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頂上決戦 vsモー商編11


熊井と矢島がモー商の下駄箱までたどり着いた時、3人の男達と出くわした。
「うわっ!く、熊井だ!」
男達には熊井の巨体に驚いている暇も無かった。
熊井の陰から稲妻のような速さで飛び出してきた矢島の右フックが男達のア

ゴを正確にかすめ取ってゆく。

バタバタと2人が同時に倒れた。
3人目のアゴに矢島の拳がせまった時、「待て!」と熊井が制止する。

男のアゴからわずか数ミリという所で矢島の拳がピタリと止まった。
男がへなへなとその場に崩れ落ちそうになる。
その頭を熊井が背後から鷲掴みにした。
「ひぎゃうぁあッ!」
男が悲鳴を上げて熊井の手から逃れようとジタバタと暴れるがその手はびく

ともしなかった。

「うわぁ・・・」矢島でさえ2,3歩後ずさりする光景だった。
熊井とほぼ同じ高さまで持ち上げられた男の顔には血管が浮きまくり、真っ

赤に充血している。

「須藤と夏焼はどこにいる」熊井が静かに、だが迫力のある声で聞く。
「ぎゃっ・・あぅッ・・・」
「はやく言わねーとパリンといくぞ」
その熊井の言葉に矢島が割って入った。
「ま、待って熊井君!僕らは先に愛理と・・・徳永や菅谷君を探すべきだと思う

んだ」
「ほう、頭良いなオマエ」
熊井に褒められたと思った矢島が頬を赤らめて嬉しそうに言う。
「友達にはよくバカって言われるんだけどね、えへへ」


頂上決戦 vsモー商編12


熊井は聞いていなかった。
「で、菅谷達はどこだ?」ミシミシッと男の頭が軋む。
「・・ほけ!・・・ほけ!」
と痙攣しながら言う男に「ほけきょ?」矢島がそう言うのを熊井が睨む。
ハッと矢島が頭を抑えて「ゴメンナサイ!」と言った時「ほけんしつ・・・」と男が

息も絶え絶えに答えた。

熊井が男の頭を離すと、すかさず矢島が男のアゴを左フックでかすめ取り意

識だけを無くさせる。
矢島はご丁寧に男の身体を受け止め、静かに床に寝かせていた。
何やってんだと言いたそうな熊井の視線に気付いて
「あ、イヤあの高さから気絶したまま落ちたら危険かなって・・・えへへ」

「ふー・・・」と熊井が溜息をついて睨む。
矢島はどうして良いのかわからず子犬のような目で下から熊井をちらちらと

見ている。

      • まあコレがこいつの良いところなのだろう。
自分とは違う、陽の当たる道だけを歩んできたのだ。
明るくて優しい家族、恵まれた環境の中で真っ直ぐに育ってきた姿が容易に

目に浮かぶ。
これからも陽の当たる場所に居続けて欲しい、そう思わせるこの男に説得は

不要だ。
熊井はそう判断した。

「今はほっとけ。それより急ぐぞ!保健室だ」
「うん」
そう言って駆け出した熊井がすぐに立ち止まり
「ところで保健室ってどこだ?」と振り返った。
「ど、どこだろうね・・・」
熊井が矢島の後ろ、下駄箱に転がる3人の男をチラと見る。
みな意識を失い、その問いに答えられそうな者はいなかった。
「おまえバカだろ」
「よ・よくそう言われるんだ・・・えへへ・・・痛い!!」


頂上決戦 vsモー商編12


身長測定の器械に後ろ手に縛られ、身動きの取れない愛理が目を閉じて震

えていた。
衣服は着ておらず純白の下着姿が下品に笑う男達の好奇の目に晒されてい

る。

「クソッ!!おまえら!鈴木さんに手を出したらぶっ殺してやる!!絶対ぶっ

殺してやるからな!!」
愛理からは少し離れた場所のベッドに縛られて動けない菅谷が叫ぶ。
「うるせーんだよ!テメーの彼女も守れねー糞が!」
菅谷の傍で見張りをしている男は、愛理の生肌を近くで見られない苛立ちも

