夏奈、本編の後に

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夏奈、本編の後に」(2008/08/19 (火) 16:10:53) の最新版変更点

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259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 22:18:57.00 ID:QUfxf/qu0 そして評判の悪い番外編でエピローグ 俺は夕闇の住宅街を軽い足取りで歩いた。 今日は恋人である春香とその妹、夏奈・千秋に焼肉をご馳走することになっている。 俺は春香が大好きだ。そして、肩を寄せ合って明るく暮らす三姉妹はもっと好きだった。 三人の笑顔を思うと、足取りが軽やかにならない方がおかしい。 おや?あれは・・・夏奈ちゃんだ。 下を向いてとぼとぼと歩いて・・・いつもの元気印の夏奈ちゃんじゃなさそうだ。 何かあったのだろうか。 「や、夏奈ちゃん!」俺は務めて明るく呼び止めて、小走りに夏奈に近づいた。 夏奈はゆっくりと振り返る・・・何だろう、悲しそうというより空虚な感じだ。 「どうしたの?暗い顔して。バカ野郎の名が泣くぞ!」 俺は夏奈の肩をぽんと叩いた。 --- 261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 22:23:26.78 ID:QUfxf/qu0 夏奈は俺の顔を見て・・・その可愛らしい顔を歪ませていく。 そして、大声で泣きながら俺の胸にしがみついた。 思ったより深刻そうだ。俺はたった今の明るい振る舞いを後悔した。 俺は夏奈の肩を抱いてやった。 エロい気持ちは全く無かった。夏奈が可愛い妹に思えて、心から心配した。 夏奈はしばらく泣いて、少しずつ落ち着いてきた。 俺たちは誰もいない小さな公園のベンチに腰掛けた。 無言で夏奈の背中に手をかけて撫でてやる。 夏奈は搾り出すように話してくれた。 さっき電車で痴漢に遭ったらしい。 --- 264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 22:29:14.17 ID:QUfxf/qu0 俺はもちろん痴漢に遭ったことはない。 ただ、満員電車で女性のお尻を触る、痴漢の存在についてはもちろん知っている。 あんなに大泣きすることかどうかも、実際よく分からない。 ひょっとしたらひどいことをされたのだろうか。夏奈はまだ中学生だぞ!? 変態め・・・徐々に俺の心に怒りと憤りが育っていった。 しかし・・・弱っている夏奈の前で怒りを露わにするのもいかがなものか。 俺は務めて落ち着いて夏奈に語りかけた。 俺は痴漢に遭うってどんな気持ちか分からないけど・・・ でもこうして聞いてるだけでも腹立つよ。 でもさ、夏奈は何も悪いことしてないじゃん。 そんな夏奈が、バカな痴漢なんかのせいで悲しんでるのは・・・辛いよ。 --- 270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 22:37:13.58 ID:QUfxf/qu0 夏奈はすがるような目で俺を見た。目が真っ赤だ。 俺「どうしても怖かったらさ、俺がいっしょに電車乗るよ。   いっしょに痴漢を捕まえてやるよ!」 夏奈の表情は晴れない。俺はどうしていいか分からなくなってきた。 「だからさ、夏奈ちゃんが悲しむことは何もないよ・・・  元気だしなって!何かあったら俺を頼りにしてくれていいから!」 夏奈は、今度は無言で俺の胸に顔を埋めた。 そして俺の服で涙を拭いて立ち上がった。 夏奈「ありがとう、○○・・・」(○○は俺の名前) 夏奈「そうだよね!なんか元気出てきたよ!」 夏奈は焼肉が楽しみだ、早く帰ろうといって駆け出した。俺も安心して腰を上げる。 夏奈は俺を振り向いて、もじもじしながら言った。 夏奈「私・・・春香が羨ましいよ。○○みたいな彼氏がいてさ!」 夕闇の中をかけていく俺の可愛い「妹」。 何だかその姿を見ていると、今日の疲れが吹き飛んでしまった。 番外編 終了
