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少し長い休暇を貰った俺は、久方ぶりに田舎の祖母の家に足を運んだ。

久しぶりの田舎の空気はやはりどこか気持ちよく、意味もなく散歩をしていたら一人の少年が、少し先にある電柱の陰からこちらを見つめていた。
少し不思議に思ったが、こんなに小さな村だ。見かけない顔がいたら珍しくて見てしまうのも無理はない。

特に気にせずに電柱を通り過ぎようとしたら、少年がこわごわと話しかけてきた。
日ざしが強いのに、また肌の白い男の子だなあ。
顔立ちは優しそうで、髪の毛もふわふわとしていて、言うなればかわいい。
こんな田舎に置いていていいのかという感じだ。

すまん、話が反れた。
それで、
「あっ、あのっ……>>598さん、です…か?」
「あ?…ああ、そうだけど…えっと?」
……誰だ?
今まで出会った人の顔は割と覚えているつもりだったんだけど、この子の顔は見覚えがない。と、思う。
けど、覚えてないと面と向かって言うのも…どうしたものか。

「……僕のこと、その、わかりませんか?」
何も答えない俺に、更に質問をふりかける。

少年はTシャツの裾をぎゅっと握り、もじもじと、少し嬉しそうに上目遣いに俺の答えを待った。