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■ただのストーカー状態ですが

また、来たんですか。
そう言いたげな目で一瞬だけ俺をちらりと見てから、すぐに隣の美少女涼宮ハルヒへ笑顔で相槌をおくる。
俺を無視して校門を出た古泉(プラス涼宮ハルヒ)は、既に背中しか見えない。
まあ別にそんな態度を取られたところでめげる俺ではないのだが。
「なあ」
小走りで追いかけ、涼宮ハルヒと逆側の方で古泉の真隣に並び歩き声をかける。が、また無視。すると、
「誰?」
まさか涼宮ハルヒにつっかかられるとは。
でもまあ古泉とも話せるいいチャンスにもなるだろう。

「俺は古泉の友人だ」
「違いますやめてください」

返答があまりに早くないか古泉よ。
あまりに嫌そうに答えるから今のは結構堪えたぞ。
あと心なしか歩きが異常に早くなってないか。

「俺は古泉の恋人だ」
「気持ち悪いのでやめてください」
更に小声で本当にやめてくださいと念押しされた。
これはきつい。

「古泉くん、こいつは何なの?」
不機嫌そうに顔をしかめて古泉に問い掛ける。
「俺は恋人だ」
「僕はこの方のことは存じ上げません」
ため息をつくように言葉を吐く。
とりあえず今日は何を言ってもこの平行線か。当たり前だが。
わかったわかったよしよし。
全く存じ上げないのならこれから存じ上げさせたらいいんだな?
そういえば今はまだ公認のストーカー状態だから、まずは友達にならなきゃイカンのか。

よし、また明日出直しちゃる。




■ちょっと進歩

「…………はあ。」

なんだなんだその顔は。せっかくちゃんと前から挨拶してやったのに。
校門から出た瞬間によっと挨拶入れただけでこれだよ。先が思いやられるどころか、先が見えない。

「…なんなんですか」
目も合わせず嫌そうに、言葉に温度が全くない。
「何って、お前と友達になりにきたんだよ」
前言っただろ。と顔を覗きこんで言う。
「はぁ…あの、」
それより、今日は涼宮はいないのか?
古泉は目を右往左往し少し言い淀み、
「…今日は委員会の集まりがあるそうなので、」
「つまり今日は一人で帰る、と」
「まぁ…そうなりますね」
言わなければよかった、と言いたげにはぁ、とため息を吐きつつ目をつむり、眉間に中指を押し付ける。
ゆっくりと歩きだした古泉は一人で帰る感満載の雰囲気だったが、無理矢理隣に入る。
「そういえば俺の名前、まだ教えてなかったっけ」
帰り道に見掛けてから、ずっと追いかけ回してただけで何も段階を踏んでいない。
「僕はあなたのことを存じ上げません、と申したはずですが」
呆れた顔で返してくるが、またお前きれいな顔してんな本当。
「…ありがとうございます。」
お、少しだけ顔が赤くなってないか?
俯いて表情は見えないが、嫌な反応ではなさそうだ。

「、俺の名前は――――だ。」
お前の名前も教えてくれないか。知ってるけど。
「どうして知っているのかはわかりませんが、僕の名前は古泉一樹です」
またまた呆れた顔でぶつぶつと自己紹介をはじめる。
あとお前はイケメンだからここらじゃ有名なんだよ。
名前も知ったし、これで俺らはとりあえず友達だな!とばしばし背中を叩くと、

「いたた、まあ。なんというかその、知り合い、ですね」
ふむ、とあごに手をあてて真面目な顔をする。
その何秒後かに、あとイケメンなんてやめてください。と付け足された。