こらこら、そんなにがっつくな。俺は今遅めの夕食を取っているんだ。お前の相手をしている 暇はない。大人しく座ってろ。いつものお前らしくないな、そんなに待てないのか?文句なら団長様に言え。あいつが考えなしに モノを部室に持ち込むからだ。ずぼらな癖に備品と称して色々集めるのはどうにかならんものかね。俺一人に掃除を押し付けて さっさと帰っていきやがって。みろこの指先。衣装作るなんて言ってあいつが置きっ放しにしてた布に針が刺さったままなのに 気付かなくてな、刺しちまった。いや、思ったより血は出なかった。それは良かったんだがな、傷がむず痒いというかなんというか、 落ち着かん。つい最近紙で手を切ってただろ、お前。それと似たような感じだ。痛みはさほど強くないんだが 気になって仕方ない。きゅうりの梅和えか?これ。鳥のササミと…美味いな、まだ残って…ないのか。そうか。 じゃあまた今度頼む。はいはい、偉い偉い。だがくれぐれも作り過ぎるなよ。毎日毎日これじゃすぐに飽きちまう。 それは勿体ない。だが、…と、おい、指を舐めるな、もう傷は塞がってるんだから大丈夫だ、離せ、 メシが食えんだろうが。聞いてるか?れろれろするなっつーに。味噌汁が冷める。もう少しの我慢だ、そしたら昨日から付けっ放しの道具 取ってやるからな。のそのそ動くな、ほらさっさと俺の前から移動する。お前のせいでテレビも見れん。隣なら許すから 早く動け。もうひとつ付け足しておくとな、いくら俺を脱がそうとしても、お前が脱いだとしても、メシを 途中放棄する気はない。のんびりと時間をかけてゆったり食うのが好きなんだ。周りで色々されたら折角の料理も味わえん。だから俺のベルトにかけてる手をどけろ。そしてお前は上だけじゃなく下にも、ってもう着られる 状態じゃないか。ろくに返事をする余裕もなさそうだしな。それにしてもよくこんな調子で料理できたな。怪我せずに。 味も変じゃない。うっとおしいから顔を近づけるな。嬉しいのは解ったからとりあえず座れ。座れって言ってるだろ 身体を寄せるな離せ零れる!かかっちまったじゃねぇか…味噌汁全部。だから離せと言ったんだ。やれやれ、先に風呂に入る。 古泉、お前も一緒に入るか?
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