あってか
動けない菅谷のみぞおちにプロレス技のような肘打ちを喰らわした。
「うぐぇえッ・・・!!クソッ!・・・鈴木さん・・・鈴木さん・・・」
身動きの取れない菅谷はのたうち回って苦しむ事も出来ずにぽろぽろと涙を

こぼした。

意を決したように愛理が叫ぶ。
「菅谷くん!お願い!目を・・・目を閉じていて・・・私、こんな奴らに絶対負けな

いから!」
「す・・・鈴木さん・・・」
菅谷の方を見つめる愛理がニッコリと笑って頷いた。
「クソッ!チクショウ!!・・・ゴメン・・・ゴメン鈴木さん・・・チクショウ・・・俺・・・」
菅谷は目を瞑り、愛理の方から顔を背けた。
どうしようもない絶望感が悔し涙となってベッドのシーツを濡らしていく。

「菅谷くんに鈴木さんだってよwこいつ処女だなぁー!?」
そう言って男は愛理の大事な部分に下着の上から鼻を擦りつけスーッと息を

吸い込んだ。
「処女だーw処女の匂いがするぜぇww」
「ひッ・・・」と呻きそうになった愛理が下唇を噛んで嗚咽を堪えた。
あまりにも強く噛み締めた為、唇から血がアゴを伝いまだ膨らみかけたばか

りの美しい胸に赤い滴を落とした。

「おいおい、これから美味しく頂くんだから汚しちゃダメだろ?」
そういって男が愛理のまだ幼さの残る胸から血液をペロリと舐めとる・・・。
だが、愛理はもうビクともしない。
俯いていた顔を上げ、目は閉じたまま毅然とした表情をする少女は美しく輝

いて見えた。

頂上決戦 vsモー商編13


「よぉ、処女ならよ・・・陰毛もらおうぜ!俺お守りにするわww」
「お、良い考えだねえw ま、もうすぐガバガバのヤリマンになっちゃうんだけ

どなww」
「これから6人相手にして貰わなきゃならねえからなあww」
「悪いけど俺は3回は使っちゃうよぉ・・・鈴木さんのマ○コォwww」
そう言って男が愛理の下着を少しずらす。
「おおお、ガキのくせにしっかり生え揃ってやんのwこれなら一人百本ずつで

もいけそうだわww」
そういって男が乱暴に愛理の恥毛を5,6本むしり取った。
男達に歓声が起こる。下卑た笑い声を漏らしながら
「おい!もったいぶるんじゃねえ!もっとマ○コに近い陰毛くれよ!ってか早く

マ○コ見せろww」

愛理は男達の下品な所業にもピクリともせずに耐えていた。
だが。
どうしても涙が溢れて来る。
悔しくて・・・恥ずかしくて・・・哀しくて・・・

そんな愛理の姿を見て男達は更に興奮を高めた。
「下の方も濡らしてるんじゃねーのかww」
男が愛理の下着の中に手を入れてくる。
愛理はいっそう固く目を閉じ、唇を千切れるほど強く噛み締めた・・・その時だ

った。


ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

!!!!!!

