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薄暗いその部屋はとても静で、自分の息遣いだけが嫌に耳障りだった。
「誰か、誰か・・・、誰か居ませんか・・・・・・!」
後ろ手に拘束されたまま、僕は虚空へと呼びかける。
既に何度も試した事だ。
そして相変わらず返事も無い。

下校途中、SOS団の皆と別れた後、僕は見知らぬ人達に捕まってしまった。
機関の敵対組織だろうか。僕個人を狙ってくるとは思っていなかった。
完全に油断していた僕の落ち度だ。
身の危険を覚悟したが、ぁれらはどこかの廃屋に僕を連れ込み。
身動きを取れなくさせた後、姿を消したのだ。
これには拍子抜けだった。

しかし安堵したのも束の間の事。
そのまま数時間が過ぎ、僕は今避けられない生理現象に襲われている。
だがこの状態で漏らす訳にもいかない。
誰か人を呼ぼうにも、気配すらない。
携帯等の所持品は奪われてしまっている。
時間だけが無駄に過ぎ、焦りばかりが募っていった。

僕はそれでもここを抜け出す方法を考えていた。
人は呼べない。ではどうするか。室内を見回すが何も・・・・・・いや、あった。
部屋の片隅に、陰に隠れて判り難いが、こちらの方へ向けられている監視カメラに気付いた。
彼らは姿を消したのではなく、監視し続けているのだと僕は理解した―――――。