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昼休みが終わる直前、教室でキョン君の携帯にメールを送った。
サブジェクトには「お願いします」内容には時間と場所だけを記す。
1分と置かずに「わかった」と一言だけの短い返事。


先トイレで自分で身体の中に挿入したバイブがゆっくりと僕の体の中を刺激する。
もう一段階強くても良かったかもしれない。
音の静かなものだからどうせ周囲には聞こえないだろう。
意識してそこを締め付けると振動が深く響いて背筋がぞくぞくする。
ゆっくりと勃起してくるが、どうせ上着の裾で隠れて見えない。
そのうちに先生が来て授業が始まった。
一応は優等生と認識されている僕がアナルにバイブを嵌め込んで授業を受けているなんて誰も思いもしないだろう。
その事実が僕を興奮させる。

適当に授業を流し、ホームルームを終えると僕は殊更ゆっくりと立ち上がり教室を出る。
バイブを入れていると立ったり座ったりの動作が最も響くし、それが堪らないのだ。
すれ違ったクラスの女の子が「古泉君、顔赤いよ。どうしたの?風邪?大丈夫?」なんて話しかけてくるのを笑顔で誤魔化して部室へ向かう。
部室には既に涼宮さんと長門さんと朝比奈さんが来ていて、遅れて彼が来る。
彼は僕を一瞬探るような目で見るけれど、僕が笑顔でカードゲームに誘うといつものように興味があるのか無いのか解らない様子で頷いてくれる。
しかしそのうちにパソコンに向かっていた涼宮さんがふと顔を上げて僕の顔を見た。
「ちょっと古泉君!何か顔赤いわよ?まさか風邪とかじゃないでしょうね!」
「あ、いえ…そういう訳では」
「そんな事言って、確か先々週くらいも調子変だったでしょ!古泉君は頑張りすぎなのよ。少しキョンを見習って怠けなさい」
「そこでどうして俺を引き合いに出すんだ」
「うるさいわね。ついでにあんたは古泉君の勤勉さを見習うべきよ」
「へーへー」
「とにかく古泉君もう帰っていいから!しっかり休んでまた明日頑張ってもらうからね、いい?」
「いえ、しかし…それは」
「いいから!これは団長命令!」
涼宮さんに早々に部室を追い出されて僕は苦笑いしてしまった。
強引だけれどあれが彼女の優しさだという事を僕はよく解っている。
約束の時間までまだ結構あるけれどこの方がいいのかもしれないと思い直して駅に向かい、
わざと混んでいる車両を選んで電車に乗る。
時間は充分にあるから路線上の適当な駅で折り返し、電車にずっと乗ったままだ。
バイブはずっと僕の体の中を振動させ続けている。乳首は立ちっぱなしで、ちょっとした拍子にシャツと擦れるのも感じる。
ペニスは勃起したままでしかし決定的な刺激も得られず射精も出来ないままだ。
ああ、約束の時間が待ち遠しい。
そんな事を考えていたらふと尻に何かが故意に触れる感触があった。

来た。
痴漢に遭遇して喜ぶなんて、と自嘲の気持が湧き上がるけれど、体は快楽に正直だ。
体の奥から湧き出しては僕を苦しめる欲求に何度も抗って抵抗を重ね、結局理性ではどうする事も出来ないのだと悟った。
尻を撫でる手は初めはそっと、そして僕が逃げる素振りを見せないと知ると途端に大胆に触り始める。
この時間は女性は専用車に行っているだろうし、まさか僕を女性と間違ったりはしないだろう。
両方の尻をぐいぐいと揉まれると、中のバイブに振動が伝わって脳天へ突き抜けるような快感が走る。
思わず吐息が漏れてペニスの先端が濡れるのが自分でも解った。
片手が前に回って、制服のブレザーの中へ入り込む。ワイシャツ越しに乳首に爪を立てられた。
そこはすっかり硬くしこってしているのがばれているんだろう。痴漢は僕の耳元で囁く。
「おい、もう感じてるのか?すごいな」
少しだけ顔を向けると以外にも普通のサラリーマン風の男だった。年は20代後半から30代といったところか。
そのせいで、向こうにも僕の顔が少し見えてしまったらしい。ヒュッ、と小さく口笛を吹かれる。
「こりゃまたえっらい美人だな」
目立つ真似は止めて貰いたい。楽しめなくなるから。
ボタンを1つ2つ外されて直接胸に触れられて、頭では行きずりの男の手など気持悪いと感じているのに体は快楽に浅ましく反応する。
乳首を転がされて腰が揺れる。摘ままれて指の先で揉まれるとペニスの先端から先走りが滲む。
シャツの中を動き回っていた手はそのまま下腹部に伸びて、それから制服のズボンの前に触れる。
「おい、何だよ。もうビンビンじゃないか」
からかうように囁かれて、相手も興奮しているんだろう後ろから服越しに硬くなったものを尻に押し付けられる。
僕は反射的に自分から腰をそれに押し付けてしまう。振動が響いてたまらない。
「なぁ、おい、このまま何処かへ行かないか。そこでゆっくり楽しもう?」
そんな事を囁かれる。
悪いけど、何よりも大切な先約があるので。