259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 22:18:57.00 ID:QUfxf/qu0 そして評判の悪い番外編でエピローグ 俺は夕闇の住宅街を軽い足取りで歩いた。 今日は恋人である春香とその妹、夏奈・千秋に焼肉をご馳走することになっている。 俺は春香が大好きだ。そして、肩を寄せ合って明るく暮らす三姉妹はもっと好きだった。 三人の笑顔を思うと、足取りが軽やかにならない方がおかしい。 おや?あれは・・・夏奈ちゃんだ。 下を向いてとぼとぼと歩いて・・・いつもの元気印の夏奈ちゃんじゃなさそうだ。 何かあったのだろうか。 「や、夏奈ちゃん!」俺は務めて明るく呼び止めて、小走りに夏奈に近づいた。 夏奈はゆっくりと振り返る・・・何だろう、悲しそうというより空虚な感じだ。 「どうしたの?暗い顔して。バカ野郎の名が泣くぞ!」 俺は夏奈の肩をぽんと叩いた。 ---- 261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 22:23:26.78 ID:QUfxf/qu0 夏奈は俺の顔を見て・・・その可愛らしい顔を歪ませていく。 そして、大声で泣きながら俺の胸にしがみついた。 思ったより深刻そうだ。俺はたった今の明るい振る舞いを後悔した。 俺は夏奈の肩を抱いてやった。 エロい気持ちは全く無かった。夏奈が可愛い妹に思えて、心から心配した。 夏奈はしばらく泣いて、少しずつ落ち着いてきた。 俺たちは誰もいない小さな公園のベンチに腰掛けた。 無言で夏奈の背中に手をかけて撫でてやる。 夏奈は搾り出すように話してくれた。 さっき電車で痴漢に遭ったらしい。 ---- 264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 22:29:14.17 ID:QUfxf/qu0 俺はもちろん痴漢に遭ったことはない。 ただ、満員電車で女性のお尻を触る、痴漢の存在についてはもちろん知っている。 あんなに大泣きすることかどうかも、実際よく分からない。 ひょっとしたらひどいことをされたのだろうか。夏奈はまだ中学生だぞ!? 変態め・・・徐々に俺の心に怒りと憤りが育っていった。 しかし・・・弱っている夏奈の前で怒りを露わにするのもいかがなものか。 俺は務めて落ち着いて夏奈に語りかけた。 俺は痴漢に遭うってどんな気持ちか分からないけど・・・ でもこうして聞いてるだけでも腹立つよ。 でもさ、夏奈は何も悪いことしてないじゃん。 そんな夏奈が、バカな痴漢なんかのせいで悲しんでるのは・・・辛いよ。 ---- 270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 22:37:13.58 ID:QUfxf/qu0 夏奈はすがるような目で俺を見た。目が真っ赤だ。 俺「どうしても怖かったらさ、俺がいっしょに電車乗るよ。   いっしょに痴漢を捕まえてやるよ!」 夏奈の表情は晴れない。俺はどうしていいか分からなくなってきた。 「だからさ、夏奈ちゃんが悲しむことは何もないよ・・・  元気だしなって!何かあったら俺を頼りにしてくれていいから!」 夏奈は、今度は無言で俺の胸に顔を埋めた。 そして俺の服で涙を拭いて立ち上がった。 夏奈「ありがとう、○○・・・」(○○は俺の名前) 夏奈「そうだよね!なんか元気出てきたよ!」 夏奈は焼肉が楽しみだ、早く帰ろうといって駆け出した。俺も安心して腰を上げる。 夏奈は俺を振り向いて、もじもじしながら言った。 夏奈「私・・・春香が羨ましいよ。○○みたいな彼氏がいてさ!」 夕闇の中をかけていく俺の可愛い「妹」。 何だかその姿を見ていると、今日の疲れが吹き飛んでしまった。 番外編 終了

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