(タイトル):Syrup16g

(更新日時):2008-03-04 02:53:17

(本文)

先日解散したSyrup16gについて、一言残してみようと思う。
以前「Coup d'Eat」について書いたくらいで、実はそんなに真面目に聴いている訳ではないけど、とりあえずは一通り音源を集めて片っ端から聴いてみた。「Free Throw」から「Coup d'Eat」までには何か訴えかけてくるものを感じたが、「Delayed」以降の音源は「とりあえず出すものは出し切ったから、この先どうやって進もうか」というような悩みが、曲の端々から見えたような気がした。後期(第一期後期というのか)の中で好きな曲も何曲かあるけど、初期の楽曲とはやはり聴こえ方が違うように思う。何だろう、重々しさが感じられないのだろうか。それとも、プレイヤーの緊張感の違いなのだろうか。
(結果的に)解散前最後の日比谷野音を聴きに行った時、結局既発のお気に入りの曲をCDになぞって聴いているだけだったような気がする。今でも「翌日」の出だしをとちっていた記憶が嫌に鮮明に残っているし。新曲も何曲か演奏するので、勘に任せて聴いてみたが、あまりピンと来るものがなかった。ただ、アンコールでやっていた珍しく「かもめがと~んだ~」とでも歌いそうな、80年代のポップス調の明るい感じの曲は覚えている。これを聴いた時、「気分的にこういう曲も必要だな」と思ったが、そのくらいメンバー間のアイコンタクトも少なかったように見えたし、楽曲ありきでライブパフォーマンスで魅せられなくなっているのは、さぞかし辛かったろう。それにしても、武道館ライブはどうだったのだろうか。行けば良かったのか、行かなくて良かったのか。後で調べてみるか。
今の段階では、解散は残念だけれども、内心少しほっとしている気持ちもある。潔いというか何というか。ほとぼりが冷めたら、もはや入り込む深みもないし、遊ぶ感じで何かやって欲しいものだ。ちょっと、アートスクールっぽい語り口調が入ってきたなあ。まあいいか。

しまった、ラストアルバムを聴いていない。ほとぼりが冷めたら聴くか。最後まで俄かファンでしたが、とりあえずお疲れさんでした。





最終更新:2008年03月06日 01:57