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第2部


 日曜日、須藤と舞が人気の遊園地『雄叫びランド』に来ている。須藤が舞をデートに誘ったのだ。
乗り物に乗る前から舞のテンションは上がっている。
_舞_「茉太くん!今日は誘ってくれてホントにありがとう! 舞ここしゅごく来たかったんでしゅよ!」
須藤「よかった~。舞ちゃんが遊園地嫌いだったらどうしようって思ってたんだ。俺も喜んでもらえて
    嬉しいよ」
_舞_「遊園地大好きでしゅ!」
須藤「俺も大好きだよ。えっと、じゃあまずは何に乗ろっか?」
ワイワイガヤガヤ
 いい感じに会話がはずむ須藤と舞。2人はまず、この遊園地の名物ジェットコースター『雄叫び
コースター』に乗ることにした。

ガッタンガタンガタガタ ガーーーーゴーーーーーー…
須藤「ウォー!!」
_舞_「キャー!キャー!」
…ガタンガタンガタガタプシュー
 『雄叫びコースター』をたっぷり満喫して2人が降りてきた。
須藤「いやー、今の結構怖かったねw」デレデレ
_舞_「茉太くんしゅごい声出してましたよw ウォー!!ってw」
須藤「そんな声出してたかなぁw」デレデレ
 須藤は今までの人生で味わったことのない幸福感を味わっていた。好きな女の子とのデートとは
こんなにも楽しいものだったのか…と。そして彼の目尻は、喧嘩をしているときの鋭い目つきからは
想像できないほど、完全に垂れ下がっていた。
須藤「次は何に乗ろっか?」デレデレ
_舞_「舞あれがいい!」
 自然に須藤の手を取る舞。
須藤「(アッ)」
 手を握られて、一瞬戸惑う須藤。
_舞_「茉太くん!早く行こっ」
須藤「う、うん。」


 夏焼の運転する中型バイクに6ケツでまたがるベリーズ高校の面々。須藤のデートの様子をこっそり
見に行くつもりのようだ。
ボボボボ
熊井「まだかよ雄叫びランドは!? 全然進んでねーぞォさっきから」
夏焼「だからムリだって言ってるだろ!!降りろよ!!」
徳永「菅谷おめーが降りりゃ万事OKなんだよ降りろ!!」
菅谷「なんだと!!」
嗣永「あーっ自転車に抜かれた!」
徳永「待てコラァ!!」
清水「ダメだこりゃ。5キロしか出てないもん」
ギャーギャーギャー

 6人は結局電車で行くことにした。
夏焼「あーあ、君たちせいで僕まで電車だよ」
熊井「うるせー、無免許のくせに」
嗣永「そーだそーだ」
徳永「まあ夕方までは居るはずだし、ゆっくり行こうぜ」
清水「まだお昼だし、全然間に合うね」
菅谷「めし食おーぜ」
徳永「おめーは食うことしか頭にねーのな」
菅谷「なんだと!!」
ギャーギャーギャー

 ようやく『雄叫びランド』に到着した6人。入場門の前で熊井と徳永がもめている。
熊井「ん」
徳永「なんだよ熊井、この手は」
熊井「入場料」
徳永「なんで俺が出さなきゃいけねーんだよ」
熊井「金持ってねーから」
徳永「だからってなんで俺が出すんだよ。お前今いくら持ってんだよ」
熊井「30円」
徳永「さ…、30円て。帰りの電車賃にも満たねーじゃねーか!よく来る気になったな!
    どーゆー神経してんだ!?」
熊井「いいから貸せよ。早くしねーと須藤たち帰っちまうぞ」
徳永「クソッ、しょうがねーな。貸しだぞ!貸し!おごりじゃねーぞ!」
熊井「ハッハッハ 3倍にして返してやるよ」
徳永「絶対だな!!」
熊井「フッフッフ 俺には秘策があるのだよ」
徳永「なんだよ秘策って…?」
熊井「フッフッフ これだ。ジャーン!!」
 熊井がバッグから取り出したのは、超望遠レンズを装着した一眼レフカメラだった。
徳永「うおっ!なんだそれ!でけえ!」
熊井「フッフッフ こいつで、須藤がロリ幼女の舞ちゃんとやらと一緒にデレデレしてるとこを撮ってだな、
   『この写真を学校でばらまかれたくなかったら…』って言えば、あいつからいくらでもむしり
   とれるぜ クックックw」
清水「ひどい…」
夏焼「熊井くん…鬼だね……」


