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徳永と大江先生1

○昼休み
いつも通り屋上になにげなく集まる7人

菅谷「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ、」

そんな中ダンベルを持って筋トレをする菅谷

清水「何やってんの?あれ」
須藤「急に鍛えたいからとゆってきたから俺が貸してやったんだ」
嗣永「へぇー。なんでなんで?」
菅谷「鈴木さんをっ、守るためにっ、僕がっ、強くならないとっ、だからっ、こうやってっ、」
徳永「ほぉー!愛の力はすごいねー!」
嗣永「ぼくも鍛えたいなぁ…菅谷くん、ぼくにもやらせて!」
菅谷「…ふぅー!いいよ!はい…あっ!」

ズン!
菅谷の腕が疲れていたせいか手が滑りダンベルが嗣永の足の上に落ちてしまいました
嗣永「うっ!…痛ぁい!いたいよぉー!!」


徳永と大江先生2

足を押さえて泣いてもがく嗣永

菅谷「あばばばば…ごめんなさい!」

熊井「おい大丈夫か嗣永!!!?」
夏焼「落ち着きたまえ熊井くん」

須藤「どれどれ…靴の上だったから骨は大丈夫みたいだが、打撲してそうだな」
清水「とにかく保健室に…」

徳永「(保健室!)よし!俺が連れてく!おんぶしてやるよ!」

嗣永「と…徳永くん…」
徳永「友達が苦しんでるときは助けてやるのが普通だろ!ほら!」
嗣永「グス…ありがとう…」

嗣永をおぶって保健室へ小走りで向かう徳永…

熊井「…どうしたんだあいつ」
須藤「アレか」
菅谷「アレだな」
清水「アレだね」
熊井「は?」
夏焼「愛の力……か…」


徳永と大江先生3

○保健室
デレデレした顔で保健室の先生大江を見る徳永
その徳永を冷ややかな目で見る嗣永

嗣永「・・・」
大江「こうやって冷やしておけば大丈夫だから」
嗣永「ありがとうございます」
大江「それにしても徳永くん、嗣永くんをおんぶして運んでくるなんてエラいわねぇ」

徳永「いやぁ~あははぁ~♪べつにぃ~♪友達としてぇ~
    当たり前のことをぉ~しただけですよぉ~♪あはは♪」

嗣永(これが目的だったんだ・・・)

○保健室前廊下
保健室の扉の隙間から中をのぞき込む須藤菅谷清水

須藤「あんな徳永初めて見たぞ」
清水「垂れてる目がさらに垂れてるね」
菅谷「だらしがないな…僕みたいに好きな人の前ではしっかりしてないと(ポリポリ」
須藤清水「いやいやいや」

覗いてる3人の横で立ってる熊井夏焼

熊井「お前たちさっきから何言ってんだ?」
夏焼「知らないのかい熊井くん…学校中で噂になってるのに」
熊井「はぁ?」


徳永と大江先生4

清水「徳永くんは大江先生に惚れてるんだよ」
須藤「この前うっかり指を切ったらガッツポーズして保健室に飛んでったな」
菅谷「そうそう!あとお腹痛いってスキップしながら保健室行ってたし!」

熊井「……別に興味ねぇからいいや(ガラガラ」
保健室のドアを開ける熊井

熊井「嗣永、大丈夫か?」
徳永(げっ!熊井…)

嗣永「熊井くん!」
大江「あら熊井くん。様子見に来てくれたんだ」
熊井「まぁ・・・心配だったから」

大江「廊下にもいっぱい友達来てるし。みんな優しいのね」

須藤「べつにぃー♪」
清水「ともだちとしてぇー♪」
菅谷「あたりまえのことをぉー♪」
3人「しただけですよぉー♪(ニヤニヤ」

徳永(・・・見てたのかよ)


徳永と大江先生5

○帰り道

徳永嗣永清水の3人がおーどんを食べに行く途中

嗣永「ぼくを使って先生の機嫌伺うなんてなんてひどいなぁ…」
徳永「別に悪いことしてないんだからいいじゃん」
清水「しかし、噂には聞いてたけどホントに好きなんだね」
徳永「まぁね♪先生は俺にとって天使・・・女神様だよ」

清水「オホン!)大江マリコ、78年10月○日生まれの30歳。福岡県出身…」

徳永「えっ!おまっ!なんで大江先生のこと調べてんだよ!!!」
清水「ちょっとね…もっと知りたい?」
徳永「うんうん知りたい知りたい!」
清水「えー…この前のうどん代とか味噌ラーメン代とか・・・まだ返してもらってないからなー」
徳永「わかったわかった!今日は俺がおーどん代出すから!なっ!」
清水「しょーがないなー…あれ?嗣永は?」
徳永「しまったあいつ足怪我して歩くの遅かったんだ…いた!」


