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ある日の夜のこと、珍しく機関の人間から電話があった。
古泉ならまだ帰ってきていないと告げると、相手の女性は坦々と
「ええ、承知しています。今回はあなたに至急本部の方まで来ていただきたく、電話を差し上げました。」
と言った。
機関とは古泉を通してでしか繋がりの無かった俺は、訝しみながらも了解して電話を切った。
四月とは言え、夜はまだまだ冷える。
出掛けに上着を羽織り、きっと制服姿のままであろう古泉の為にあいつの上着も持って家を出た。

機関の本部には一度だけ行ったことがあった。
古泉と同居する許可を貰いりに行ったんだ。
初めはかなり渋られたが、古泉の口車に乗せられ、結局は了承してくれた。
否、させたと言った方が正しいかもしれない。
あれから3年。
記憶の糸を手繰り寄せながら機関への道を歩く。
あと数回角を曲がれば到着すると言う所で、俺は立ち止まった。
…古泉に何かあったのだろうか。
あいつの上着を見つめ、それから空を見上げれば、乙女座のスピカがキラキラと輝いていた。