自分の部屋の姿見の前に座り込む。裸の下半身とひんやりとした床が触れ合い、肌が粟立った。姿見は普段ある場所から動かしてある。僕のすぐ後ろには壁があり、壁と鏡に挟まれて座っているのだ。鏡の中の自分を見つめる。物欲しそうに息を荒げる自分に見つめ返された。膝を立てて、見せつけるように大きく左右に開く。まだ何もしていないのに性器は微かに頭をもたげ、視線に反応するようにアナルがひくつく。(こんなことをして興奮するなんて……なんていやらしいんでしょう、僕は)我慢できなくて、シャツの下でうずく乳首を布地の上から引っ掻いた。「ひあ……っ! うあ、あん…」待望の刺激に体は貪欲に反応する。(やば……気持ちいい……)「はあっ、ああ……っ」自分が望むままに指で乳首をこねくり回す。指で挟むようにして摘んでやると、堪らなく気持ち良くて腰が浮いてしまう。「あっあっ……いや、ああっ」鏡の中の視線にあの人の視線を重ねる。こんな自分を見られたらどう思われるだろうか。(乳首をいじるだけで勃起させて、アナルをひくつかせて……)そう妄想するだけで更に体は高ぶる。ペニスももう完全に勃起して、先走りをだらだらと垂れ流していた。片手をペニスに添え、欲望のままに扱く。「ああっ、うああ、あっ…あ、」胸からペニスからの刺激に、もう頭は快楽を追うことしか考えられなくなっていた。壁に寄りかかり、気持ちがいいようにめちゃくちゃに手を動かした。(気持ちいい…気持ちいい!)「んああっ、あっ、ひああっ」ペニスを扱いて先走りにまみれた手をアナルに伸ばす。乳首をいじる手はそのままだ。ペニスを扱けないのは寂しいが仕方ない。「んあ……あうぅ……ん」僕はアナルの縁をなぞると、人差し指をゆっくりと挿入した。慣れたもので、痛みもなくすっぽりと収まってしまった。鏡に視線をやれば、口を開いて指を飲み込むアナルが見える。何回か抜き差ししながら、中指も添えて2本での抽挿を始めた。「あっあ……うんっ! ふあ、あああ…!あ!」前立腺を刺激すると腰が跳ねた。乳首を摘んでいた手をペニスに添えると、射精すべく両手を動かす。視線は鏡の中の自分に固定する。眉を寄せ、顔を真っ赤にしたいやらしい顔で喘いでいる。視線を下に落とせば、限界ギリギリのペニスと貪欲に指を飲み込むアナルが見える。もう何も考えられなくて、両手を激しく動かす。「あうぅっ、んあっ、あふっ、あ、あっダメ…出、る……っあああああっ!」絶頂はすぐだった。上下に腰を激しく振りながら、僕は声を上げて射精した。びゅくびゅくと放出された精液が鏡、そして鏡の中の自分を汚す。「あ………ふ…」僕はくたりと壁にもたれ、息を整える。こうやって鏡の中の自分を汚す度に考えてしまう。自分ではなく、あの人にめちゃくちゃに汚して欲しいと……
このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー と 利用規約 が適用されます。
1文字以上入力してください
本文は少なくとも1文字以上必要です。
1文字以上入力してください。