「お、古泉!放課後部室棟の裏に来いって涼宮が言ってたぞ。秘密の作戦会議がどうたらこうたらって…」「そうですか。わざわざ有難う御座います」「お前ほんと、涼宮の犬みたいになってんなー。もっとエンジョイしろよ、高校生活を」「はは、十分楽しんでますよ。ご心配有難う御座います」
クラスメイトとこんな会話をしたのは昼休みが終わる直前のころだった。図書館で貴重な休み時間を過ごしていた僕は、今日は団長様がなにを思いつきなさったのだろう、なんて考えながら残りの授業を終えた。放課後になり部室棟の裏に行ってみるものの、まだ団のメンバーは来ていないようだった。僕はいつも早め早めに行動する派だから、こういうことは今日に限ったことではない。長門さんか僕がだいたい最初に揃い、その後朝比奈さんが時間通りにも関わらず遅れてすみませぇんなんて言いながら走ってくる。そして涼宮さんが来て、最後にやってきた彼に何か罰ゲームを施す。そういう時間は嫌いじゃなかった。そんなことを考えていると、結構時間は経っていた。いったん部室に行ってみようかと足を踏み出したとき、棟の角から昼休みに話をしたクラスメイトがこっちに向かってやってきた。彼の表情だとか一緒にいる男の人数だとかを見て、だいたいを理解する。
「何か用でしたか。こんなところまで呼び出して」いつもの笑顔を繕ってそう聞く。「さすが。察しがいいな古泉は」こういう場合は大抵、涼宮さんが何かやらかした場合の責任受け負いだったり、美少女揃いのSOS団に入って浮かれてんだろなんて言われたり、そんな感じだ。「出きれば早めにその用とやらを済ませていただいたら有難いのですが」僕がそう言うと、一緒にいたバスケ部の男が笑い出した。「あっは、悪いけど早めには終わらせそうにないんだよね」そう言って遠くへ視線を送ったのを察したところで、僕は後ろから口を塞がれた。後ろに人がいるとは想定外だった。 必死にもがいてその手に噛み付いたが、今度は前にいたバスケ部の奴に思いっきり何発か殴られる。痛みを越えて意識が朦朧としてきた。僕も機関に属している以上それなりの護衛術は身につけているが、運動部に所属している男子高校生の力は結構なものだ。視界がうやむやになって、男たちの笑い声だけが聞こえる。仕上げにとでも言うかのように腹に一発くらって、僕は意識を失った。
はっとして目を覚ますと、ほこりの臭いが鼻をついた。部室錬にある、誰も使っていないというか誰も近寄りたがらないレベルの汚い部屋だ。以前ここを団の倉庫にする予定があったとき、下見に来たのを思い出す。周囲を見回すとさっきの男達がいた。4人、か。4対1では流石に分が悪い。おまけにネクタイで手首と足首を縛られている。幸か不幸か容姿は恵まれているほうなので、こういう風な目で見られることは幾度かあった。…流石にここまでではないが。
「あ、起きた?」くしゃりと前髪を掴まれ、正面を向かされる。「なにがしたいんですか」「…ふーん、思ってた以上に冷静だね」「質問に答えて下さい。なにがしたいんですか」思わずキッと睨む。「なにって、なぁ?」そう言って1人が他の3人に相槌をうった。とたんに縛られていたネクタイを解かれ、無理やり組み敷かれながら股を大きく開かされる。必死で対抗しようとするも、腹を殴られた痛みが体を自由にさせない。振り回す手は他の男によって押さえられた。気づけば下の衣服を脱がされ、局部が露になる。最悪だ。「やめてください!何してるかわかってるんですか!」恥ずかしさで全身が熱くなるのがわかる。「やめてとか言ってる割にはここ、勃ってきてない?」同じクラスの男が僕のそれを奥まで咥え込み、舌で舐める。「ふ、ぅ…ん」微妙な具合で亀頭に歯をあてられ、感じたくもないのに感じてしまう。「ほん、とに、やめてくださ…い!…やめ、ろ!」「マジでやめて欲しいの?こことか、全然そうは見えないんだけど」さらに勢いをつけて勃ったそこを舐められる。「いや、やだ…は、うあぁ!」目の前が真っ白になって、絶頂を感じた。くすくすと笑い声が聞こえる気がする。僕のそれを咥えていた奴が、口の中に含んだ精液をまるでガムを吐き捨てるかのように顔に飛び散らした。自分自身の臭いが鼻をつく。
これでいいのならもう帰して欲しい。同じ校舎内にある部室では、きっといつものような時間が流れているはずだ。だから、そこに帰して欲しい。せっかく昨日インターネットでオセロの必勝法を調べたのに…