鉄製の保健室のドアが吹き飛んできて、愛理の下着の中に指を入れようとし

ていた男が下敷きになった。

一斉に振り返る男達が見たものは、ドアがあった筈のその部分に立っている

熊井だった――。


頂上決戦 vsモー商編15


熊井は悪魔の様な形相で、いや悪魔さえも恐れる様な形相で室内をギラリと

睨んだ。

男達は鉄製のドアを吹き飛ばして現れた悪魔よりも恐ろしい目つきをした男

に一瞬すくみ上がる。
轟音に驚いて熊井の方を見た菅谷によると、「熊井が目から怪光線をだして

男達を一斉に倒した」と言う。
実際は熊井がドアを吹き飛ばすのと同時に低い体勢で飛び込んできた矢島

にアゴをかすめ取られたのだった。
まるで居合い切りの達人に切り捨てられたかの様に愛理の周りにいた男達

が一斉に倒れる。

「熊井君、危ないよ!愛理に当たったら・・・」
愛理の傍に駆け寄り無事な様子にほっとしている矢島の問いかけに
熊井は返事すらせずに、保健室の奥を睨んでいた。

「う、動くんじゃねえ!」
身動きの出来ない菅谷にバタフライナイフを突きつけてモー商の男が叫ぶ。
見張り役をしていて愛理の生肌を間近で見られなかった男が難を逃れていた

のだ。

男と矢島の間には菅谷の縛られたベッドがあり、その稲妻の様なスピードも

使えない。
「く、熊井君・・・ご、ごめん・・・僕・・・」
矢島の言葉に熊井は再び関心すら示さず、足元を物色していた。
全員が完璧に意識を無くしているのを見て「チッ・・・」と舌打ちをする。

その時、ドアの下敷きになっていた男が這い出そうともがいて頭を出した。
熊井がニヤリと恐ろしい笑みを浮かべてその頭を鷲づかみにする。

ずるずると引きずり出されたその男を熊井の目線の高さまで持ち上げ
ナイフを持つ男の正面に向ける。
宙づりにされた男は「ぎゃぁああ!」と悲鳴をあげて熊井の腕に掴みかかった



頂上決戦 vsモー商編16


「俺のダチ公にそれ以上指一本でも触れたなら・・・よく見てろ。これが5分後

のお前だ」

――ミシィッ!!!――
保健室中に男の頭蓋骨が軋む音が響き渡った!
男は熊井の手の中で悲鳴すら上げる事が出来ずにビクンビクンと大きく2度

痙攣し・・・そのまま動かなくなった。
振り子の様に揺れる下半身には染みが拡がり、それはズボンを伝って床に

巨大な水たまりを作っていく。

「まだこんなもんじゃねえぞ」
悪魔すら恐れるであろう形相で熊井が更に力を込める。
男は熊井の握力に皮膚を引っ張られて目を見開き、鼻からは滝のように鼻

血を垂らし始めた。
ナイフを持つ男の見ている目の前で、白目を剥いた男の目が真っ赤に染まっ

てゆく。

「や・・・やめるんだ!熊井君!!」
矢島が慌てて熊井の腕に飛びかかり
何とかその手を振りほどこうとするが熊井の手はびくともしなかった。
「キミ!!ナ、ナイフを捨てるんだ!早く!早く!!頼むから!!」
矢島が涙目で懇願し始める。

男はその場にへなへなと尻餅をつくように崩れ落ちた。
「ほら!熊井君、もう彼は何もしないから!早く・・・早く離して!!」
矢島の懇願に「ふん」と鼻を鳴らした熊井が男を乱暴に投げ捨てる。
そしてそのままナイフを持つ男の方へツカツカと歩み寄った。
「ナイフをよこせ」
相変わらずの熊井の形相に男はただただ恐怖し、がちがちと口を鳴らして震

えていた。
「早くよこせ」熊井がゲンコツを喰らわすとボコッと嫌な音がして男は動かなく

なった。


頂上決戦 vsモー商編17


「く、熊井くん・・・」
「遅くなってごめんな、菅谷。今ロープを切る。」
熊井が菅谷の額に浮かぶ脂汗を手の平で拭いながら言った。
優しい声だった。
愛理がいなければ大声を出して子供のように泣き出したい程、優しい声だっ