徳永と大江先生6

2人にと少し離れたところで不良3人に絡まれている嗣永

清水「えー!この短い時間で絡まれちゃったんだ」
徳永「うわーホント絡まれやすいんだなー。プロだなあいつ」
清水「あっ、感心してる場合じゃないよ徳永くん。絡んでる奴らは鬼座高の下っ端だよ。」
徳永「そっか。じゃあイナズマ雑魚だな!俺に全部任せとけ!」

嗣永の元に駆けつける2人

徳永「おい!俺にツレになにしてんだ!」
不良A「あぁ?なんだおめぇ」
不良B「お友達の代わりにお金貸してくれるのかな?」
徳永「おまえらにやる金なんかねーよ!」
不良C「なんだとてめぇ!」

徳永の胸ぐらを掴む不良C

徳永「あんま近づかない方がいいよ」
不良C「はぁ?」
徳永「よーい・・・どん!」


徳永と大江先生7

ドスッ!
不良C「ぐぁっ!」

徳永の長い足から飛び出した膝は不良Cの腹にヒットした。
その場で倒れ込みもがくC
一瞬の出来事でなにが起きたのか理解できず唖然とするAとB
その隙を見て逃げ隠れる嗣永と清水

不良B「お、おい!…てめぇ!」

殴りかかってきた不良Bのパンチをかわしながら後ろ回し蹴りを決める徳永
その蹴りを見事に食らい駐輪されてた自転車に激突する不良B

徳永「やべっ!やりすぎた!」
不良A「なんだこいつ…めちゃくちゃ強いじゃねぇか…うぉー!」

近くにあった棒を手に取り徳永に向かう不良A。その時

女の声「君たち!何してるの!!」
徳永「んっ!?(今の声は…)」

不良A「やばっ…逃げるぞ!」
不良Aの一声でフラフラしながら逃げていくBとC
大江「きみっ!いま人を蹴り飛ばしてたでしょ!……徳永くん!?」
徳永「お…大江先生!?」
清水「うわ…大変なことになったかも…」
嗣永「?」


徳永と大江先生8

ものすごい剣幕で徳永を責める大江

大江「徳永くん、人に暴力を振るうなんて最低なことよ!」
徳永「いやっ、あの、その、でも…」
大江「でもじゃありません!!!昼間はあんなにいいことしてたのに…」
徳永「はい…」
大江「徳永くんのこと見損ないました!反省しなさい!!」
徳永「…すいません」

嗣永「あんなに怖い大江先生・・・初めて見た」
清水「徳永くんは僕たちを守ってくれたんだ。説明しないと」

フォローするために徳永にかけよる清水と嗣永

嗣永「先生待って下さい!」
大江「嗣永くんと清水くん?どうしたの?」
清水「あの…これには訳がありまして…」
徳永「2人ともいいよ…」
嗣永清水「えっ?」
徳永「ぜーんぶ俺が悪いんだ…ごめんなさい」

大江に深々と頭を下げ、とぼとぼ歩き出す徳永。


徳永と大江先生9

○おーどん屋さん
徳永「うぇーん…きらわれたー(ズルズル)・・・おかわりぃー」
清水「徳永くんもう11杯目だよ…」
徳永「うるへぇ!まだまだ食うぞ!うぇーん…おーえせんせぇ…」
嗣永「ヤケ酒ならぬヤケうどんだね…」

清水「ところで徳永くん、今いくら持ってるの?」
徳永「ヒック)…500円(ズルズル」
清水「…そう(また僕が支払うのか…)」

徳永「グス)…決めた!」
嗣永「なにを?」

徳永「俺…もう喧嘩しねぇ!暴力反対!」

清水「えっ!なんで!?」
徳永「先生が嫌がることやりたくないんだ!」
嗣永「何もそこまでしなくても…」
清水「先生にしっかり説明したら理解してくれるよ…んっ?」

清水の電話が鳴る。電話には『夏焼くん』と表示されている


徳永と大江先生10

清水「夏焼くんからだ。もぉしもぉーし」
夏焼《清水くん、例の情報は集まったかな?》

清水「あーその件は…今ここじゃアレなんで後でいいかな?」
夏焼《…徳永くんがいるのかい?》

清水「まぁ…その…」
夏焼《分かったよ。早めによろしくね》
清水「はーい…」

電話を切って徳永を見る清水

徳永「グスッ)…先生…」
清水(あのことは徳永くんには黙っておこう…)


