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発熱古泉」(2007/12/15 (土) 22:10:33) の最新版変更点

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「38.2℃か……座薬を使うには少し早いか」 汗みずくで布団に寝転がる古泉を眺めつつ言う。 高熱の為に顔は赤く、目は潤み、忙しない息は少々苦しそうだった。 「早く、服、戻して下さい……」 動くのはだるいのか、力なく身を投げたままだが、口はどうやら元気なようだ。 「何だ、寒いのか?」 「……そういうんじゃなくて……」 もぞもぞと布団の上で古泉は下半身に手を伸ばした。 言い遅れたが、先程の検温の為に下着ごとズボンを引き下ろしたままだ。 何故体温を測るのに下を脱がす必要があるのかって? そりゃ勿論、直腸検温をしたからに他ならない。 小さく悲鳴を漏らしながら、水銀式体温計を突き刺される古泉は なかなかそそるものが……っと失礼、なかなか気の毒だった。 風邪って大変だよな、うん。 「いい加減服を戻して欲しいんですが……」 寝巻きの上着の裾を掴んで腰を隠しながら 古泉が恨みがましい目で見上げてくる。 さっきまで体温計に感じてたのにな。 「なっ……感じてません!」 そういう事にしておいてやろうか。 ところで古泉、どうせ脱いだのなら、ついでにトイレ行かないか。 「え……、あ、はい。そうですね……」 よろよろと身を起こそうとするのを軽く手で制して。 不思議そうな顔をする古泉に俺は言ってやる。 「ああ、起きるのも辛そうだよな。お前寝てて良いから。 尿瓶とカテーテル、どっちが良い?」 「はぁぁ!?」 一体何を言い出すのかと古泉が驚きの声を上げた。 結構元気じゃねぇか。だが、俺はこれでも有言実行の男なんだ。 「ちょ……何言ってんですか、幾らなんでも、それは……」 まぁまぁまぁ。良いだろやってみたいんだよ。 一層顔を赤らめて、ばたばたともがく古泉を宥めながら 俺はどうやってこの提案を押し通すかを考え続けるのだった。

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