善意でニセ科学を広める人
「地獄への道は善意で敷き詰められている」のだけど.
「○○はニセ科学」というのを鵜呑みにする人
- ニセ科学批判は,あらゆるものを「あれはニセ、これはニセじゃない」と分類することを目的にしているわけではない.それはやろうとしても無理だし,やっても意味がない.おかしいと思うものについて,どこがどのようにおかしいかを指摘しているだけ.
- 「ニセ科学判定」を求める人達がいる、ということは認識している。「△△は健康に良い」というアヤシイ(ニセ科学)情報を鵜呑みにするのと同じように,「○○はニセ科学」という情報を鵜呑みにしたりする人もいる.もちろんそれは望ましくないのだが、「鵜呑みにするのではダメ」ということを言い続けるしかない。
「ビリーバーは説得できない」「ビリーバーを説得するのが目的ではない」
- 「端から対話するつもりはない」という意味ではない
- いくら言葉を尽しても説得できないビリーバーが少なからず存在することは,これまでの対話の経験から知っている.そういう相手の考えを変えようとするのは諦めた.
- リソース問題.個々人ができることは限られている.
- ある人にとっては価値観・人生観に関わる問題を,ネット上で関わっただけの赤の他人が説得して変えるのは困難であるし,そもそもそうするべきなのかどうかわからない.
- ネット上でのニセ科学批判によって,「赤の他人であるビリーバーを説得する」ことはほぼ無理なので,それを主たる目標にはしない,という話であって,家族や親しい友人がニセ科学にはまっても説得する努力をしない,という話ではない.