塘沽協定

「塘沽協定」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

塘沽協定」(2008/09/04 (木) 00:32:45) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

'''塘沽協定'''(たんくーきょうてい)は、[[1933年]][[5月31日]]に[[河北省]]塘沽で締結した[[満州事変]]の[[停戦協定]]。 ==妥結に至る背景== 満州事変によって[[満州国]]が建国されると、それまで強硬な抵抗姿勢を取っていた[[孫科]]内閣は倒れ、代わりに対日妥協策を取る[[汪兆銘]]内閣が成立した。その一方で日本軍は1933年に[[熱河省]]へ侵攻、[[万里の長城]](長城線)以北の地域を満州国に併合する。更に長城線を越えて[[河北省]]へと進撃するが、ここで[[宋哲元]]率いる29軍の抵抗に遭ってしまう。何とか侵攻は成し遂げたが日本は[[国際連盟]]を脱退して国際的な孤立感を深め、国民政府との間で一応の妥協点を探ることになった。 最初のうちは[[北平]]政務委員長の[[黄郛和]]と[[関東軍]][[副参謀長]]の[[岡村寧次]]との間で秘密裏に交渉が持たれていたが、最終的には国民政府軍事委員会から[[何応欽]]が全権として出席し協定妥結にこぎつけた。 ==協定の骨子== # 国民政府軍は[[河北省]]東北部から撤退し、軍事的な[[挑発]]行為を行わない。 # 前項が遵守されているか日本軍が監視することを認める。国民政府もそのための便宜を図る。 # [[日本軍]]は長城線以北へ撤退する。 # 長城線以南~国民政府軍撤退地域は国民政府の[[警察]]によって治安を維持する。 ==影響== この協定によって[[国民政府]]([[中国国民党]])は事実上、満州国の建国を認めたばかりか[[華北]]における主権の一部を喪失する結果となってしまい、協定を妥結した汪兆銘は非難の矢面に立たされることになった。また[[中国共産党]]は協定を売国的と非難声明を出した。 一方、日本軍は大部分の軍勢を撤退させたものの、一部を「国民政府軍の行動を監視するため」と称して駐留させていた。 == 関連項目 == * [[満州事変]] [http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%A1%98%E6%B2%BD%E5%8D%94%E5%AE%9A 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 2008年4月6日 (日) 21:55。]         
'''塘沽協定'''(たんくーきょうてい)は、[[1933年]][[5月31日]]に[[河北省]]塘沽で締結した[[満州事変]]の[[停戦協定]]。 ==妥結に至る背景== 満州事変によって[[満州国]]が建国されると、それまで強硬な抵抗姿勢を取っていた[[孫科]]内閣は倒れ、代わりに対日妥協策を取る[[汪兆銘]]内閣が成立した。その一方で日本軍は1933年に[[熱河省]]へ侵攻、[[万里の長城]](長城線)以北の地域を満州国に併合する。更に長城線を越えて[[河北省]]へと進撃するが、ここで[[宋哲元]]率いる29軍の抵抗に遭ってしまう。何とか侵攻は成し遂げたが日本は[[国際連盟]]を脱退して国際的な孤立感を深め、国民政府との間で一応の妥協点を探ることになった。 最初のうちは[[北平]]政務委員長の[[黄郛和]]と[[関東軍]][[副参謀長]]の[[岡村寧次]]との間で秘密裏に交渉が持たれていたが、最終的には国民政府軍事委員会から[[何応欽]]が全権として出席し協定妥結にこぎつけた。 ==協定の骨子== # 国民政府軍は[[河北省]]東北部から撤退し、軍事的な[[挑発]]行為を行わない。 # 前項が遵守されているか日本軍が監視することを認める。国民政府もそのための便宜を図る。 # [[日本軍]]は長城線以北へ撤退する。 # 長城線以南~国民政府軍撤退地域は国民政府の[[警察]]によって治安を維持する。 ==影響== この協定によって[[国民政府]]([[中国国民党]])は事実上、満州国の建国を認めたばかりか[[華北]]における主権の一部を喪失する結果となってしまい、協定を妥結した汪兆銘は非難の矢面に立たされることになった。また[[中国共産党]]は協定を売国的と非難声明を出した。 一方、日本軍は大部分の軍勢を撤退させたものの、一部を「国民政府軍の行動を監視するため」と称して駐留させていた。 == 関連項目 == * [[満州事変]] [http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%A1%98%E6%B2%BD%E5%8D%94%E5%AE%9A 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年4月6日 (日) 21:55。]    

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。