成蹊戦・新人戦
投稿者:旧36&旧FHC 畝川 投稿日:2008/08/26(Tue) 03:18
成蹊戦勝利、そして新人戦優勝、本当におめでとう!!
この三日間は、BlueBulletsに関わる人々に大きな興奮をもたらし、今年のチームに対する期待を高めた。
そして何よりも自分たちが嬉しくて、そしてほっとしたでしょう。
でも、まだまだ始まったばかり。
本当に楽しいのはこれから。
このままの勢いで、一気に突っ走って欲しいと思います。
個人的には、この週末は結局三日間全て試合を見に行って、
せっかく時間を使ってたくさん試合を見た分、感じたことを残しておきます。
まぁ一応今年もコーチだからね。
まずは、チームが形になってきていることが、すごく頼もしく感じた。
これまで苦労してきた選手が多い分、
チームとしても前半かなり苦労した分、
一つ一つの瞬間に多くの想いをこめることができていて、
すごく良いチームになりつつある。
これからは、いかに技術を上げて、どれだけ自分たちが信じられるものを築いていけるかでしょう。
そのときに、ちょっとでも参考になればよいかなと思い、
三つほど、感じたことを挙げておきます。
まとまりないですが。
①クロスを常に構えること。フィールドにいる全ての瞬間において、もらう準備ができていること。
Topの選手も、一年生も、
自分がフィールドに出ている間に、どれだけクロスを構えていない瞬間があるか、
ビデオを見るときにでもちょっと意識して見てみてほしい。
きっと、自分が思っている以上に、クロスが下に下がっているはず。
印象としては、フィールドにいる時間の2/3くらいしかクロスを構えていないかもしれない。
クロスを構えていないということは、ボールをもらう準備ができていないということ。
ボールをもらう準備ができていないということは、ボールをもらう意志がないということ。
ボールをもらう意志がないということは、プレーに参加していないということ。
つまり、クロスを構えていない瞬間、フィールド上で死んでしまっているということ。
何もしなくても勝手に死んでるOFだったら、DFは楽だよね。
逆に、全員にボールが出る可能性があれば、DFは難しい。
1on1かけてパスをはたいた次の瞬間、
クリースにカットインしたけどボールが出なかった次の瞬間、
ボールが逆サイドにあって展開されてくるまでの瞬間、
ちゃんとクロスを構えていますか?
常にボールをもらう意志はありますか?
全員がしっかりとクロスを構えていれば、もっとボールをもらう意志が生まれるはず。
全員にボールをもらう意志があれば、DFは難しくなる。
つまり、OFはもっと楽になるはず。
②ルールの真意を理解し、その上でルールを破れること。
例えば、
トルネードについて、
なぜそのような動きをするのか、
どのようなところからこの動きが生まれたのか、
各ポジションにおいてどのような役割があるのか、
その長所と短所は何か、
などなど、どれくらい考えていますか。
これは、①のクロスを構える・ボールをもらう意識とすごく関係していて、
フィールド上のOFマン6人のボールをもらう意識を、
あるルールに則って突き詰めて共存させていったものが、
「トルネード」という戦術として表れているのだと思う。
例えばね。
そういうことが分かった上で、プレーできるようになると、ラクロスは変わるはず。
その中で、あえてルールを破ることができるようになると、もっと変わるはず。
俺は、残念ながら現役のときはまだぼんやりしていて、
引退してからはっきりと気付きました。
ここで言いたいのは、
「ただの決められたルールとして戦術を使うのではなく、“自分が”“OF6人全員が”ボールをもらう意識を追求した結果の戦術であって欲しい。」
ということ。
そうすれば、戦術は上手く機能するし、
ダメでもすぐに立て直すことができるし、
相手が対応してきても簡単にルールを破ることができる。
そして何より簡単に点が取れるはず。
一定のルールには、一定の対応策がある。
今年のチームは、しっかりとしたルールがあるから、
そのルールをしっかりと理解したうえで、
自分の意志で瞬間的にルールを破るプレーができれば、
きっと、OFは楽になるはず。
③応援
成蹊戦、新人戦、
応援される立場になって、応援する立場になって、何を感じただろう。
成蹊戦の苦しいとき、日本一の応援はできていましたか。
日本一の応援を欲するために、
フィールドにいる選手は、ベンチにいる選手は、何か行動しましたか。
新人戦の決勝戦、応援はどうでしたか。
一年生に対して、自分たちが求めるだけの日本一の応援はできていましたか。
これから迎える試合に向けて、良いヒントがたくさんあったと思います。
ちょっと松井さんばりに説教じみてしまったかもしれませんが(松井さんすみません笑)、
違う視点も必要かと思い、敢えてそのまま書きます。
何かしら参考にしてくれると嬉しいです。
以上。
Re: 成蹊戦・新人戦 koba - 2008/08/28(Thu) 09:53 No.4377
久しぶりにこっちの掲示板見たけど、セガワの書き込み素晴らしいね。
Re: 成蹊戦・新人戦 HC 飯塚 - 2008/08/28(Thu) 13:07 No.4378
畝川サンクス!