 最初に乗った『雄叫びコースター』を降りてからは、須藤と舞はずっと手をつないでいる。
「そうか。舞ちゃんは目が悪いんだから、俺がちゃんと先導しないとな」と、須藤は反省していた。
しかしそれと同時に、ずっと手を握っていられることを嬉しくも思っていた。
 午前中に3つのアトラクションを楽しんだあと、須藤と舞は昼ご飯を食べに園内のファースト
フード店に入った。店の中に入ると、舞はサングラスをおでこにずらした。須藤は、舞がサングラスを
おでこに着けている姿がとても好きだった。
須藤「いやー、『雄叫びゴーランド』も『雄叫びカップ』も楽しかったねw 食べ終わったら
    どうしよっか? あ、次はあれなんかどう?」
 お化け屋敷『雄叫びハウス』を指差し、舞を誘う須藤。
_舞_「お化け屋敷でしゅか…。舞、お化け苦手なんでしゅ。……でも茉太くんとなら大丈夫かも。
    舞を守ってくれましゅよね…?」クリクリとした目を上目使いにして舞が聞く。
須藤「もちろんだよ!(ムハー!! 上目使いたまらん!!)」 

 『雄叫びハウス』に入った須藤と舞。中は当然暗く不気味な雰囲気。舞がひどく怖がるので、
なかなか前に進めない。握られていた2人の手にも今まで以上に力が入る。
 クゥ~ン
_舞_「キャー!今なんか聞こえた!怖い怖い!いやあっ!」
須藤「大丈夫。舞ちゃん俺から離れないで」
 須藤が舞を落ち着かせようとするが、舞は軽いパニック状態で落ち着くことができない。
そして、さらに追い討ちを掛けるように、舞の目の前に急にお化けが飛び出した。
_舞_「キャー!!」舞は大きな叫び声をあげると同時に、須藤に抱きついた。
須藤「舞ちゃん大丈夫だから。俺がいるから(ウヒョー!! 抱き合ってるよ俺!)」
 須藤が舞の肩を抱き、舞は須藤の腰に手をまわし、2人は再びゆっくりと歩き出した。
しかし、少しでも物音がしたり何か見えたりすると、そのたびに舞は須藤に抱きつき、やはり
なかなか前に進めない。それはそれで須藤は嬉しかったのだが…
_舞_「キャー!!」舞が再度がっしりと須藤に抱きついた。
須藤「(あ、やべー…)」
 『雄叫びハウス』に入ってから、須藤は何度も舞に抱きつかれた。そのたびに舞のふくらみかけの
胸が須藤の体に当たった。その柔らかさを感じるたびに須藤のあそこはビンビンになっていった。
『雄叫びハウス』の中で、須藤の股間が“雄叫びテント”になっていた。


 舞は最後までひどく怖がっていたので、須藤にずっと抱きついていた。そのため、須藤のあそこも
最後までビンビンで、歩くのに非常に難儀し、やっとのことで『雄叫びハウス』を出てきた。

嗣永「あ、いた!あそこ!お化け屋敷の前!」
 嗣永が須藤と舞を見つけ、指差した方向をみんなが一斉に見た。そしてすぐ、須藤から見つからない
ように物陰に隠れた。
熊井「ほほう。舞ちゃんっていうのはあれか」
清水「確かにかわいいけど、…完全にロリだねw」
菅谷「須藤さん…」
徳永「まあまあ君たちw 恋愛に年の差は関係ないのだよ」キリッ
夏焼「そうか…考えてみれば君のとこのほうが年齢差あるんだな…」


