「誕生日祝い」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「誕生日祝い」(2008/06/27 (金) 23:03:11) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
<p>今日は僕の誕生日です。<br />
本当はあんまり期待はしていなかったけれど<br />
家に帰ると彼がお祝いの準備をしてくれていました。<br />
美味しそうな料理と、それから可愛らしいケーキ。<br />
「凄いですね……有難うございます。嬉しいです」<br />
僕がそう言うと、彼は少し照れながらも笑ってくれた。</p>
<p>彼の用意してくれた料理はとても美味しかった。<br />
そして食後のデザートとしてケーキ。<br />
細やかだけれども、嬉しくて顔がほころぶ。<br />
頂きますとフォーク手にした僕を彼が呼び止めた。<br />
「あ、悪い。まだトッピングが足りないんだ」<br />
「あれ。そうなんですか?」<br />
「ああ、こればかりは鮮度が大事でな」<br />
見た目はとても綺麗になんだけれども、彼がそういうからには<br />
まだ何か掛けるものがあるんでしょう。</p>
<p>大人しく僕が待っていると、彼はおもむろに立ち上がり。<br />
ベルトを外しズボンを寛げて……え?なんでいきなり?<br />
状況が解らず絶句して眺めるだけの僕に<br />
彼は既に臨戦態勢のご子息を取り出して。<br />
……まだ食事中ですよね?何故そんな元気なんですか。<br />
しかしいつもと違い、彼は僕に覆い被さる事は無く。<br />
問いを口に出せぬまま、目の前で彼はその……自慰をし始め。<br />
このまま見ていて良いのか悪いのか。<br />
行き場の無い視線を彷徨わせていると、やがて彼は小さく呻き声を漏らした。<br />
どうやら果てたらしい。<br />
それだけならまだ良いとして。<br />
いや、僕が居るのに目の前で一人でされるのは<br />
とても微妙な気持ちではあるのだけれど。<br />
何よりも問題は……彼が出したソレが、僕のケーキに掛かっている事で……。<br />
「……何なんでしょうか。これは」<br />
「いやな、俺の生クリームもおまえに食わせた――」<br />
彼の台詞が途中で途切れたのは僕が立ち上がったからで。<br />
「待てよ古泉。どうせいつも飲んでるだろ?」<br />
「ちょ……信じられない!そういう問題じゃありません!」</p>
<p>それから暫し押し問答があったのだけれど……。<br />
最後には仲直りしましたよ。ええ。……これも彼なりのお祝いですしね。</p>