「今からあなたは僕の抱き枕です」
古泉はそう言って、俺の顔にアイマスクをかけ、手足を縛り、口を塞いでベッドに転がした。

古泉がこうして自分からアクションを起こすのは珍しい
故に古泉の自由を尊重してやるべくされるがままに転がされている俺である。
たまにはこういうのも悪くはないだろう。

ずしっ
ベッドが沈み込むのを感じ、古泉の腕が俺の体に絡む。
目隠しをされているので確認することは出来ないが、顔にかかる息から古泉の顔がすぐ近くにあることが分かる。
「おやすみなさい」
言葉を返そうとして口をガムテで塞がれていることに気づいた。
何かされるんだろうかと少し期待したが、どうやら本当にただの抱き枕として使われているらしい。古泉はそれ以降何も言わなかった。


口を塞がれ少し寝苦しい、しかも古泉がぴったりと密着する形で抱きついてきているのだから眠れるはずがない。
どれくらい時間が過ぎたろう? 古泉は眠っただろうか、そう思ったときだった。

「あの……寝てますよね?」
耳元で声がした。
「――さん?」
返事をしたくとも声は出せないし、動けない。

反応のない俺に何を思ったのか古泉は俺の脚に自らの脚を絡めるようにして引き寄せた。
「んっ……」
太腿の辺りに古泉の、おそらく固くなった古泉自身が当たっている。
古泉の荒い息が耳に掛かる。
「はあっ……ん」
古泉が俺の太腿に腰を擦り付けるように動く。つまり、こいつは俺を使ってオナニーをしている、らしい。
この状況で手も足も出ないとは、こりゃ拷問だ。

「んんっ……」
古泉の手が俺の顔を引き寄せ、ガムテ越しの口に何かが押し付けられる。
「あ……」
古泉の動きが一瞬止まった、と思ったら。
べり、べりべりっ
「!」
口元に痛みが走り、解放された唇にやわらかいものが触れた。
「ふっ、ぅん……」

擦り付けられているあたりがじわりと濡れてきているのが分かる。
このままでは俺の息子も大人しくしていてはくれない。

「こ、古泉!」
「あ……起きてしまいましたか」
残念そうな声が聞こえた。
「これ、解け。目隠しも」

「それは……出来ません」
「なんでだ」
「今日のあなたは抱き枕なんですから、じっとしていてください」
返事になったないぞ。

ぱさ、
布越しのやんわりとした刺激に耐えられなくなったのか、古泉がズボンを脱いだらしい。
生のそれを俺の腕や脚に擦り付け始めた。
「古泉!」
「抱きまくら、は……ふぁ……黙っ、ていてください。ぁん……」

「ここ、大きくなってますね……」
古泉は俺の腰に自分自身が当たるように俺の上に座りなおし、お互いのモノを擦り合わせるように動き出した。
「う…ああ……はあ……んあ、あああ!!」
激しく腰を動かすと、達してしまったらしく脱力した古泉が覆いかぶさってきた。
「古泉? おい、古泉」
返事がない、眠ってしまったのか? 中途半端なまま放置されてる俺の息子はどうしてくれるんだ。

体の上から聞こえる寝息を聞きながら俺は思った。
覚えておけ古泉、明日はお前が抱き枕だからな。

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最終更新:2009年06月17日 23:05