 『雄叫びハウス』を出て数分経ち、舞がようやく落ち着きを取り戻した。ほとんど泣き顔だった
顔つきが、徐々に笑顔に変わっていく。
_舞_「あー、怖かったー。舞1人じゃ絶対最後まで行けませんでしたよ。ありがとう茉太くん」
須藤「いや~、男が女の子を守るのは当たり前だよ~」デレデレ

 物陰から須藤と舞の様子を見守るベリーズ高校の6人。
徳永「なかなか良い雰囲気じゃね? 手なんかつないじゃって」
清水「うん。舞ちゃんもすごく楽しそう」
菅谷「須藤さん嬉しそうだな…」
嗣永「須藤くんがんばれー」
熊井「須藤のやつ、やっぱりデレデレしてやがるw クックックw」カシャカシャカシャ 
 熊井は早速先ほどの超望遠カメラを取り出して、須藤のデレデレした姿を撮りまくった。
夏焼「熊井くん…」


須藤「ちょっと疲れたね。ひと休みしようか」
_舞_「うん」
 ベンチに腰かけ、休憩する須藤と舞。その様子をベリーズ高校の6人が少し離れた場所から見ている。

 そしてさらに、別の2箇所から、須藤と舞に視線を注ぐ者たちがいた。
 柱の陰から見ているのは、1人の肌の浅黒い少年。年齢は舞と同じくらいか。明らかに“変装してます”
という感じの格好で、須藤と舞の様子を双眼鏡で熱心に見ている。

 もう一箇所、ゲームコーナーから見ているのは、先日須藤と夏焼に倒された翔北高校の不良たち。
人数は全部で10人。リーダー格でバスケが得意な蜜井。この10人の中で喧嘩が一番強い鉄夫。
無口で喧嘩っぱやい龍。先日の須藤・夏焼との喧嘩では少しだけ善戦した糊男。他に、ザコがあと6人。
雑魚一「おい、あれ見ろよ」
雑魚二「あれはベリ高の須藤じゃねえか」
_蜜井_「ほう、あいつがベリ高の須藤か」
雑魚三「俺らこの前あいつと、もう1人同じベリ高の夏焼ってやつにやられたんすよ」
_糊男_「くそっ、あのとき横からあいつが出てこなかったら夏焼を殺れてたのに…」
雑魚四「あいつ女とデートなんかしてやがる」
雑魚五「いや、あれは彼女じゃねえだろ」
雑魚六「きっと妹だな。あれが彼女だったら須藤はロリコンだよ」
_龍_「須藤ってのは喧嘩つえーのか?」
_糊男_「ベリ高の中じゃベスト3には入りますね」
_龍_「鉄夫、お前戦りたくねーか?」
_鉄夫_「俺は暴れれるならなんでも…」
_蜜井_「面白そうじゃねーか。よし、お前ら須藤の妹をさらって来い」


須藤「あ、俺飲み物買ってくるよ。何がいい?」
_舞_「おまかせしま~しゅw」
須藤「OKw」
 舞をベンチに残し、飲み物を買いに行く須藤。


蜜井「よし今だ!行け!」


清水「ん?なんだあいつら?」
夏焼「あいつらは確かこの前の…」
菅谷「あれ? おいおい、舞ちゃんを連れてっちゃったぞ!」


 須藤が飲み物を買って戻ってきた。
須藤「舞ちゃんおまたせ~。あれ? 舞ちゃんトイレかな? ん?なんだこれ?」
 舞が座っていたベンチの上には置き手紙が残されていた。

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 妹をあずかった
 翔北高校の体育館に1人で来い


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須藤「(妹…?って舞ちゃんか!? 翔北…ってこの前の…あいつら!!ぶっ殺す!!!)」
 須藤は手紙を破り捨てると、猛烈な勢いで翔北高校へ向かった。

徳永「おい、須藤のやつすげー勢いで走って行っちゃったぞ!」
嗣永「ど、ど、どどうしよう?熊井くん」
熊井「とにかく追いかけるんだ!」