徳永と大江先生11

○翌朝
教室にて
徳永のことを嗣永に問い詰める須藤と菅谷
我関せずと窓の外をぼーっと眺める熊井

須藤「徳永が喧嘩を辞めるって!?」
嗣永「うん…ぼくも清水くんも説得したんだけど意志が固くて」
菅谷「大江先生にケンカしてるところを見られて怒られただけで?」
嗣永「怒り方がすごかったんだよ…いつもの先生とは別人みたいで」
須藤「徳永…あれだけの力の持ってるのに…もったいない」
菅谷「…」

嗣永「熊井くんなら…なんとかできるかも」
窓をずっと見ていた熊井、伸びをしながら
熊井「んぁ…めんどくせぇ」
嗣永「そんなぁ」

須藤「ところで…なんで大江先生が不良のたまり場みたいなところにいたんだ?」
清水「パトロールしてるからだよ」
須藤「おお清水か。徳永は?」
清水「保健室行くって。昨日のことを謝って、もうケンカしないことを誓うんだってさ」

熊井「・・・」
一瞬清水の顔を見てすぐ窓の外に視線を戻す熊井
菅谷「パトロールって?」
清水「実は夏焼くんに大江先生のことを調べてもらうように頼まれてたんだ…」


徳永と大江先生12

○保健室

徳永「しつれいしまーす」
大江「徳永くん…」
徳永「あの…その…昨日は…その」
大江「謝りたいの?」
徳永「はい…」
大江「じゃあ、謝る相手を間違えてない?」
徳永「え?」
大江「昨日ケンカをした鬼座高校の子。学校に行って謝りに行こうか」

徳永「・・・」

大江「先生も一緒に行くから 」
徳永「分かりました…」
大江「じゃあ向こうの学校に連絡しておくから」
徳永「・・・あの!」
大江「どうしたの?」
徳永「俺、もうケンカしません!約束します!」
大江「…うん!よく言ってくれたね。徳永くんのそういう素直なところ、好きだなぁ」

徳永「(す…好き♪)ありがとうございます!」


徳永と大江先生13

徳永(好き♪好き♪好き♪)
好きと言われたことが嬉しくてニタニタ顔で保健室を出る徳永

夏焼「幸せそうだね徳永くん」

教室に行く階段の踊り場には壁にもたれて待ちかまえていたかのように夏焼が立っていた

徳永「おっ夏焼!まぁな♪」

夏焼「清水くんから全部きいたよ…」
徳永「まぁ…そういうことだよ。悪いね」

夏焼「…キミはクズだな」
徳永「…なんだと」
夏焼「菅谷くんのように好きな人のために強くなろうとしてるのは分かるが…君のその行動は理解できない」
徳永「なんとでも言え…先生のためだ」
夏焼「やっぱり清水くんからきいてないみたいだね。大江先生のこと」
徳永「先生のこと?」


徳永と大江先生14

○教室

清水「実は大江先生には弟がいたんだけど…高校生の時に亡くなったんだ…」

須藤「病気でか?」
清水「ううん…暴行事件だよ」
菅谷「暴行事件!?」

○階段の踊り場

徳永「集団リンチ…ってことか」
夏焼「そう…それ以来、暴力行為が許せなくなり、弟のようないじめられっ子をカウンセリングするために保健の先生になった」

○教室
清水「さらに暴力行為が少しでも無くなるようにと不良のたまり場になりそうなところを自主的にパトロールして回ってるらしいよ」

熊井「・・・」
嗣永「それを徳永くんには…」
清水「本当は昨日うどん屋さんで話すつもりだったんだけど…あんなことがあったからさ…」


徳永と大江先生15

○階段の踊り場

徳永「だからあんなに怒ってたのか…」
夏焼「今の話をきいて…キミがやるべきことを改めて考えた方がいい」
徳永「…そんなこときいたらもっと喧嘩できないだろ」

バシッ!
いきなり徳永の顔面を殴る夏焼
壁まで吹き飛ぶ徳永

夏焼「…やっぱりキミはクズだな。何も分かっちゃいない」
徳永「なんだと!バカにするのもいい加減にしろ!」

勢いで夏焼の胸ぐらを掴む徳永

夏焼「なにwさっそく大好きな先生との約束を破るのw」
徳永「・・・ちっ!」
険しい顔をして階段を上っていく徳永
夏焼、乱された服を直しながら
夏焼「……種まき完了」