チームとしての土台はだんだんと固まってきた。
あとは、どれだけそこに
ラクロスの技術やイメージ
チームとしての実力を
付け加えていけるか。
ここからが本当に勝負だな。
畝川が書いてくれたことに
俺の言葉で、いろいろと付け加えます。
(基本的にはいいたいことは一緒だと思う)
①クロスを常に構えること。
非常に大事だな。
いかに、ボールを持っていない人がプレーをするか。
それによって、OFのレベルは全然違う。
いつもいっている
「人とボールを動かす」のも目指している意図は一緒。
特に今年は、
クリースおよび、その先の対角を使えるようになりたい。
そして、それをOF主導で使えるようになりたい。
DFが動いた結果、そこを使うのではなく、
クリース、対角をこう使いたいから、そのためにどう動く、
というOF主導でOFするような意識をもってほしい。
そのためには、
“自分がどうしたい”
“相手にどうしてほしい”
ってのをたくさんぶつけていかないといけない。
②ルールの真意を理解し、その上でルールを破れること。
これもめっちゃ大事。
毎年、東大は、“形にこだわって、意図がない”って言われるけど
同じことだな。
畝川が書いていることは、めちゃめちゃ大事だから
現役の選手は心に留めておいてほしい。
最近言っているけど
いま、俺らは、ベースとなる土台ができてきた。
これからは、そのベースを持った上でそれを崩していく段階。
(武道でよく言われるけど、
まず型を覚えてそれを破る。
それと一緒。)
トルネードではなく、
クリースが得意なやつをカットインさせるために
エクスチェンジを使ったり、逆回しにしたり、
ピックしたり。
で、そのときに考えてほしいのが
一人一人の強みを生かせるように。
みんな一人一人、得意なもの、苦手なものは違う。
もちろん、全員が全員全部得意なったらいいんだけど
一年という短い時間の中ではなかなかそうはならない。
だけど、俺らはチームで
誰かが苦手なところを他のやつがカバーしたり
誰かの得意なところを生かすためにプレーしたり
そういったことができる。
だから、お互いのことをしって
お互いの弱みを補い
強みを生かしていくように
動きを変えていってほしい。
たとえば、
坂井にスタンディングを打たせたいから、
坂井の対面にピックに入る。
石指に、小原にクリースを使わせたいから
トルネードを逆回しにする。
などなど
ただ覚えておいてほしいのは、
しっかりイメージを共有した上でそれをやってほしい。
OFは点をとるのも大事だけど
しっかりボールを保つことも大事。
(ボールをもっていれば点をとられないから
攻めることは防御につながる)
そして、ボールを保ちつつ、点もとるには、
しっかりとみんなのイメージが共有されていて
イメージの食い違いによるミスがないようにしたい。
そのイメージをすりあわせるせるために
練習ではたくさんチャレンジして
たくさんミスって
イメージをすりあわせていってほしい。
いまはリーグ戦もなく、それができる絶好のチャンス。
そして、もう一つ覚えておいてほしいのは
型があるといのは非常に強いこと。
ベースがないで自由なのは、一見強そうだけど、もろい。
(悪い時の日体のOFとか)
ベースがあるというのは、困ったときに戻る場所があるということ。
これは強いこと。
だから型をもっていることには自信をもってほしい。
しっかりと型を理解してほしい。
③応援
畝川の言ってくれているとおり。
まずは自分から。
全員で戦う。
いつも木名瀬がいってくれているから
多くは語りません。
最後に
練習でもいったけど、
まだリーグ戦はじまったばかりだけど
リーグ戦の日程的にも、自分たちがやりたいことを
やれる時間は、実はもうほとんどない。
これからは、
全員が
本当に時間を大事にして
少しでも多くのものを
積み上げないといけない。
そして、ここでこそ、チャレンジしどき。
一気に成長するには、チャレンジするしかない。
今まであったものなんて捨ててしまえ。
去年藤田もずっといってたけど
大事なところでこそ、チャレンジを。
最後まで、“執走”し続けろ!!
Re: 成蹊戦・新人戦 5 - 2008/08/28(Thu) 17:22 No.4379
早速今日の練習から①意識してみました。
まだふとしたときにクロスが下がりますが、
無意識にできるように、自分にも周りにも言っていきたいです。
②は飯塚さんがずっと言っていたことですね。
たまにトルネードしきれずに逆にチャンスになる。
そういうのをコンセンサス取った上でやりたい。
もっといろんなパターンにチャレンジしていきたいです。
最終更新:2008年08月28日 21:02