民法とは…市民の法律
では、法律の世界全体の中で民法はどういう位置のあるのか?
法律は大きく分けると
①公法
②私法
の二つに分けられる。
公法…選挙や税金など国家と個人の公的なつながりに関する法律
支配・服従が指導原理
私法…売買や結婚など、対等な人同士の横のつながりに関する法律
自由・平等が指導原理
民法は私法に分類される。
さらに、私法の中でも民法は一般法に分類される。
一般法とは特定の分野に限らず一般的に適用される法律という意味です。
これに対して、たとえば商法は民法と同じ私法ですが、ビジネスという特別な分野だけに適用される法律なので、民法の特別法とよばれます。
一般法と特別法
①一般法…特定の分野に限らない一般的なルールを定める法律
②特別法…特別な分野に限ってルールを定める法律
特別法は一般法に優先して適用されます。
優先度
特別法>一般法
民法の内容は、財産や契約などに関するルールと、結婚や夫婦、親子などの家族生活に関するルールの2つからできています。
民法=財産法+家族法
民法と民事訴訟法
民法は英語でcivil Law
民法は裁判の基準になる法律
民事訴訟法は裁判の手続きの法律
つまり、民事裁判は民法(実体法)を基準にして、民事訴訟法(手続法)の手続に乗っ取って行われるわけです。
最終更新:2009年10月27日 23:52