鍵の音がカチリ、と嫌に大きく響いた。それはこれから行われる行為の合図となる。古泉は小さくため息をついた。それは音の無い生徒会室に響く。「まだ飽きないのですか?」「飽きる飽きないじゃない。ただの性欲の処理だ。」「それほど不自由していらっしゃるのでしたら、機関からそういった女性を用意させますが?」「それは何度も聞いている。だが今はお前が面白いんだよ。」そうですか、と古泉は肩をすくめて笑った。「ではお好きにどうぞ。」生徒会長は黒いソファに足を組みながら座る。そのまま煙草の箱を取り出し、さっと振って口に銜えた。古泉はその横に進み、会長の胸ポケットからライターをさっと取り出すと流れるような動作で煙草に火を付ける。「…ホストに向いてるぜ。」「残念ながら、今のバイトを辞められないので。」笑いながらライターを机の上に置いた。
会長と呼ばれる彼に、機関が申し出た事柄は多々ある。『生徒会長』を演じる代わりの報奨だ。その中の一つに、「自分専用の女性」があった。もちろんプロの女性を用意するつもりだった。しかし機関が用意する前に、彼は「こいつでいい、代用する。」と古泉を指定したのだ。古泉は「酔狂ですよ、僕はプロの女性ほど長けていませんが。」と忠告したが、「かまわん、処理ならどちらも一緒だ。」と一蹴された。
そして今日も、古泉は会長の前に跪く。会長はソファーに浅く座ったまま、古泉はその足の間に正座をするように奉仕していた。「ん…ぅ…」硬くなった男のモノを口に含み、舌を這わす。「そのまま、膝、開け。」「…。」言われたまま、正座の状態で膝を開いた。男の足が、その股間に当てられる。「…っう…。」「靴を脱いでやったんだ…そう非難の目で見るなよ。」靴下だけの大きな足が、古泉のズボンを上下する。「んっ…はぅ…っ…ふ…」「おい、しっかり咥えろ。」「…ぐっぅぅ…!」後頭部を掴まれ、ペニスがのど奥に突き立てられた。そのままズボンの上を上下していた足が、形を作りだした古泉の中心をなぞる。「サービスしてやってんだ、しっかり奉仕しろ。」「んぅっ!…ふっ…」足を強くおさえつけられ小刻みに振動を与えられると、無意識に膝が閉じそうになる。どうしても舌に集中出来ず、上手くコントロール出来ない。
「…ちっ、何やってんだ。おい、顔上げろ。」「…はっ…すみません…。」中々上手く出来ない古泉に苛立った彼が、無理やり引き剥がした。「見ろ、長時間かけるから萎えたじゃねぇか…しょうがねぇな。」古泉は申し訳なさそうに、うつむく。「とりあえず後で処理させてもらうとして…罰だ、お前後ろに手ぇ付いて足を広げろ。」「…は…えと、ズボンのままですか?」「面倒だからそのままでいい。」古泉は言われた通り、両手を後ろにつき、膝を立ててM字に開脚した。「あ、あの…?」「足だけでイッてみせろよ。」「あっ…!」また股間に足をかけられ、小刻みに振動を与えられる。「ぅあっ…はぁっ…ぁあっ…!」「閉じるな、命令だ。」自然と足が閉じようとするが、それを言葉だけでくい止められた。古泉は喘ぎながら必死で足を広げる。「いいぞ…腰が動いてやがる。エロいなお前。」「はぁっ…あっ…!」後ろについていた両手が崩れ落ち、古泉は背中を床に当てて仰向け状態になってしまった。振動がさらにぐっと強くされる。「ぃっ…あ゛ぁっ…やぁっ…!」「丁度、いいっ、両手で、足、押さえとけ!」涙を流しながら必死で両手を足首にかけ、足を開く。抵抗の言葉も、懇願の言葉もその口から出なかった。ただ、その目は、何かを諦めたような悲しげな目で空中を見つめている。「あっ…ぁあ…!」びくびくっと背をしならせて、古泉は果てた。「はっ…本当に足だけでイキやがった…お前、向いてるよ。」それでも古泉は、ありがとう御座います、と小さくつぶやき、笑ったのだ。
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