもない。
     甘えん坊ですぐ泣くのも、転んでも一人じゃ起きられないのも、ピーマン、嫌いなのも。私が寂しい時に、
     いい子ってしてくれるのも、私の大事なヴィヴィオだよ」

なのは「私が、ヴィヴィオの本当のママじゃないけど、これから、本当のママになっていけるように努力する。
     だから!いちゃいけない子だなんて、言わないで!本当の気持ち、ママに教えて」
ヴィヴィオ「私は、私は!なのはママのことは、大好き。ママとずっと、一緒にいたい。ママ?助けて!」
なのは「助けるよ。いつだって、どんなときだって!!」

なのは「ヴィヴィオ、ちょっとだけ、痛いの我慢できる?」
ヴィヴィオ「うん」
なのは「防御を抜いて、魔力ダメージでノックダウン。いけるね、レイジングハート!」
レイジングハート『いけます』
なのは「全力、全開!!スターライトーー!ブレイカーーー!!!」

なのは「うっ、う、ヴィヴィオ?ヴィヴィオ!」
ヴィヴィオ「来ないで」「一人で、立てるよ。うっ、ぐ。強くなるって、約束したから」

ルキノ「巨大船、船速低下!上昇速度、激減!これなら、艦隊の到着のほうが速いです!七分差が埋まります!」

ゆりかご『聖王陛下、反応ロスト。システムダウン』
はやて「なのはちゃん!」
なのは「はやてちゃん」
ゆりかご『艦内復旧のため、全ての魔力リンクをキャンセルします。艦内の乗員は、休眠モードに入って下さい』

ゼスト「俺の知る限りの事件の真相は、この中に納めてある」
シグナム「お預かりします」
ゼスト「アギトとルーテシアのこと、頼めるか?巡り合うべき相手に、巡り合えずにいた、不幸な子供だ」
アギト「旦那!!」
ゼスト「アギト、おまえやルーテシアと過ごした日々。存外、悪くなかった。いい空だな」
シグナム「はい」
ゼスト「俺やレジアスが守りたかった世界。おまえたちは、間違えずに進んでくれ」
アギト「旦那~!!」

そして、ティアナとスバルが合流。ギンガ無事のようで何よりです。
お、シャマルだ。犬は?

ヴァイス「船の上昇は止められたみてぇだが、あの中じゃまだ、戦いが続いてんだ」
シャマル「突入したなのはちゃんたちと連絡がつかなくなってるの」
スバティア「え!?」
ヴァイス「インドアでの脱出支援と救助任務、陸戦やの仕事場だぜ!」
スバティア「はい!」

次回予告

なのは「事件が終わりを告げる時」
スバル「そして、機動六課がその役目を終える時」
なのは「離れ離れになっても、消えないもの、忘れないもの」
スバル「次回、魔法少女リリカルなのはStrikerS最終話」
なのは「約束の空へ」
なのは・スバル「Take off!」

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最終更新:2010年03月07日 16:41
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