「キョンくんキョンくん。ちょっといい本があるんですよ」「なんだ。つまらん物なら俺は見ないぞ。」「ちょっとHな本です。」「……なんだって?お前も健全な男子高校生らしく、そういう物に興味あったのか。」「僕だって男です。健康で健全な思考の持ち主なら当然な事でしょう?」「お前からそんな台詞を聞こうとはな。よし見せてみろ」「これです。」「………………………………」「どうです?Hでしょ?ドキドキするでしょ?」「…………………お前、コレ………」「春画です。これは江戸後期の頃のものですね。」
ハルヒ「ちょっとあんた達!男2人で何コソコソやってんのよ?!」キョン「…ああ、ハルヒか」いつき「わわ…っす、涼宮さん…!」ハルヒ「んー?古泉君、今何を隠したの?見せなさい!」いつき「あぁ!だ、ダメですよ!」ハルヒ「…何よコレ?春画?」いつき「か、返してください!見ちゃダメです!」キョン「…古泉の親戚に、古美術品収集が趣味の人が居るんだと。 その人が『こっちでしか手に入らないから』とこいつに買い物を頼んだそうだ。 なんか貴重なものらしいから、あんまり乱暴に扱ってやるな」ハルヒ「ふーん、そうなの。さすが古泉君の親戚ね!はい、これ返すわ。 それにしても、有希とみくるちゃん遅いわね。迎えに行ってくる!」キョン「廊下は走るなよ」いつき「…ふぅ、助かりました。僕がこんなHな本を所持している、という事は、 涼宮さんが僕に抱くイメージを崩し兼ねないですからね。 ありがとうございます。貴方は僕を救ってくれました。 お礼と言ってはなんですが、僕の秘蔵の『恋川笑山』をお貸ししましょう。 夜、ドキドキして眠れなくなりますよ」キョン「いらん」
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