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「宅配でーす」

大学とバイトの往復の毎日の中、久々にとれた休日。惰眠を貪るのもほどほどにさぁ掃除でもやるか、と意気込んだ俺の耳にインターフォンが響く。
クソ、タイミング悪いな。
スタートを挫かれ、少し落ち込みつつ扉を開けると、配達員が大きなダンボール箱を重そうに持っていた。俺が配達用紙にサインをし、荷物を受け取ると配達員はそそくさと帰って行ってしまった
なんだよ、サービス業なんだから『ありがとうございます』とか『失礼しました』とかの一言くらい言ってくれてもいいじゃないか。
しかしこの宅配物は何だろう。こんな大きなものを通販で頼んだ覚えはないし、母親が食べ物かなんかを仕送りしてくれたとか?
ともかく中身を開けてみない限りは分からんだろ、とガムテープの端に手をかけたその時。
内側から音がする



意を決して一気にガムテープを剥ぎ取る

「・・・なんだお前」
ふてぶてしい、猫?
「てめぇこそ何だ、その態度は。」
うわっ、喋った!
今期アニメにこんな奴いたよな、なんだっけ、ほら、いなかっぺ大将のあの、名前が一緒の・・・、そう、ニャンコ先生!
いや、こいつはたぶんニャンコさんが関の山だな
「サインコサインボインボイン・・・」
「何ブツブツ言ってんだ兄ちゃん」
漏れていたようで怪訝な顔をしてこちらを見ていた。恥ずかしい。穴があったら吐いてしまいたい
「・・・えっと、お前は、何?」
「あ?俺は俺だよ。」
「」
「知るか、んなもん。なんか起きたらここにいたんだよ。」
その後も何回かこういう不毛なやり取りを何回か続けた後、





「あ、にゃんにゃん。」
「そのにゃんにゃん、おにーちゃんの?」
「だっこしてもいい?」
「ふふ、おとーさんみたい!」
「・・・まぁ、その、なんだ。よろしくな」