しつこく這い回る手を振り切って、最低限服装を整えて人を掻き分けるようにして電車を降りる。
もう体は火照って腰が砕けそうだ。
早く、早く。

駅の指定した場所にキョン君が立っている。
視線が合って、僕の服装が学校を出た時より乱れているのに気がつくと彼は僅かに眉を寄せるが、無言のままだ。
僕は彼に微笑みかけるとそのまますぐ近くの駅のトイレに入る。彼は黙ってついてくる。
お世辞にもきれいとは言いがたい駅のトイレの一番奥の個室の前に僕が立ち止まれば、彼は少し目を伏せて自分からその中へ入る。
僕はその後から入り、鍵を閉める。すぐ外には通りすがりの人々の気配。
狭い個室の便座の蓋を閉めてそこに彼を座らせ、彼の前に屈みこむと彼の制服ズボンのベルトに手を掛けた。
僕はもう長い事「機関」の所有物だった。
「玩具」だとか「観賞用の愛玩動物」だったと言った方がいいかもしれない。

中学に入ってすぐに超能力に目覚めた僕は「機関」に所属する以外の選択肢を知らなかった。
そうして初めは神人と戦うだけで良かった筈だったのに、数ヵ月後もう1つおぞましい仕事が増えた。
僕は「機関」の資金稼ぎの為の見世物にされていたのだ。
元々おくてで自慰もまだ覚えたばかりで殆んどした事が無かった僕の体を「機関」が用意した人達は勝手に弄り回し、快楽を刷り込んでいった。
幼い僕はそれに抗う術も無くて、その異常な刺激に慣らされていく。
その過程は大抵衆人環視の中で行われ、そこには「機関」のスポンサーになってくれる政治家や企業家が招かれて
僕は不特定多数の人間に視姦され、ありとあらゆる事をさせられた。
体中を延々撫で回されたり、強制自慰や複数の相手とのセックスなど可愛いもので、
縛られ酷く恥ずかしい格好で吊るされたり、浣腸剤と利尿剤を摂取させられバイブを挿入されて放置されたり
尿道に管を入れられた事もあるし、犬に犯された事もあった。
僕は他人に見られながらいつも嵐のような快楽に振り回されて、泣きながら何度も絶頂へ追いやられ、それを失神するまで繰り返される。

誰もが僕の容姿を褒め、神人狩りへの強制参加以外は望めば大抵の事が何でも叶えられた。
何処へ行くにも「機関」の車で送り迎え、高級マンションを与えられて身の回りの事は全て「機関」が用意した綺麗な女性がしてくれる。
多分、彼女は僕が望めばセックスの相手すらしただろう。試した事は無かったけれど。
逃げ出したくとも、従わなければ両親に危害が加えられると暗に仄めかされればそれもできない。
僕を大事に可愛がってくれた両親が無事で暮してくれている事だけが、僕の心の拠り所だったのだ。
何もかもが下らなくて無意味で、僕は神を呪い、その神もこの世には居ないのだと知り絶望した。
自殺する気力も無くて、全てがどうでも良かった。
この学校に転校するまでは。

僕は高校に入学してすぐ、転校を命じられた。
それは驚いたことに「機関」が「神」のように扱う少女、涼宮ハルヒの居る学校だという。
そうして僕はそこで「彼女」と、「彼」と未来人の朝比奈みくると宇宙人の作ったヒューマノイドインターフェイス長門有希と出会った。
僕の世界は大きく変わった。
無慈悲な神だと思っていた少女は僕にかけがえのない時間を与えてくれた。
今まで諦めていたごく普通の学生生活。同級生との楽しい時間。
気がつくと他勢力のエージェントである筈の朝比奈みくるとも長門有希ともいつのまにか運命共同体ともいうべき間柄になっていた。
それには涼宮ハルヒの選んだ「彼」の力が大きく働いている。本人はまるで気がついていないだろうが。
それでも僕の「機関」の中での立場は変わらなかった。
気まぐれに呼び出されては、隠微なショーの見世物としておぞましい痴態を晒す。
僕はそれが心から嫌だと感じるようになっていた。彼らと過ごす事でやっとまともな感覚が戻ってきたのかもしれない。
その心の叫びを長門さんが感知し、僕は涼宮さん達に助けられた。
正直、本気で死んでしまいたいと思ったのはあれが最初で最後だ。
自分の汚物に塗れた体を彼らに見られた。
女性陣はよく解らなかったかもしれないが、キョン君は僕の体を洗ったから僕が汚物に塗れて射精した事も気がついただろう。

けれど、彼は僕への態度を変えなかった。
しかも涼宮さん達は僕の為に「機関」と戦うと言ってくれた。
正確には殆んど戦う必要など無かったけれど。
涼宮さんが怒りの余り本気で「機関」の腐った上層部の破滅を望んだからだ。
翌日、森さんから届いた知らせは驚くような内容だった。
「上層部が会議中に大規模な火災が発生。警報システムやロックが誤作動した為、閉じ込められて全員が重症もしくは重態。現在混乱中の為追って連絡するのでそれまで待機」

数日後の森さんからの知らせによると「機関」の上層のメンバーが全て入れ替わったという事だった。
涼宮さんの理性の賜物だろう、奇跡的に死人は出なかったが誰もが半身不随の状態で誰もが引退せざるを得なかったらしい。
けれど「機関」という組織自体の運営は何1つ困りはしなかった。
まるで計ったかのように鶴屋家の主人を初めとする心ある指導者達は会議には出席しておらず、無傷だったからだ。
資金に関してもあの気が狂ったような宴で入ってくる収入はそもそも殆んど引退した連中が着服していた事も明るみに出た。
「馬鹿な面倒事が一気に減って万々歳ね」
森さんは怖いくらいきれいな顔をして嫣然と笑い、それから僕に向き直り優しく微笑んだ。
「あなたはもう自由よ。閉鎖空間出現の際にはまだ動いてもらわなければならないけれど
その頻度も最近は随分減っている。これからは存分に学生生活を楽しみなさい、古泉」

僕は自由の身になった。
致命的な問題を抱えたまま。