皇室

皇室(こうしつ)は天皇および皇族の総称。天皇と内廷皇族を家族とする内廷と皇太子以外の男性皇族及びその家族である宮家で構成される。具体的には天皇を中心にその配偶者である皇后、先代の天皇の未亡人である皇太后、先々代の天皇の未亡人である太皇太后、また皇太子をはじめとした男性皇族である親王、さらには生まれながらの女性皇族である内親王女王がある。親王妃王妃は親王、王の配偶者となることをもって、皇族とされる。

皇室の構成

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内廷

天皇は皇居内に御所を構える。宮内庁には同庁の内部部局として侍従職が天皇・皇后とその未婚の子女に関する事務をあつかう機関としておかれている。

皇太子およびその家族

皇太子および同妃、その子女は内廷皇族でありながら、天皇とは独立した生活を営む。赤坂御用地内に東宮御所を構える。また宮内庁には内部部局である東宮職が皇太子一家の事務をあつかう機関としておかれている。

秋篠宮

今上天皇所生の直宮家、筆頭宮家。宮邸は赤坂御用地内に所在。

常陸宮

昭和天皇所生の直宮家。宮邸は東京都渋谷区の常盤松御用邸。

三笠宮

大正天皇所生の直宮家。宮邸は赤坂御用地内

寛仁親王家

独自の宮号をもたないが、皇室経済法では宮家としての扱いをうけ、独立した会計を営む。宮邸は赤坂御用地内。

桂宮家

三笠宮家より独立。独身で宮家を創設したため、家族はない。

高円宮

三笠宮崇仁親王の第三王子の高円宮憲仁親王が創設した宮家。憲仁親王は既に薨去しており、男子の後継者がいないため、妃の憲仁親王妃久子が宮家の当主を務める。宮邸は赤坂御用地内。

日本国外の王室との相違点

日本の皇室は現在の日本国につながる国家が始まって以来ずっと続いているため、たとえば中国唐王朝などの歴代の王朝や、現存する日本国外のウィンザー朝イギリス)、チャクリー王朝タイ)のような「国内に存在した他の王朝と区別するための王朝の名前」を持たない。強いて言えば、「日本」という国名そのものが王朝名である。また、天皇、皇族は名字)を持たないが、これは日本人の氏は本来、天皇が臣下に与えるものであったからである。

格式上、最後の皇帝であり、地球上に現存する最古であり、最後の皇統である。

皇室の活動

現在の皇室の活動は激務である。天皇が行幸等する場合は国外であっても三種の神器八尺瓊勾玉を携帯する。終戦直後は昭和天皇による地方巡幸が行われたが、この様な大規模な巡幸はあまり行われることはない。

宮中の公務

日本国憲法第6条日本国憲法第7条により、天皇がおこなうものだが、皇族に対してのみ摂政、もしくは国事行為臨時代行をおき、代行させることができる。新年祝賀親任式認証官任命式勲章親授式信任状捧呈式の儀式として行われる。
  • 一般参賀
新年祝賀と天皇誕生日祝賀に際し、皇居において一般参賀をおこなう。天皇と皇族が皇居長和殿のベランダに出て(「お出まし」)、祝賀を受ける。
天皇・皇后主催の社交の会。毎年、春と秋の2回、赤坂御苑において催される。

宮中祭祀

五穀豊穣や国家国民の安寧を祈るものである。代表的なものは主に現在の祝祭日(春分の日の春季皇霊祭など)にあたる日に行われている。

行幸・行啓

急遽、戦災(東京大空襲)や被災した地域に行幸することがしばしばあるが、一般にかねてより計画されたものとなる。

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国際親善

  • 各国の王室との関係は親密である。取り決めによってそれぞれの王室に不幸があった場合、半旗を掲げることと、服喪することが慣例になっている。
  • 天皇の国事行為の「外国の外交官の接受」の一環である「信任状奉呈式」に際しては、皇室の馬車での送迎を認めている。馬車を使用した場合、東京駅(東京駅改装中に付、現在は明治生命本店前)から皇居宮殿御車寄までの道のりになる。自動車での送迎も可能であるが馬車を希望する大使が多いと言われる。皇室の馬車による送迎は各国親善に役立っているという(宮内庁ホームページ)。2007年8月、馬インフルエンザの影響により馬車による送迎が見送られた事がある。

国民との関わり

皇室行事

  • 明治天皇及び過去の天皇の巡行にならい、昭和天皇以降も全国への「巡幸」が行われている。
  • 明治以降の皇室及び過去の皇室の伝統にならい、皇室による社会福祉や教育など社会的な活動として、「ご公務」が行われる。
  • 主に式典の主賓としての列席及び祝辞、弔辞、開会または閉会の「お言葉」として挨拶をするなどが代表的な活動といえる。
  • 更に、医療・社会福祉施設・児童施設への訪問や戦没者などへの慰霊碑などへの参拝も積極的に行われている。

一般参賀

  • 新年の一般参賀は正月に皇居において天皇はじめ皇族が7回、長和殿に「お出まし」として姿を現し、国民の参賀を受ける。
  • 又、天皇誕生日にも同様、一般参賀が行われる。

歌会始

  • 皇室の行事の一つで新年を賀するために宮中で行われる和歌の会。
  • 一定の題にしたがって国民からの詠進歌を募集している(詳しくは歌会始を参照のこと)。

勤労奉仕

  • 宮内庁では、国民の自主的な意思に基づく奉仕による皇居の清掃活動への参加を受け付けている。
  • 主に希望者は複数名からなる団体として申し込みをし、清掃活動を行うことができる。
  • 多数応募がある場合は抽選となる。主な内容は除草、清掃、庭園作業などである。
  • 毎年、学校関係の団体、地域の婦人会など多くの申し込みがある。
  • 1945年の敗戦直後に有志「皇国(みくに)奉仕団」が皇居の荒れ様に心を痛めて始めたのが興りといわれる。
  • 勤労参加者には、天皇皇后及び皇太子・同妃より会釈を賜る(面会と挨拶伝達)ことができ、以前は恩賜のタバコが授与されたが、現在では菓子が授与されている。

皇居参観

  • 宮内庁では、事前の予約に基づき、皇居はじめ京都御所、仙洞御所、桂離宮などの参観を許可している。

皇室の伝統文化

皇室に関係する法律

皇室に関係する行政機関等

皇室をあつかうテレビ番組

関連項目

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外部リンク



  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年11月6日 (木) 00:41。












     

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最終更新:2008年11月18日 23:48
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