心を揺さぶる語り方(一龍斎貞水)

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<p>我々から見ていて、お客様がもっとも拒絶反応を示すときというのは、はっきりしている。らしくない話し方をするやつが出てきたときです。</p> <p>話術というのは、人間の中身が伴って初めて価値が出るものです。逆の言い方をすれば、その人の人間性を表すものの一部が話術です。</p> <p> 秀吉は、家康を説得するときにも、家来の近江衆に語りかけるときも、それぞれに心を込めていたでしょう。自分からどう言われたら相手がうれしいかということを、一生懸命に考える。</p> <p> 「話し上手は聞き上手」という言葉があるくらいですから、まずは人の話をよく聞かなきゃいけません。よく聞いていれば、次の言葉は自ずから出てくるものです。</p> <p>場の「空気」を読めるか読めないかは、一つには思いやりの差です。普段から、相手の身になって物事を考えているかどうか。</p> <p> 自分がまず感動する。そのことを言いたいという気持ちを熱くさせておく。必要なのは勉強。商品を売る商売であれば、商品のどんなところが良いのか、どういう人の役に立つのか。つくっている人の苦労や情熱を知るのも、自分の中の燃焼力を高めることに役立つかもしれません。</p> <p>盛り込みたい言葉を多少削ってでも、リズムを良くしたほうがよい場合もあります。</p> <p>人の心が動くのは、詳しく説明されたときとは限りません。共感したり、自分で考えたり、我が身に置き換えて想像したりしたときです。</p> <p> 「俺に礼なんか言うな。自分で努力して真打になったんだから。俺にしてもらったことで、有難いなと思ったことがあったら、それをこれからは後輩たちにしてやりな」</p> <p>相手に対する評価と共感を示し、部下の見識を広げるような説明をしてあげてから、がんばって仕事をしてくれよと話す。</p> <p>尊敬というのは、自分と同じように相手もそうだったのかと共感をきっかけとして生まれてくる気持ちです。</p> <p> 公衆の面前で部下を侮辱してもなんとも思わない人、良いところより悪いところに目を向ける上司は、いずれ失脚していくのが世の常です。(織田信長と明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康)</p> <p> 我、志を得ざるとき、「忍耐」この二字を守れり。我、志を得んとするとき、「大胆不敵」この四字を守れり。我、志を得て後、「油断大敵」この四字を守れり。(徳川家康)</p> <p>現場で役立つ話術は、現場でしか学べません。それをいかに集中して見て「盗む」か。その真剣さによって、上達の早さが違ってくると思います。</p> <p> 誉められたことは、できるだけ早く忘れたほうがいい。一方で、失敗したこと、人から叱られたことというのは、一生忘れちゃいけません。それを覚えていれば、同じ失敗をしなくなるときが必ず来ます。</p> <p> 経験をつんでいくうちに「壁」が見えてきます。努力してその「壁」を乗り越えると、もっと大きな「壁」が見えるようになります。何事もそうやって上達していくものです。</p> <p>自分は話しをすることでお金をもらっている。そう思っていれば、自然と頭が下がるはずだし、心を込めて一生懸命に話そうとするはずです。</p> <p> その一回だけの真剣さではなく、50年間、毎回の高座で、自分なりにお客様と真剣勝負してきた。そうして培ったものを今また真剣に披露している。そこに感動してくださったような気がしています。</p>

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