振替輸送

振替輸送とは「現在地から目的地までの中途で路線に支障が生じ、利用しようとする路線が運休になった場合、近隣を並行して走る路線等で目的地近隣まで代行して輸送を受けること」を言います。

例えばA-B-C-D-E-Fという路線が有り、B-D間を利用しようとしたが、C駅で車両故障、全線運休・・・なんて時に近くを走っている別の鉄道路線やバスへ移動してもらい、路線が通じているものと見なして輸送を続行するというものです。ただし、これらには制約が生じます。というのは・・・
  • 乗車券(定期券・回数券を含む)を所持していること。但し区間が定まっている物に限る
と言う条件なのです。普通に定期券や券売機で買った切符、窓口で買った切符を持っている方には特に問題はありませんが、問題が生じるのは次の方々です。
  • ICカード(チャージ額)で乗車している
  • 企画乗車券(青春18切符、○○割引切符等)で乗車している
まず、前者の場合は区間が定まっていないので乗車がどこまでなのかということが不定です。ですから振替輸送が受けられません。そして後者の場合はよく券面の注意に項記述があると思います。
「列車遅延・運休などによる振替輸送等は行わないことがあります」
「列車遅延や運休などが生じた場合は係員の指示に従って利用して下さい」
つまりはその場の判断(天候状況、事故等の深刻さ等)に委ねられます。その場の指示に従って下さい。
もし、振替輸送が起きそうな状況でICカードで乗車をしている場合は乗るときに目的地までの乗車券を「ICカードのチャージ額」で買っておくと前述の通り「乗車券を所持している」わけですから振替輸送が受けられます。

振替輸送をいざ受けるとした場合、「振替乗車票」を係員から受け取って指示された鉄道線やバス等に乗るわけですが、殆どの場合次のような記載があると思います。
例)名鉄名古屋駅で振替輸送を受けた。「名鉄名古屋-犬山」の定期を所持している。渡されたのは次の乗車票だった。
「振替乗車票/経由:国際センター・伏見/途中下車は出来ません・指定された経路以外は乗車出来ません・所持している乗車券等と一緒に下車駅でこの乗車票をお渡し下さい」
これを説明しましょう。

「途中下車~」の文言はそのままの通り、(定期利用も含め)途中下車は出来ません。但し、(この例の場合は)地下鉄線内のみが対象で、上小田井から先は途中下車が出来ますが振替乗車票は回収されます。
「経由:国際センター・伏見」とあるのは名鉄名古屋から岩倉方面へ行きたいが運休しているので、この乗車票を使って地下鉄桜通線若しくは東山線で鶴舞線に乗り換えられる駅(丸の内・伏見)へ行った後、そこから上小田井を経由して岩倉方面へいけ・・・と言うことなのです。なお、この乗車票では経由が「国際センター・伏見」とあることから、名古屋からは東山線・桜通線のいずれも乗ることが出来、鶴舞線へと向かうことが出来ます。犬山へ通じているからといって、名城線・小牧線経由での乗車は出来ません(指定されていないので)。

バスでの振替を受けることもあります。この場合殆どが振替乗車票が渡されません(省略されます)。大体の場合駅前にバスが止まっており、係員がいて検札を受けた後にバスに乗車が出来ます。そして、バスの場合は運休区間にもよりますが運休区間が長いと、区間内の駅の最寄りの地点若しくは駅前にバスを止め、乗降扱いをしていきます。
バスでの代行輸送の場合は大体の場合、「その区間は開通しているもの」とみなし、普通に乗車券を使って乗車する扱いになります。ただ、ICカードのチャージ額で乗車はできないことが殆どですので、券売機で乗車券に引き替えてから乗ることになるはずです(若しくは現金精算)。