た。

腕と身体をベッドに縛られているのに何故か足が縛られていない。
額の脂汗と顔色から布団に隠れた足がどうなっているかは容易に想像がつく

ロープを切った熊井が菅谷の上半身をゆっくりと起こしてあげながら
「今は手当してやれる時間がない・・・悪いがもう少しだけ我慢してくれ。掴ま

れるか?」
そう言って背中を差し出す。

揺らさないようにゆっくりと菅谷を背負い、熊井は愛理の元へ向かう。

「熊井君!!いくら何でもこれはやりすぎじゃ・・・」
熊井に握りつぶされそうになった男を心配そうに介抱していた矢島が、そこま

で言って黙った。
菅谷を見たのだ。
真っ青な顔で背負われた菅谷は、両足共が膝ではない不自然な位置からブ

ラブラと揺れていた。
苦しそうに熊井の首に回した手の指も何本かは外側に曲がっている・・・。

「菅谷、しっかり掴まってろよ。彼女のロープを切るからな」
ロープを切る間、菅谷は「愛理・・・ごめん・・・守ってやれなくて・・・ごめん」と
熊井の背中にポロポロと涙をこぼした・・・。

愛理もまた「私の方こそ・・・菅谷くん・・・すがやぐんんン・・・」そう言って涙をこ

ぼす。
ロープを切ると、今まで気を張っていたのであろう。
へなへなとその場にしゃがみ込んで「菅谷くん、菅谷くん・・・」と泣き出してしま

った。


頂上決戦 vsモー商編18


「ごめんな、今は時間が無い・・・ここは危険すぎる。
おい矢島!彼女にお前のジャケットを着せてやれ」
そう言って熊井が矢島を見ると、肩を落とし俯いて何やら反省中だ。
わかりやすい奴め・・・。
「あ・・・うん。・・・ご、ごめんね愛理・・・クソッ!僕は・・・何をやってるんだ・・・」
何から何まで後手にまわった矢島は更に肩を落としながらしゃがみ込んだ愛

理に
自分のジャケットを脱いで肩に掛ける。

「彼女を背負ってついて来い。場所を移動する」と言う熊井に
「私、歩けます!」
そう言って愛理が立ち上がろうとした。だがやはり足元がふらついている。

「強いな。さすが菅谷の彼女だ」
「まあね」と背中から誇らしげな声が聞こえた。
「だが今は矢島に背負われた方が早い。行くぞ矢島」

保健室を出て、廊下の突き当たりに音楽室があった。
鉄製の防音ドアには当然鍵がかかっていたが、熊井には関係無かった。
菅谷をなるべく揺らさないように加減してドアを蹴破る。
鍵の部分だけが壊れたドアは苦もなく開いた。


頂上決戦 vsモー商編19


「将来は名泥棒になれるね、熊井くん」背中の菅谷が言う。
相当な激痛で気分すら悪くなっている筈だったが、
きっと熊井や愛理を安心させたくて言った精一杯の言葉だったのであろう。
「ああ。おまえがパートナーになってくれるなら、どんな金庫も蹴破ってやるぜ


それを聞いた菅谷が「ふふ」と笑って意識を失った。

慌てて音楽室に飛び込んだ熊井が
「矢島、手を貸せ!菅谷をそっと机に寝かせるんだ」と矢島に手助けを頼むと
「私が」と矢島の背中から飛び降りた愛理が駆け寄ってきた。

音楽室の二人用の長机の上に菅谷を横たえる。
愛理が自分の着ていた矢島のジャケットを素早く脱ぎ、折りたたんで菅谷の

頭の下に敷く。

何の躊躇もなく下着姿になった愛理に、さすがの熊井も目を丸くして見ていた


「恥ずかしくありません。・・・ケド、なるべく見ないで下さい」
ほんの少し頬を赤らめて、愛理が言う。

「おまえは本当に良い彼女連れてるな。羨ましいぜ」
熊井が微笑みながら意識のない菅谷の頭を撫でた。
菅谷の事が心配で沈んだ表情をしていた愛理がほんの少し、だが誇らしげに

微笑んだ。