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今日も無事一日を終えた。
明日の支度を整え、あとはもう寝るだけだ。ベッドに腰掛ける。
持て余した体が少し疼くけれど、まだ大丈夫。我慢出来るはずだ。
そう僕は自分に言い聞かせて、眠りに就こうと思った。
──そこへ。携帯が鳴った。
こんな時間に鳴るなんて、まず涼宮さんや彼では無い。
となると機関だ。でもここの所危惧すべき事も無かったはず。
では誰だろう。なんて、そんな事。
着信者を確かめるまでもなく解っている。
「はい、もしもし」
逸る気持ちを抑えて電話に出る。
自分の声が震えていないか少し気になった。
「古泉? 遅くなったけれど大丈夫かしら。今から行こうかと思うの」
電話口から待ち望んでいた声が聞こえた。
体がそれだけで熱くなったように感じる。
「大丈夫ですよ」
一も二も無く僕は応じる。あなたが来るなら何時でも大丈夫なんです。
なんて。口に出しては言わないけれど。
「そう。じゃあ準備しておいてね」
それだけを告げて電話が切れる。
今からと言うのが、何分後になるのかは解らない。
実は家の直ぐ側から掛けていたのかも知れないし、
逆にこれから大分時間が掛かるのかも知れない。
でもそんな事は僕が考えても仕方が無い。

手早く僕は服を脱いで浴室へ向かった。
今日はもう一度お風呂に入ったけれど、あの人が来るのなら話が変わる。
既に期待に硬く膨らんでいるそれに気付いて、恥ずかしさに顔が火照るのが解った。
本当は触れてしまいたい。だけど許されていないから。
なるべくそこから意識を逸らして。でも期待で胸を一杯にして。
体を隅々まで洗う。人には言えない所まで綺麗に。
そうして僕は、あの人が好きな香りのオイルを数滴垂らしたバスタブに身を沈めた。

結局、あの人が何時来るのか気になって、ゆっくりバスタブには浸かっていられなかった。
今だ萎えない自分自身を極力見ないようにして、バスタオルで体の水気を拭った。
それでも柔らかなタオルの肌触りに、甘い疼きを感じてしまう。
一体僕はどれ程刺激に飢えているのか。
とりあえず服を着ようとして、僕は手を止めた。何を着よう。
体はこんなに期待しているのに、きっちり着込むのもわざとらしいだろうか。
いっそ何も着ないでいたら……いや、それは流石に笑われてしまうかも。
どうしよう。どれが良いだろう。
きっとあの人の事だから、僕が何を着ていても綺麗なその手で
優しく脱がしてくれるんだろうけれど。
ああ、こんな事を考えてしまったら、ますます手につかない。
動揺を必死に抑えて、僕はシャツを手に取った。
それを羽織ってボタンを留める。直接肌に擦れて、それだけで体が期待に震えた。
下着も履かないとと思いながらも手が進まない。
一応はシャツの裾で隠れるから大丈夫かな、なんて。
こんな事ではダメだ。笑われてしまう。でも早く会いたい。
あの人になら笑われても良い。
シャツの下で、僕自身が一層熱を持ち始めたのが解った。恥ずかしい。

そわそわしながら待っていると、やがてベルが押された。