「ひっ…」後ろで手を押さえつけていた奴が、さっきまで縛っていたネクタイを目に巻きつける。ただでさえ薄暗かった部屋が殊更恐怖に染まった。「う、俺そろそろやばいかも」「おいおい早すぎだろ」「じゃあお前からでいいよ」頭上でなにか言葉がするものの、射精後の感覚と視界を塞がれた恐怖とでいったいなんのことか考えられない。否、考えたくなかったのかもしれない。露わになった下半身に何か冷たいものが垂らされ、手を添えられる。そしてゆっくりと、液体の力をかりながら、恐ろしいことに、僕の後ろへ指が入っていくのがわかった。「ほんとに…いやだ!痛っ、痛い!いやだ…!」痛いのと気持ちが悪いのが混ざって、たえられない。抵抗すればするほど、僕のなかに入ってる指が増えていく。「ん、はぁ…あ、やだ!こんな、に指、無理…!」3本入ってきたところで本当にそこが引きちぎれる気がしてきた。関節をくい、と曲げられ、ある一点を掠める。「あ、そこは、だめ…あ、あ!嫌だぁ…」「なんで嫌なのにそんな如何にも感じてます、みたいな声出してんの?」だれかがそう言って笑い、「こいつさっき出したばっかなのにまた勃ってきてやんの」だれかがそう言って僕のそこをぎゅっと握った。「ふぁ、あ…!」体が、特にさっき何か垂らされた部分が熱く、敏感になっていく。痒いような痛いような何とも言えない快感が体中を支配し、弄られている後ろが疼いているのがわかる。恐らくそういうローションを使ったのだろう。じゃなきゃ、こんなのありえない。挿れて擦って欲しいなんて…思うわけない。「すっげ…。古泉一樹くんのここが挿れてくださいと言わんばかりにひくひくしてますよー」笑いながら茶化すように言われ、顔が赤くなり、筋肉がきゅっと締まるのがわかった。カチャカチャとベルトを外す音が聞こえる。次になにされるのかわかっているのに、何も見えない恐ろしさに鳥肌が立つ。「力、抜いとけよ」そう言って僕の両膝をぐっと肩のあたりまで持ってこさせ、自分のものを押し付けるようにぐいぐいと挿れてくる。無理だ。物理的に考えて入るわけがない。「ひ、い、たい!そんな、の、入、らな…!」先端が入ると、残りの部分がローションの滑りを借りて一気に貫いた。「う、お。すっげー、処女みてぇ」そうか女の子はこういう風に痛みを感じているのか。なんて見当違いなことを、わずかに残っている理性で考えながら、体の中にある異物に吐き気を感じた。男が一つ息をついて、抜き挿しを始める。「ふ、あっあっ!や、だ」息も途切れ途切れに反抗の意を示す。こうやって理性を保っておかないと、今にも腰が動き出してしまいそうだからだ。激しいピストンと溢れ出す涙のせいで、目を隠していたネクタイが解けていく。目の前に僕を犯している男の顔があって、曲げられた自分の足があって、今何をされているのかが視界を通して脳に入り込み、そして快感へと変わる。ああ、自然と腰が動いている。とんだ変態だ、僕は。「エロすぎだろ…」そう言って同じクラスの奴がズボンのチャックを降ろし、勃起したそれを僕の口へとねじ込む。「んんっ!ふ、う」気持ち悪いことこのうえなく、思わず歯を立ててしまった。「いって…!これ以上せっかくの顔に傷つけたくないだろ?ちゃんと舐めろ」恐る恐る舌でちろちろと舐めると、口のなかのそれが一層大きくなる。男に舐められてそんなに勃つものなのか…。後ろへの快感に耐えながら、噛みちぎってやりたくなる衝動に耐えつつ必死で舐めた。「は、ふぁ…ん、んっん」抜き挿しが一層激しくなって、本格的に気がおかしくなってきた。ひたすらこの行為に没頭し、感じている自分に酔っているような錯覚さえ生まれ始める。口の中のものがずぽっと抜け、息を吐く間もなく顔に男の精液をかけられる。少し左目に入って、じんじんと痛んだ。「あ、あぁ!は、う、ああ!」口を防いでいたものがなくなったせいで、自分でも信じられないくらい大きな声が次々に飛び出す。「も、出すぞっ」そう言って男は更に奥へと腰を進め、乱暴に突く。中に入っていたものが次第に大きく膨らんで、はじけた。「あ、あぁ…あつ、い…」温かい感触が、どくどくと腰のあたりを満たす。男が腰を引いてそれが抜けると、そこがきゅっと締まり、その快感に僕は達した。
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