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初詣に行ったことがないという古泉を連れて、近所の神社にやってきた。
普段人がめったに来ない場所なりになかなかの盛況ぶりで、
人混みにのまれつつも何とか賽銭箱の所までたどり着いた。
薄目でちらりと横をみると、真剣な顔で祈る古泉が居た。
色々と厄介事を抱えてるんだ、祈る事も尽きないのだろう。
「あっ…」
じっと古泉の顔を見つめていると、やっと長いお祈りが終わったのか顔をあげ、
こちらを向いた途端に恥ずかしそうに声を漏らした。
「すみません、お待たせしてしまいましたね」
いい。色々と願い事をしていたんだろう?
はぐれないよう手を繋ぎ、次の参拝客に場所を空ける為に移動する。
古泉は恥ずかしいのか周りを見渡したが、別に誰も見ていないだろう。
もし知り合いに見られたとしても、まぁ何とでも言い訳はできる。
「お祈り、ずい分と長かったな。」
「色々と尽きなくて…。でもお願いとはちょっと違うかもしれません。
団活やバイト、学業の事とか…今年も頑張りますって」
頑張りますって、去年あんだけ頑張ってまだまだ足りないってのか。
俺としては古泉と一緒に過ごせる時間が減るのは頂けないんだが。
「はい、ですから…」
繋がっている手が、少し強く握られる。
「今年は去年より、長くあなたの隣にいられるように、って。
その為にも色々な事を頑張ろうって思うんです。」
恥ずかしそうに笑う古泉に、こちらとしてはどう返してやったものか。
上手く言語化できないが、とりあえず強く抱きしめた。
流石に人目につきやすいかもしれないがそんなん知ったことか。
今夜はたっぷり可愛がってやるからな、と耳に吹き込んでやると
耳まで真っ赤になりつつもよろしくお願いしますと返してくる古泉。

寒い中でも元気な息子を股関にぶら下げ、今年も煩悩はつきそうにない。