徳永と大江先生16


○鬼座高校
職員室で教師と番長が会話をしている

教師「昨日BとCに危害を加えたベリ高の徳永という奴が女の教師とともに詫びに来るらしい」
番長「徳永…ほう…」
教師「まぁ…私は興味が無いからそちらの方で対応しとくれ」
番長「言われなくてもそのつもりだ。」

番長(ベリ高の徳永…そこそこ名は通ってる奴だ…俺もここで一つ名を上げておくか…ククク)

※昼休みのベリ高
○購買部

並んでいる清水嗣永
嗣永「清水くん、鬼座高校ってどんなところなの?」
清水「うちとは比べものにならないぐらい荒れに荒れたところだよ。先生より不良たちの方が主導権を握ってるみたいだし」

嗣永「…大丈夫かな?」

清水「なにが?」
嗣永「いや・・・あの・・・ほら!今日塾行くときにまた出くわしたらヤダなーって思って」
清水「・・・なーんだそんなことか」
嗣永「なーんだってなんだよ!清水くんだってよく絡まれるくせに!」


徳永と大江先生17

○ベリ高屋上

熊井、須藤、夏焼、菅谷がすでに昼飯を食べている

菅谷「ねぇ須藤くん」
須藤「どうした?」
菅谷「今朝、徳永くんのことを『あれだけの力を持ってるのに・・・』って言ってたけど、実際どれぐらい強いの?」
須藤「あいつは脚力だけで言えば俺以上、熊井並といっても大げさではない・・・」
菅谷「そんなに!?」
熊井「まぁ間違っちゃいねぇな…あいつの前で言うと調子に乗りそうだから言わねえけど」
菅谷「熊井くんまで・・・意外だな」
須藤「そう見えんだろ。あいつはそれを隠してると言うか抑えてるみたいだからな」
菅谷「どうして?」
須藤「知らん。まぁ番格と戦うのを嫌うところからしてただめんどくさいだけだろ」

夏焼「ただめんどくさいだけじゃない」
菅谷「?」
夏焼「彼には番格と戦えない致命的な欠点がある・・・」
菅谷「欠点?」


徳永と大江先生18


○中庭
一人ベンチに座り紙パックのジュースを飲みながら考え込む徳永

徳永(鬼座高校に乗り込む…危険なことだ。
  きっと番長に話が行って罠を仕掛けてくるにちがいない…
  しかし先生の前でケンカは出来ないからな…)
徳永「…いっ」

夏焼に殴られた頬が痛みあのときの言葉を思い出す

『今の話をきいて…キミがやるべきことを改めて考えた方がいい』
『やっぱりキミはクズだな。何も分かっちゃいない』

徳永(あーもう!なんだっつーんだよ!)

飲み終えた紙パックを握りつぶしゴミ箱へ投げ捨てる
投げた紙パックはゴミ箱には入らず縁に弾かれる

徳永(とにかく何をされても俺が耐えればいい…そうするしかない)


徳永と大江先生19

放課後

○駅前
びっこをひきながら塾に向かっている嗣永
嗣永(徳永くん…大丈夫かな)

~休み時間~
嗣永「鬼座高校に謝りに行く?」
徳永「お前だけに言うからな。他の奴に言うとややこしくなる。」
嗣永「…大丈夫なの?」
徳永「謝るだけだから大丈夫だろ…先生と二人で行くし♪フフフ・・・」
~~~~~~

嗣永(やっぱり不安だ…様子だけでも)

鬼座高校行きのバスに乗り込む嗣永

○鬼座高校

正面玄関に立つ徳永と大江
割れたまま放置された窓や散乱したゴミを見て顔をゆがめる徳永

教師「いやぁ、お待ちしておりました。ご案内します。こちらへ」

鬼座高校の教師の誘導に従い移動する徳永と大江


徳永と大江先生20


○BerryFields

ベリ高の生徒AとBが会話をしている

生徒A「そういえば徳永が大江と鬼座高に行ったらしいぜ」
生徒B「なんでよ?」
生徒A「昨日そこの生徒とケンカしたとか。その詫びに行くんだと」
生徒B「へぇー。でも鬼座はやべーな。ごめんなさいで済むとは思えねぇ」
生徒A「だな。徳永ボコボコにされるんじゃね?大江もヤられちゃったりして」


その話を聞いたからかベリフィーを出て行く大きな影
たいせい「おい…お代は?」
熊井「・・・いつも通りで頼むわ」
たいせい「フッ・・・」

マスターのたいせい、ノートパソコンを開きメールを打ち始める